2015年03月16日

【動機判明】「蟻地獄壕殺人事件」第10話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【動機判明】「蟻地獄壕殺人事件」第10話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

「金田一少年の事件簿R」第5弾は「蟻地獄壕殺人事件」!!
心理実験を舞台に事件が……


【「蟻地獄壕殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

馬江田準樹:西東大学心理学部教授。実験の主催者。
巳月七生:高校2年生。赤色
祝木桐彦:大学4年生。オレンジ色
彩世泉:大学3年生。ベージュ
華形拓人:大学2年生。黄色
舞谷かえで:大学2年生。エメラルドグリーン
蜂倉柊太:大学3年生。灰色
司吉里子:高校3年生。黒色

草薙蓮:1年前に溺死体で発見された人物。

いつき陽介:フリーライター、何かと金田一と繋がりのある人物。
高遠遙一:「地獄の傀儡師」として知られる金田一少年の宿敵。

マスター:カフェふくろうのマスター。
ホー之介:マスターが飼っているふくろう。

<あらすじ>

・前回はこちら。
【トリック解明】「蟻地獄壕殺人事件」第9話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

取り敢えず「蟻地獄壕殺人事件」の部屋割りは次の順となっている。

東ブロック(東から西の順):空室、馬江田、空室、蜂倉(金田一と交代)、巳月、空室、彩世、美雪。
西ブロック(東から西の順):いつき、華形、金田一(蜂倉と交代)祝木、空室、司、空室、舞谷。

以上の16室があり、2部屋ずつが合流する点には小広間が存在。
その小広間同士が合流する点にも別の小広間がある。
これを繰り返しつつ中央にある大広間へと続いている。
いわば、トーナメント表のような作りなのだ。

此の点を踏まえて本編スタート!!

犯人は舞谷かえでであった。
金田一は彼女が内線の子機を所持しており、泉に化けてやり過ごした後にこれで馬江田からの連絡を受けたと指摘。
さらに、かえでが決定的な証拠を残していたと弾劾する。

それはバイタルの数値であった。
かえでは泉と華形を殺害し、その生存を偽装する為にバイタルブレスを着用し誤魔化していた。
ところが、これにより泉殺害前と華形殺害前のそれぞれにてかえでとバイタルの数値が一致してしまったのだ。

「人殺し!!」とかえでを批難する祝木。
これに反撃するかえで。

かえでによれば祝木、華形、泉の3人は草凪蓮なる男性を溺死させたらしい。

事の発端は泉が草凪に振られたこと。
これを知った祝木と華形は泉に同情しつつ、草凪に嫉妬した。
就職活動が上手く行かなかった腹いせもあって、草凪のライフジャケットの中身を吸水ポリマーと摩り替えた。
これにより海に出た草凪は溺れることに。

祝木たちはこの様子を撮影しネットにアップしていた。
当初の予定では、最後に助ける筈だったのだが救助用のボートが故障し草凪が溺死してしまったのだ。

この事実をかえではある人物から教えられたらしい。
実はかえでこそが草凪の交際相手だったのだ。
だからこそ、草凪は泉の申し出を断ったのである。

さらに、この草凪の謀殺によりかえでは妊娠していた子供も流産してしまっていた―――11話に続く。

<感想&推理>

「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第5弾は「蟻地獄城殺人事件」……ではなく「蟻地獄壕殺人事件」です!!

どうやらタイトルが「蟻地獄城」から「蟻地獄壕」へと変更になった様子。
「城」ではなく「壕」であることに深い意味があるのだろうか。
だとすれば「蟻の巣」状の連結構造(トーナメント表)に何かありそうだが……。

そんな「蟻地獄壕殺人事件」の第10話。

今回は舞谷かえでが犯人である決定的な証拠とその動機が明かされました。
これも過去の予測通り。

残るは、かえでに草凪が謀殺されたことを教えた「ある人」こと高遠が誰に化けているか。
作中の描写によれば集まった面々の中に高遠は居る様子ですが……果たして。

でもって、高遠とカフェふくろうのマスターに何らかの関係があるのではないかとの謎。
新シリーズ「金田一少年の事件簿R」になって以来、カフェふくろうのマスターが登場するエピソードには高遠も必ず登場している(「亡霊校舎の殺人」「蟻地獄壕殺人事件」)。
例として挙げるには2作と些か心許なくはあるが、これは新シリーズになってからの高遠の登場自体が上記2作に限られている為。
つまり、今のところ100%となっている。
どうも、この登場には何か意味があるのではなかろうか。
マスター自身が高遠の変装なのか……それとも高遠のルーツがマスターに関わって来るのか。
今後もこの法則が守られるのかどうかに注目したい。

さて、これらの謎について解が提示されるのか!?
此の点も含めて次回以降に注目!!

ちなみに、此処で大ニュース。
「ファイアーエムブレム」シリーズ最新作「ファイアーエムブレムif」開発に「金田一少年の事件簿」原作者である樹林伸先生が参加されるとのこと。

そう言えば『小説 野性時代』(角川書店刊)でも樹林伸先生『ドクター・ホワイト』が2014年11月号から連載開始されています。
こちらも注目すべし!!

綾辻行人先生「Another」シリーズ続編『Another 2001』が『小説野性時代132号(11月号)』にて連載開始!?

◆「蟻地獄壕殺人事件」関連過去記事
「蟻地獄壕殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「蟻地獄壕殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「蟻地獄壕殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第2の殺人発生】「蟻地獄壕殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【容疑者絞り込みました】「蟻地獄壕殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【あの人が参戦!!】「蟻地獄壕殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【急転直下】「蟻地獄壕殺人事件」第7話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【犯人判明】「蟻地獄壕殺人事件」第8話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【トリック解明】「蟻地獄壕殺人事件」第9話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「学生明智健吾の事件簿」のまとめはこちら。
「学生明智健吾の事件簿」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「狐火流し殺人事件」のまとめはこちら。
「狐火流し殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
「亡霊校舎の殺人」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ版】
ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系、2014年)まとめ

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「金田一少年の1泊2日小旅行(1) (講談社コミックス)」です!!
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こちらはアニメ版サウンドトラック!!
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こちらはゲーム。「金田一少年の事件簿 悪魔の殺人航海」です!!
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シリーズの1つ「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)」です!!
金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)





「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下)(週刊少年マガジンKC)」です!!
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◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。


◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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「血溜まりのブライズメイド」(平浜矢陸作、集英社刊『ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2015年4月号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「血溜まりのブライズメイド」(平浜矢陸作、集英社刊『ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2015年4月号』連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

集英社刊『ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2015年4月号』に掲載された作品です。
一読して物凄く良かったので皆さんにも知って頂きたく批評(レビュー)しちゃいました。

ちなみに、タイトル「血溜まりのブライズメイド」にも深い意味がありますね。
此の点については「あらすじ後」の「感想」にて触れています。

というワケで、ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

「アレはマル、アレはバツ」
橋の上にて通り過ぎて行く人波を指差し評価を下す少女が居た。
少女の名はエディ。
彼女は今、結婚後に妻に暴力を奮う男か否かを振り分けている。
そして、それにハズレは無い。
何故なら、エディは「直感」の持ち主だから。

「直感」とはエディだけが持つ殺意や悪意を持つ者を見抜く能力。
だが明確ではなく、あくまでぼんやりとエディのみが感じ取ることが出来る。

そんな中、人波の動きに急に変化が加わった。
どうやら、何かがあるようだ。
慌てて、そちらへと足を運ぶエディ。

其処では1人の車椅子の男性が表彰を受けていた。
男性の名はシャルロ。
車椅子に座ることからも分かるように足は不自由だが、探偵一族出身でその優れた推理力から難事件を幾つも解決し傑物と名高い人物である。
今回もある事件を解決したことを表彰されているらしい。

と、エディはシャルロから強烈な殺意を感じ取った。
次の瞬間、エディの前に老女が降って来た。
空から降って来た老女は地面に激突し事切れた。

エディは悟った―――この老女を殺害したのはシャルロなのだ、と。
咄嗟に「あなたが犯人ね」と叫んでしまったエディ。
これにシャルロは特に傷付いた様子もなく微笑む。

その理由はすぐに分かった。
被害者はシャルロの祖母、死因はビル屋上からの転落死である。
だが、シャルロは車椅子でしか動けない。
何らかのトリックを用いたにしろ、屋上から祖母を殺害することは不可能なのだ。

「アレ?」
理路整然と説明され不思議に思うエディ。
だが、彼女の「直感」はシャルロの犯行を示している。
これは一体どういったことなのであろうか。

シャルロに興味を抱かれたエディは彼の家に滞在することに。
その間、シャルロはエディの「直感」を試し続けたが百発百中である。

シャルロはエディの「直感」に更なる興味を抱く。
エディによれば「直感」はある時に「危険だ」と感じたことが始まりらしい。
直後、危険だと感じた男は資産家夫婦を刺し殺してしまったそうである。
これにシャルロは何やら考え込むが……。

一方、エディはと言えばシャルロの犯行への確信を強め続けていた。
何度試しても「直感」はシャルロの犯行を示しているのだ。

矢先、エディの主張を耳にした警官が打ち明け話を始める。
彼もまたシャルロの犯行を疑っているらしい。
そもそも、シャルロの周囲では次々と殺人が起こっていた。

まずはシャルロの婚約者が謎の死を遂げた。
以降、シャルロの一族が次々と不審死を遂げた。
今や、探偵の一族はシャルロを残すのみだそうだ。

警官はシャルロの犯行を確信していた。
だが、シャルロはあの通り車椅子であり自由に動けない。
犯行は不可能なのだ……。

これを聞いていたエディは何かを閃く。

ある夜、シャルロは目の前に現れたエディを見て慌てふためいた。
エディはシャルロの婚約者の形見となったドレスを身に着けていたのだ。

これを見るなり車椅子から立ち上がり銃をエディへと突き付けるシャルロ。
そう、彼は歩けたのだ。
これまでの全ての犯行も彼であった。
たった1件を除いては……。

それこそがシャルロの婚約者殺害である。
シャルロの婚約者は結婚に反対した彼の一族の手で殺害されていた。
シャルロは婚約者を愛しており、これを奪った者達に復讐を果たしていたのである。

シャルロはそんな婚約者の形見であるドレスをエディが着用したことに激怒。
射殺しようと引き金に手をかけるが。

エディは彼が撃てないことを知っていた。
何故なら、シャルロにとって婚約者のドレスは唯一の形見であり大切な品であった。
だからこそ、激怒してエディに銃を向けている。
だが、それ故にそんなドレスを血で汚すワケが無いからだ。

これを指摘されたシャルロは完敗を認めつつ、自身へと銃口を向け直す。
エディはシャルロに飛び掛かった……。

数日後、エディは「直感」を活かし警察で働き始めた。
そんなエディにシャルロから手紙が届く。

シャルロは殺人犯として収監中の身であった。
あの自殺未遂により、今度こそ本当の車椅子生活を余儀なくされることとなったシャルロ。
だが、エディにより罪を償う機会を得たこと、また彼の婚約者への愛を証明する機会を得たことに感謝しているらしい。

これを目にしたエディに笑顔が浮かぶ―――エンド。

<感想>

平浜矢陸先生による読切作品です。
「第3回SQ.NEXT CUP エントリーNo.3」として『ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2015年4月号』に掲載されました。

「ブライズメイド」とは「花嫁の付添人、立会人」のこと。
もちろん、本作での「ブライズメイド」はエディを指すのでしょう。
何故、エディが「ブライズメイド」となるのか―――それには次のような理由が考えられます。

シャルロは婚約者を愛しながらも、これを奪われた。
その復讐を果たしたことは彼自身の婚約者への愛の証明に他ならない。
だが、この証明を完全犯罪だったが故に表明出来ずに居たシャルロ。
それを奇しくもエディが告発することで証明した。
同時にこれはシャルロの破滅を示すのですが、ラストの書簡通りそれこそがシャルロの望みでもあったことが判明します。
このように「シャルロと婚約者の愛を証明した」また「復讐を果たしたことで虚ろになっていたシャルロの心を救った」ことでシャルロたちに寄り添った人物として「花嫁の付添人」と評されたのでしょう。

此の点、凄く感じ入りました。
そして、本作はあらすじを読んで頂ければお分かりの通り、なかなかにロジカルな作品である点も管理人好みです。

例えば「直感」と言う特異設定を活かした「百発百中の直感は外れているのか否か」に始まり「これが当たっているのならば何故、犯人は殺害に及んだのか=犯人の動機(ホワイダニット)」に至るまで。
「ミステリ」における要所は抑えられており「ミステリ」それ自体としても完成度の高い作品だと思います。
オリジナル作品で此処まで「ミステリへの理解を深く示した作品」はそう見受けられないでしょう。
ラストも「動機に繋がるほどの想い故に、形見を着たエディは撃てない」とのロジックは美しかった。

欲を言えば、ラスト以外にもシャルロの婚約者への想いをもっと明確に描写しても良かったかも。
それにより、この「ホワイダニット」がより強調されたに違いないので。
ただ、これはページ数の問題もあるのかもしれない。

他にも流麗な絵柄や作品全体のインパクトも含めて完成度は物凄く高いと思う。
是非、本作それ自体を読むべし!!

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