2014年11月10日

「最強少女さゆり」第36話(41話)「鬼ごっこ協奏曲」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第36話(41話)「鬼ごっこ協奏曲」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇宙刑事であるバニー・ラビットは凶悪犯リコスを追って地球に飛来。
あと一息というところまで追いつめるが、現地の少女・さゆりにリコスともどものされてしまう。
こうして、さゆりの家に保護(囚われた)されることに。
仲間に救助を依頼するが助けは未だにやって来ない。
さゆりを通じ、何時の間にやら凶悪犯のリコスが善良になりつつあるなど、想定外な要素を抱え過ぎた彼女の明日はどっちだ(嘘)!?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「最強少女さゆり」第35話(40話)「愛しの先輩」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

ヤスの魔手を退け、インリンとの再会を果たしたハオ。
愛する先輩と合流出来たハオは大喜び。
ところが、当のインリンは何処か浮かない顔である。

その理由は「さゆり」にあった。
インリンはさゆりこそが救助艇を撃沈し、地球を危険宙域と指定させる原因となっていることを明かした。
しかし、それはさゆりの意図ではなくリコスとバニーに操られているのだとも。

救助艇撃沈はともかく、黒幕がリコスとバニーであるとはインリンの勘違いなのだが……。
敬愛するインリンの言葉だけに、ハオは鵜呑みにしてしまう。

今すぐにでもさゆりを助けようと言い出すハオ。
しかし、相手の強さを知るインリンは自重するよう言い渡す。

翌朝、ハオと合流し安心したからなのか、それとも逆にハオに安眠を妨害されたのか。
未だ眠り続けるインリンを置いて、ハオがこっそりと抜け出した。
向かった先は豪田家だ。
ハオはインリンに褒められる為に彼女の悩みを解決しようとしていた。
すなわち、打倒リコス&バニーだ。

一方、豪田家ではさゆり、リコス、バニー、源さんが集い鬼ごっこが行われていた。
鬼になったのはさゆりである。

これにバニーが戦慄した。
基本、さゆりには機動力が無い。
三輪車に乗れば鬼神のような動きを見せるが、足で立っている限り年相応のスピードである。
当然、バニーたちならば逃げることは簡単だ。

だが、それでは何時まで経ってもさゆりの鬼が続いてしまう。
そうなれば、耐え切れずさゆりは泣いてしまうだろう。

これを阻止する方法は1つ。
わざとさゆりに掴まるしかない。
ところが、これが難しい。
何と言ってもさゆりには超パワーがある。
わざと捕まる為に近付けばそのパワーで大ダメージを被ること必至である。

つまり、わざと捕まりつつダメージを避けねばならないのだ。
これを両立させることは限りなく困難が伴う。
この難題にこれから挑まねばならないのだ……。

「各員、健闘を祈る」
バニーの号令一下でリコスたちが「ミッション・イン・ポッシブル」に挑むことに。

ところが、此処で想定外の出来事が。
駆け出したバニーの前にハオが現れたのだ。

31話にてハオはバニーを見知っている。

「最強少女さゆり」第31話(36話)「デカくて強い後輩ちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

しかも、軽くとは言え手合せにまで及んでいた。
ハオにとってバニーは確かに強い。
だが、何とかなる相手だと判断していた。

ハオは自身の格闘術に自信を抱いていた。
そんなハオと良い勝負をするバニー。
だとすれば、バニーこそが面々の中でもっとも凄腕に違いない……。
そうハオは考えていたのだ。

ハオはバニーに先手必勝とばかりに奇襲をかけた。
咄嗟に対応するバニー。
拳と拳、膝と膝、双方の応酬が続く。

……が、バニーはハオに気を取られあのミッションを忘れていた。
何時の間にかさゆりの射程距離に居たのである。

「あっ!!」
バニーを見つけたさゆりは喜びの表情で勢いよく飛んだ。
その力は……当たればコンクリートの塀を軽くぶち抜くパワー。

(しまった……)
内心で叫ぶバニー。
まだ躱せないことはない。
だが、躱せばさゆりが遠くへ飛んで行ってしまう。

受け止めるしかない。
覚悟を決めたバニーは身構える。

強い衝撃が走った。
しかし、バニー1人でさゆりは止まらない。
さゆりに押されるバニー。

其処にリコスが飛び込んだ。
バニーを支えるリコス。
2人がかりでようやくさゆりは止まった。

この様子をハオは呆然と眺めている。
何が起こったか理解出来ないのだ。

バニーとリコスを捕らえたさゆり。
次いで、源さんをロックオン!!
またも飛んだ。

これも躱せばさゆりが飛んで行ってしまう。
さゆりクライシス再びだ。

しかし、源さんは年季が入っていた。
飛来するさゆりを視認するや、気合を入れ直し真っ向から迎え撃つ。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
叫ぶ源さんにさゆりが衝突した。
源さんの筋肉が膨張し衣服が吹き飛ぶ。
そして、砂嵐が巻き起こった。

数分後、落ち着いた視界の向こうには直立不動の源さんが居た。
足元には源さんを捕まえたと無邪気に喜ぶさゆり。

これを見ていたハオが悲鳴を上げた。
バニーこそが凄腕と思っていたハオ。
ところが、他の面々も驚異的な力を誇っていた。
特にさゆりは尋常ではない。
自身の知る力の常識を大幅に上回る現実に恐怖を覚えたのだ。
「お、鬼だ……」
ハオは泣きながら逃げ出して行く。

そのまま走り続けて……やがて、あまりの衝撃に記憶が吹っ飛んでしまった。
数時間後、インリンに保護されたハオだが豪田家の出来事はすっかり忘れていたそうな―――次回に続く。

コマ割りと展開が魅力の作品です。
本作を真に楽しむ為に「週刊少年チャンピオン」本誌にて確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて短期集中連載された福田やすひろ先生の作品「最強少女さゆり」。
そんな本作が正式な連載として帰って来ました!!
ファン大歓喜だぜ、ヒャッホウ(^O^)/!!

ちなみに連載になったことで本作のアプローチも多少変わった様子。
短期集中連載時は「さゆりを中心とし、人並み外れた怪力がありながら周囲の人々に保護される4歳児を描くハートフルコメディ」でしたが「人並み外れた怪力を有する少女と、これを温かく見守る周囲の人々を描いたハートフルコメディ」へと変わった印象あり。

つまり、何処が変わったかと言うと、短期集中連載時は「さゆりが中心だった」のに対し連載では「さゆりとその他の人々」にまで焦点の対象が広がったかな。
これは新キャラである恭也の登場にも顕著。
それに伴い源さんの「さゆりラブ」キャラに拍車がかかってます。
これにより、さゆり抜きでサブキャラたちのみ描かれる回も有り得ますね。
正直、個人的には短期連載時の「さゆり中心」のノリが好きだけど、連載が長期化することを見据えれば物語の幅を広げる意味で正しい判断だと思われます。
ただ、出来るなら主人公・さゆりの正体はもちろんのこと、リコスとバニーの掘り下げをもっとして欲しいかも。

そんな仕切り直しの36話(通算41話)。
サブタイトルは「鬼ごっこ協奏曲」。

まさにハオにとってさゆりたちは想像外の生き物。
すなわち、鬼でした。
だからこその「鬼ごっこ協奏曲」。
久しぶりにさゆりの本領が発揮されて良かったですね。
その一方で、リコスとバニーもコンビプレイを魅せました。
そして、源さんも面目躍如。
インリンとハオも活躍となかなかにバランスが取れた良回だったと思います。

ただ、今回は1つだけ気になる点があるかなぁ。
ハオは冒頭にてさゆりがタマちゃんを超パワーで破った映像をインリンに見せられていたのに、さゆりの力を直接目にするまで恐れを抱かなかったのは何故だろう。
そもそも、さゆりが宇宙船を落としたことを聞いていればあの程度では済まないことを理解している筈なのに……。
まぁ、それこそ直情径行型であるハオのハオらしい面と言えるのかもしれません。
だとすれば、これまたハオらしさを見せていたと言うべきかも。

さて、27話で登場した謎の後輩・ハオも正式に参戦し更に世界観を広げた本作。
そんな本作ですが、コミックス1巻に続き2巻が発売予定。
1巻表紙は『ジャポニカ学習帳』をイメージした装飾の中にさゆり、バニー、リコスとメインが並ぶ可愛らしい物でしたが2巻はフォームこそ同じですが色調を変えた表紙に。
ちなみに、2014年8月5日に『ジャポニカ学習帳』のデザインが立体商標化されたことで、ツイッター上のファンから本作の表紙について不安の声が上がる一幕もありましたが、あれはあくまで「同様のデザインを用いたノートに限る」らしいので本作は対象外のようです。一安心。

そして、此処からは今後の展開予想。
最終的には仲間になりそうなインリン(あるいは後輩)だけど、さゆりについて報告しちゃうんだろうなぁ。
でもって、彼女の所属するレガード本隊がやって来る展開か。
バニーの上司である花魁課長によると、どうもこのレガードも一癖ありそう。
だとすれば、これまでの予測で唱えて来たバニーとリコスたちが連合して挑む敵はレガードになりそうか。
こんな感じ!?

インリンの報告でさゆりに目を付けたレガードが地球に飛来。
さゆりを連行しようとする。
通常ならば相手ではないが、レガードはさゆりの弱点であるお化けを使用。
しかも、周囲にまで被害を及ぼす。
此処にインリンはレガードに疑問を抱き離反。
もちろん、バニーやリコス、源さん、オヤッサンとタマちゃんらも協力してレガードに抵抗。
とはいえ、多勢に無勢で危機に陥るんだけど、其処に花魁上司たちが登場。
レガードが星々の遺産を不正使用していたとかで逮捕。
さゆりは見逃されるんだけど、バニーとリコスは帰還したかに見せて……実は地球に居るのです、的な結末とか。
でないと、リコス逮捕されちゃうし。
そして、バニーは花魁課長からさゆりとリコスの監視の名目で地球滞在の権利を得るとか。
ちなみに、さゆりがお化けが苦手なのは遺産としての記憶が残っているから……だったりして。
この妄想、果たして的中するでしょうか!?

さて、此処で幾ら言葉を尽くしたところで本作の面白さは伝えられない。
やっぱり本作は理屈じゃないな。
実際に読んで感じるべし。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「実は私は」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
【短期集中連載版】
「最強少女さゆり」第1話「さゆりと宇宙人」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第2話「さゆりとチャンバラ」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第3話「さゆりとアルバムと私」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第4話「さゆりと峠とお見舞い」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」最終話(第5話)「さゆりとサヨナラの日」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【連載版】
「最強少女さゆり」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話(6話)から30話(35話)までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「最強少女さゆり」第31話(36話)「デカくて強い後輩ちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第32話(37話)「実録 リコス24時」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第33話(38話)「北浜町雪物語」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第34話(39話)「白クマのクマちゃん」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「最強少女さゆり」第35話(40話)「愛しの先輩」(福田やすひろ作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
さゆり(彩百合):謎の少女。4歳ながらとてつもない怪力を誇る。
豪田:さゆりの祖父。普通の人。
バニー・ラビット:宇宙警察の刑事。
リコス:バニーが追う逃亡犯。
源さん:さゆりの体当たりを受け止めることが出来る地球人。愛の力は偉大だ。
駐在さん:最近赴任してきたばかりの若い警官。集中連載1話でさゆりの三輪車に撥ねられトラウマに。
ヨシさん:隣町の住人。さゆりを侮ったが為に……。
恭也:さゆりが出会った年上の少年。さゆりに自身を「師匠」と呼ばせる命知らず。
メタボ:ヤスの兄貴分。
ヤス:メタボの弟分。出っ歯が特徴。心は折れても出っ歯は折れない。
オヤッサン:バッティングセンターの元経営者。
タマちゃん:オヤッサンが作った自律制御AI搭載型ボールタイプロボット(たぶん)。
デービス親子:グリーンスライダー大会に参加した親子。
課長:宇宙警察でのバニーの上司。花魁姿をしている。
シヤ:バニーの妹。
豪田彩花:さゆりの母、元祖・最強少女。
森:彩花が入院していた杏森病院の担当医師。
インリン・マールィ:レガード(遺産調査団)所属の宇宙人。
雑草マン:さゆりたちがこよなく愛するアニメの主人公。
グータラ大魔王:雑草マンの宿敵。
柏木さん:駐在さんにやっと出来た後輩の婦警さん。たぶん、拳銃ラブな人。
さゆり父:25話時点で名前は不明。どうやら社会的地位の高い人物のようだが。
ハオ・プトロレ:インリンの後輩。27話より登場。31話から本格参戦。
小堺さん:豪田家の隣人にして彩花の女友達。別名・手だけの人。結婚指輪をしているので人妻のようだ。

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「実は私は」第87話「腹を割って話そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第87話「腹を割って話そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「実は私は」第86話「告白しよう!!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

互いの想いを確認した朝陽と葉子。
2人は晴れてカップルとなった。

その翌朝、朝陽は浮き立つ気持ちの一方で不安を抱えながら登校していた。
昨日のことは現実だったのだろうか……。
もし、現実だったとして葉子に会ったらどんな顔をすれば良いのか……。

と、当の葉子と出会ってしまった。
そして、2人が取った行動とは……。

互いに背中を向け合い逆走することであった。
こんなところまで息がピッタリだったのだ。

とはいえ、この状態では折角恋人になった意味が無い。
朝陽も葉子もそれを理解していた。
だからと言って、恋人とは何をするものなのか?
今までと何が違うのか?
深く悩み始めた2人だが……。

此処で事態が大きく動いた。
茜が介入したのだ。

茜は葉子を呼び出すと「恋人」の意味について語り出す。
曰く「肉体関係を持つことだ」と。
余りにも直接的な物言いに反発する葉子。
その様子に茜はニヤリと笑う。
「ならば……黒峰の本心を探ろうではないか!!」
まさに、悪魔の提案である。

一方、普段ならば茜を止める明里も今回ばかりは苦手な色恋沙汰だけに傍観者に徹していた。
いや、心の中では嫉妬のあまり血の涙を流していたのだろう。
それが数時間後には明らかに……。

数時間後、体育館では拘束された朝陽と葉子が居た。
その前には派手な仕掛けが広がっていた。

葉子と朝陽はボックスに入れられていた。
その目の前には緩やかなスロープが続き、最下には泥のプールが置かれていた。
まるでクイズ番組である。

まさか……嫌な予感に震える朝陽と葉子に茜が宣言する。
「あなたたちにはクイズをしてもらいます!!」と。

正解すれば現状維持。
外せばボックスが傾いて行き、最終的に泥に突っ込むのである。
それはどう見でも茜の余興であった。

そして出題者は……明里である。
ただし、今日の明里はいつもの彼女では無い。
その頭頂部には「嫉妬の羽根」が刺さっていた。
ということは……当然、華恋も関与しているのだ。
華恋はボックスの傾きを調整する役割を担っていたのである。
どうやら、この苦難を乗り越えることで朝陽と葉子の絆が深まると茜に吹き込まれたようだ。

明里(嫉妬の羽根装備)は茜に操られ、朝陽と葉子に直球の質問を繰り出して行く。
互いにどう思っているか問い。
これからどうしようか問う。

これに朝陽は不器用ながら「これまで通りだけど、少しずつ絆を深めて行きたい」と述べる。
そんな朝陽の言葉に大きく頷く葉子。
2人の絆は確かに深まっていた。
奇しくも華恋の狙い通りとなったのだ。

これを見ていた茜。
負けたよ……とばかりに両手を挙げる。
だが、まだ最終問題が残されていた。

その問題とは「明里にも恋人が出来るか」とのもの。

それまで2人の世界に浸っていた朝陽たちだが、これには絶句する。
「いや、先生なら良い人も現れるよ」
「スタイルも良いし」
慌てて、取り繕うようにフォローの言葉を続ける朝陽と葉子。
だが、明里は悉く「不正解」と却下する。

傾くボックス、その先には泥のプールと嫉妬の塊となった明里だ。
悲鳴を上げて泥へと沈む朝陽と葉子……。
茜は「あ〜〜〜面白かった」と快哉を叫ぶが。

ふと視線を感じ凍りついた。
何時の間にか背後には明里が立っていた。
だが、嫉妬の羽根が抜けている。
羽根は葉子の手に握り締められていた。

泥に落ちた際に隙を突き、明里の羽根を抜いたのだ。
平常心を取り戻した明里は全てを仕組んだ茜に怒り爆発。

朝陽と葉子が目を背ける中、茜の悲鳴が木霊したとさ―――88話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、9巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

その87話。

サブタイは「腹を割って話そう!」。
前回、告白したことにより腹を割った筈の朝陽と葉子ですが、まだまだ素直にはなれていなかった様子。
そんな2人に遊び半分ですが、茜が介入。
結果として2人の絆を深めることに貢献しました。

茜はなんやかやで2人の恋を応援しているようだから、これも狙ってのことなのかもしれない。
とはいえ、趣味と実益を兼ねた試みだったのでしょうが……。
その趣味により「マジカル☆あかりん」の粛清を受けることになるとは……。

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス9巻が発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋。
うむ、此処までは予想通り。
そして9巻は渚とみかんのコンビが登場。
表紙はヒロインとの法則は守られました。
しか〜〜〜し、そのうち朝陽と葉子の表紙も有り得るのだろうか……。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第80話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第81話「止めよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第82話「白状させよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第83話「誤解を解こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第84話「励まそう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第85話「伝えよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第86話「告白しよう!!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

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こちらはキンドル版「実は私は(1)」です!!
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「さくらDISCORD 2 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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「さくらDISCORD 3 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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「さくらDISCORD 4 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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