2014年11月27日

岡部えつ先生『残花繚乱』(双葉社刊)がTBS系木曜21時枠にてドラマ化!!タイトルは木曜ドラマ劇場「美しき罠〜残花繚乱〜」とのこと!!

岡部えつ先生『残花繚乱』(双葉社刊)がTBS系木曜21時枠にてドラマ化されることが判明しました。
ドラマ版のタイトルは木曜ドラマ劇場「美しき罠〜残花繚乱〜」とのこと!!

原作『残花繚乱』とは―――

<あらすじ>

・単行本版
複雑に絡み合う男女の愛の行方。西田りかは会社の常務の柏木荘太と不倫の関係だ。荘太の妻・美津子はその事実を掴み、荘太を兄と慕う圭一をりかにあてがおうとする。圭一は美津子を密かに想っているのだが……。他にりかと同じ書道教室に通う二人の女性や師範の人生も絡む。愛、嫉妬、苦悩がつややかに精緻に描かれた、大人の女の物語。

・文庫版
西田りかは会社の常務の柏木荘太と不倫の関係だ。荘太の“パーフェクト妻”美津子は鋭くそれを嗅ぎ取り、よりにもよって荘太を兄と慕う圭一と、りかを見合いさせようとする。当の圭一は美津子のことを密かに想っている。他にリカと同じ書道教室に通う二人、全身に整形を施す麻紀、夫婦生活がうまくいっていない泉の動きも絡んでくる。愛、嫉妬、苦悩がつややかに艶美に描かれた、オトナのオンナ小説。
(双葉社公式HPより)


そして、ドラマ版のあらすじはこちら。

<あらすじ>

3年間の不倫にピリオドを打って、いわくつきの結婚に向かおうとしている34歳のOL・ 西田りか(田中麗奈)。
大手企業の常務であり、美しい妻を持ちながら、りかの長年の不倫相手である、ハンサムで色気たっぷりの野心家54歳・柏木荘太(村上弘明)。
会社経営者の娘として育ち、夫は会社の常務となり、高校生の娘が一人、という何不自由ない暮らしをしている荘太の妻、47歳の主婦・柏木美津子(若村麻由美)。
荘太の親友の弟で柏木家に幼い頃から出入りしており、りかと見合いすることになった33歳の青年実業家・落合圭一(青柳翔)。
この4人の恋愛&憎悪模様が複雑に展開していく──。

りかは、地味な人生を送ってきた普通のOL。17歳の時に母親が他界したため父親を慕っているファザコンで、父親像を求めて荘太と純愛に落ちた。不倫に未来はないと分かっているが、荘太への愛は深い。そんなりかが荘太に裏切られ、捨てられた。しかもそれを画策したのは荘太の妻・美津子だった。それを知った瞬間、りかの心に激しい復讐の炎が燃えあがる。しかし、復讐を決意するも悪女にはなりきれないりか。身から出た錆とは言え、次々と襲い掛かる周囲の悪に打ちのめされていく…。でも、もう引き下がれない…!

りかは、周囲のエゴイストたちに勝つことができるのか──?
そして、本当の幸せを見つけ掴み取ることができるのか──?

りかに復讐を決意させた荘太の妻・美津子。彼女が密かに圭一を心の頼りにしていることを知ったりかは、圭一の心を奪い取ろうと決意し、結婚を前提に付き合い始める。しかし美津子は年季の入った魔性の女。りかは宣戦したことを後悔するが、美津子の戦闘態勢には拍車がかかっていく…。
りかに襲い掛かってくるのは、女だけではない。りかの見合い相手である圭一は美津子に横恋慕しており、彼女への想いを断ち切れずに継続していく。りかと別れた荘太も然り。彼には密かな野望があり、その火の粉がりかにも降りかかることになる。

さらに敵は存在する。インテリアコーディネーターとして活躍し、常に恋愛相手を欠かさず、美容整形に投資を惜しまない42歳の独身キャリアレディ・桐谷麻紀(三浦理恵子)。外資系証券会社に勤務し、夫婦で都心のマンション暮らし、さらにはコンプライアンスオフィサー会社を起業しようとしている、36歳の成り上がりレディ・滝本泉(高橋かおり)。教室を持ち個展を開く売れっ子書道家として活躍中の、60歳の独身女性文化人・江崎龍子(池畑慎之介)。大手企業常務のハンサムな父親と、美人な母親に囲まれ裕福に育てられたが、母親に激しい嫌悪感を抱いている16歳の高校生・柏木美羽(吉田里琴)。
友だちのふりをしながら、裏切ろうとする麻紀。愚かな女だが、愚かなりの攻撃に対して、りかはどう応戦するのか? 書道家の龍子もまた、ある意味敵だ。全てを達観している龍子だが、りかの人生を興味本位に翻弄していく。そして、一番の強敵は美羽かもしれない。大人たちの汚れた部分を見透かす彼女からも、りかは攻撃を受けていく。唯一、心を開いて付き合うことができるのが、泉だ。地味な人生から成り上がってきた彼女には信頼が置けるのだ。ところが、彼女もまた…?
りかの周囲は敵だらけ。互いに騙し合い、牽制し合い、誰が真の幸せに辿り着くことができるのか──? 
熱く切ない大人たちの闘いがはじまる。
(公式HPより)


物語的にはドロドロした作品と言えそうです。

キャストはあらすじ上に記載の通り。
西田りか役に田中麗奈さん、柏木美津子役に若村麻由美さんなど豪華。

2015年1月8日スタートということで2015年1月ドラマとして注目の1作となりそうだ。

ちなみに、同じく2015年1月期における木曜21時枠のドラマにはテレビ朝日系にて「DOCTORS 3〜最強の名医〜」が予定されています。
「DOCTORS〜最強の名医〜」はバラエティ的な明るさがウリのドラマ。
同じドラマと言えど見事に内容的に陰と陽で分かれており、視聴者層の棲み分けが出来そうです。

なお、原作は文庫版が2014年12月26日発売予定とのこと。
興味のある方は下に単行本版のリンクを用意しましたが文庫発売まで待つのもアリかも。

ドラマ化される「残花繚乱」です!!
残花繚乱



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謎のドラマ情報か!?『このミステリーがすごい!四つの謎』とは―――

宝島社さんより2014年12月5日に『このミステリーがすごい!四つの謎』の発売が予定されています。

『このミステリーがすごい!四つの謎』のあらすじは次の通り。

<あらすじ>

『このミステリーがすごい!』大賞の歴代の大賞受賞作家、夢の競演!
『チーム・バチスタの栄光』海堂尊×『さよならドビュッシー』中山七里×『完全なる首長竜の日』乾緑郎×『生存者ゼロ』安生正の豪華作家陣で贈る、ミステリー・アンソロジー。
(アマゾン・ドット・コム公式HPより)


執筆陣の名前だけでも十分に豪華な本ですが、これに意外な情報が付随しています。

なんと、アマゾンさんでの商品名が『【テレビドラマ化】このミステリーがすごい! 四つの謎』となっているのです。
そう【テレビドラマ化】。

これが何を意味するのか。
いろいろと調べてみましたが特に情報らしい情報もなし。

むむむ……これは本作それ自体を購入してみるしかないじゃな〜〜〜い!!

というワケで、この謎にチャレンジされる方は本記事下部アマゾンさんリンクより本作を是非どうぞ!!

2014年12月20日追記

ドラマの詳細が明らかになりました。
2014年12月29日(月)21時よりTBS系にて収録4作がドラマ化されて放送とのこと。
ドラマ原作となる作品について書評(レビュー)記事を加えています。
興味のある方はどうぞ!!

『カシオペアのエンドロール』(海堂尊著、宝島社刊『このミステリーがすごい!四つの謎』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『黒いパンテル』(乾緑郎著、宝島社刊『このミステリーがすごい!四つの謎』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『ダイヤモンドダスト』(安生正著、宝島社刊『このミステリーがすごい!四つの謎』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『残されたセンリツ』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい! 四つの謎』収録)ネタバレ書評(レビュー)

2014年12月30日追記:

2014年12月29日にドラマ版が放送されました。
ネタバレ批評(レビュー)はこちら。

「このミステリーがすごい!〜ベストセラー作家からの挑戦状〜 天才小説家×一流映画監督がコラボした、一夜限りの豪華オムニバスドラマ!味わいの異なる4つの謎=各25分の濃密ミステリー!又吉×希林の他では見られないコントも!」(12月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)


追記終わり


真相は如何に!?「【テレビドラマ化】このミステリーがすごい! 四つの謎」です!!
【テレビドラマ化】このミステリーがすごい! 四つの謎



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水曜ミステリー9「トカゲの女 警視庁特殊犯罪バイク班 色気ナシ警官&親爺ライダー走る!会長令嬢誘拐… 5934万の謎と追跡トリックを暴け」(11月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「トカゲの女 警視庁特殊犯罪バイク班 色気ナシ警官&親爺ライダー走る!会長令嬢誘拐…
5934万の謎と追跡トリックを暴け」(11月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

重犯罪を担う警視庁捜査一課・特殊犯罪捜査係SITのバイクチーム…通称・警視庁トカゲ班。宮益坂署生活安全課少年係巡査部長・井守響子(黒谷友香)を始め、第二機動捜査隊・矢島健太(渡部豪太)、交通機動隊・郷田修平(大地康雄)などが名を連ねる。ひとたび事件が起きればトカゲ班として招集され、極秘の追尾偵察任務にあたる。任務中は警官の身分を明かすことも許されない。トカゲの如く目立たず迅速に行動し、事件を解決に導く。まさに警視庁の隠密部隊である。

ある日、女子高生・神代希世美(青山美郷)が誘拐される事件が発生し、トカゲ班に招集がかかる。SITから「俺たちの手先だ」と見下されるが、警視庁捜査一課の巡査部長・山本賢二(宇梶剛士)だけは優しい目を向ける。現場の公園に到着した響子は不審な車を発見。車内に希世美がいるのを確認するが、追跡途中パトカーに捕まり見失ってしまう。
希世美の親が、大手ファミレスチェーン会長の神代正行(冨家規政)であることから営利誘拐を疑う。神代の会社には犯人から電話が入り、さらに手足を縛った希世美の動画がメールで送られてくる。そのアドレスの所有者は室田晴美(上村明穂)。希世美からのいじめを苦に自殺した同級生だ。
そこで響子たちは恨みを持っているであろう、晴美の父親・伝助(本城丸裕)をマークし始める。

翌日、運河で警備員の服を着た男性の他殺体が見つかる。捜査一課強行班係主任の津吹新太郎(永井大)は、遺体が元刑事の野崎義男(吉満涼太)だと気づく。刑事時代は黒い噂が絶えず、最近は住み込みでビルの警備をしていたが、かなりの借金を抱えていた。
そんな中、犯人から再びメールで要求が送られてくる。教育委員会対し、身代金5934万円と、晴美いじめ自殺問題の再調査というものだった。誘拐の目的は希世美への恨みなのか?でもなぜ教育委員会が標的に…?

謎が深まる中、希世美と頻繁に連絡を取っていた人物が浮上する。希世美の英語教師・中里靖子(酒井美紀)だ。SITの島岡吾郎(柴俊夫)は響子に、生徒からの情報収集と靖子の監視を命じる。生徒の話では、晴美の一件以来、希世美がいじめられるように。また靖子と一緒にいるのをよく見るという。
一方、島岡は教育長の時田肇(石井愃一)に事件解決の協力を懇願するが断られてしまう。その様子から何か裏があることを感じる島岡。さらに誘拐と野崎の事件が、意外な繋がりを見せ始め…!
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

警視庁捜査一課にはある秘密チームが存在している。
それが特殊犯罪捜査係SITに所属するバイクチーム……その名は警視庁トカゲ班。
トカゲ班には様々な部署の面々が名を連ねており、ひとたび事件が起これば招集され捜査に当たる。

捜査内容は極秘の追尾任務。
任務中は身分を明かすことも出来ず、トカゲの如く隠密行動が義務付けられている。
そして影ながら事件解決に貢献する―――まさに警視庁の隠密部隊だ。

まずは、宮益坂署生活安全課少年係巡査部長・井守響子。
続いて、第二機動捜査隊・矢島健太。
さらに、ベテランの交通機動隊・郷田修平など。
まさに各方面の精鋭たちが集うのだ。

そんなある日、私立サマリア女学園に通う女子高生・神代希世美が誘拐される事件が発生。
希世美の父が大手ファミレスチェーン会長の神代正行だったこともあって身代金目的の誘拐と判断された。
此処にトカゲ班が招集されることに。

早速、捜査に参加する響子だが、トカゲ班への他の捜査員の目は冷たい。
そんな中、唯一例外は捜査一課の巡査部長である山本賢二であった。

山本の期待に応えるべく奮闘する決意を固める響子。
偶然にも希世美を発見するのだが、追跡途中に同業者に捕まり身分を明かせなかったことから逃がしてしまう。

直後、犯人と思われる人物から脅迫電話が入る。
さらに、拘束された希世美の動画がメールで送り付けられて来た。

メールアドレスを調べた結果、浮かび上がった容疑者は室田晴美。
希世美の同級生で、希世美にイジメを受けて自殺していた。
響子たちは復讐目的の誘拐も視野に入れ、晴美の父親・伝助を調べ始める。

その翌日、運河上で警備員の服を着た男性の他殺体が発見された。
被害者は元刑事の野崎義男。
野崎は現役時代から黒い噂の絶えない人物であった。

一方、誘拐犯人から遂に要求が届いた。
要求先は教育委員会。
要求内容は身代金5934万円と晴美イジメ自殺を再調査するようにとのものであった。

何故、要求先が神代ではなく教育委員会なのか。
謎が謎を呼ぶ中で、希世美と親密であった教師が浮かび上がる。
私立サマリア女学園の英語教師・中里靖子だ。

靖子は生徒想いの教師と評判。
生徒からの支持も篤いようだ。
どうやら、晴美を自殺に追いやったことで今度は希世美がイジメの対象になっているようである。

その頃、教育長の時田肇は協力依頼を拒否。
時田は何かを隠しているようだが……。

矢先、野崎の周辺から希世美と靖子を撮影した写真が見つかり、誘拐事件に野崎が関わっていた疑いが濃厚に。

そんな中で身代金の受け渡しが実行に移された。
犯人に指定された通り段ボール箱に用意された大金は山本を経由してバイク便「イルカ急便」のライダーに手渡された。
これを響子たちトカゲ班が追跡する。

しかし、イルカ急便のライダーは別のバイク便のライダーに荷物を手渡すと立ち去ってしまうことに。
さらに、これが数度繰り返されたが犯人のもとに辿り着く様子は一切ない。

まさか……慌てて段ボール箱の中の身代金を確認する響子だが、既に身代金は新聞紙と入替っていた。
犯人が介入する余地のない筈の奪取劇に色めき立つ響子ら。
だが、現実に身代金は奪われてしまったのであった。

落ち込む響子を慰める山本。
山本には過去に亡くした高校生の娘が居るらしいが……。

犯人の要求のうち1つはこうして達成されてしまった。
残るは晴美の死についての再調査だ。
だが、時田は頑なにこれを拒否する。
直後、当の時田までもが誘拐されてしまうことに。

そんな中、バイク便の依頼主を調べ佐藤勝男なる男性が浮上。
取調を受けた佐藤は野崎に脅迫されて誘拐を手伝ったことを告白。
何でも身代金も2億円を要求する予定だったと言う。
これを聞いた響子は野崎の計画を何者かが乗っ取ったことに気付く。

時田の自宅を調べたところ、時田が援助交際を行っていたことが発覚。
その中には、響子が以前検挙し今は渋谷で美容師を営む神崎めぐみなど多くの学生が含まれていた。
どうやら、時田の援助交際は常習化していたらしい。
しかも、その中には靖子の姿も……。
さらに、援助交際の黒幕が野崎だったらしいことも判明する。

響子は援助交際の事実を靖子に確認する。
この際、酔っ払った靖子は「智美ごめん」と謎の言葉を繰り返す。
智美とは靖子の高校時代の親友のようだが。

智美について疑問を抱いた響子が郷田にこれを伝えると……意外な事実が発覚。
智美は山本の娘だったのだ。
しかも、智美は盗難車による轢き逃げに遭い死亡していた。
犯人は未だに逮捕されていない。

矢先、室田が神代に接触する。
室田こそが誘拐犯だったかと身構える捜査本部だが、室田は男泣きしつつ神代に謝罪を要求する。
どうやら、誘拐犯は室田ではないらしい。

郷田から聞いた情報に心当たりを覚えた響子は山本の自宅を調べる。
すると、希世美は其処に居た。
特に拘束されるまでもなく笑顔で山本と会話を交わしていたのだ。

響子は山本の尾行を開始する。
翌朝、山本の移動先には拘束された時田が居た。
山本は時田に銃を突き付け真相を告白するよう強要するが。

其処に靖子を連れた響子が現れ、山本を止める。
真相を語り出す山本と靖子たち。

野崎は希世美を誘拐し身代金を奪う計画を立てた。
其処で援助交際の過去で靖子を脅迫し協力させたのだ。

靖子は智美の父である山本に助けを求めた。
そして、智美の死の真相を打ち明けたのだ。

当時、靖子は援助交際をしていたが抜け出そうと足掻いていた。
元締めをしていた野崎が靖子の離脱を許さなかったからだ。

困った靖子は刑事の父を持つ智美に相談した。
ところが、これを野崎に知られてしまったのだ。

野崎は智美を口封じすべく轢き逃げしこれを殺害した。
その上で、靖子を脅迫し沈黙を強いたのだ。

この事実を知らされた山本は野崎を激しく憎んだ。
其処で野崎を殺害したのだ。
同時に、野崎と時田が通じていたことを突き止めた。
時田の悪事を暴く為に、希世美誘拐を引き継いだのである。

身代金が消えたトリックは間に立った山本が持ち去ったからであった。
バイク便に手渡された時点ですり替わっていたのだ。

ところが、晴美の再調査は行われなかった。
業を煮やした山本が時田を誘拐したのであった。

「靖子ちゃんは関係ないんだ!!」
叫ぶ山本。
智美の夢は教師であった。
そして、靖子は教師になった。
山本は智美の姿を靖子に見ていたのだ。

「野崎の脅迫に屈した時点で教師の資格はない」
山本の訴えに対し、響子は靖子にも責任があると主張する。

この響子の姿に山本は絶望、手にした拳銃で自殺を試みる。
だが、これを「智美はそんなことを望んでいない」と響子に説得され思い留まることに。

こうして事件は解決した。

後日、希世美が室田のもとを謝罪に訪れた。
室田はこれを受け入れる。

そんな室田たちを陰からそっと見守る響子たち。
此処で響子は衝撃の事実を知ることに。

実は郷田は響子の父とレーサー仲間としてライバルだったのだ。
ずっと影ながら見守り引き立てていたらしい。
誰かに見守られていたことを知った響子に笑顔が浮かぶ―――エンド。

<感想>

新シリーズ「トカゲの女 警視庁特殊犯罪バイク班」第1弾。
原作なし、オリジナル作品です。

ちなみに「バイク部隊」で「トカゲ班」と言えば同じテーマの作品が存在しています。
それもその筈、テーマとなった「トカゲ班」は実在の部隊。
なるほど、モチーフがあったワケですね。
納得です。

なお、同じテーマの作品とは「ハンチョウシリーズ」で知られる今野敏先生『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊シリーズ』(朝日新聞出版社)。
このシリーズは既刊で3冊存在。
それぞれ『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』『天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊』『連写 TOKAGE3 特殊遊撃捜査隊』のタイトルとなっています。
当初はこれのキャラ設定を変更したドラマだと思っていました。
シリーズのあらすじはこちら。

<あらすじ>

・TOKAGE 特殊遊撃捜査隊
大手都市銀行の行員が誘拐され、10億円の身代金が要求された。警視庁捜査一課特殊犯係に所属する上野数馬は、バイク部隊「トカゲ」のメンバーとして初の誘拐事件任務に就くが……。本格警察小説の旗手が打ち出す新機軸!

・天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊
3件のバスジャック事件が同時発生し、隠密捜査チーム「トカゲ」に出動命令が下る。事件が進行する一方で、ネットには犯人しか知り得るはずのない情報が流れ、警察を翻弄する――。警視庁に実在するバイク部隊の活躍を描くシリーズ第2作。

・連写 TOKAGE3 特殊遊撃捜査隊
東京都内でバイクを利用したコンビニ強盗が3件連続発生。警視庁の極秘バイク部隊「トカゲ」にも召集がかかる。上野数馬と白石涼子は捜査本部が置かれた世田谷署へと急行する。新設されたIT捜査専門組織・警視庁捜査支援分析センターも総動員するが、解決の糸口が見つからない……。本格警察小説、好評のシリーズ第3弾!
(朝日新聞出版社公式HPより)


興味のある方はアマゾンさんリンクよりどうぞ!!

では、ドラマの感想を。

トカゲ班だから主人公の名は井守(イモリ)なんですね。
なかなかです(此の点について訂正あり、詳細は追記参照のこと)。

そして野崎……誘拐事件を起こすよりも時田を脅迫した方が早いし安全だと思うのだが。
何故、選りにも選ってリスキーな手段を採用したのか?
もしかして、靖子にも脅迫していたようだし既にこの状態で賄える経済状態を超越してしまったのだろうか……。

確実に言えることが1つ。
すべての発端は靖子だよね。何故、山本の憎悪が靖子に向かわないのかが不思議だった。
完全に靖子は野崎の片棒担いでるし、手遅れ状態になってから山本を巻き込んでるし、これ完全に「邪魔になった野崎を殺害させる為に靖子が山本を利用した説」が出ても不自然ではない。
というか、むしろソレではなかろうか。
響子には、此の点についてもっと深く調べることをオススメする。

とはいえ、いぶし銀の活躍を見せた郷田役の大地康雄さんを始め、山本役の宇梶さんも熱演されてたし、響子役の黒谷さんも格好良かったしで全体的に面白かったですね。
シリーズ続編にも期待したいと思います!!

2015年6月1日追記

コメントにてご指摘を頂きました。
トカゲは爬虫類、イモリは両生類とのこと。
どうやら主人公の名前の由来はタイトルとは異なっていたようです。
教えて頂き感謝です(^O^)/!!

追記終わり


<キャスト>

井守響子:黒谷友香
津吹新太郎:永井大
中里靖子:酒井美紀
矢島健太:渡部豪太
片桐七海:滝沢沙織
吉田誠:金山一彦
神代正行:冨家規政
島岡吾郎:柴俊夫
時田肇:石井愃一
井守英恵:大島蓉子
山本賢二:宇梶剛士
郷田修平:大地康雄 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


「TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)」です!!
TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)





「天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)」です!!
天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)





「連写 TOKAGE3-特殊遊撃捜査隊」です!!
連写 TOKAGE3-特殊遊撃捜査隊