2014年11月16日

井上尚登先生『ホペイロの憂鬱』(東京創元社刊)が映画化決定!!

井上尚登先生『ホペイロの憂鬱』(東京創元社刊)が映画化されることが明らかになりました!!

『ホペイロの憂鬱 JFL篇』はシリーズの第1弾。
サッカークラブチーム「ビッグカイト相模原」を舞台に其処に所属するホペイロ(用具係)・坂上君の活躍を描く連作短編集。

シリーズには他に『幸せの萌黄色フラッグ ホペイロ坂上の事件簿 J2篇』『ブンデスの星、ふたたび ホペイロ坂上の事件簿 J1篇』がある。

そんな『ホペイロの憂鬱 JFL篇』のあらすじは次の通り。

<あらすじ>
・ホペイロの憂鬱 JFL篇
僕がホペイロ(roupeiro:ポルトガル語で用具係のこと)を務めるJFL所属のビッグカイト相模原は、成績不振なうえ、奇妙な出来事がわんさか起こる。その度に、クラブのみんなは雑用に追われる僕に、謎解きを押し付けてくる。選手のスパイク管理が本職なのに! J2昇格を目指すサッカークラブを舞台に、ホペイロの奮闘を描く、ほのぼの連作ミステリ。〈ホペイロ坂上の事件簿〉開幕。著者あとがき=井上尚登/解説=山川幸則

・幸せの萌黄色フラッグ ホペイロ坂上の事件簿 J2篇
J2に昇格して三年目、今年こそはJ1へと意気込んでみたものの、ビッグカイト相模原は現在リーグ最下位。チームの若きエース元気くんは、絶不調で今季はいまだノーゴール。とある女性を気にしてるらしいが、まさか道ならぬ恋に悩んでる!?  プロサッカークラブのホペイロ(用具係)を務める坂上栄作のドタバタを、愛嬌たっぷりに描いた、ほのぼの連作ミステリ、第二シーズン開幕。著者あとがき=井上尚登

・ブンデスの星、ふたたび ホペイロ坂上の事件簿 J1篇
J2最終戦のクラブ存続をかけた“絶対に負けられない戦い”を何とか制し、J1に昇格したビッグカイト相模原。新シーズン、新たな選手とスタッフを迎え入れるものの、相変わらず困ったときには、スパイク保管室の僕の元にやってくる。女性サポーターの失われた記憶探し、“アウェイの洗礼”から転じた不可解な事件、新加入の元ブンデスリーガーが抱えている悩み、スタジアムツアーで巻き起こった騒動など、ホペイロ坂上はきょうもスパイク片手に謎を解く! プロサッカークラブの愉快な仲間たちの活躍を描く、ほのぼのフットボールミステリ第三弾。著者あとがき=井上尚登
(東京創元社公式HPより)


つまり、坂上君の縁の下の力持ち的な活躍により、所属チーム「ビッグカイト相模原」がJFL、J2、J1へと昇格して行くワケですね。

情報によると映画版のタイトルは些か変更になるかもしれないとのこと。
現在のところ「ホペイロの憂鬱(仮題)」となっているようです。

ちなみに映画化に当たっては相模原市の全面協力を得ており市内オールロケとのこと。
2015年秋公開予定だそうで要注目!!

映画化される「ホペイロの憂鬱 JFL篇 (創元推理文庫)」です!!
ホペイロの憂鬱 JFL篇 (創元推理文庫)





「幸せの萌黄色フラッグ (ホペイロ坂上の事件簿 J2篇) (創元推理文庫)」です!!
幸せの萌黄色フラッグ (ホペイロ坂上の事件簿 J2篇) (創元推理文庫)





「ブンデスの星、ふたたび (ホペイロ坂上の事件簿 J1篇 ) (創元推理文庫)」です!!
ブンデスの星、ふたたび (ホペイロ坂上の事件簿 J1篇 ) (創元推理文庫)



posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

土曜ワイド劇場「私は代行屋!〜事件推理請負人〜 不倫医師殺人!銀座ホステスを襲う謎の黒革の手帳!?七色のバラに隠された愛娘の秘密!夜の女帝壮絶バトル」(11月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「私は代行屋!〜事件推理請負人〜 不倫医師殺人!銀座ホステスを襲う謎の黒革の手帳!?七色のバラに隠された愛娘の秘密!夜の女帝壮絶バトル」(11月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

葛城晴子(高畑淳子)は、星川護(小野武彦)が社長を務める『はあとふるサポート』勤務の代行屋。仕事は冠婚葬祭からビジネスまで、さまざまなシーンで依頼主が求める人物になりきり、お見舞いや子どもの送迎、チンドン屋にホステス、キャバ嬢、時には母親代わりと、モラルに反すること以外なら何でもこなす。
そんな晴子に、銀座にある高級クラブ『エルゼ』のママ代行業務が舞い込む。病気治療のため入院する景子ママに代わって、晴子が初出勤した日、晴子はいきなり店で働く女の子たちの壮絶なバトルに迎えられる。店内は、チーママの絵美(高野志穂)が、ナンバーワン・ホステスの沙希(三浦理恵子)に向かって、大事な客に手を出されたと言い、一触即発のムード。晴子がママの代理だと知った絵美は、沙希を店から追い出すよう直訴する。実は、景子ママには、ホステス同士のいがみ合いを晴子になんとか収めてほしいとの思惑があったのだが、女の戦いは簡単には収まりそうにない。
そこに、晴子の高校時代の後輩で警視庁勤務の乾刑事(近藤芳正)が突然現れる。店の常連客で大学病院の医師、大迫昌也(篠塚勝)が何者かに殺害された件で、ホステスたちに話を聞きに来たのだという。大迫は殺害された晩も、エルゼに来ていた。絵美の大事な客であると同時に、愛人でもあったという大迫。ところが、最近この大迫が沙希に乗り換えようとしていたらしく、絵美と沙希の間が険悪になっていたのだ。沙希はもともと、ほかのホステスの客を取るとして銀座中のホステス仲間から史上最低のホステスと噂されていた。当の沙希は、そんな陰口もどこ吹く風。そんな沙希の男性客からの支持は絶大で、エルゼも沙希のおかげで売り上げを伸ばしていた。
大迫には、『ふぁみーず』という保育所を運営する妻の淑江(田中美奈子)がいたが、普段は勤務する大学病院近くのマンションで一人住まいをしていた。殺されたのもそのマンションの部屋。所持品からは、メモ魔だった大迫が常に持ち歩いていた黒革の手帳が消えてなくなっていた。夫に愛人がいることも受け入れ、良好な夫婦関係を築いていたという淑江。だが一方で、『ふぁみーず』顧問弁護士の若杉啓之(斉藤陽一郎)と親しい関係にあるとの噂もあった。
エルゼでは、支配人の石倉浩文(蟹江一平)が警察に提出するために大迫の同行者リストを作成。その中に一人だけ、氏名が不明な人物がいた。店で偶然撮られた写真からは、男が大迫の手帳を覗き込むようなしぐさが見て取れた。乾は、絵美に代わり大迫と男の席に付いたという沙希と、ヘルプの雪奈(三津谷葉子)に事情を聞くことにする。
当初、男に関して何も知らないと供述した二人だったが、その後の調べで、大迫が行きつけのバーにこの男と雪奈を伴って顔を出していたことが発覚する。雪奈を問い詰めると、バーに行ったことを認めた。実は雪奈には1歳になる息子がいて、夜間保育所が急に閉所することになり、大迫に『ふぁみーず』に入れてもらえるよう淑江に口添えしてほしいとの頼みごとをするためだったという。エルゼは子持ちを雇わないのがルール。だから、店以外で大迫に会う必要があったのだ。結局、『ふぁみーず』にも空きはなく、困っていた雪奈に新しい保育所を紹介してくれたのは沙希だという。また、店に出入りする花屋の松尾千明(三倉茉奈)も、保育所が終わってから深夜の時間帯、子どもを預かってくれているという。
そんな雪奈が偶然、大迫が手島と名乗ったその男に数百万の金を手渡す場面を目撃したという。今回の事件に手島が関わっている可能性がますます強くなる。
翌日、『ふぁみーず』の顧問弁護士・若杉が、淑江の代理として絵美を訪ねて店にやってくる。ハラハラと様子を見守る晴子。だが、絵美は正妻の代理が直々にあいさつに来たことで、満足げだ。ところが、その日の深夜、若杉が何者かに襲われ意識不明の重体に。現場で絵美の目撃情報が得られたとのことから、絵美は銀座署に連行されてしまう!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

「はあとふるサポート」は冠婚葬祭からビジネスまで、依頼があればなんでも応じる代行業者である。
葛城晴子はその従業員で、お見舞いや子どもの送迎、チンドン屋にホステス、キャバ嬢、時には母親代わりまでこなすベテランであった。

そんな晴子が今回代行したのは、入院中の景子に代わる銀座高級クラブ「エルゼ」のママ。
意気込む晴子であったが、現場は熾烈なものとなった。
なんと、チーママの絵美とナンバーワン・ホステスの沙希とが反目し合い、互いに争っていたのだ。
なんとか和解させようとする晴子だが、到底叶いそうにない。

胃に痛みを覚える晴子。
今や、心癒されるのは出入りの花屋・松尾千明の明るさぐらいであった。

しかも、思わぬ展開に。
なんと殺人事件が発生したのだ。

被害者は「エルゼ」の常連客で大学病院の医師・大迫昌也。
大迫の妻・淑江は「ふぁみーず」という名の保育所を経営しているが別居状態にあった。
大迫は彼が個人的に所有するマンションで殺害されていたらしい。
つまり、完全なプライベート空間で殺害されたのだ。
犯人はよほど親しい人物に違いない。

此処で疑われたのが絵美と沙希。
大迫は絵美の愛人であったが、最近になって沙希に近付いていたのだ。
だからこそ、絵美は沙希を敵視しているのだろう。

さらに大迫が肌身離さず所持していた黒革の手帳が消えていたのだ。
どうやら、犯人に持ち去られてしまったらしい。
手帳には「ふぁみーず」を揺るがしかねない秘密が記載されていたそうだが……。

選りにも選って「エルゼ」の従業員が犯人だと疑われてしまった。
晴子はハラハラしつつも、状況をじっと見守る他の術を持たなかった。

そんな中、「ふぁみーず」の顧問弁護士・若杉啓之が来店する。
淑江の代理として絵美に挨拶に来たとのことだが、どうも別の目的があるようだ。
不安を抱く晴子。

この予感は的中。
若杉は何者かの襲撃を受けて病院へ搬送されることに。

もはや座視は出来ない……晴子は自ら事件について調べ始めた。
すると、沙希に「ふぁみーず」との意外な接点が存在することが判明する。

事は2008年に起こっていた。
当時、沙希はホステスではなくパートで働きながら、1人娘の美優を育てていた。
ところが「ふぁみーず」に預けていたところ、半身不随になってしまったのである。
どうやら「ふぁみーず」の管理責任に問題があったらしい。
だが、淑江は非を認めようとはしなかった。
結局、沙希は美優の入院費用を稼ぐべく夜の世界に身を投じたのだ。

しかし、沙希はずっと事の真相を追及していたようである。
「エルゼ」に入店したのも大迫に近付く為だったのだ。

矢先、黒革の手帳の内容が明らかに。
その中には大迫から手島なる男性を通じて代議士の柳田へ流れた金が記されていたのだ。
言わば「ふぁみーず」の不正の証拠である。

大迫が何者かに殺害された後、淑江は若杉と共にこの行方を必死に追っていたようだ。

そんな中、沙希が逮捕されることに。
大迫を殺害したのは沙希だったのだ。
沙希は黒革の手帳を手に入れることで、美優の事故について真相を告白するよう問い詰めようとしたのだ。
だが、大迫から激しい抵抗に遭いこれを殺害してしまったのである。

しかも、若杉襲撃についても認めていた。
黒革の手帳を探していた若杉は沙希に目星を付け、これを待ち伏せし襲ったのだ。
ところが、沙希が返り討ちに遭わせたのだと言う。

晴子の高校時代の後輩である乾刑事は大迫殺害は事実だとしても、若杉襲撃は1人では不可能と結論付ける。
つまり、もう1人関わっている人物が居るのである。

その頃、晴子は驚くべき情報を掴んでいた。
美優の事故に伴い『ふぁみーず』の保育士が辞めていたのだ。
この新人保育士こそ千明だったのである。

美優の事故が起こったその日、千明は淑江の指示で買い出しに出かけていた。
戻った時には既に事故が起こった後であった。
沙希に謝罪しようとした千明だが、淑江はこれを許さない。
結局、沙希は退職せざるを得なかったらしい。

沙希と千明が志を同じくしているとすれば……黒革の手帳は千明の手に渡ったに違いない。
晴子は千明のもとへ急ぐ。

同じ頃、千明は手帳を手に淑江と対決していた。

若杉を負傷させたのは千明だったのだ。
あの夜、若杉は沙希を襲撃し手帳を取り戻そうとした。
これを見かけた千明が沙希を助けたのだ。
千明は沙希が美優の母であることに気付いており、負い目を感じていたのだ。
自身の知る真相を告白するタイミングをずっと窺っていたらしい。
そして、このときに千明は沙希に全てを教えた。
此の時点で沙希は大迫を既に殺害してしまっていた。
もし、何かあれば……と手帳を千明に託したのだ。

そして今、千明は淑江を問い詰める。
しかし、淑江は美優の事故について非を認めようとしない。
逆上した千明は刃物を持ち出し淑江に襲い掛かる。

此処に晴子と乾、沙希が駆け付けた。
沙希の説得により、千明は犯行を思い留まることに。

後日、黒革の手帳が露見したことにより淑江の不祥事が明らかになった。
「ふぁみーず」は閉鎖に追いやられる。

事情を知った絵美は沙希と和解。
逮捕された沙希がいつでも「エルゼ」に戻って来られるよう店を守ると宣言する。

こうして、晴子の代行は無事に終わりを告げたのであった―――エンド。

<感想>

「私は代行屋! 晴子の事件推理」シリーズ3作目。
原作なし、オリジナル作品です。
前作は2013年11月2日に放送されていますね。
過去記事にネタバレ批評(レビュー)があるので、興味のある方はどうぞ!!

では、ドラマ版の感想を。

何と言っても本作の強みは代行業との利点を活かし、様々な舞台で主人公を活躍させることが出来ること。
それだけ物語の幅が広がることに。
これは大きい。
そして、割と手堅くまとまっていましたね。
ただ、人情物としては小さくまとまり過ぎた感もあるか。

ちなみに、最近どこかで似たようなドラマを視たような……と思ったらTBS系月曜20時の連続ドラマ「SAKURA〜事件を聞く女〜」第1話だ。
その共通点は三倉茉奈さんが似た役柄で出演されていたこと。

まず、本作での三倉茉奈さんは新人保育士として希望に燃えながらも淑江により意に沿わぬ対応を押しつけられ退職せざるを得なくなった千明役。
同様に「SAKURA〜事件を聞く女〜」第1話でも医師の手術ミスの隠蔽に気付いた研修中の看護師役を熱演。
あちらも退職せざるを得なくなりながらも、被害者遺族(恋人)と共に真相を追う役でしたね。
看護師と保育士との違いこそあれど、全体は割と似ていた印象でした。

それだけ、両作品ともにテンプレ的な筋立てだったと言えるのではないでしょうか。
そう言えば代行でこそ無いモノの「SAKURA〜事件を聞く女〜」も主人公が他業種にチャレンジ(潜入)しており、これも共通点と言えるか。
その点で目新しさこそ無かったものの、安定感はあったように思います。

ただ、折角の代行業設定なので通常の2サスでは用いられないような職種をテーマにすると面白そうかな。
今回はその点も勿体なかった。

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「私は代行屋! 晴子の事件推理 バージンロードを奪った殺人犯!謎の遺留品が語る母娘の愛憎!!少女が苦悩する27年前の殺人事件に驚愕の真実!」(8月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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<キャスト>

葛城晴子:高畑淳子
乾 寛二:近藤芳正
松尾千明:三倉茉奈
絵美:高野志穂
石倉浩文:蟹江一平
若杉啓之:斉藤陽一郎
雪奈:三津谷葉子
大迫淑江:田中美奈子
沙希:三浦理恵子
星川 護:小野武彦 ほか
(公式HPより、敬称略)


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