2014年10月28日

「すべてがFになる」2話「冷たい密室と博士たち(後編) 【暴かれる冷たい密室の謎と哀しき殺人者の記憶】」(10月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」2話「冷たい密室と博士たち(後編) 【暴かれる冷たい密室の謎と哀しき殺人者の記憶】」(10月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

何者かにより低温実験室に閉じ込められた萌絵(武井咲)は、犀川(綾野剛)に救助され一命を取り留める。集中治療室に運ばれた萌絵の元へ、叔父の捷輔(吉田鋼太郎)がやってくる。捷輔は犀川に、萌絵が事件のことを調べているのは、犀川に認められたいからだろう、と話した。

翌朝、一般病棟に移った萌絵のそばには犀川がいた。犀川は萌絵に、犯人の目星が付いているだろう、誰だと思うか、と聞く。萌絵は、犀川の推察と同じだと答え、自分の代わりにそれを確かめて来てほしいと頼む。

同じ頃、極地環境研究センターに里佳(市川由衣)が出勤して来る。早い出勤に驚く守衛に里佳は、出張先から直接戻ったのだ、と明かした。

その頃、研究センターに着いた犀川は、悲鳴を聞いて建物に駆け込む。実験室付近の階段の下に木熊(平田満)が倒れていて、隣では里佳が震えていた。

現場に到着した刑事の鵜飼(戸次重幸)は、同じ場所から4つも遺体が出るとは狂っている、とため息をもらす。犀川は、そんな鵜飼から情報を収集し考察を重ねる。さらに、喜多(小澤征悦)に亡くなった増田のパソコンに残された「shika」というフォルダについて聞くと、喜多は、誰かの登録名では、と答える。

研究室に戻った犀川は、桃子(水沢エレナ)から、犀川のパソコンのセキュリティーが何者かによって破られていたことを聞く。やがて犀川は誰かにメールを打つ。手法はすべて自明――、と書き始めた相手は、shikaだった。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

・前編はこちら。
「すべてがFになる」1話「冷たい密室と博士たち(前編)」(10月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

教授の木熊と助教の一之瀬里佳が責任者と勤める極地研にて殺人事件が発生。
被害者は丹羽と服部珠子の2人。
共に施錠された実験室内で殺害されていた。
つまり、密室殺人である。

この事件に興味を抱いた萌絵は独自の調査を開始。
だが、何者かに襲撃を受け命の危機に。
其処を駆け付けた犀川に救われる。

その翌朝、実験室内にて木熊が縊死体で発見される。
第一発見者は里佳である。
木熊は前夜2時ごろに死亡しており、里佳には県外に宿泊していたとのアリバイがあった……。

一方、犀川はと言えば既に真相を突き止めていたがその驚くべき内容に信じられないでいた。

その夜、犀川は犯人宛にメールを送信し呼び出すことに。
これに応じた犯人であったが、萌絵と喜多が乱入したことで追い詰められ屋上から身を投げる。
一命を取り留めた犯人であったが、その正体は―――里佳であった。

此処に犀川は真相を明かす。

まずは密室殺人のトリック。
あれは本来ならば「不必要な密室」であった。
シャッターから出入りした外部犯に偽装するつもりが、故障により密室になってしまったのだ。

では、犯人は実際何処から出入りしたのか。
その答えは「2人の犯人が丹羽と珠子に成り済ました」とのものであった。

犯人の1人は里佳だ。
では、もう1人は誰か?

それは死亡した木熊であった。
木熊と里佳は共謀し、丹羽と珠子を殺害したのだ。

その動機は増田の自殺にあったのだろう。
里佳はこの原因となった丹羽と珠子を恨み殺害を決意したのだ。

それにしても、木熊は何故、里佳に協力したのか。
これにも理由があった。
木熊こそは里佳の実父だったのである。

そして、木熊の死にこそ2人が親子である証拠が残されていた。
シャッターの故障により外部犯に偽装し損ねた里佳たち。
これにより犀川らから疑惑が向けられつつあった。

この事態に木熊は娘である里佳を救おうと必死になった。
其処で里佳にアリバイがある折を選び、もう1つ事件を起こすことに。
それが自身の死であった。

里佳が第一発見者になるよう図った上で、自殺したのである。
そして、発見した里佳に他殺に偽装するよう指示を遺した。
里佳がこれに従った為に、他殺だと思い込まされていたのだ。

幾ら親子とは言え自らの命すら投げ出せる関係―――これに犀川は驚きを隠せず信じられなかったのだ。

数日後、里佳の口から詳細な動機が明かされた。
数年前。丹羽は忘年会後に里佳に関係を強要していた。
これを珠子が里佳の恋人であった増田に教え、増田が自暴自棄になり自殺。
里佳が丹羽と珠子を恨み、2人が木熊と自身に結婚報告をしに来たことを機に殺害を決意。
父である木熊に協力を求めたのであった―――3話「封印再度(前編)」に続く。

<感想>

ドラマ原作は森博嗣先生「S&Mシリーズ」。
そして、今回はシリーズ第2弾『冷たい密室と博士たち』のドラマ化でした。
原作『冷たい密室と博士たち』については過去にネタバレ書評(レビュー)ありますね。

『冷たい密室と博士たち』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

では、ドラマ感想を。

他は割と原作尊重でしたが、丹羽と服部珠子殺害の動機が些か異なっていましたね。

ドラマ版では丹羽が忘年会後に里佳に関係を強要。
これを珠子が里佳の恋人であった増田に教え、増田が自暴自棄になり自殺。
里佳が丹羽と珠子を恨み、2人が木熊と自身に結婚報告をしに来たことを機に殺害を決意。
父である木熊に協力を求めたことになっていました。

原作では丹羽が忘年会後に里佳を泥酔させ凌辱。
これを丹羽が増田に自慢したことが原因で、増田が自暴自棄になり失踪(自殺)。
後に増田から「shika」のアカウントを引き継いだ丹羽が、里佳と増田の関係を知る。
丹羽は里佳を脅迫し論文の代筆を強要。
さらに、木熊に珠子との結婚を報告し仲人を依頼。
これを木熊から聞かされた里佳は丹羽を許せなくなり、木熊にすべてを打ち明ける。
事情を知った木熊は研究者としても娘の父親としても許せなくなる。
丹羽の殺害を決意。
この際、珠子も丹羽から秘密を聞かされていた可能性があると考え、これも殺害との流れでした。

う〜〜〜む、比較すると原作の丹羽が物凄い悪人だ。
その為に珠子殺害に関しては木熊親子が些かやり過ぎの感もある。
とはいえ、原作はどちらかと言えば「里佳の復讐」よりも「研究者の純粋を穢した丹羽に死を!!」的な内容でした。
ドラマ版は全体的に「男女の愛」や「親子の愛」が強調されてたかな。

そう言えば、序盤の萌絵が低温実験室に閉じ込められたシーンなんだけど、あの状況下で息が白くなかったのが気になったかなぁ。
それと、助けに現れた犀川が気圧をモノともせずロック解除出来たのも気になった。
この辺りは科学をテーマにする作品だけにリアルに基づいて欲しかったかなぁ。

それと今回のドラマ化はシリーズ第2弾『冷たい密室と博士たち』に始まり、第5弾『封印再度』、第1弾『すべてがFになる』、第9弾『数奇にして模型』、第10弾(最終巻)『有限と微小のパン』が予定されており、各話が前後編となるので全10回が予想されています。

そんな次回は「封印再度(前編)」。
原作ネタバレ書評(レビュー)ありますね。
そして、あの匣のトリックが実写化されるのは楽しみ。
注目せよ!!

・シリーズ第5弾。
『封印再度』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
・シリーズ第1弾。
『すべてがFになる』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第2弾。
『冷たい密室と博士たち』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第3弾。
『笑わない数学者』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第4弾。
『詩的私的ジャック』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第5弾。
『封印再度』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第9弾。
『数奇にして模型』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第10弾にして最終話。
『有限と微小のパン』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ドラマ版第1話。
「すべてがFになる」1話「冷たい密室と博士たち(前編)」(10月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

超再現!ミステリー「巧妙なトリック暴け人気推理小説を超再現謎を解け&犯人は誰?超衝撃の2時間SP 大学内で連続殺人…美女が残した(秘)日記に謎を解くカギ…珍推理佐藤隆太スタジオ爆笑砂羽も紗栄子も超興奮」(4月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

森ミステリィの名作「S&Mシリーズ」がフジテレビ系火曜21時枠にて連続ドラマ化!!タイトルは「すべてがFになる」に!!

「有限と微小のパン (講談社文庫)」です!!
有限と微小のパン (講談社文庫)





「冷たい密室と博士たち (講談社文庫)」です!!
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こちらはコミック版「冷たい密室と博士たち (幻冬舎コミックス漫画文庫 (あ-01-02))」です!!
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こちらはゲーム版「すべてがFになる〜THE PERFECT INSIDER」です!!
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「最強少女さゆり」第34話(39話)「白クマのクマちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第34話(39話)「白クマのクマちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「最強少女さゆり」第33話(38話)「北浜町雪物語」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

さゆりの街に降り積もった雪はもはや異常豪雪の域にまで達しつつあった。
かまくらに避難するリコス、バニー、さゆり、源さんたち。
其処に助けを求めてオヤッサンがやって来る。

この異常豪雪の原因はオヤッサンの作ったロボットにあった。
その名は「クマちゃん」。
文字通りを白くまを象ったロボットだ。
これが吹雪を起こし周囲を雪に閉ざしていたのだ。

これまでの球形ロボットに比較してあまりにリアルなソレ。
「タマ愛は何処に行った?」
バニー、リコスたちから鋭いツッコミが飛ぶ。
これに「だって……タマとクマって似てるじゃろ」ととんでもない自説を展開するオヤッサン。

とはいえ、「クマちゃん」を止めねば大変なことになる。
こうして、源さん、リコス、バニーが「クマちゃん」に挑むことに。

オヤッサンによれば「クマちゃん」の弱点はただ1つ。
頭部に飾られたリボンを外せば動力が停止するらしい。

だが、「クマちゃん」は「タマちゃん」同様に自立型ロボット。
迂闊に立ち向かえば返り討ちに遭いかねない。

其処で、薄着でも行動している寒さに強い源さんを囮に、リコスとバニーが連携してリボンを奪うプランが採用された。
さゆりは後方支援である。

「さゆりちゅわん、ラ〜〜〜ブ」
さゆり愛を叫びつつ、クマちゃんの前に立ち塞がる源さん。
だが、クマちゃんのファンが回るや否やマフラーが飛ばされると共に「寒〜〜〜い」と逃げ出してしまう。

何故、あの薄着で耐えられたのにマフラー一枚で!?
源さんの行動に疑問を抱いたバニーとリコスはタイミングを逸してしまう。

迫るクマちゃん、リコスとバニー危し!!

と、尋常ではない大きさの雪玉がクマちゃんへと飛び込んで来た。
後方支援担当のさゆりが雪玉を作り投擲したのだ。
これにクマちゃんはバランスを崩す。

隙を突き、リコスを土台にバニーがジャンプ!!
リボンを奪いクマちゃんを停止させるのであった。

クマちゃんが機能停止し、北浜町に晴れ間が戻った。
正常な気候を楽しむバニーたちなのであった―――次回に続く。

コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!

ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。

つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
これは新キャラである恭也の登場にも顕著。
それに伴い源さんの「さゆりラブ」キャラに拍車がかかってます。
これにより、さゆり抜きでサブキャラたちのみ描かれる回も有り得ますね。
正直、個人的には短期連載時の「さゆり中心」のノリが好きだけど、連載が長期化することを見据えれば物語の幅を広げる意味で正しい判断だと思われます。
ただ、出来るなら主人公・さゆりの正体はもちろんのこと、リコスとバニーの掘り下げをもっとして欲しいかも。

そんな仕切り直しの34話(通算39話)。
サブタイトルは「白クマのクマちゃん」。

雪の原因はやはりオヤッサンでしたね。
それにしても「タマちゃん」と「クマちゃん」には驚かされた。
なるほど、そう来たか……これは良かった。

さて、27話で登場した謎の後輩・ハオも正式に参戦し更に世界観を広げた本作。
そんな本作ですが、コミックス1巻に続き2巻が発売予定。
1巻表紙は『ジャポニカ学習帳』をイメージした装飾の中にさゆり、バニー、リコスとメインが並ぶ可愛らしい物でしたが2巻はフォームこそ同じですが色調を変えた表紙に。
ちなみに、2014年8月5日に『ジャポニカ学習帳』のデザインが立体商標化されたことで、ツイッター上のファンから本作の表紙について不安の声が上がる一幕もありましたが、あれはあくまで「同様のデザインを用いたノートに限る」らしいので本作は対象外のようです。一安心。

そして、此処からは今後の展開予想。
最終的には仲間になりそうなインリン(あるいは後輩)だけど、さゆりについて報告しちゃうんだろうなぁ。
でもって、彼女の所属するレガード本隊がやって来る展開か。
バニーの上司である花魁課長によると、どうもこのレガードも一癖ありそう。
だとすれば、これまでの予測で唱えて来たバニーとリコスたちが連合して挑む敵はレガードになりそうか。
こんな感じ!?

インリンの報告でさゆりに目を付けたレガードが地球に飛来。
さゆりを連行しようとする。
通常ならば相手ではないが、レガードはさゆりの弱点であるお化けを使用。
しかも、周囲にまで被害を及ぼす。
此処にインリンはレガードに疑問を抱き離反。
もちろん、バニーやリコス、源さん、オヤッサンとタマちゃんらも協力してレガードに抵抗。
とはいえ、多勢に無勢で危機に陥るんだけど、其処に花魁上司たちが登場。
レガードが星々の遺産を不正使用していたとかで逮捕。
さゆりは見逃されるんだけど、バニーとリコスは帰還したかに見せて……実は地球に居るのです、的な結末とか。
でないと、リコス逮捕されちゃうし。
そして、バニーは花魁課長からさゆりとリコスの監視の名目で地球滞在の権利を得るとか。
ちなみに、さゆりがお化けが苦手なのは遺産としての記憶が残っているから……だったりして。
この妄想、果たして的中するでしょうか!?

さて、此処で幾ら言葉を尽くしたところで本作の面白さは伝えられない。
やっぱり本作は理屈じゃないな。
実際に読んで感じるべし。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
【短期集中連載版】
「最強少女さゆり」第1話「さゆりと宇宙人」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第2話「さゆりとチャンバラ」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第3話「さゆりとアルバムと私」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第4話「さゆりと峠とお見舞い」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」最終話(第5話)「さゆりとサヨナラの日」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【連載版】
「最強少女さゆり」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話(6話)から30話(35話)までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「最強少女さゆり」第31話(36話)「デカくて強い後輩ちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第32話(37話)「実録 リコス24時」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第33話(38話)「北浜町雪物語」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの元経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産調査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。
柏木さん:駐在さんにやっと出来た後輩の婦警さん。たぶん、拳銃ラブな人。
さゆり父:25話時点で名前は不明。どうやら社会的地位の高い人物のようだが。
ハオ・プトロレ:インリンの後輩。27話より登場。31話から本格参戦。
小堺さん:豪田家の隣人にして彩花の女友達。別名・手だけの人。結婚指輪をしているので人妻のようだ。

「最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
最強少女さゆり(1) (少年チャンピオン・コミックス)





「最強少女さゆり(2) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
最強少女さゆり(2) (少年チャンピオン・コミックス)



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月曜ゴールデン「釣り刑事5 事件の発端は30年前の交通事故!?運命に引き寄せられた悲しき魚たち…人の弱みにつけ込み金儲けを企む闇ブローカーの影!人の人生を弄ぶ悪を釣り上げろ!!」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「釣り刑事5 事件の発端は30年前の交通事故!?運命に引き寄せられた悲しき魚たち…人の弱みにつけ込み金儲けを企む闇ブローカーの影!人の人生を弄ぶ悪を釣り上げろ!!」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

奥多摩でペンションを営む鈴木五右衛門(中村梅雀)は元敏腕刑事。前妻を亡くした今は、住み込み従業員の滝川沙依(原日出子)とその娘・真里奈(前島亜美)と共に釣りを楽しみながら仕事に精を出している。
ある日、五右衛門は沙依に頼まれて、沙依の友人・一ノ瀬珪子(川上麻衣子)に会う。珪子はステンドグラスの工房を営んでおり、仕事を通して知り合った貿易商・高内透(石橋保)と結婚する予定だという。幸せそうな二人だが五右衛門に相談があると珪子が切り出した。珪子は7年前、一ノ瀬和人(大浦龍宇一)と入籍したのだが、結婚式当日、一ノ瀬は姿を消し、それ以来行方が分からないという。高内と結婚するためにも一ノ瀬の消息を五右衛門に調べて欲しいというのだ。
釣りが趣味だったという一ノ瀬が大切にしていた名人作の道具を頼りに、五右衛門は釣り仲間らのネットワークを駆使して一ノ瀬の足跡をたどる。
その頃、奥多摩で変死体が発見され、五右衛門の元同期、八重樫久吉刑事(村田雄浩)と後輩の城下香津美刑事(石川梨華)が捜査を開始する。死んだのは杉浦未夏(中島愛里)という歯科衛生士で、死体の第一発見者は、歯科医の沢村雄吾(IZAM)である。未夏は劇薬のガスを吸ったために気道と肺が焼けただれていた。未夏と沢村が男女の関係にあったことから警察は自殺と他殺、両方の観点から調査を進める。沢村には複数の愛人がおり、彼を恨んでいる女性もいるという。
そんななか、五右衛門は苦労の末、一ノ瀬が偽名を使ってまだ生きていることを突き止め、彼の部屋を訪ねてみる。しかし部屋には死体となった一之瀬が横たわっていた・・・。未夏の死因となった物と同じ劇薬が使われており、顔と指紋は焼けただれていたが歯型が本人と一致した。一ノ瀬の最期を知って珪子と沙依は驚く。
やがて、五右衛門は別々に発生したと思われた一ノ瀬の失踪と死亡、そして未夏の変死事件が見えない糸でつながっていたことを見抜くのだが・・・。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)

鈴木五右衛門は元敏腕刑事。
今は奥多摩で住み込み従業員の滝川沙依や、その娘・真里奈と共にペンションを営んでいる。
五右衛門と沙依は互いに好意を抱いているが、再婚にまでは至っていない。
微妙な関係に留まっている。

そんなある日、五右衛門は沙依の友人・一之瀬珪子から依頼を受ける。
ステンドグラス工房を営む珪子には一之瀬和人という夫が居たのだが、7年前に行方不明になってしまったのだ。
珪子は貿易商・高内透と再婚を考えており、その為にも和人の行方を知りたがっていた。

和人は釣りが趣味。
其処で五右衛門は釣り仲間ネットワークを頼りに和人を追う。

同じ頃、奥多摩の別荘で変死体が発見されていた。
被害者は歯科衛生士の杉浦未夏。
第一発見者は別荘の持ち主で未夏の雇用主で歯科医の沢村雄吾であった。

未夏は硫化水素により死亡しており、事件の捜査に携わった五右衛門の友人・八重樫刑事やその後輩・城下香津美刑事らは自殺・他殺の両面を捜査を開始する。

未夏が沢村と交際していたことが判明。
だが、沢村には未夏死亡時刻にカヌー部が練習する川で渓流釣りに勤しんでいたとのアリバイがあった。

矢先、五右衛門は和人の居場所を突き止めることに成功する。
和人は仙道惇なる名前で「悠々倶楽部」なる釣りグループのメンバーになっていた。

この「悠々倶楽部」こそは、実は釣りが趣味であった沢村が設立したグループ。
和人もまた沢村のもとで歯科技工士として働いていた。

遂に和人の居場所を突き止めた五右衛門。
珪子に連絡し、和人のアパートへ赴く。
一方、珪子はと言えば、和人発見の報を高内に伝えていた……。

和人宅を訪れた五右衛門は其処で死体を発見する。
死体は顔と指紋が焼け爛れていたが、歯型のデータから和人と思われた。

こうして、和人殺害についても捜査が開始。
和人の生命保険の受取人となっていた珪子に容疑が向かうが……。

珪子の無実を信じる五右衛門も調査を開始。
すると、未夏殺害事件の犯人に気付く。

犯人は沢村であった。
カヌー部が練習する川で渓流釣りに勤しんでいたと主張した沢村だったが、折り畳み式カヌーで川を下ることでアリバイを成立させたのだ。
どうやら、沢村は未夏から女性関係を暴露すると脅迫を受け、これを怖れた沢村に殺害されたのであった。

こうして、未夏殺害事件は解決。
残るは和人殺害事件である。

五右衛門は和人が仙道惇を名乗って歯科技工士になっていたことに注目。
調べたところ、仙道惇が実在の人物であると判明する。
しかも、惇の父・仙道矢三吉はトラック事故を起こし多くの被害者を出していた。
どうやら、惇は父の事故により苦労して成長したらしい。

此処から五右衛門は、和人が惇になったのではなく惇が和人になったと見抜く。
惇は元に戻ったに過ぎないのだ。
おそらく、惇は矢三吉の息子として生きることに疲れ、和人の戸籍を手に入れたのだろう。
そして、珪子と結婚した。

ところが……珪子の家族は矢三吉の事故の被害者だったのである。
奇しくも、加害者と被害者の家族同士が結婚していたのだ。
さらに、10年前に発生した強盗殺人事件の犯人こそが本物の一之瀬和人であったことが判明。

つまり、惇は和人の戸籍を手に入れたが為に追われる身になってしまったのだ。
しかも、珪子と惇は仇同士の間柄であった。
だからこそ、惇は珪子の前から姿を消さざるを得なくなったのだろう。

矢先、高内が惇に戸籍を用意した戸籍ブローカーであることが判明。
高内にとって惇の存在は、自身の罪を証明しかねないアキレス腱であった。
珪子に近付いたのは惇の行方を追う為だったのだろう。
だとすれば、高内には惇を口封じする必要があったことになる。
しかも、当の高内の行方は惇死亡から杳として知れない……。

数日後、五右衛門が提唱し名人による竿が賞品となった釣り大会が開催された。
山本正一郎らが参加する中、それぞれの力量が競われる。

そんな中、山本が大会優勝を収めた。
大喜びする山本、その腕を五右衛門が掴む。
逃げられないようにする為だ。

そして、五右衛門は山本に呼びかけた。
あなたが仙道惇さんですね……と。

すべては五右衛門による罠だったのだ。
釣り好きの惇を誘き出す為に大掛かりな大会を仕掛けたのであった。

惇は生きていた。
では、惇として死亡したのは誰か!?
それこそ、消えた高内であった。

高内は珪子から惇の居場所を聞くと五右衛門に先んじた。
そして、惇に山本の戸籍を用意したので逃げろと指示したのだ。

これに惇は反発した。
折角、築いた生活を捨てることに忍びなかったのである。
さらに、高内が珪子を殺害するつもりであると知るやこれを殺害してしまう。

高内の死体を前にした惇は高内が沢村が所属する系列歯科に通院していることに気付き、利用することを考えた。
オンラインを用いてカルテを改竄し、高内の歯型データを自身のものと置き換えた。
その上で、高内の身許が判明しないように焼いた。

惇の狙い通りに死体は高内とされたのだが……五右衛門には見抜かれてしまったのだ。
こうして、惇は逮捕された。
珪子は惇をいつまでも待つと誓う。

数日後、そんな惇と珪子に感動した五右衛門と沙依は籍を入れないが、共に生きて行くことを決意した―――エンド。

<感想>

「釣り刑事」のシリーズ5作目。
原作なし、オリジナル作品です。
本来は2014年9月15日の放送予定でしたが、思わぬ変更により同年10月27日の放送に。
前作は2013年9月30日に放送されており、1年ぶりの新作となりました。
前作までの批評(レビュー)は過去記事をどうぞ!!

ちなみにシリーズ第1作は管理人が選ぶ「2時間ドラマラズベリー賞」ノミネートに輝いた作品。

【企画】管理人が選ぶ「“2時間ドラマ”アカデミー賞&ラズベリー賞2010」ノミネート発表!!

果たして今回の感想は!?
早速、述べて行きましょう。

テーマとしては、縦軸に「戸籍売買」。
横軸として五右衛門と沙依、珪子と惇、八重樫と女性詐欺士、沢村と雅美や未夏を通じて「男女の愛」が描かれました。

ちなみに、2件の殺人事件が描かれましたが舞台こそ同じモノの全くの別件という構成でしたね。
これにより、第4弾に続き、これまでのシリーズに比べるとかなりシンプルだった印象。
とはいえ、なかなか良かったのではないでしょうか。

それにしても、惇は寿司職人に歯科技工士かぁ……。
まったく方向性が違うし、どちらも一朝一夕でなれるものじゃないだろうに両方成立させていたのはスゴイなぁ。
きっと、戸籍を偽らなければ何らかの分野で成功者になれたのではないかと思うほど器用だなぁ。
ちなみに、それもこれもあの高内との入替りトリックを成立させる為だったんだなぁ……と思うと感慨深い。
せめて、トリックを活かしつつ業種の近いものを選ぶことでは駄目だったのだろうか。

そして何故、八重樫は珪子の気持ちのみ理解出来ないのか。
中盤の雅美の気持ちよりも珪子の気持ちの方が理解出来ると思うけどなぁ。
和人の生存を信じる珪子にとって保険料の支払いぐらいが、和人との繋がりの確認だったんだろうし。
それが自動引き落としだと実感が伴わなかったのだろうし。
八重樫は女性詐欺士や雅美ら他の女性の気持ちは明確に分かるようなのに、これだけ理解を示さなかったねぇ。
それもこれも立場の違いからなのだろうか。
確かに、八重樫は彼の置かれた状況からも珪子よりは雅美寄りの立ち位置だったけど。

そしていよいよ本作がテレビ東京版の「信濃のコロンボ」っぽい。
真里奈がテレビ東京版で得られなかった2人の間の娘みたいに見える。
ある意味、TBSにて「信濃のコロンボ」が復活したと考えるのもアリかもしれない。

でもって、五右衛門が竿を振るたびに次のような光景が脳裏に浮かんできて仕方がない。
五右衛門の振った竿から伸びた釣り糸が「必殺仕事人」の三味線屋みたいに悪人の首に巻き付く。
此処で五右衛門は慌てず騒がず慣れた手つきでリールを巻き始める。
「ぐぇっ!!」と悲鳴を上げる悪人だが、五右衛門はそれには構わず悪人を釣り上げる。
振り返りざまに竿をしならせ、地面に膝を着きながら叫ぶ言葉は……「釣りデカっ!!」。
同時に「ビンッ」という音と共に吊られた悪人が絶命する……。
そうです、「必殺仕事人」の三味線屋そのものです。
視聴中も何時かこれをし始めてくれるのではないだろうかとぼんやり考えてしまいました。
管理人は病気なのでしょうか……ヤバイなぁ。

とはいえ、最初に述べたとおり、なかなか良かった。
第6弾にも期待できるでしょう。

◆関連過去記事
月曜ゴールデン「釣り刑事4 警察幹部が隠ぺいしたストーカー事件の悲しい過去…憎悪が生み出す結束は新たな劇場型殺人へ!五右衛門が権力の闇に潜む悪を釣り上げる(繰り返されるストーカー犯罪!警察に隠ぺいされた悲しい過去…権力の闇に潜む悪を釣り上げろ)」(9月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「釣り刑事3 愛と悲しみの魚たち…始まりは保護司殺人!出所し消えた強盗犯…次々現る欲望の亡者…本当に悪いのは誰だ!?五右衛門自慢の竿が斬る!」(8月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「釣り刑事2 愛と悲しみの魚たち!脅迫される有名女優、自殺した小説家、彼女の命を救え!事件の裏に隠された人間模様を自慢の竿で一網打尽」(5月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン 釣り刑事〜竿に掛かった大悪党!!「自然豊かな奥多摩で殺人事件が発生!!続けて起こる連続殺人を元刑事の鋭い着眼と釣り人ならではの知識を駆使して事件の真相に迫る」(9月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

鈴木五右衛門:中村梅雀
城下香津美:石川梨華
滝川沙依:原日出子
稲田隆蔵:中本 賢
滝川真里奈:前島亜美(SUPER☆GiRLS)
一ノ瀬珪子:川上麻衣子
一ノ瀬和人:大浦龍宇一
高内 透:石橋 保
沢村雄吾:IZAM
堀 雅美:折井あゆみ
杉浦未夏:中島愛里
八重樫久吉:村田雄浩 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


アマゾンさんにて「釣り刑事」で商品を調べてみたらこれが真っ先に出ました。
パッと見て理由が思いつかなかったのですが、やがて“ソレ”に気付くとじわじわやって来ました。

とはいえ、本書の内容は非常に真面目。
「鬼平犯科帳」好きにはオススメです!!
そんな「江戸刑事人名事典(著者・釣洋一先生)」はこちら。
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