2014年10月24日

「ドラマスペシャル 遺留捜査(2014年10月) あの風変わりな刑事が帰ってきた!!連続バックドラフト殺人事件発生!!疑惑の女社長と燃えた1億円…絶体絶命!!猛火が刑事を襲う日月星の香炉に3分間の涙の真実」(10月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドラマスペシャル 遺留捜査(2014年10月) あの風変わりな刑事が帰ってきた!!連続バックドラフト殺人事件発生!!疑惑の女社長と燃えた1億円…絶体絶命!!猛火が刑事を襲う日月星の香炉に3分間の涙の真実」(10月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

月島中央署管内にあるスタジオで、まるでロケット噴射のような勢いを伴う爆発事件が起きた。現場の状況から、タバコの不完全燃焼が原因で一酸化炭素ガスが充満した部屋のドアを開け、一気に酸素が流れ込んだことで起きた爆発――つまり、「バックドラフト現象」によるものだとみなされ、同件は事故として処理される。
その傍らで、糸村聡(上川隆也)は現場に散らばっていた破片に興味を示す。破片をつなぎ合わせると…それは三日月模様があしらわれた香炉だった! 気になった糸村は香炉を持って、警視庁科捜研の係官・村木繁(甲本雅裕)のもとへ。鑑定の結果、火災との因果関係は見受けられなかったが、香炉に付着していた“あるもの”が糸村の心にどうも引っかかり…。
その矢先、事態は急展開を迎える。別の所轄の管内でも、バックドラフト現象かと思われる爆発が起こったのだ! 現場は永田路子(前田美波里)が社長を務める大企業「オーセンティック」の地下にあるVIPルーム。この爆発で、同社のパーティーに出席していた元警察官僚の衆議院議員・一条智徳(団時朗)が死亡したことを受け、テロの可能性も視野に入れた警視庁は、合同捜査本部を立ち上げることに。警視庁捜査一課の刑事・佐和田徹夫(内藤剛志)と組んで捜査をするよう命じられた糸村は、さっそく「オーセンティック」の爆発現場へと向かうが、そこで今度は満月模様があしらわれた香炉を発見し…!?
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

月島中央署管内で不可解な爆発事件が発生。
だが、現場の状況からタバコの不完全燃焼が原因による「バックドラフト現象」とされ事故で処理される。

しかし、糸村は現場の状況に不審を抱いていた。
遺留物を復元してみたところ、三日月模様があしらわれた香炉が発見されたのだ。
糸村は何かがあると睨むが……。

矢先、「オーセンティック」社長・永田路子が参加していた会合でも同様の爆発が発生。
これにより、代議士・一条智徳が死亡したことで事件として捜査が開始された。
糸村はこの現場から満月模様の香炉を発見する。

さらに、糸村は警視庁捜査一課の刑事・佐和田徹夫とコンビを組むことに。

2つの現場に永田親子が存在したことが明らかとなり、犯行は永田親子を狙ったものと思われた。
其処から捜査線上に葛巻なる男性が浮上。
ところが、直後に葛巻が殺害されてしまう。

この葛巻殺害は「オーセンティック」の実権を奪おうと狙う副社長・榎戸の犯行と判明する。
どうやら、榎戸は葛巻を利用し社長の殺害を目論んだが、逆に脅迫されてしまったらしい。

こうして、事件は解決したかに思われたが……糸村は香炉に拘り納得しない。
そんな糸村を理解出来ず衝突する佐和田であったが……その糸村の執念に救われることに。

実は数年前に「オーセンティック」にはある疑惑があったのだ。
これに佐和田も関わっており、それを深く後悔していた。

その疑惑が「バックドラフト」により若い女性が死亡していた事件。
これは永田路子の息子・大地が原因と思われていた。
だが、一条の圧力により事故として処理されていた。
これに佐和田も協力していたのである。

糸村は幼い時分に飼い犬を行方不明で失っており、あのとき諦めずに探し続けていればと後悔していた。
それが理由で刑事になったのだ。
そんな糸村の執念を間近に目にした佐和田も捜査を続行する。

糸村は大地により死亡した女性に注目。
その関係者を調べ上げる。
すると、葛巻が婚約者であったことが分かる。
しかも、香炉は女性が所持していた品であった。
どうやら、家族を表現しており三日月と満月に続きもう1つ香炉があるらしい。

そのもう1つが父親を指しているのでは……と考えた糸村は路子が経営する「ローズヴィレッジ」の入居者・矢作老人が葛巻を操り事を図ったすべての黒幕だと考える。
だが、矢作老人は認知症を患っていた。
果たして、この状況で可能なのか!?

矢先、これまでの犯人を名乗る人物から3件目の犯行予告が届く。
「ローズヴィレッジ」に駆け付けた糸村は、今まさに「バックドラフト」に巻き込まれつつあった矢作老人を救出することに成功する。

そして、糸村が突き止めた真相とは。

矢作老人と大地の被害者の女性は公には明かされていないが父娘であった。
しかも、矢作老人は午前中だけは意識がはっきりしていたのだ。
その時間を用い娘の婚約者である葛巻を共犯とし、永田親子に復讐を図った。
とはいえ、殺意はなく、娘の死の真相を暴くべく再捜査に持ち込むことが狙いだったらしい。

ところが、此処で2つほど想定外の出来事が起こった。

まず、一条が死亡してしまった。
そして、葛巻が殺されてしまったのだ。

これにより、狙いは頓挫してしまった。
其処で自身を被害者とした第3の事件を起こそうと目論んだのだが、糸村に阻止されたのだ。

矢作を告発しようとする糸村だが、もはや矢作自身にも事の真相は不明なほど病魔は進行していた。
結局、告発は不可能に終わる。

だが、事件は思わぬ結果をもたらした。
永田親子の庇護者であった一条が死亡したことで「オーセンティック」に捜査の手が入ったのだ。
数多の不正が暴かれ、路子は退陣し大地も逮捕されることに。

まさに矢作の執念がもたらした結末であった。
これに糸村は感嘆する―――了。

<感想>

6度、我々の前に姿を現した「遺留捜査」。
3度目のスペシャルです。

竜雷太さん演じる矢作の執念が凄かったですね。
そして、糸村が刑事になった動機が明かされましたね。
如何にも糸村らしい動機だったかな。

ちなみに、このスペシャル。
シーズン1に登場した宮下刑事や金子管理官も再登場してました。
ファンにはサプライズになったのではないでしょうか。
さらに、ラストにて東署長の社交ダンスに触れられたのも、シリーズを通じてのファンへのサービスでしたね。

続くスペシャルかシーズン4、期待したいところです!!

◆関連過去記事
「遺留捜査(2013年)」(テレビ朝日、2013年)まとめ

「遺留捜査スペシャル(2013年) 緊急事態発生!!あの風変わりな刑事が病院立てこもりの人質に!?少女の心臓手術のタイムリミットは24時間…遺留品の“鳥のブローチ”が明かす意外な真犯人とは!?」(11月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドラマスペシャル 遺留捜査(2014年) あの風変わりな刑事が帰ってきた!!連続誘拐事件発生!!犯人の要求は9125万円の身代金と事件の完全生中継!?“東京―長崎の寝台特急券”に3分の真実」(8月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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赤と黒のゲキジョー「夏樹静子サスペンス 検事霞夕子7 死人に口あり 運び出された遺体が口を開き、男の名前を言って息絶えた 犯人の名?あるいは…死者の遺したメッセージに込められた執念」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

赤と黒のゲキジョー「夏樹静子サスペンス 検事霞夕子7 死人に口あり 運び出された遺体が口を開き、男の名前を言って息絶えた 犯人の名?あるいは…死者の遺したメッセージに込められた執念」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

あるしょうしゃなマンションで死体が発見される。被害者は住人の園山たまき(中島ひろ子)。発見者は隣人の葵雪江(七瀬なつみ)。自室で殺されており部屋には激しく争った跡がある。遺体の横には血痕のついた特徴ある木製管楽器、ディジュリドゥが残っていた。占部明日香(神保悟志)らが死体収容袋に遺体を収容していると、なんと死体が目を見開き「えとうたつお」という人名だけを語り、再び息を引き取った。早速、事件現場に霞夕子(沢口靖子)、事務官の桜木洋一(西村和彦)もかけつける。被害者のたまきは1年前にマンションに越してきた童話の挿絵画家だった。桜木は大学同級生に「江藤達夫」という人物がおり、実は事件後、道で見かけたという。しかし弁護士になったはずの友人、江藤はその時作業着を着ており本人かどうか確信がないという。

一方、夕子はたまきの隣人、雪江に話を聞いていた。雪江はたまきに帯留めを貸す約束をしており、予定の7時になっても姿を現さないため、部屋を訪ねてみたところ、たまきの遺体を発見したという。雪江の取り調べをしていると雪江の夫である葵圭作代議士の第一秘書と名乗る男がやってくる。雪江への取り調べは弁護士を帯同してあらためて行ってほしいという要望を夕子らに伝えに来たのだった。夕子は雪江が貸そうとしていた帯留めに目をとめる。たまきが着ていた着物と合わないのではないかと思ったからだった。

さらに夕子、桜木、そして占部らは死体が語った名前「えとうたつお」と同じ名前の桜木の友人、江藤達夫に会いに行く。確かに友人の江藤は弁護士事務所で働いていた。そして殺人があったと考えられる昨日は一日自宅に居たと証言。しかし夕子は、「えとうたつお」と死体が語ったためにまだ江藤への捜査の手を緩めようとはしなかった。調べていくと、たまきが雪江に帯留めを借りる約束をしていた時間とほぼ同時刻に水道修理を依頼していたことも判明する。たまきの担当編集者、酒井周平(深沢邦之)からも午後6時にはたまきと電話で話し、10分後には電話を切ったという証言を得る。ということは、午後6時10分〜午後7時までの間に犯行は起きたことになる。夕子は水道の修理と帯留めの約束のダブルブッキングにも不自然さを感じる。江藤の取り調べも続く中、江藤は自分のアリバイを証明できる人物がいると語り始めた。同棲中の婚約者、小泉理恵子(大路恵美)だ。事件が混迷を来す中、夕子ならではの鋭い視点と人間味ある捜査を通じて意外な事実が次第に明らかとなっていくのだった。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

絵本作家の園山たまきが自宅マンションにて何者かに殺害された。
第一発見者はたまきの隣人で、代議士・葵の妻である雪江。

事件発生の報を受け占部らが現場に駆け付けたところ、死亡していた筈のたまきが覚醒。
「えとうたつお」と呟くなり、今度こそ本当に絶命してしまう。

さらに、たまきから依頼を受けた水道修理業者が19時に訪問した際には反応が無かったと証言したこと。
たまきの担当編集者である酒井周平も午後18時10分までたまきと電話で話していたことが確認され、その死亡推定時刻は18時10分から19時の間と思われた。

犯人は「えとうたつお」なる男なのか……!?
この事件に検事・霞夕子が挑む。

事件の焦点はたまきが口にした「えとうたつお」へと向かう。
そんな中、夕子の担当事務官・桜木が「えとうたつお」に心当たりがあった。
その名は「江藤達夫」、弁護士である。
実は桜木は事件直後に現場付近で作業着姿の江藤を目撃していたのだ。
こうして捜査線上に江藤が浮上するのだが……。

江藤は犯行を否認。
アリバイ証人として同棲中の婚約者・小泉理恵子の名を挙げる。

そんな中、たまきがストーカーに悩まされていたことが判明。
しかも、当のストーカーまでもが死体で発見されてしまう。
ストーカーがたまき殺害後に覚悟の自殺を遂げたかと思われたのだが……。

解剖の結果、ストーカー自身も殺害されていたことが判明。
さらに、たまきに先立ちストーカーが死亡していたことも分かる。

しかも、理恵子が嘘のアリバイ証言をしていたことも明らかに。
どうやら、桜木が目撃したのは江藤で間違いないようである。
たまき自身に恋人が存在していたらしいことも分かり、こうして事態は急展開を迎える。

夕子はたまき宅の目覚まし時計が19時にセットされていたことや、たまき宅の音が雪江宅に筒抜けであったこと。
さらに、ストーカーが運転していた車から発見されたある成分から犯人を突き止めた。

呼び出されたのは江藤、雪江、酒井の3人だ。

夕子は江藤が雪江と不倫していたことを指摘。
たまき宅の音が雪江宅まで筒抜けであったことから、第一発見者は雪江1人ではなく密会していた江藤も其処に居たと断定する。
だからこそ、たまきは「えとうたつお」と言い残して絶命したのだ。

さらに、たまき宅の目覚まし時計から19時過ぎまでたまきが生存していたことも断定。
たまきは恋人に言い含められ、自宅で身を潜めていたと考える。

この恋人こそ酒井であった。
酒井はストーカーを利用し、これを殺害した上でたまきも殺害したのだ。
動機はたまきの絵本の権利を独占する為であった。
此の為に水道修理業者を用いてアリバイ工作し、19時以降にたまきを殺害したのだ。

犯行を否定する酒井であったが、自身が担当したイベントで用いたシャボン玉の成分がストーカーの車から発見されたことで犯行を認め逮捕されることに。
こうして事件は解決した。

とはいえ、たまきが「えとうたつお」の名を呼んだことには未だに謎が残る。
夕子は「一体、どういう意味があったのか」と頭を悩ませるのであった―――エンド。

<感想>

沢口さん主演「検事・霞夕子シリーズ」第7弾。
前作は2014年5月23日に放送されているので、およそ5ヶ月ぶりのシリーズ新作となります。
これまでのシリーズ作品については過去記事ありますね。
興味のある方はどうぞ!!

ドラマ原作は夏樹静子先生『死人に口有り』(光文社刊『見知らぬわが子』収録)。

ちなみに、2サス的には本作から「金曜プレステージ」ではなく「赤と黒のゲキジョー」に番組名が変更。
前半部分の「赤と黒」と言えばスタンダールの作品や「男女」を想起させますね。
そして後半の「ゲキジョー」が「激情」と「劇場」のダブルミーニングか。

これにより「金曜プレステージ」最後の作品は奇しくも「潔癖クン殺人ファイル」となりました。

金曜プレステージ「潔癖クン殺人ファイル 汚れた招待状〜毒舌で超潔癖!前代未聞の刑事が奇妙な謎に挑む…死体に送られた届くはずない招待状…悲劇の黒い秘書…(潔癖クンが行く 汚れた招待状〜痴漢係はちょっとツライ!〜)」(9月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

そして、2時間サスペンスとしては本「夏樹静子サスペンス 検事霞夕子7 死人に口あり」が「赤と黒のゲキジョー」最初の作品に。

2014年10月から「金曜プレステージ」がタイトル変更されていた!?新タイトルの名は「赤と黒のゲキジョー」に!!

では、1週間が経過し遅くなりましたがドラマ版感想。
ちなみに、ながら視の上、曖昧な記憶に頼ってのレビューなので大筋は正しいけど、あらすじとしての再現度は6割くらいです。
ああ、こういう時には録画機器が欲しいと心から思う……。

さて、そんな悲嘆に暮れる管理人の感想ですが、今回も無意味なミスリードが多過ぎてモヤモヤが残った。
個人的には、わざわざたまきが防犯設備の甘いマンションに引越しし、自身が次の被害者になるだろうと周囲に主張していたとのくだりから、てっきり米澤穂信先生『犬はどこだ』的な立場逆転を狙っていたんだけど恋人に裏切られて殺害された的なオチを予想していたんだけどなぁ……。
ちなみに、『犬はどこだ』は管理人が自信を持ってオススメする作品なので是非、読むべし!!

『犬はどこだ』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

他は特に感想もなし。
原作は短編らしいので膨らませて行く中で筋が錯綜したのかなとの印象でした。
素材は悪くないと思うだけに勿体ないかな。
次回に期待です。

【検事・霞夕子シリーズ】
金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「3週連続・罪と女とミステリー第2夜 夏樹静子サスペンス・検事霞夕子〜無関係な死〜猟銃に撃たれた老人・痴漢に間違えられた男…2つの事故に疑惑が生じた時女たちの運命が変わる…!」(9月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「検事 霞夕子3 年一回の訪問者〜ピアノの音が聞こえる日は殺人が起きる!?元女弁護士が容疑者になった理由・衝撃の過去を持つ女」(6月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子4 誤認逮捕〜もう失敗できない!1年前濡れ衣で人生を狂わされた男の周りで再び起こる怪事件…!かつてミスをした刑事はどう挑むか…?」(6月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子5 幻の罪 夫の死をイメージすることは罪なのか?夫が本当に死んだ時、死がもたらす利害と愛憎が浮かび上がる…!」(12月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子6 不能犯 同じ日の真夜中に複数の無関係な人間が同一人物を刺殺!?こんな偶然あるわけない…!法律を悪用する強敵の意外な正体」(5月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

◆夏樹静子先生関連過去記事
【書籍】
「見えない貌」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「てのひらのメモ」(夏樹静子著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「天使が消えていく」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「第三の女」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『死なれては困る』(夏樹静子著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ】
【検事・霞夕子シリーズ】
金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「3週連続・罪と女とミステリー第2夜 夏樹静子サスペンス・検事霞夕子〜無関係な死〜猟銃に撃たれた老人・痴漢に間違えられた男…2つの事故に疑惑が生じた時女たちの運命が変わる…!」(9月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「検事 霞夕子3 年一回の訪問者〜ピアノの音が聞こえる日は殺人が起きる!?元女弁護士が容疑者になった理由・衝撃の過去を持つ女」(6月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子4 誤認逮捕〜もう失敗できない!1年前濡れ衣で人生を狂わされた男の周りで再び起こる怪事件…!かつてミスをした刑事はどう挑むか…?」(6月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子5 幻の罪 夫の死をイメージすることは罪なのか?夫が本当に死んだ時、死がもたらす利害と愛憎が浮かび上がる…!」(12月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 検事 霞夕子6 不能犯 同じ日の真夜中に複数の無関係な人間が同一人物を刺殺!?こんな偶然あるわけない…!法律を悪用する強敵の意外な正体」(5月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【イソベン・里村タマミの事件簿シリーズ】
月曜ゴールデン 夏樹静子サスペンス「見えない貌〜イソ弁里村タマミの事件簿〜ダムに美しき水死体!出会い系美人妻の孤独と禁断愛…真相を追う母を襲う新たな殺人…真実のカギは親子愛」(6月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「夏樹静子サスペンス 霧氷〜イソベン・里村タマミの事件簿〜我が子を殺しました 育児疲れの母が落ちたワナ!霧に消えた更なる殺人!嫉妬・愛憎…家族の秘密とは?」(10月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他】
月曜ゴールデン夏樹静子原作「Wの悲劇」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

NHKドラマスペシャル てのひらのメモ「あなたは本当にわが子を放置したの?裁判員に選ばれた一人の主婦がたどり着く真実」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「夏樹静子作家40年記念 天使が消えていく〜小さな命を守れ!欲望の街を走る女性記者!死者からの手紙!驚愕の結末とは!?」(10月30日放送)ネタバレなし感想

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス弁護士・朝吹里矢子〜古都・おさない証言にゆらぐ老舗〜能登和倉温泉・目撃者は5才児金沢−東京繋ぐ犯行のシナリオ」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「女刑事・左近山響子 90便緊急待避せよ 復讐殺人フライト!!ハイジャック未遂の罠隣席は、連続殺人犯!?立ち聞きされた密会」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子・作家40年記念 第三の女 運命の出会いは交換殺人の幕開けフランスで愛しあったあの女は一体誰なのか禁断の恋はエリート准教授を転落させていく…」(12月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス 女請負人〜仕掛けられた女の罠〜女便利屋に舞い込んだ殺人依頼!?狂わされた犯罪計画…不審死の男と暗躍するストーカーの正体は?なりすまされた容疑者 真犯人との騙し合い!哀しき女の罪を暴け!」(9月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他情報】
夏樹静子先生インタビュー記事が「asahi.com」に掲載!!

夏樹静子先生、読売オンラインにて囲碁について語られる!!

<キャスト>

霞夕子(東京地検・検事):沢口靖子
桜木洋一(検事事務官):西村和彦
占部明日香(警視庁捜査1課 警部):神保悟志
岩瀬厚一郎(警視庁捜査1課 管理官):石丸謙二郎
中村幸一(東京地検刑事部・部長):小野了
梅野昭典(警視庁捜査1課):清水伸
霞友行(夕子 夫):ダンカン
霞彩子(夕子 母):松原智恵子
霞夏子(夕子 娘):鍋本凪々美
江藤達夫(弁護士・桜木の友人):野村宏伸
葵雪江(たまきの隣人):七瀬なつみ
酒井周平(たまきの担当編集者):深沢邦之
園山たまき(挿絵画家):中島ひろ子
小泉理恵子(江藤の婚約者):大路恵美 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


『死人に口有り』が収録された「見知らぬわが子 (光文社文庫)」です!!
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「火曜サスペンス劇場 セレクション1 DVD-BOX」です!!
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「実は私は」第84話「励まそう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第84話「励まそう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

葉子に誤解されたことにショックを受け自失してしまった朝陽。
そんな朝陽の隣では、岡、嶋、さくら、みかん、獅穂、茜が正座させられていた。
その目の前には憤怒の形相の明里が仁王立ちしている。

朝陽がこうなった原因が岡たちの悪ふざけにあると説教していたのだ。
これに対し、特に反省した様子の無い面々。

反省の言葉を口にしつつも満面の笑顔でその場を去るみかん。
特に理由もなくその場を逃げ出す獅穂。
ワケもないどころか、さらにからかおうとして明里に血祭に挙げられる茜。
そして、逃げ遅れた岡、嶋、さくら。
寧ろ、殆ど関係ない凛がもっとも心を痛めるありさまであった。

とはいえ、この状況を放置することも出来ない。
残った……いや、逃げ遅れた岡、嶋、さくらたち相手に、何とか朝陽を励ますよう迫る明里。

此処に、明里の剣幕に命乞いする嶋が朝陽を励ますことに。
だが、嶋はやはり嶋であった。

励ますつもりが嫉妬から「お前ばかりモテすぎだったんだよ、ざまぁ〜〜〜みろ!!」に発展するのはすぐのことであった。

これに慌てて嶋を取り押さえる明里。
もう、お前らには任せてられないとばかりに、自身の恋愛経験から朝陽に助言しようとするのだが……。

ない。
過去の経験を探るが、そもそもそんな経験が無い。
さらに朝陽の方が経験を積んでいるぐらいであるから有効な言葉がない。
悔しさのあまり血の涙を流し始める明里は理性で朝陽への罵声を踏み止まる。

彼らが励まそうとしていることに気付いた朝陽。
そんな朝陽に岡たちは「昔のように当たって砕けろ」とアドバイスする。
「フラれること前提〜〜〜!?」と驚愕しつつも彼らの後押しを受けた朝陽は葉子へと向き直ることを決意する―――85話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、8巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

その84話。

72話「励まそう!」に「!」が1つ増えた「励まそう!!」がサブタイの84話。
72話の励まされる対象はみかんでしたが、84話の対象は朝陽に。

「実は私は」第72話「励まそう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

茶化されつつも仲間の後押しを受けて葉子へ真っ直ぐにぶつかることを決めた朝陽。
熱いです!!
そして、果たしてどうなるのか!?

ちなみに、これをいつも通りに「恋愛三国志」に当て嵌めると……(いや、そもそも当て嵌める必要が無いとのツッコミは禁止で)。

まずは前提から。

朝陽の心という「天の時」を得た「魏」の葉子。
幼馴染ポジションという「地の利」を得た「呉」のみかん。
茜の協力をスイーツで取り付け「人の和」を得た「蜀」の渚。

この「三国志」となっています。

奇しくも修学旅行が「赤壁大戦」となったか。
「呉」のみかんと同盟した「蜀」の渚が覇権(朝陽)に向けて一大アプローチを敢行。
これにより「魏」の葉子が半ば自滅の形で撤退を強いられた状況。
「赤壁大戦」での「魏」の敗因は「火攻め」以外にも「風土病による撤退」説も根強いとのことですが、葉子の場合もソレか。

魏が慣れない南方での戦闘に風土病を患ったように。
葉子もまた慣れない恋のフィールドで疑心暗鬼の病を患ったのでしょう。

そして「赤壁大戦」の後は「荊州争奪戦」が控えている筈。
となると、まずは「蜀」こと渚の大躍進になるのか……。
だが、当の朝陽の心はブレそうにはない。
さぁ、これからどう動くのか。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス8巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、銀華恋。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると9巻は、9巻は……誰だ!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第80話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第81話「止めよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第82話「白状させよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第83話「誤解を解こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

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posted by 俺 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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