2014年10月04日

「実は私は」第82話「白状させよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第82話「白状させよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

大騒動の修学旅行を終え、帰国した紅本明里。
その表情はとてつもなく明るい。

彼女の脳裏には修学旅行中の淡い出会いが甦っていたのだ。
その男性は向こうから大胆なアプローチを見せていた。
いきなり「いや〜〜〜あの演技凄いね」と切り出して来たのだ。
演技について身に覚えのない明里、おそらく男が明里に声をかけるにあたり照れ隠しに用いたものだろう。
あるいは、明里と誰か女優を勘違いしたのかもしれない。
とはいえ、いずれにしても明里にとっては稀に見る快挙であった。
それだけに教師としての渡航だったのが惜しい。
あれがプライベートだったならば……もっと攻めることも出来たのに。
後悔する明里だが「そうだ、今度はプライベートで行けばいいんだ」と気付く。

ムフフ……とそのときを想像し笑いを浮かべる明里。
だが、急にその顔が曇る。
目の前に現実が迫って来たからである。

それは明里宅の前。
扉1つを隔てた向こうには茜が居るのだ。
以前も数日家を空けたことがあったが、その際は家具を売られたりお菓子に変えられてしまったことがあった。
果たして、今回はどんな悪夢が待ち受けているのか……。

ゴクリと息を呑みつつ、そっと扉を開ける明里。
すると、目に飛び込んで来たのは!!

甲斐甲斐しく明里の世話を焼こうとする茜の姿であった。

長旅の疲れを労わる言葉をかける。
日本食が恋しいだろうからとご飯と味噌汁で迎え入れる。
しかも、晩酌までついている。

おかしい、明らかにおかしい。
こいつは何か隠してやがるぜぇぇぇぇぇぇぇとジョジョばりに疑惑を抱いた明里。

それとなく詰め寄ったところ、茜が挙動不審な様子を示す。
やはり、何かをやらかしたようだ。

慌てて屋内を見回す明里。

無くなったものは……ない?
変化があるものは……ない?
あれ、特に目立った異変はないようだが……。

と、其処へインターフォンが。
応対に出てみると見知らぬ少年が3人ほど其処に立っていた。
彼らは口々に明里に呼びかける―――禁断の「中年」と。

(なんだ、それは流行ってんのか?)
内心で不快を露にしつつ、相手が子供だけに怒るに怒れない明里。
優しく「お姉さんと呼びなさい」と訂正するが……。

「おい、中年。サインくれ」
飽くまで呼称は変わらず、しかも横柄な態度だ……ん?サイン?
見れば少年の1人がサイン色紙を差し出していた。
サインを求められるような覚えのない明里は「それ以上、中年と言ってみろトラウマにしてやんぞ」と釘を刺すと逃げ出そうとしていた茜を取り押さえる。

「おい、どういうことだ、えっ?」
恫喝紛いの明里の言葉に、視線を逸らす茜。

この表情は間違いない、コイツが何か仕出かしたのだ。
しかも、この様子だと何かもっと大きいことをやらかしたに違いない。
そう思う明里に後ろから声がかけられた。

「明里様、取材の時間でございます」
執事然として現れたのは茜の手先こと手崎である。
はて、取材?

サインに続き耳慣れぬ言葉に戸惑う明里は、このときになってようやく部屋のパソコンが消えていることに気付いた。
どいうことだ……?
そのとき、TV画面からリポーターらしき男の声が……。

「動画投稿サイトにアップされるや2日で100万PVを成し遂げた驚異の映像がコレです!!」
リポーターの説明と共に例の動画が地上波に流された。

「ちゅ〜〜〜うねん、ちゅ〜〜〜うねん」
軽快なオープニングに不穏当な語句が重なる中、画面上に表示されたのは「脚本 茜、構成 茜」の文字。
そして映し出されたものは痛々しい魔法少女コスに身を包んだ角つきの明里(茜の変装だ)。
手には木刀とビール瓶が握られ、その前面には「中年少女 まじかる☆あかりん」と大書されている。
おそらくタイトルであろう。

またも軽快なタイトルと共に本編が開始。
「あれっ、もう始まっちゃってる……?えっと、あっ、ふははははははは」
何とも素人っぽい演技をするのは銀華恋。
彼女の隣には手崎が立っている。

どうやら、華恋が手崎を人質に「まじかる☆あかりん」こと明里に対抗している図らしい。
これに容赦なく木刀の一撃を叩き込む明里。

華恋は「あ〜〜〜れ〜〜〜」と叫ぶやフェードアウトする。

残された明里と手崎。
此処で手崎がアップに。

「えっ、私と交際したい?ない、ない」
嫌味な笑いを浮かべつつ、手をヒラヒラと振る手崎。

同時に「がんばれ〜〜〜ちゅうね〜〜〜ん、まけるな〜〜〜ちゅうね〜〜〜ん、ず〜〜〜っと〜〜〜ど〜〜〜くし〜〜〜ん」とエンディングテーマが流れ出す。

明里が止まった。
どうやら、すべての合点が行ったようである。
この動画により明里は「中年少女 まじかる☆あかりん」として世に定着してしまったらしい。
しかも、これが大人気となりサインや取材まで申し込まれているようだ。

明里の口角がこれ以上ないほどに吊り上がった。
その手には早くも手崎が捕まっている。

数分後、街中を駆け巡る茜と明里の姿があった。
茜は馬に乗り脇目も振らず全力疾走。
これを追う明里は片手に木刀、片手に割ったビール瓶を構えていた。
ビール瓶の切っ先は茜に向いており、殺る気満々の状態である。
そして周囲からは……。

「あっ、中年だ」
「本当だ、本物の中年だ」
「がんばれ〜〜〜独身!!」
やいのやいのと声が上がる。
その声は確かに明里に力を貸すのだろう……ただし、茜への殺意として。

同じ頃、みかんもまた茜に殺意を募らせていた。
帰宅したみかんを待っていたもの……それは動画投稿サイトにアップされた「外道少女 まじかる☆みかん」だったからである―――83話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、8巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

その82話。
いや〜〜〜明里回は鉄板回だわ。
ラストの茜と明里の追っかけっこなどは「こち亀」の両津と部長のソレを思い浮かべたほどの安定感。
そして、本作はソレに加えてもう1つのオチ―――「まじかる☆みかん」が存在している。
此の点も上手い!!
これは読まざるを得ない。

明里が修学旅行先で出会った男性が口にしていた「演技うんぬん」は「まじかる☆あかりん」のことだったんだろうねぇ。
つまり、明里に言い寄った男は動画投稿サイトを視聴して彼女に声をかけたワケか。
まさか、序盤からオチの伏線があるとは……これに気付いた時には「あっ!!」と声を上げそうになった。
ちなみに紅本家からパソコンが消えていたのは明里に動画の存在を知られることを怖れた茜が隠したんだろうなぁ。

それにしても「魔法中年」ならまだしも「中年少女」ってなんやねん(笑)!!
もう原型殆ど残ってないやないか〜〜〜い。

そして、手崎が完全に茜の手先に。
さらに、巻き込まれて被害を被った「外道少女 まじかる☆みかん」ことみかん。
やっぱり、今回も面白かった〜〜〜。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス8巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、銀華恋。
うむ、此処までは予想通り。
こうなると9巻は、9巻は……誰だ!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第80話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第81話「止めよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

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こちらはキンドル版「実は私は(1)」です!!
実は私は(1)





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「実は私は 6 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第8話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2014年10月号掲載)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第8話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2014年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<感想>

『小説宝石』に連載中の『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』―――その第8話。
事件はどんどん混迷の度合いを深めているようです。

よもやの岡野が再登場―――しかも、3番目の被害者として。
これはサプライズ!!
まさか、1話の推理が此処に来て息を吹き返すのか!?
西町恵がどう絡んで来るのか?

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第1話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2012年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

一方で、前回触れた朝霞襲撃自作自演説も信憑性を増したか。

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第7話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2014年7月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

犯人が朝霞襲撃に限り鈍器では無くスタンガンを用いた理由。
もっとも考えられるのは、すなわち「自分で自分を背後から殴ることは出来ない」から。
だとすれば、やはり朝霞の狂言か……?
とはいえ、これが即すべての犯行が朝霞によるものとは言い切れない。
真犯人にアリバイを与える為の朝霞の工作の可能性もある。

あるいは、敢えて朝霞の狂言を除けば、福住、葛子襲撃時には腕が使えたが、朝霞襲撃時には腕を使えなかった人物の可能性もあるか。

さらに、香月と清音による事件の検討も為されることに。
とはいえ、あの中に直接的な解は無い筈。
あるとすれば、ヒントか。
今回の検討の要旨は「3人の被害者の内、本命は2人で残り1人は攪乱目的」であること。
香月は敢えて「福住、朝霞が犯人の狙い。葛子はミスリード」と述べましたが……岡野の死により全く別の組み合わせも出て来る可能性が。

ああ、謎は深まるばかり。

2話で述べた村雲犯人説が息を吹き返すか?
バルトーク『弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽』の意味とは?
楽器の見立てだとすると「清い音」こと「清音」にも意味はあるのか?

そして、シリーズ中での時系列も7話で判明。
作中の台詞によると、今鏡家の事件が1年前の出来事らしい。
つまり、本作『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』は『翼ある闇』から1年後の世界観であることが判明。
これもまた何かを意味するのか……。

9話にも注目です!!

<ネタバレあらすじ>

・登場人物一覧
木更津:名探偵。香月との関係は……。
香月:今回も香月らしい活躍を……。

村雲:今回の依頼人。
朝霞:村雲の娘、福住とは恋人同士。福住殺害の有力容疑者とされている。
葛子:村雲の後妻で朝霞の継母。第2の被害者に……。
梅昭:村雲の弟。
磐人:村雲の長男。朝霞の兄。
珠代:村雲家の家政婦。

福住:第1の被害者、朝霞の恋人。普愛寮の寮生。
日置:福住の友人。普愛寮の寮生。
亜弓:福住、日置と同じく普愛寮の寮生。福住と交際していたことが判明。
清音:福住、日置と同じく普愛寮の寮生。福住と交際していたことが判明。

岡野:福住の手首を発見したコンビニ店員。第3の被害者に……。
西町恵:岡野の憧れの同僚、コンビニ店員。

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

先輩・西町恵とコンビニのバイトをしていた岡野は切断された手首を発見する。
バラバラ殺人であった。

被害者は大学生・福住。
容疑者はその恋人・朝霞。

この事件に挑むのは木更津と香月。
だが、事件は木更津の頭脳を以てしても膠着状態に陥ってしまう。
果たして、依頼人・村雲の娘である朝霞の無実を証明することが出来るか?

矢先、朝霞の継母である葛子までもが謎の死を遂げてしまう……。

・前回のあらすじはこちら。
『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第7話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2014年7月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

朝霞襲撃に関して幾つかの情報がもたらされつつあった。
まず、福住、葛子殺害には気絶させる為に鈍器を用いていたが、今回に限ってはスタンガンを使っていたこと。
さらに、朝霞の部屋の忘れ物の正体がチェレスタの部品だったことも判明。

これに木更津は「バルトークだ」と叫ぶ。
福住が「弦」、葛子が「タムタム(打楽器)」、朝霞が「チェレスタ」。
すなわちバルトークの「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」がモチーフにされていたのだ。
木更津によれば、その意味するところは「黄金比かもしれない」らしいのだが……。

そんな中、木更津は香月を普愛寮に残し出掛けてしまう。
残された香月に清音が事件について意見を求めて来るのだが……。

香月はあくまで自身がワトスン役に徹していることを説明しつつ「犯人は福住と朝霞を目的としており、葛子は捜査攪乱の為のミスリードなのではないか」との自説を述べる。
これに何やら考え込む清音であったが……。

その翌日、なんと岡野(1話に登場したコンビニ店員)が死体で発見されてしまう―――9話に続く。

【木更津シリーズ】
『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第1話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2012年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第3話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2013年4月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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8話が掲載された「小説宝石 2014年 10月号 [雑誌]」です!!
小説宝石 2014年 10月号 [雑誌]





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