2014年12月26日

映画「失恋殺人」の衝撃再び!!今度の映画は「D坂の殺人事件」だ!!

「失恋殺人」と言えば江戸川乱歩原作の短編『妻に失恋した男』を映画化した作品。

『妻に失恋した男』(江戸川乱歩著、春陽堂書店刊『ペテン師と空気男』収録)ネタバレ書評(レビュー)

この「失恋殺人」の窪田将治監督が同じ江戸川乱歩原作短編『D坂の殺人事件』を映画化されることが明らかになりました。

ちなみに『D坂の殺人事件』は1998年に実相寺昭雄監督によって映画化されており、本作は16年ぶりの映画化になるとのこと。

気になる映画版あらすじは次の通り。

<あらすじ>

名探偵・明智小五郎とその妻・文代が、D坂で起こった蕎麦屋主人の自殺事件の真相を追ううちに明らかになる愛憎関係を描いた官能サスペンス。
(シネマトゥデイ公式HPより)


おや!?原作と異なり文代が出て来ていますね。
そう言えば「失恋殺人」でも文代は登場していましたね。

他にも、被害者が蕎麦屋の主人で、他殺ではなく自殺になってます。
これは……かなりアレンジを加えて来ている様子。
ただ、蕎麦屋の主人なところがポイントで原作から逆算すると何となく筋道が浮かび上がってくるかも!?

こうなると気になるのはキャスト。
主演は祥子さん。
驚くべきことにこれが初主演の方だそうです。

他に木下ほうかさん、河合龍之介さん、近藤芳正さん、草野康太さん、大谷英子さん、仁科貴さんなどの名が挙がっています。

関連して「メイキング・オブ・D坂の殺人事件」も発売とのこと。
興味のある方はアマゾンさんリンクをチェックだ!!

映画「D坂の殺人事件」は2015年2月14日より公開予定とのこと。
すなわち、男性諸氏には思いがけぬバレンタインデープレゼントとなりそうです。

◆関連過去記事
【江戸川乱歩著作関連】
『妻に失恋した男』(江戸川乱歩著、春陽堂書店刊『ペテン師と空気男』収録)ネタバレ書評(レビュー)

【映画関連】
江戸川乱歩作「妻に失恋した男」が映画化!!「失恋殺人」は4月24日より公開!!

映画「失恋殺人」、モントリオール世界映画祭へ!!

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こちらはキンドル版「D坂の殺人事件」です!!
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『インデックス』(誉田哲也著、光文社刊)

『インデックス』(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

捜査一課に戻るなら、あの仲間たちを呼び戻したい。

池袋署強行犯捜査係担当係長・姫川玲子。所轄に異動したことで、扱う事件の幅は拡がった。行方不明の暴力団関係者。巧妙に正体を隠す詐欺犯。売春疑惑。路上での刺殺事件……。終わることのない事件捜査の日々のなか、玲子は、本部復帰のチャンスを掴む。気になるのは、あの頃の仲間たちのうち、誰を引っ張り上げられるのか──。
(光文社公式HPより)


<感想>

『小説宝石』に不定期に掲載された短編を集めた短編集。

収録作品は『アンダーカヴァー』『女の敵』『彼女のいたカフェ』『インデックス』『お裾分け』『落としの玲子』『夢の中』『闇の色』の8編。
とはいえ、『夢の中』と『闇の色』はセットの作品。
『彼女のいたカフェ』と『落としの玲子』は小短編なので、実質的なボリュームは6編くらいかな。

ただ、ファンにとっては気になる『インビジブルレイン』以降の玲子が描かれているので見逃せない短編集となっている。

『彼女のいたカフェ』と『落としの玲子』以外の短編については過去にネタバレ書評(レビュー)しているので、詳しくは各記事リンクをご覧頂くとして大きな流れをまとめて行く。

まず『アンダーカヴァー』。
これは『インビジブルレイン』後、玲子が所轄に異動した当時の物語。
なので『ブルーマーダー』よりは前。

『アンダーカヴァー(「宝石 ザ ミステリー」掲載)』(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

続いて『女の敵』。
これも『ブルーマーダー』より前。
『ストロベリーナイト』に登場したあの人を思い起こす作品。

『女の敵』(誉田哲也著、宝島社刊『誉田哲也 All Works』収録)ネタバレ書評(レビュー)

そして『彼女のいたカフェ』。
これも『ブルーマーダー』より前。
本作の内容については後述のネタバレあらすじ参照のこと。

で、この後に長編『ブルーマーダー』事件が発生。

『ブルーマーダー』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載)まとめ

直後に『インデックス』。
『ブルーマーダー』事件の余波が意外な犯罪を浮かび上がらせる。
表題作。

『インデックス』(誉田哲也著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー2』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

そして『お裾分け』。
これまでの所轄での手柄と今泉の引きで玲子が本庁に復帰。
新生・姫川班結成!!

『お裾分け』(誉田哲也著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー3』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

次が『落としの玲子』。
JTのサイト「ちょっと一服ひろば」で公開された作品。
今泉との遣り取りを通じ、旧・姫川班メンバーの誰かが呼び戻されることが示唆された。

そして『夢の中、闇の色』。
遂に旧メンバーが新生・姫川班に合流。
そのメンバーこそ……あの人だった。

『夢の中、闇の色』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石 2014年9月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

と言った流れになっています。
『夢の中、闇の色』を読む限り、旧メンバーは今後も合流する予定の様子。
当然、シリーズから目が離せません。

<ネタバレあらすじ>

『彼女のいたカフェ』

ブックカフェに勤務する未冬には憧れの人が居た。
とはいえ、相手は異性では無い。
同性―――すなわち女性である。

彼女はまるで風のように店へとやって来ると颯爽と去って行く。
時には司法について書かれた本を手に数時間を過ごすこともある。
それがともかくカッコいいのだ。

その頃、未冬は仕事について真剣に悩んでいた。
当時としては珍しかったブックカフェ。
未だ慣れない仕事に悩みも多かった。
果たして、この職場で自分は働き続けられるのだろうか?

そんな未冬にとって彼女の存在はとても大きかった。
辛い時も泣きたい時も毅然とした彼女の姿に励まされ続けて来たのだ。

ところが、ある頃からか彼女が全く来店しなくなってしまった。
しかし、その頃には未冬も仕事に慣れ、何時しか周囲から頼られるほどになっていた。
そして、今の未冬がある。

とはいえ、此処まで来られたのも彼女が居たからだ。
未冬はいつか彼女に会いたいと常々思っていた。

そんなある夜のこと。
未冬は彼女に出会った。
だが、その日の彼女は未冬が知る彼女とは異なっていた。
髪を振り乱しながら先を行く男に追い縋ると、これを背後から取り押さえたのだ。

そして、未冬は知った。
彼女が姫川玲子なる刑事であることを。
どうやら玲子は痴漢を追跡し捕まえていたらしい。

後からやって来た他の刑事から「またお前かよ〜〜〜手順を踏んでくれよ〜〜〜」と罵られつつも、これに屈せず堂々と応じる玲子。
そんな姿に店に来ていた頃とは違うけど、カッコいいと改めて憧れる未冬なのであった―――エンド。

◆「誉田哲也」先生関連過去記事
【姫川玲子シリーズ】
・シリーズ1作目「ストロベリーナイト」はこちら。
「ストロベリーナイト」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ2作目「ソウルケイジ」はこちら。
「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ4作目「インビジブルレイン」はこちら。
「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズスピンオフ作品「感染遊戯」です。
「感染遊戯」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『アンダーカヴァー(「宝石 ザ ミステリー」掲載)』(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『女の敵』(誉田哲也著、宝島社刊『誉田哲也 All Works』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『ブルーマーダー』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載)まとめ

『インデックス』(誉田哲也著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー2』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『お裾分け』(誉田哲也著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー3』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『夢の中、闇の色』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石 2014年9月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【ジウシリーズ】
『ジウ 1〜3』(誉田哲也著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
『ヒトリシズカ』(誉田哲也著、双葉社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『三十九番』(誉田哲也著、双葉社刊『痛み』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『帰省』(誉田哲也著、小学館刊『東と西 2』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『ドルチェ』(誉田哲也著、新潮社刊)ネタバレ書評

【ドラマ版】
土曜プレミアム ストロベリーナイト「大ベストセラー小説初ドラマ化!!連続猟奇殺人事件のカギを握る感染死体…真相に迫る孤高の女刑事悲しみの過去と驚愕の結末!!」(11月13日)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」(フジテレビ系、2012年)まとめ

土曜プレミアム「ストロベリーナイト〜アフター・ザ・インビジブルレイン〜女子高生転落死から始まる官僚連続殺人!!携帯に残された暗号、顔無き真犯人?絡まる5つの謎と共に解ける真実とは!?本日公開の映画と連動する衝撃のミステリー(アンダーカヴァー、東京、サイレントマーダー/沈黙怨嗟、左だけ見た場合、プロバブリィギルティ/推定有罪)」(2013年1月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「特別企画 ドルチェ ストロベリーナイトの誉田哲也傑作原作を初映像化!重体の幼児消えた母親…白骨死体その女は聖母?魔女?嘘つく女VS心を読む女、女の壮絶取調室開幕」(10月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「壮絶!女のミステリー第3弾 強行犯係・魚住久江〜ドルチェ2 夫は判ってくれない…刺した妻!涙の告白の裏に廃工場の変死体と老舗酒造の悲劇!所轄駆ける女の捜査日誌」(11月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【コミカライズ】
『ストロベリーナイト―見えない雨―』第1部(第1話から第11話)まとめ(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

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