2014年12月10日

「相棒season13」第8話「幸運の行方」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season13」第8話「幸運の行方」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season13」第8話「幸運の行方」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)。

<ネタバレあらすじ>

その日、商店街を「防犯」の腕章を携えた2人が歩いていた。
誰あろう、特命係の右京(水谷豊)と甲斐(成宮寛貴)だ。
どうやら、パトロールをしているようだ。

「自転車の籠には防犯ネットを!!」
道行く人々に注意を促す右京。
その傍らでは甲斐が「これも仕事かぁ……」と溜息を吐いていた。

その頃、同じ商店街にある久米質店では主人・久米(矢崎滋)とその客・平(足立理)とが何やら遣り取りを交わしていた。
平は久米にとってあまり嬉しい客ではない。
今日も街角で配っていた「健康学習塾」と書かれた見るからに二束三文のボールペンを質草に持ち込んでいた。

「これには貸せないよぉ」と渋面を作る久米。
「そこをなんとか」と頼み込む平。
「仕方ないなぁ……じゃぁ、買取ね」根負けした様子の久米は奥の金庫にしまったガラクタ袋にボールペンを収めると1000円を払い出す。
これもいつもの遣り取りであった。
これまでにもお守りや車券などで同じことが繰り返されていた。

店頭に戻って来た久米。
その目の前で平は番犬のランドとじゃれ合っていた。

「もう、平君。番犬と馴れあうほど通っちゃ駄目だよ。君の為にならないよ」
諭しながらも質札を発行する久米。
平はと言えば頭をかきつつ「えへへへ」と照れ笑いを浮かべていた。
久米と平にとって、これが日常であった。

その夜、久米は幼馴染で小池呉服店の店主・小池(斉木しげる)が見知らぬ若い女性と歩いている姿を目撃する。
まさか……驚いた久米は小池たちを尾行。
2人がラブホテルに入っていく姿を目撃するや、義憤に駆られ一部始終をスマホで撮影してしまう。

「あいつぅ〜〜〜瑠璃ちゃんが居ながらぁ〜〜〜」
呟く久米。

実は、小池は婿養子。
妻は美人で有名な瑠璃子で、久米とも顔見知りだったのだ。

その翌日、久米は撮影した動画の入ったSDメモリを使い小池に猛省を促そうとする。
ところが、小池は「金を払うから黙っててくれ」と主張。
久米は勢いで口止め料・2万円を受け取ってしまう。

「なんで、こうなったんだろ……ハァ」
店頭にて溜息を洩らす久米。
其処にハンチング帽を被った男性客がやって来る。

慌てて応対する久米。
暫くすると、店の奥からランドの声が。

「なんだぁ〜〜〜」とぼやきつつ、様子を確認すると其処には驚愕の光景が!!

奥に置かれた金庫から平が現金とガラクタ袋を盗み出していたのだ。
見つかったと気付いた平は慌ててその場を逃走する。

残された久米は呆然である。
通報すべきだろうか?
だが、良く知る平だけに事を荒立てたくない。
それに、持ち去られた品の中には例の動画のSDメモリも入っていた。
もしも、あれが表に出たら……。

仕方ない自分で平と話し合おう。
こうして平宅を訪問する久米。
ところが、当の平は何者かに殺害されていた。
しかも、盗まれた現金はあるもののガラクタ袋は消えていた。
久米は慌ててその場を逃げ出す。

数時間後、伊丹たちが捜査に乗り出した。
そして、其処には当然のように右京たちも……。

まず、平宅に質札があったことに注目する右京。
さらに、周辺を何やら探し回る男を発見する。
もちろん、現場からSDメモリを見つけ出せなかった久米だ。
久米は平宅周辺に落ちているのではないかと探していたのだ。

右京に声をかけられた久米はまたも逃走することに。

怯えた久米は小池にアリバイ証言を依頼する。
いや、SDメモリを盾に取った脅迫だ。
これに小池は屈した。

其処に右京たちがやって来た。
右京は手にしていたダルマを久米に見せつつ「あなた、これを落としてて探してました?」と問う。
もちろん、罠だ。

久米が探していた物はSDメモリであり、ダルマでは無い。
ダルマは甲斐の所持品であった。

だが、久米は罠と知らずに受け取ってしまう。
これに右京は久米が何かを隠していると確信。
しかも、小池も久米の協力者だと看破する。

一方、久米と小池は動画探しに躍起になることに。
だが結局、徒労に終わってしまう。

店に戻った久米。
その背後から声がかけられる。
右京だ。
右京は平宅で発見された質札からも久米質店に辿り着いたのだ。

「ボールペン1000円、他にお守りやハンカチも買取ですか」
質草と見合わぬ金額に疑問を抱く右京。
これに久米は「質屋は救済所でもあるんです」と平の持ち込んだ品に金を貸していた理由を明かす。
それは学生であった平を援助する意味もあったらしい。

そんな久米に、右京は平から預かっている品を拝見させて欲しいと依頼する。
これに久米は困惑した。
実際の品はガラクタ袋ごと盗み出されてしまっている。
必死に周囲から該当する品をかき集める久米。
何とか誤魔化せたかと思われたが……。

右京はさらにいつもの調子で久米宅の様子を観察し始める。
金庫に目を止めた右京に、久米が狼狽する。

「ああ、それ良いでしょ。スゴイ金庫なんですよ」
聞かれてもいないのに説明し始める久米。
防犯の為に1週間ごとに4桁の暗証番号を変更しているらしい。

此処で久米はふと疑問を抱く。
どうやって平は此の金庫を開けたのだろうか、と。

そんな久米の前で右京は黒い粉を発見。
それが、コピー機のトナー粉末だと気付く。

平は事前にトナー粉末を用いて久米が押したキーを確認していたのだ。
後はその組み合わせだが暗証番号は4桁、押したキーさえ分かれば時間はかかるがそれほど苦労する作業でも無い。

この発見により、右京は平が久米宅の金庫から何かを盗み出したと推測。
さらに、久米が被害届を出さなかったことから盗まれた品を隠したがっているとまで看破した。
当然、隠したがっている品とは久米が探し回っている品だろう。

一方、甲斐は久米と小池が犬猿の仲であることを突き止めていた。
そんな2人が協力してまで何かを隠したがっている……右京の目が光る。

その頃、伊丹たちは居酒屋で平が見かけない男と話し込んでいたことを突き止めていた。
何でも2人で「一千万がどう」と話し込んでいたらしい。
何てことだ、それだけの大金が関わっていたのか―――驚く伊丹たち。

ところが、その目の前で「はい、お釣り1千万円」と店主が口にする。
店内では1000円を1千万円と呼んでいたのだ。
だったら、平が口にしていたのも……憮然とする伊丹。

このエピソードを米沢から聞いた甲斐は大笑い。
しかし、右京は真剣な表情で「どうですかねぇ」と呟く。
何やら考えがあるらしい。

翌日、右京が小池呉服店を訪れた。
平宅に小池呉服店の傘があったことについて尋ねる為だ。

これに応じたのは瑠璃子。
瑠璃子によれば、雨に降られていた平に傘を貸していたらしい。
其処に居た久米は瑠璃子と平に面識があったことに驚く。

その頃、甲斐は小池周辺を聞き込みしていた。
此処から小池の浮気が発覚することに。

その夜、久米と小池は建築中のビルの隙間で作戦会議を行っていた。
久米は瑠璃子が平を殺害したのではないかと告げる。
だが、それに対し小池は「もしかして、あの女が……」と不倫相手の犯行を匂わせる。
これを不審に思った久米は「心当たりでもあるのか」と小池に掴みかかるのだが……。
そのとき、空から鉄パイプが降って来た。
久米を庇った小池は負傷してしまう。

同じ頃、久米呉服店では帳場の金が合わないと騒ぎが持ち上がっていた。
だが、瑠璃子は「気にしないで」と騒ぎを抑え込む。

数時間後、久米と小池は瑠璃子と共に病院に居た。
久米と小池は「命を狙われた」と主張。

そんな小池に右京は「捜査の結果、小池がホテルに入ったことが分かった」と指摘。
久米は瑠璃子の手前、必死に小池を庇おうとするが……右京の次の言葉に驚嘆する。

「小池さん、昏睡強盗に遭いましたね」

そう、小池は女性とホテルに入ったものの、昏睡強盗に遭っていたのだ。
相手の女性は昏睡強盗の常習犯らしい。

こうなると、SDメモリの意味合いが変わって来る。
不倫の現場を撮影したものではなく昏睡強盗の現場を撮影したものになるのだ。
その動画があれば、昏睡強盗の顔が分かる。

これに伊丹たちは昏睡強盗が取り戻そうとした結果の犯行と断定。

だが、右京はこの説に否定的であった。
久米が撮影したことは小池自身が教えられるまで知らなかったように、昏睡強盗犯も知らない筈だからだ。
取り返そうなどと思う筈もない。

さらに、瑠璃子は小池の浮気に気付いていたことも判明。
だが、傘を貸した際の平の言葉もあって小池を取り戻そうと心に決めていたそうだ。

右京は瑠璃子に平に傘を貸した際の状況を問う。
これに瑠璃子は詳細を伝えた。

あの日、平は雨に降られて小池呉服店の軒先に佇んでいた。
見かねた瑠璃子が傘を差し出すと次のようなことを口にしたらしい。

「幸運を取り戻す。
僕の幸運はすぐ其処にあったんです。
でも、気付いていなかった。
幸運は取り戻さないと」と。

これを聞いた右京は「犯人が狙ったのは小池ではなく久米であった」と断定。
平が持ち込んだ品々の中に、持ち込んだ平自身も最初は気付かないような価値のある品が紛れ込んでいたと指摘する。

調べた結果は……。

数日後、右京の姿が競輪場にあった。
その前で窓口に向かって払い戻し車券を差し出す男。

ところが、直後に右京に逮捕される。
その男こそが平殺害の犯人だったのだ。
男の正体は―――あのハンチング帽の男であった。

そして、平が必死に取り戻そうとした品は1539万円の当たり車券だった。
平は当たり車券と知らず、お守りと一緒に質草にしていた。
ところが、後に当たり車券と知ったのだ。
男はこれを独り占めする為に平を殺害していた。

そもそも、平が久米質店に盗みに入ったとき、久米の気を引く役割が必要であった。
あのとき、久米はハンチング帽の男の接客をしていたのだ。
ハンチング帽の男も共犯だったのだ。
平が居酒屋で大金の話をしていたのは男に協力を依頼する為であった。

だが、男は初めから全額を手に入れるつもりだった。
久米質店から戻って来た平を殺害し車券を奪ったのだ。

では、久米を狙ったのは誰か?
これもこの男だ。

男は久米が警察に被害届を出さなかったことから、てっきりすべてを知っているものと思い込んでいた。
其処で換金前に口封じを目論んだのだ。

実際、久米は危険な立場にあった。
逮捕された男は久米を殺害し当たり車券を手に入れようとしていたのだが、これを平が止め、あのような方法になったのだそうだ。

数日後、久米は「平君が相談してくれていたらなぁ……」と心底、口惜しそうに語る。
もしも、相談されていたら車券を換金した上で平の卒業まで預かるつもりだったらしい。
これを聞いた右京は「平さんは待ちきれなかったのかもしれませんねぇ」と告げる。

ちなみに、当たり車券だが久米はすべてを寄付していた。

そして、小池呉服店から消えていた金は、昏睡強盗に遭った小池が先々の瑠璃子のことを思い生命保険に入る為に必要としたものであった。

さらに、ガラクタ袋が発見され、昏睡強盗も逮捕された。

久米が預かっていた甲斐のダルマも無事に持ち主に返却された。

其処に瑠璃子が鯛焼きを持ちやって来る。
これをほくほく顔で受け取る右京たち。

ふと、右京が久米に囁く。
久米が小池の浮気を隠していたのは瑠璃子の為であった。

照れる久米に甲斐は思う。
瑠璃子は小池と久米に守られているのだ、と。

そして、事件を解決した右京は今日も防犯パトロールに精を出す。
もしかすると、明日はあなたの街をパトロールしているのかもしれない―――第8話了。

<感想>

シーズン13第8話。
脚本は太田愛さん。

サブタイトルは「幸運の行方」。
「幸運は特別な何かではなく、それまで積み上げた日常の中にある」的な内容でしたね。
また「人と人との繋がりにこそ、幸運がある」とのテーマでもありました。

平君にとっての「幸運」は車券を当てたことではなく、久米と出会えたことにあったのでしょう。
あの久米との繋がりこそが、彼にとっての「幸運」でした。

しかし、平君はそれに気付かず当たり車券こそをソレと思い込み、久米を裏切ってしまった。
それゆえに、思わぬ形で落命することに。
切ないです。

そして、久米にとっての「幸運」は瑠璃子や小池なのでしょう。
もちろん、小池にとってのソレは久米と瑠璃子。
瑠璃子にとってのソレは小池と久米。

それは右京たちにも言えること。

右京にとっては亀山、神戸、甲斐ら「相棒」たち。
甲斐にとっては右京、悦子らが上がりそうです。

そして、ラストでは「直接的な意味での幸運」も描かれました。
当たり車券は然るべきところに寄付され、小池の心情も明かされ、ガラクタ袋も発見、昏睡強盗も逮捕、ダルマも返却、鯛焼きもやって来るとささやかながらも劇中人物にとって怒涛の幸運続きでした。
これもなかなかでしたね。

日常と言う点では「1000円が1千万円」など、商店街との舞台設定も十分に活かされており、これも良かった。
総評ですが、全体的に安定感がある作品で面白かった。

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「なくした僕の心はどこにあるのか」(阿部共実作、講談社刊『週刊ヤングマガジン』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「なくした僕の心はどこにあるのか」(阿部共実作、講談社刊『週刊ヤングマガジン』掲載)ネタバレ批評(レビュー)です。

なんと、なんと……『空が灰色だから』で知られる阿部共実先生が『週刊ヤングマガジン』本誌に12ページからなる短編で登場!!
短編の名は「なくした僕の心はどこにあるのか」!!

当然、これを見逃せるワケもなし。
語るしかない!!

と言うワケで、実に『空が灰色だから』最終回より1年半ぶり、「ボクの憂鬱」からは1年ぶりの阿部共実先生作品のネタバレ批評(レビュー)です。

それにしても、これにより阿部共実先生は秋田書店、小学館、講談社の各雑誌に掲載を果たしたことになります。
こうなると、残るは集英社の雑誌に掲載を果たすことか……。
ファンは応援の手を緩めないように!!

<ネタバレあらすじ>

ワイワイと何やら話し合いながら教室へと入って来たのは女子高生の雫と副島。

此処は彼女たちが通う高校の教室。
遊び人風の雫と真面目な風貌の副島はタイプは異なれど親友である。

と、教室内は先客が居た。
冴えない男子同級生・山田だ。
山田は他に誰も居ない教室で空を眺めながらポエムを呟いていたのである。

突然の闖入者に驚きつつも、取り繕おうとする山田。
そんな山田を見た雫は副島が止めるのも聞かずからかい始める。

山田はそんな雫に反論しながらも視線を常に逸らしていた。
この様子に雫が気付いた。

さては……とばかりに「このスケベ」と責め立てる雫。
雫は山田が異性を意識しているからこそ目を合わせようとしないと思ったのだ。

この意図に気付いた山田は「俺は硬派なんだ」と主張する。
もちろん、視線は外したままである。

これを聞いた雫。
自身を恋愛経験豊富な猛者と称しつつ、山田の理性を揺さぶるべく攻撃を開始する。
「おっぱい、おっぱい、おっぱい」と連呼し続ける雫。

山田の頬がどんどん上気して行く。
やはり、山田は異性を強く意識していたからこそのあの態度だったのである。

これに何かを刺激された雫は山田への攻勢を強める。

「しりとりをしよう」と提案する雫。
もちろん、尋常なしりとりではない。

「おっぱい」からスタートしたしりとり。
山田が「インダス」と応じれば「○○○なおっぱい」と「しりとりの禁じ手」である「形容詞付」で返したのである。
これはすなわち、山田にとっては「い」から始まる言葉でしか回答できないことを意味していた。

だが、山田はこれを語彙の豊富さでクリアする。
その一方で雫の声に露骨に反応を示す山田。
その視線は導かれるように雫の胸へと……。

そんな山田に雫は「このスケベ」と繰り返す。

イチャイチャと続く山田と雫のやりとり。
これを傍で見ていた副島があることに気付いた。

からかっている筈の雫も、何やら汗をかいていたのである。
山田だけではなく、雫も動揺していたのだ。

「まさか、雫……」

副島の指摘に激しく動揺する雫。
だが、思い切ったように言い切る。

恋愛経験豊富と自称し遊び人のように思われていた雫。
ところが、雫は未だ誰とも交際したことが無い純真な少女であった。

思わぬカミングアウトに絶句する副島の前で、雫はさらに驚くべき行動を取る。

山田へと頭を下げると「友達から付き合ってください」と交際を申し込んだのだ。
実は雫、山田が好きだったのだ。
だからこそ、不器用ながらも自身に注目させようとからかったのだろう。
これに山田は……。

「こちらこそ」
あっさり応じることに。
実はこちらも取り繕ってはいたが異性への好奇心でいっぱいであった。

「なんだ、全然硬派じゃないじゃん」
副島のツッコミが入るも、当の本人たちは満足そうであった―――エンド。

<感想>

阿部共実先生の新作短編が『週刊ヤングマガジン』に掲載されました!!
その名も「なくした僕の心はどこにあるのか」。

12ページの短編ですが、あらすじをご覧になってお分かりの通り『空が灰色だから』のテイストを色濃く受け継いだ作品でした。

やっぱり、心に来るわ〜〜〜っ。

今回、中心となっているのは2人の男女。

1人は硬派を自称する山田君。
もう1人は遊び人を自称する雫ちゃん。

2人とも周囲の目を気にするあまり「本当の自分を表に出せない人々」。
すなわち、これこそがタイトルである「なくした僕の心はどこにあるのか」の意味。

さて、彼らの心はどこにあったか?

まずは山田君。
硬派を気取っていましたが、実は年頃相応に異性に興味津々。

そして雫ちゃん。
遊び人を気取っていましたが、実は恋愛経験なしの純情派乙女。
しかも、山田君ラヴ!!

そんな2人がカップルに。
それが2人の心の在処でした。

副島は立会人であり、読者と同じ立場。
上手くダシに使われた副島同様に読者の溜息も聞こえて来そうですね。

とはいえ、若いカップルに祝福あれ!!

管理人にとって久しぶりの阿部共実先生作品、今回も良かった。
阿部先生、各社制覇ももちろんのこと、4ページでも良いので『週刊少年チャンピオン』で本格的に連載して欲しいです!!

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「すべてがFになる」8話「数奇にして模型(後編)【殺人者の異常な愛情】」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」8話「数奇にして模型(後編)【殺人者の異常な愛情】」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

西之園萌絵(武井咲)は、筒見紀世都(中島歩)のアトリエに明日香(山川紗弥)の等身大のフィギュアがあったこと、異常としか思えない一面を目撃したことから、明日香を偏愛する紀世都が彼女を殺害したのでは、と犀川創平(綾野剛)に話す。

そこへ、儀同世津子(臼田あさ美)がやってくる。犀川と約束をしていたらしい世津子の親しげな態度にいらだち萌絵は研究室を出る。すると、浜中深志(岡山天音)が来て封筒を手渡した。紀世都から送られたその手紙を読んだ萌絵はどこかへと向かうが、そのとき、寺林高司(山本耕史)から連絡が入る。寺林はどうしても調べたいことがあり病院を抜け出したという。萌絵が問い詰めると、紀世都のところに行くつもりだと明かした。

萌絵と寺林が紀世都のアトリエの前に来ると、喜多北斗(小澤征悦)と大御坊安朋(小松和重)に声をかけられる。紀世都と連絡が取れないため、心配して来たのだと大御坊は言う。4人でアトリエに入ると、そこはロウソクの光が蛍のように点灯する幻想的な空間だった。紀世都の姿は見当たらないが、大御坊は、紀世都はこれを自分たちに見せようとしているのでは、と鑑賞し始める。そのとき、大きな機械音が響き、アトリエに置かれたペットボトルのロケットが四方に発射される。ペットボトル内の液体が雨のように巻き散らかされるが、それはアルコールでロウソクに引火し炎が上がる。煙が立ちこめるなか萌絵が紀世都を探すと…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

・前回はこちら。
「すべてがFになる」7話「数奇にして模型(前編)【孤独な模型マニアの狂気】」(12月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

明日香と裕子がそれぞれ別の密室内にて殺害された。
容疑者として拘束されたのは両方の密室の鍵を所持していた寺林高司。

だが、寺林は自身の無実を主張する。
また、萌絵は寺林が犯人ならばわざわざ密室化する筈がないと考え、別の犯人が居ると考えていた。

萌絵が考える犯人は明日香の兄・紀世都であった。
ところが、当の紀世都から萌絵に手紙が届く。
其処には紀世都が何者かに殺害されることを予感しているらしき文面が記されていた。

紀世都が危ない!?
驚く萌絵に監視から逃げ出した寺林が接触する。
寺林は萌絵を誘うと紀世都のアトリエへと向かう。

その途中、寺林の逃亡を聞きつけた喜多北斗と大御坊安朋も合流しアトリエへ到着する。
アトリエの中は蝋燭の光に照らし出された幻想的な場所であった。
感嘆の溜息を洩らす萌絵たち。

ところが、その前で例のペットボトルロケットが炸裂。
その中身は前回と異なりアルコールであった。
途端、周囲に引火し辺りは炎に包まれた。

脱出しようとした萌絵は奥の浴槽で死体となった紀世都を発見。
だが、広がる炎の勢いに運び出すことが出来ず、その場を逃げ出さざるを得ないのであった。

数時間後、炎は思ったよりも小規模で収まり消火された。
浴槽の紀世都は感電死していたことが判明。
さらに、紀世都のアトリエから明日香の頭部が発見された。
これにより、紀世都こそが犯人と思われたが……。

だが、萌絵はこれを疑う。
犀川も同様の意見だ。

とはいえ、犀川はこれまで不合理な行動を取って来た犯人が此処で偽装工作を行う必然性に疑惑を抱く。
これから、犀川は論理的アプローチは意味を為さないと結論付けるが……。

紀世都を犯人と思えない萌絵は寺林と共に独自に調べ始める。
2人が犯人と疑っているのは川島教授である。

一方、犀川は大御坊から紀世都死亡の状態について情報を集めていた。
大御坊は当夜の様子を録画していた。
其処には奇妙な光が映り込んでいたが……。
さらに、殺害された紀世都は白くペイントされていたと言う。

これらから犀川は犯人を突き止めた。
直後、犀川のもとに萌絵を名乗る人物からメールが届く。
其処には「寺林と共に川島のアパートを調べる」とあった。
これを目にした犀川は慌てて飛び出す。

その頃、萌絵は寺林の案内で川島のものとされるアパートへ。
其処には明日香の頭部のフィギュアに紀世都の写真や全身の型が積まれていた。

間違いない、この部屋の主が明日香や紀世都を殺害したのだ。
確信する萌絵の背後から寺林が近付いて行く。

そう、此の部屋は寺林の部屋。
そして、彼こそがすべての真犯人だったのだ。
寺林に気絶させられ倒れ込む萌絵だが……。

数時間後、寺林の部屋に犀川がやって来た。
犀川は寺林と対決する。

犀川は「信じられない」としつつも、寺林の思考を追った。

寺林の目的は紀世都にあった。
寺林は紀世都の身体を型に取りたいとの願望を抱いていた。

そして、明日香の頭部を切断したのは寺林であった。
寺林は紀世都の型取りの前に明日香の頭部で練習したのだ。
では何故、頭部だったのか?
型取りに用いるシリコンは高価な材料、練習するにも限りがあったからである。

紀世都を殺害したのも寺林。
この際、紀世都は全く抵抗しなかったと言う。
それどころか寺林の芸術に率先して協力したらしい。

その後、寺林は萌絵たちを連れて戻り隙を突いて機械を起動させ火を点けたのだ。
寺林が紀世都の遺体を焼こうとしたのは自身の型を唯一の存在にする為であった。

寺林はもはや倫理観をかなぐり捨てていた。
裕子を殺害した際に、新たな境地に辿り着いてしまったらしい。
寺林は人の死に美を見出すようになっていたのだ。

そして、今また萌絵を殺害しようとしている。
犀川は「萌絵を殺せばお前を殺す」と寺林に凄む。
だが、寺林に脅しは通用しなかった。

もはや、萌絵の命は風前の灯である。
手段を選ぶ余裕はない。

犀川は必死に寺林に飛び掛かって行く。
だが、格闘は犀川の苦手分野。
さらに寺林は強かった。
あっという間に犀川は床へと叩き伏せられてしまう。

其処に大御坊が飛び込んできた。
大御坊は勢いをつけつつ、寺島に頭突き一発。
これを床に沈めるのであった。

数日後、犀川の研究室に萌絵、喜多、大御坊が集まった。
犀川は今回の事件について詳細を語り出す。

犀川が寺林の犯行に気付いたきっかけは大御坊が撮影した映像にあった。
映っていた光の正体は、寺林が機械を起動させる為のリモコンを操作した光であった。
そして、紀世都の身体が白く塗られていた理由はシリコンの剥離剤だったのである。

さらに、紀世都の死体が発見された夜に萌絵もまた命が危険に曝されていたことを明かす。
あの夜の時点で、寺林は萌絵を殺害し紀世都同様に型を取るつもりだったのだ。
だが、喜多と大御坊がやって来たことで犯行を見送っていたのである。

衝撃の事実に身体を震わせる萌絵。
それにしても……と萌絵は不可解な表情を浮かべる。

彼女は「寺林が犀川に似ている」と思った。
だからこそ、寺林を信じたのだ。

これに対して犀川は寺林が犀川と同じように信念に生きていたからだと説明する。
寺林の「フィギュア作成」にかける情熱は本物だったのだ。

さらに犀川は裕子と紀世都を殺害したのは寺林だが、明日香殺害は別人の犯行であると口にする。
明日香を殺害したのは裕子だったのだ。
おそらく、裕子は明日香に嫉妬したのだろう。
ところが、現場から逃げる際に誤って寺林を殴りつけてしまった。

この際、裕子は寺林を殺害してしまったと思い込んだ。
これが後の裕子殺害に繋がるのだ。

一方、生きていた寺林は目覚めるなり明日香の死体を発見。
明日香の頭部で型を取る練習をしようと思いつく。

だが、裕子と約束していたことを思い出した寺林は裕子のもとへ。
すると、裕子の反応が明らかにおかしい。
此処で寺林は裕子が襲撃者だったことに気付いた。
すなわち、裕子は明日香が死亡していることを知っている。
型取りを邪魔されたくなかった寺林は裕子を殺害したのだ。
研究室が密室だったのは遺体発見を少しでも遅らせる為だ。

その後、頭部切断用の道具を持って公会堂へ再訪。
頭部を切断した後に、アパートへ戻り型取りを行った。
最後にもう1度公会堂へ訪れて、明日香の首なし遺体の隣に寝転んだのだ。

このすべてが「型取りを邪魔させない為」であった。
寺林の行動は寺林なりの論理に支えられ一貫していたのである。
ただ、あまりに異端過ぎる行動の為に他者が理解出来なかったのだ。

ちなみに、裕子の犯行動機が嫉妬であると聞かされた萌絵は「えっ、それだけ?」と拍子抜けする。
だが、それが大きな原動力となりかねないことは萌絵自身が体感していたのだ。
そう、萌絵は世津子に嫉妬していたのである。

直後、萌絵に西之園から連絡が入る。
呼び出された萌絵に西之園は犀川が萌絵を助ける為に必死に行動したことを教え、あまり心配をかけるべきではないと教え諭す。
これに萌絵は涙を流すのであった。

そんな萌絵の前に世津子が現れた。
萌絵は世津子に犀川との関係を問う。
世津子の答えは明瞭であった……兄妹よ、と。
これに萌絵は機嫌を直す。

数日後、西之園に呼び出された犀川は驚くべき事実を知らされる。
萌絵から犀川に届いたメール。
ところが、それは萌絵が送ったメールでは無かったのだ。

ふと犀川の脳裏に甦るのは真賀田四季の姿。
まさか、四季なのか―――9話「有限と微小のパン(前編)」に続く。

<感想>

ドラマ原作は森博嗣先生「S&Mシリーズ」。
そして、今回はシリーズ第9弾『数奇にして模型』のドラマ化でした。
原作『数奇にして模型』については過去にネタバレ書評(レビュー)ありますね。
ちなみにタイトルにも深い意味が。

『数奇にして模型』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

では、ドラマ感想を。

なかなか良かったですね。
今回も原作に比較するとアレンジされていましたが好印象でした。

ドラマ版だと四季が犀川に急を報せ萌絵を救ったとなりそうか。
そして、まさかの大御坊大活躍!!
あの役どころを大御坊が演じるとはなぁ。
設定を上手く活かした改変でしたね。

犀川と萌絵の距離も縮まり、萌絵が抱える傷の正体も明らかにされつつある。
次回への続き方としては、まさにベストの出来。

それと論理的アプローチが役立たないとした犀川ですが、実はこれが異なっており寺林には寺林なりの論理が働いていたことも本作のポイントでした。

そう言えば、タイトルの意味「数奇にして模型(好きにしてもOK)」もきちんと描かれていましたね。
ドラマ版の紀世都の方がより強調されていたかな。
ラストの模型の意味は「紀世都は犯人が誰か知っており、自身の結末を悟っていた」ことを示しています。
これを「数奇にして模型(好きにしてもOK)」とのタイトルで表現していました。

ちなみに、世津子ですが正確には「犀川の異母妹」にあたります。
この複雑な事情はあるシリーズをご覧頂ければ分かる筈。

それにしても、瀬戸地衣はどうなるのか……登場しないのかなぁ。

そう言えば『すべてがFになる』アニメ化も発表されています。

『すべてがFになる』がアニメ化とのこと!!

それと今回のドラマ化はシリーズ第2弾『冷たい密室と博士たち』に始まり、第5弾『封印再度』、第1弾『すべてがFになる』、第9弾『数奇にして模型』、第10弾(最終巻)『有限と微小のパン』が予定されており、各話が前後編となるので全10回が予想されています。

そんな次回は「有限と微小のパン(前編)」。
一際異彩を放ったあの人が再来。
そのとき、犀川は……。

・シリーズ第10弾にして最終話。
『有限と微小のパン』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
【S&Mシリーズ】
・シリーズ第1弾。
『すべてがFになる』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第2弾。
『冷たい密室と博士たち』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第3弾。
『笑わない数学者』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第4弾。
『詩的私的ジャック』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第5弾。
『封印再度』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第9弾。
『数奇にして模型』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ第10弾にして最終話。
『有限と微小のパン』(森博嗣著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ版】
「すべてがFになる」1話「冷たい密室と博士たち(前編)」(10月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」2話「冷たい密室と博士たち(後編) 【暴かれる冷たい密室の謎と哀しき殺人者の記憶】」(10月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」3話「封印再度(前編) 【呪われた仏画師一族と家宝が眠る密室の殺人】」(11月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」4話「封印再度(後編) 【50年の時を超えた殺人と封印された真相】」(11月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」5話「すべてがFになる(前編)【天才博士が仕組んだ孤島の謎】」(11月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」6話「すべてがFになる(後編)【美しき狂気の殺人者】」(11月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「すべてがFになる」7話「数奇にして模型(前編)【孤独な模型マニアの狂気】」(12月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他】
超再現!ミステリー「巧妙なトリック暴け人気推理小説を超再現謎を解け&犯人は誰?超衝撃の2時間SP 大学内で連続殺人…美女が残した(秘)日記に謎を解くカギ…珍推理佐藤隆太スタジオ爆笑砂羽も紗栄子も超興奮」(4月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

森ミステリィの名作「S&Mシリーズ」がフジテレビ系火曜21時枠にて連続ドラマ化!!タイトルは「すべてがFになる」に!!

『すべてがFになる』がアニメ化とのこと!!

「有限と微小のパン (講談社文庫)」です!!
有限と微小のパン (講談社文庫)





「冷たい密室と博士たち (講談社文庫)」です!!
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)





こちらはコミック版「冷たい密室と博士たち (幻冬舎コミックス漫画文庫 (あ-01-02))」です!!
冷たい密室と博士たち (幻冬舎コミックス漫画文庫 (あ-01-02))





「すベてがFになる (講談社文庫)」です!!
すベてがFになる (講談社文庫)





「すべてがFになる (バーズコミックススペシャル)」です!!
すべてがFになる (バーズコミックススペシャル)





こちらはゲーム版「すべてがFになる〜THE PERFECT INSIDER」です!!
すべてがFになる〜THE PERFECT INSIDER



posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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