2015年01月08日

【2015年】「新春ドラマスペシャル・科捜研の女」が2015年1月18日放送予定とのこと!!

2014年12月21日に放送された「年末ドラマスペシャル・科捜研の女」。

年末ドラマスペシャル 科捜研の女「白骨死体は30年前に夜逃げした親友!?涙と執念のDNA型鑑定!東京〜大阪1100キロの大捜査!繁華街の大爆破 迫る女探偵の罠〜マリコの過去が明白に!!」(12月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

その放送直後に2015年の新春スペシャルについて予告が報じられていましたが、具体的な放送日が明らかになりました。

なんと、2015年1月18日(日)!!
すなわち、10日後の放送です。

ひゃっほ〜〜〜い(^O^)/!!
思ったよりも早い!!

これにより、2015年1月10日(土)の土曜ワイド劇場「十津川警部シリーズ」から始まり、同11日(日)、12日(月)の「オリエント急行殺人事件」、14日(水)の「水曜ミステリー9」、17日(土)の土曜ワイド劇場「百の資格を持つ女」に続く本作の放送が決定。
2015年上旬こそ「2サス」が少な目でしたが、中旬からはかなり充実した印象ですね。

というワケで楽しみに待つべし!!

ちなみに1月18日放送予定の「新春ドラマスペシャル 科捜研の女」あらすじは次の通り。

新春ドラマスペシャル 科捜研の女「科学捜査VS祟りの村 恐竜の化石発掘現場から出現した白骨死体!京都〜日本海を結ぶ奇妙な手紙!わらべ唄通りに連続殺人が!!鑑定が告げる壮絶な真実」(1月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<あらすじ>

たまった有給休暇を消化するため、福井県に旅行にやって来た榊マリコ(沢口靖子)、相馬涼(長田成哉)、涌田亜美(山本ひかる)は、“恐竜博物館”で古生物学者・剣持史也(矢島健一)に出会う。剣持から、恐竜の化石を発掘作業中に人骨を発見したと聞いたマリコたちはさっそく現場に向かう。
白骨死体が発見されたのは、山間の“大菜村”にある小さな沢だった。だが、村長の白石隆太郎(小野寺昭)は「無断で鑑定するなど迷惑千万」と、慇懃無礼にマリコたちを追い返そうとする。また、村の診療所の医師・中里育生(堀内正美)も、白骨は20年以上経過したものと思われ、すでに時効が成立しているため鑑定は必要ないと突っぱねる。
その後、所轄署の要請でマリコが鑑定に当たったところ、骨は30歳から40歳の男性のものと判明。後頭部に殴られた痕があり、肋骨には鋭利な刃物による傷も見つかった。他殺の可能性が出た以上、さらに詳しい鑑定が必要とマリコは主張するが、白石らは「これ以上調べて“たたり”が起きたら、責任取れるのか!」と激怒する。
実は、この大菜村には“竜神様伝承”が残されていた…。その伝説とは、村を荒らす竜を退治した村人たちが次々と不審死を遂げたというもので、彼らの死因を歌にしたわらべ歌も伝わっていた。白骨死体が見つかったのは、竜の祠がまつられている沢だったのだ。
いくら拒絶されても白骨死体が見つかった以上、放置するわけにはいかない。マリコが亜美と共に村に残ることを決めると、村長の娘・麻由(真野恵里菜)がぜひ自宅に宿泊してくれと言ってきた。急に親切になった村人たちの態度にマリコは驚くが、村役場の職員・三条冴子(洞口依子)は、村長が2人を泊めるのは動向を見張るために違いないとこっそり告げ口をしてきて…。
その矢先、中里が刺殺体となって見つかる。その殺され方が、わらべ歌の歌詞を連想させるものだったため、村は騒然! さらに、村をうろついていたフリーライター・辰巳通彦(濱口秀二)もわらべ歌の続きのとおりに転落死を遂げて…!?
その頃、京都の簡易宿泊所で身元不明の男性の変死体が発見されていた。男の所持品から大菜村の観光案内のパンフレットを見つけた土門刑事(内藤剛志)は、白骨死体との繋がりを直感するが…!?
(テレビ朝日公式HPより)


◆関連過去記事
【科捜研の女】
科捜研の女2時間スペシャル「恐怖の200メートル狙撃疑惑の体内弾道!?矛盾する発射タイミング!!京都〜小豆島、逃げる女vs迫る狙撃者の謎」(3月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

科捜研の女スタートスペシャル「狙われた科捜研!残された指紋容疑者にされた研究員DNAの罠!仕組まれた誤認逮捕!!接点なき二つの殺人」(7月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

木曜ミステリー 科捜研の女・最終回スペシャル「予告された連続殺人刑務所の中からの告発無実の人間が殺される京都の街を殺意で結ぶ五本線の罠」(9月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

科捜研の女・2時間スペシャル「狙われた大型客船!深夜の海上爆破!!奇妙な航路、不規則な数字の秘密!音カメラが暴く逃走迷路」(3月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

科捜研の女スタートスペシャル「法務省から来た女!疑惑の検事!隠された銃弾の秘密!!京都〜奈良を結ぶ冤罪の罠!?」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

年末ドラマスペシャル 科捜研の女「白骨死体は30年前に夜逃げした親友!?涙と執念のDNA型鑑定!東京〜大阪1100キロの大捜査!繁華街の大爆破 迫る女探偵の罠〜マリコの過去が明白に!!」(12月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【木曜ミステリー関連過去記事】
・「853〜刑事・加茂伸之介」
「853〜刑事・加茂伸之介」(テレビ朝日、2010年)
各回ネタバレ批評(レビュー)あります。

・「女刑事みずき」
京都ミステリーSP 女刑事みずき「二人きりの特命捜査…毒殺事件は序章だった!!死者が死者を隠す殺人トリック!?偽りの夫婦、哀しき過去」(6月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

・「京都地検の女」
木曜ミステリー 京都地検の女スタートスペシャル「母を殺しにきた天才画家!上海〜京都、34年目の再会が招いた殺意!!二つの名を持つ女の謎」(10月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

木曜ミステリー「京都地検の女 シーズン7 スタートスペシャル 恋人殺しの罠…それは運命の雪夜から始まった!京都〜琵琶湖〜大阪、四人の男女をつなぐ愛欲の相関図!!」(7月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第91話「被害者、加害者、目撃者」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年2月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第91話「被害者、加害者、目撃者」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年2月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
森羅:主人公。C.M.B.の指輪の主。多大な影響力を持つ。
七瀬立樹:森羅のパートナー。身体を動かすことが得意。

清川:立樹の母方の祖父。立樹が通う高校の理事長。

耳下花男:鞄の持ち主を主張する男性。
眉口瞳:鞄の持ち主を主張する女性。

<91話あらすじ>

清川と共に初詣に訪れた森羅と立樹。
森羅が「お雑煮」に心を躍らせる中、立樹は「ある光景」を目撃してしまう。

人波から外れた境内の森の中で、何やら2人が揉めているのだ。
どうも鞄を中心に取り合いをしているようである。

「放して」と叫ぶ女性の声に立樹は我に返り現場に駆け付けた。
ところが……其処には誰も居ない。
ただ、中央にポツンと鞄が落ちていた。

引ったくりの可能性を思い浮かべた立樹は警察に通報。
直後、自分こそが鞄の主だと名乗る男性が現れる。

男の名は耳下花男。
鞄の持ち主である証拠に男物の財布に3000円が入っていると言う。

ところが、もう1人持ち主を名乗る女性が現れた。

女性の名は眉口瞳。
鞄の持ち主である証拠に女性用のポーチが入っていると言う。

鞄の中身を確認すれば、いずれが持ち主かはすぐに明らかになると思われたが……。

なんと、鞄の中には「男物の財布に入った3000円」と「女性用のポーチ」が共に入っていたのである。
これに対し、耳下は「ポーチは同棲中の彼女のもの」、瞳は「男物の財布は父からプレゼントされたもの」と主張する。
これではどちらが持ち主か分からない。

其処で別々に鞄が本人である証拠を告げさせることに。
ところが、これも上手く行かない。
なんと、共に「鞄の持ち手に傷がある」と主張し実際に確認されたのである。

なんとも不可解な状況に立樹は森羅に意見を求める。
ところが森羅はどうにもやる気がない様子。
ただ、2人が隠し事をしていることを明かす。

この森羅の助言に沿い、改めて2人から事情を聞いたところ意外な事実が発覚する。
なんと、2人は元恋人だったのである。

まず、耳下の供述はこうだ。

耳下は教育課程を勉強中の苦学生。
常にバイトに追われる身だそうだ。
瞳とは同棲していたのだが、そんな耳下に瞳が愛想を尽かし部屋から追い出されたのだと言う。
今では、別の同級生の女性と同棲しているらしい。

続いて、瞳の供述はこうだ。

確かに耳下は教育課程の学生。
だが、苦学生どころか遊び呆けては瞳から金を無心していた。
最近では、勝手に財布から金を盗んでいたらしい。
これについては黙認していたのだが……。
先日になって帰宅したところ耳下の浮気現場に遭遇。
堪忍袋の緒が切れた為に、パンツ一丁の裸で追い出したらしい。

共に一歩も退かない耳下と瞳。
これを聞いていた森羅は「どちらでもいいよ」と全くやる気を見せない。
結局、その場は耳下も瞳も引き下がることとなった。

納得がいかない様子の立樹は森羅の怠慢ぶりを責めるが……。
森羅は既に手を打っていると言う。

それから数時間後、銀行のCD機前に現れた耳下が身柄を確保された。
これを聞いた森羅は今回の事件について語り出した。

森羅は早々に鞄の持ち主を判断していたらしい。
ポイントは2つ。

まず、耳下が「財布に3000円入っていた」と断言したこと。
一度は奪われた鞄である。
金額が3000円だと断言出来たのは犯人が手を付けていないことを知っていたからである。

そして、何より鞄の中身だ。
ポーチの中は化粧品であった。
その口紅の色が瞳のものと同じだったのだ。

耳下の狙いは瞳のキャッシュカードだった。
耳下は同級生の彼女との浮気現場をわざと瞳に目撃させパンツ一丁で追い出させた。
此の時点で、耳下は何も持っていない。
だが、その少し前に鞄に瞳のキャッシュカードを隠していたのだ。
そしてタイミングを計って瞳から鞄を奪おうとした。
この際にキャッシュカードを入手すると鞄はすぐに瞳に返却する。
そうすれば、瞳は鞄の中の財布やポーチを確認し「何も盗られていない」と安心する筈だ。
それこそが耳下の計画だったのである―――エンド。

<感想>

「月刊少年マガジン」2015年2月号掲載「91話 被害者、加害者、目撃者」です。

今回のキャラ名は「顔の部位」ですね。
「耳」「下(舌)」「花(鼻)」男と「眉」「口」「瞳」。
おそらく年始1回目で「福笑い」からの連想でのネーミングかな!?
なかなかの遊び心です。

ちなみに内容ですが、謎それ自体や導入部分は物凄く魅力的なんだけど、結末に問題があるかなぁ。

耳下は「瞳に耳下がキャッシュカードを盗み出したことを気付かれない為にトリックを弄した」ワケです。
だが、このキャッシュカードが何時盗み出された物か確認を取っていない限りは同棲時に耳下が持ち出した可能性は何処までも残るワケで……ほぼ犯行は無意味。
さらに、確認を取っている限りは犯行は物理的に不可能だし。
正直、浮気現場を見せてパンツ一丁で追い出されるほどのメリットを感じない。

導入から中盤部分までが秀逸だっただけに此の点がモヤモヤしたかな。

ちなみに、あらすじでは良さを伝え切れてません。
本作自体を読むべし!!

◆関連過去記事
【「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」シリーズ】
「C.M.B. 森羅博物館の事件目録(「月刊少年マガジン」2012年6月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録(「月刊少年マガジン」2012年7月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録(「月刊少年マガジン」2012年8月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録(「月刊少年マガジン」2012年9月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 67話 ガラスの楽園・前篇(「月刊少年マガジン」2012年10月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 68話 ガラスの楽園・後編(「月刊少年マガジン」2012年11月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 69話「螺旋の骨董品店」(「月刊少年マガジン」2012年12月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 70話「4枚目の鏝絵」(「月刊少年マガジン」2013年1月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 71話「足摺厚焼き卵店」(「月刊少年マガジン」2013年2月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 72話「Nobody」(「月刊少年マガジン」2013年3月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 73話「グラウンド」(「月刊少年マガジン」2013年4月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録 74話「二笑亭」(「月刊少年マガジン」2013年5月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第75話「ダイヤ泥棒」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年6月号」掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第76話「レース」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年8月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第77話「掘り出し物」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年9月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第78話「バッグ ストーリー」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年10月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第79話「その朝、8時13分」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2013年7号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第80話「香木」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年12月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第81話「ゴンドラ」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年1月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第82話「ライオンランド(前篇)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年2月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第83話「ライオンランド(後篇)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年3月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第84話「兆し sign」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年4月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第85話「アステカのナイフ」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年5月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第86話「爆破予告」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年7月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第87話「幸運」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年8月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第88話「キジムナー」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年9月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第89話「空き家」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年10月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第90話「プラクルアン」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年11月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第91話「ホリデー(前編)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年12月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第92話「ホリデー(後編)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年1月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B.番外編 M.A.U. “ブラック・マーケットの魔女”の事件目録 箪笥の中の幽霊」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2013年6号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【「Q.E.D.証明終了」シリーズ】
「Q.E.D.証明終了(「月刊少年マガジン+(プラス)」2012年3号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス)」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了(「月刊少年マガジン+(プラス)」2012年4号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス)」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 金星(「月刊少年マガジン+(プラス)」2013年5号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス)」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 初恋」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年7月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 失恋」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2013年6号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 巡礼」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年10月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 陽はまだ高い」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2013年7号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 代理人」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2014年8号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

2013年6月発売「C.M.B.森羅博物館の事件目録(23) (月刊マガジンKC)」です!!
C.M.B.森羅博物館の事件目録(23) (月刊マガジンKC)





2013年6月発売「Q.E.D.証明終了(45) (月刊マガジンKC)」です!!
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「C.M.B.森羅博物館の事件目録(1) (月刊マガジンコミックス)」です!!
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「C.M.B.森羅博物館の事件目録 コミック 1-19巻 セット (講談社コミックス月刊マガジン)」です!!
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『優しい人』(湊かなえ著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー 2014冬』掲載)

『優しい人』(湊かなえ著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー 2014冬』掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

名手の読み切り短編をたっぷりと!年末恒例のミステリー別冊が今年も登場。
ベストセラー作家たちによる短編の競演。年末年始を彩る一冊に!

今野敏 湊かなえ 笹本稜平 東川篤哉 若竹七海 小杉健治 長岡弘樹 深水黎一郎 田中啓文 深町秋生 大山誠一郎 長沢樹 曽根圭介 
(光文社公式HPより)


<感想>

『宝石 ザ ミステリー 2014夏』に掲載された『罪深き女』と似た切り口の短編。

『罪深き女』(湊かなえ著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー 2014夏』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

全体のテイストとしては真梨幸子先生の作品群に近いか。
これは……いつか来る連作短編集発刊に向けてテーマを統一しているのかも。

そんな本作ですが、その内容は「優しい人」について。

「優しい人」とはどのような人でしょうか?
気遣いに優れた人?
有り余る慈愛を以て他者を包み込む人?

「優しい人」とは誰にとって「優しい人」なのでしょうか?
誰かにとって得になることをしてくれるから「優しい人」なのでしょうか?
では、得にならなければ「優しさ」ではないのでしょうか?

そして、誰にでも「優しい人」は本当に「優しい人」なのでしょうか?
例えば、身近な人を犠牲にしてまで他者に尽くす人は「優しい人」でしょうか?
逆に、他者に優しくなくとも家族を想う人は「優しくない人」でしょうか?

そもそも、どこからどこまでが優しさなのでしょうか?
軽く声をかけるのが優しさでしょうか?
その人を救う為に身を犠牲にするのが優しさでしょうか?

「八方美人」は「優しい人」なのでしょうか?
「便利使いされる人」は「優しい人」なのでしょうか?

強制された優しさは本当の優しさでしょうか?
意味の無い優しさは優しさではないのでしょうか?

よく「良い人」との表現を聞きます。
これは「あの人は友達としては良い人だけど恋人としてはちょっと……」との意味で用いられる言葉。
必ずしも褒め言葉とは言い切れません。

これと同様に「優しい人」もまた褒め言葉とは限らないのでしょう。
また「優しい人」とされたことで傷付く者も居るのでしょう。

本作ラストでは、そんな「優しい人」もまた証言します。
その証言の意味とは―――。

あらすじ版は全体はもちろんのこと、ラストもかなり改変しています。
特に「優しい人の証言」は本作にとっての要なのですが、敢えて改変しています。
興味を持たれた方は本作それ自体をご覧頂き、是非、その意味をお考え頂ければより理解が深まるのではないでしょうか。

<ネタバレあらすじ>

その裁判は「悪女・明日実が同僚で恋人でもあった奥山を殺害した事件」と公式に記録されている。
記録によれば、明日実には奥山以外の恋人・徳山淳哉が居り二股をかけた末の殺害とされていた。

この裁判では様々な者が証言台に立った。

被害者である奥山の母は語る。
息子は親思いの協調性溢れる優しい子だった―――と。

加害者である明日実の母は語る。
娘には優しく思いやりのある子に育って欲しいと思っていたのに、何故こんなことを―――と。

被害者である奥山の友人は語る。
あいつはシャイで騙され易いが優しい良い奴だった―――と。

そして、加害者である明日実と被害者である奥山の共通の同僚は語る。
奥山さんは優しい人だったのに、何でこんなことに余りに酷過ぎる―――と。

これを聞いた明日実は思う。
確かに酷過ぎる―――と。

明日実はこれまでの自身の人生を振り返った。

幼稚園時代、母からは「人に優しくあれ」と教えられ、それを実践して来た。
「弱者には優しく」とも教えられた。

明日実はこれを実践した。
周囲から汚いと疎まれていた少年とも仲良くしていた。

だが、ある日のこと。
少年が鼻水に塗れた手を差し出して来たとき、明日実はこれを拒絶した。

すると、少年はショックを受け引き籠りになってしまった。
少年の母は明日実を責め、明日実の母も「何故、優しく出来ないのか」と明日実を責めた。

「他の子はあの子にもっと酷いことをしているのに」
明日実は理不尽を抱えながらも謝罪した。

明日実は小学生になった。
学校でも母の教えを忠実に守った。

クラス内でよく嘔吐を繰り返す為に孤立していた少年が居た。
明日実は友達と共に少年を支えた。

ところが、ある日のこと。
少年の周囲の子供の机に罵詈雑言が落書きされる事件が発生した。
そんな中、明日実の机にのみ「好き」と書かれることに。
これがクラスの問題となり、犯人探しが行われた。

犯人は明日実たちが支えていた少年本人であった。
クラスの全員が彼を批判する中、「好き」と書かれた明日実も好奇の視線に曝された。
耐え兼ねた明日実は「あの子なんて大嫌い!!」と叫び、周囲から「言い過ぎだよ」と顰蹙を買った。
さらに当の本人までもが明日実に傷付けられたと騒ぎ立て、これまた明日実が謝罪に追い込まれた。

こんなことを繰り返しつつ、明日実は大学生になり社会人となった。
そんなある日のこと、大学時代の同級生である徳山淳哉から交際を申し込まれた。
明日実は断ることが出来ず、交際を始めた。

2人が肉体関係を持ったのは交際から1ヶ月のことである。
そのとき、淳哉は言ったのだ。
明日実は他人に無関心だから優しく出来るのだ、と。

他人に無関心だから、ある程度以上の仲になるつもりがない。
だから、無尽蔵に優しく出来る。
それにより、相手が明日実の好意を誤解し距離を縮めようとしたとき、初めて明日実は相手に関心を持つ。
だから、これ以上、距離を縮められまいとして拒否をする。
すると、相手は好意を持っていた相手だけに裏切られたと感じ、必要以上に傷付くのだ。
そして、明日実は恨まれる。

淳哉は大学時代からそんな明日実を理解しており、だからこそ好きになったと告げる。
そして、これからは大切な1人にだけ「優しい人」であれば良いと諭した。

淳哉から告げられ、明日実は自分自身ですら理解出来ていなかった自身の本質を初めて理解した気持ちになった。
そして、淳哉こそが世界にただ1人の理解者だと思うようになった。
明日実は淳哉を心から愛した。

もう、明日実は間違わない筈だった。

ところが、そんな明日実の前に会社の同僚・奥山が現れた。
奥山は会社の者から便利使いされ、馬鹿にされていた。
奥山は皆から体良く仕事を押し付けられ、必要な機材があれば暗に購入させられていた。
「優しい」との言葉は「利用出来る」との裏返しだったのだ。

そんな奥山に明日実は同情してしまった。
明日実自身としては距離を測って接したつもりであった。

ところが、奥山はのぼせ上ってしまった。
そして、一方的にストーキングを始めた。

奥山は勝手に明日実の恋人を名乗り始めた。
周囲にもそう吹聴して憚らなかったのだ。
幾ら明日実が「それは違う」と主張しても、誰もそれを信じようとしなかった。

やがて、奥山は明日実に淳哉という恋人が居ると知るや彼への攻撃を始めた。
淳哉のありもしない事実をでっち上げ、その会社で噂としてばら撒いたのだ。
明日実には「何てことは無い」と語る淳哉だが、これに疲弊しているのは明らかであった。

さらに、奥山は明日実と淳哉しか知らないような事実までをも平然と周囲に語るようになった。
おかしいと思った明日実が持ち物を調べたところ、盗聴器が出て来たのは必然だったのだろうか。
明日実は淳哉と共に被害届を出そうとしたが、担当者からは取り合ってすら貰えなかった。

その間にも奥山の淳哉への攻撃は熾烈さを増して行く。
我慢し切れなくなった明日実は奥山と直接話をすることにした。
だが、奥山は「デートだね、うひひ」と勘違いした言葉を口にしつつ喜んでいた。

明日実はどうするべきか迷った。
はっきりと拒絶の意志を示すべきか、それとも奥山の要求を確認するべきか。

ところが、そんな明日実の前で当の奥山はこう言ったのだ。

「明日実ちゃんの彼氏・淳哉君だっけ、彼ねぇ、僕がその気になれば顧客情報流出の罪を着せることも出来るんだよ。こう言ったら明日実ちゃん、僕と付き合ってくれるかなぁ!?」

この瞬間、明日実の心は決まった。
明日実は静かに包丁を持ち出すと、奥山へと飛び掛かった。

本当に酷いよ―――裁判にて被告人席に立たされた明日実は思う。
果たして、何処でどう間違えたのだろうか。
明日実の問いに答える者は居ない―――エンド。

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