2015年04月26日

土曜ワイド劇場 特別企画「京都人情捜査ファイル 実在する犯罪被害者支援室の活躍を初ドラマ化!通り魔&身代金誘拐〜悲劇の家族を救うため結成された特捜チーム〜壊された心、必ず取り返します!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場 特別企画「京都人情捜査ファイル 実在する犯罪被害者支援室の活躍を初ドラマ化!通り魔&身代金誘拐〜悲劇の家族を救うため結成された特捜チーム〜壊された心、必ず取り返します!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

コンビニ店員の永山雅夫(小須田康人)が出勤の途中で何者かに射殺される。
犯罪被害者支援室・室長の吉崎仁美(松下由樹)は、妻の和恵(遊井亮子)のケアを任されるが、和恵は激しく取り乱し仁美の言葉に耳を貸そうとしない。
そんな和恵に、仁美の部下として着任したばかりの戸隠鉄也(高橋克典)が、“支援”のセオリーを逸脱した言葉を掛ける。「しっかりしてください」。被害者支援においてプレッシャーとなるような言葉はご法度だ。
仁美は戸隠を厳しくとがめるが、戸隠は意に介さず、和恵に対して「必ず犯人を見つけ出す」と続ける。これもまた、捜査権限がない犯罪被害者支援が口にしてはならない言葉だった。
しかし、仁美の心配とは裏腹に、和恵は戸隠の言葉と真摯なまなざしに触れて、次第に落ち着きを取り戻していくのだった。
そんな仁美と戸隠に次なる事件の一報が届く。ホテル京禄の経理課長・関田陽介(高橋和也)が誘拐され、身代金が要求される事件が発生したのだ。仁美と戸隠がホテルに到着したとき、そこには犯人の要求に応じ早くも現金三億円が用意されていた。
犯罪被害者支援の任務は、陽介の唯一の家族、一人娘の七海(小林里乃)のサポート。父親が誘拐されるという衝撃の出来事に、捜査員の取り調べに対し一言も話せずにいる七海を、二人は自宅まで送り届ける。そこで戸隠はあることに気づく。コンビニ店員が射殺された公園がすぐ近くにあったのだ。仁美は、今は七海の支援に集中するよう戸隠をたしなめる。だが、七海が初めて口にした言葉で、事態に大きな変化が生まれる。その言葉とは「お父さんを助けないで!」。娘がたった一人の肉親である父親を助けないでとは…。七海は何かを隠していると確信した戸隠は、仁美をある場所へと連れ出す。
そこは、とある日本庭園内の茶室。中では和服姿の岩瀬厚一郎(松平健)警務部長が二人を待ち受けていた。
戸惑う仁美をよそに、戸隠は捜査現場で感じた射殺事件と誘拐事件の関連性を岩瀬に報告。戸隠の推理に一理あると解した岩瀬は直ちに、戸隠たちに“特捜支援”の許可を与える!
岩瀬の許しがあるとはいえ、犯罪被害者支援室の捜査はあくまでも非公式。警察内部にも知られてはならない秘密の任務とあって、まじめな仁美は素直に受け入れられない。だが、そんな仁美が自ら特捜を願い出る事件が発生する。10年前、仁美が支援に携わった家族が、新たに発生した傷害事件の容疑者として浮上したのだ。
事件の被害者は山崎宏史(馬場良馬)。何者かに刺され意識不明の重体となる。妻のいずみ(宮地真緒)は、夫は誰かに恨まれるような人ではないと、突然の出来事に混乱するばかり。しかし、宏史の母・麻子には思い当たる節があった。山崎は10年前、仲間と傷害事件を起こしていたのだ。仁美はその時の被害者、神田昇と家族を支援していた。捜査一課は、今回の事件が後遺症に苦しみ続けた昇の死後すぐに発生していることから、妻の美津子(朝加真由美)による復讐の線で捜査を開始する。だが、事件から立ち直ろうとしていた美津子を知っている仁美は、捜査一課が立てた筋書きに納得がいかず、特捜の許可を得て自らの手で真実を明らかにしようとする。ところが、かつて美津子を支援したときのように畑仕事を手伝う中、仁美は作業小屋で被害者の山崎のライターを発見してしまう…!?
さらに支援室を揺るがす新たな事件が発生。その事件をきっかけに、戸隠の秘められた”悲しい過去”が明らかになっていく。
(テレビ朝日公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

戸隠鉄也は犯罪被害者支援室に配属されたばかりの刑事である。
過去、戸隠は妻・早苗を犯罪により奪われていた。
傷心の戸隠を支えたのが、当時の犯罪被害者支援室に在籍していた篠崎刑事であった。
以来、戸隠は篠崎のように誰かを救いたいと志し、警務部長の岩瀬厚一郎に申し出て犯罪被害者支援室に異動したのだ。

しかし、戸隠の直属上司である室長・吉崎仁美は彼を危険視する。
戸隠はあまりにセオリーを無視し遺族に肩入れしてしまうからだ。

そんな中、コンビニ店員の永山雅夫が何者かに射殺された。
戸隠は仁美の制止を振り切り、永山の妻・和恵を献身的に支える。

矢先、ホテル京禄の経理課長・関田陽介が誘拐され身代金が要求された。
関田の娘・七海が苦しむ姿を目撃した戸隠は岩瀬に申し出て独自の捜査を行うことに。

結果、永山殺害犯と関田誘拐犯が同一人物と突き止め、これを逮捕することに。

戸隠の行動に反発を覚える仁美。
だが、今度は仁美自身が捜査を望むような出来事が!!

山崎宏史なる男性が何者かに刺され意識不明の重体に陥った。
山崎の妻・いずみが狼狽する中、いずみすら知らなかった新事実が明らかとなった。

10年前、山崎が傷害事件を起こし逮捕されていたのである。
そして、この被害者の支援を行ったのが仁美だったのだ。

10年前、学生だった山崎は稲葉と大森ら2人の仲間と共に京野菜農家の神田昇という男性を暴行したのだ。
結果、神田は寝たきりとなり、妻・美津子が先頃までこれを介護していた。
ところが先日、神田が死亡していたのだ。
こうして、美津子の復讐が疑われたのだが……。

美津子を知る仁美はこれが信じられない。
仁美の申し出もあり、戸隠が捜査に乗り出すことに。

戸隠は他の2人、稲葉と大森に注目。
稲葉は久保田社長が経営する京野菜を提供するレストランで働いていた。
一方、大森の行方は分からない。

さらに、10年前の事件が稲葉に誘導されたものだった疑いも浮上する。

その頃、仁美はと言えば、美津子に接触し真意を探っていた。
すると、美津子と山崎に接点があったことに気付く。

美津子はと言えば、息子・大輔の様子を気にかけているようだが……。

矢先、戸隠が犯人に罠を仕掛けることに。
山崎回復の偽記事を用い誘き出すつもりなのだ。

その夜、山崎の病室に現れたのは美津子であった。
だが、戸隠は美津子の犯行を否定する。
美津子は大輔の犯行ではないかと疑い真偽を確認しようとしたのだ。

実は山崎は神田に謝罪すべくたびたび足を運んでいた。
其処で美津子と親しくなっていたのだ。
直後、山崎が刺されたことで美津子は大輔の犯行を疑ったのである。
しかし、大輔にはアリバイがあった。
美津子の懸念は杞憂だったのだ。

戸隠は「山崎が退院したとの偽情報を流したので今頃は……」と真犯人に想いを馳せる。

山崎宅にナイフを手にした人影が現れた。
ところが、その前に立ち塞がった岩瀬にボコボコにされてしまう。
その背後から病院に居た筈の戸隠たちが登場。

名指しされた犯人の名は……稲葉が勤務する京野菜の店のオーナー・久保田であった。
10年前、久保田は神田に京野菜の仕入れを断られたことを恨みに思い稲葉に命じて山崎たちを操りこれを襲わせた。
その後、報酬として稲葉を雇い入れ監視していたのだ。

だが、山崎が稲葉の勤務先が京野菜の店であることに気付いた。
そう言えば、神田も京野菜の生産者であった。
何かあるのではないかと疑ったのだ。
其処で口封じを図ったのだ。

こうして久保田が逮捕され事件は解決した―――エンド。

<感想>

新番組「京都人情捜査ファイル」の初回スペシャルです。
本来は「木曜ミステリー」枠の作品で次回以降は木曜20時に放送されるのですが、これまでの2時間スペシャルと異なり「土曜ワイド劇場」枠での特別企画となりました。

おそらく「京都人情捜査ファイル」の目的とする視聴者層が「土曜ワイド劇場」のソレと同じなのだと思われます。
きっと「初回で気に入ったら続きも視てね!!」的なメッセージなのではないでしょうか。
ならば、まさに図星の視聴者層としては受けて立つのみ!!

との心意気で視たドラマの感想を。

あらすじを目にした限りは2つの事件が絡んで1つの事件になるように思っていたのですが、全く別々の事件でしたね。

しかも、てっきり「科捜研の女」や「京都地検の女」のように2時間をフルに用いて1つのストーリーを描くものと思いきや、前半後半がそれぞれ独立した1時間ずつ2本分での2時間スペシャルでした。
確か「木曜ミステリー」だと「おみやさん」がこのパターンだったか。
それにしても「まさか、まさか」でした。

結果、21時から「ドS刑事」3話を視聴した管理人は前半を視ていません。
とはいえ、これでは前半1時間本ドラマを視聴してチャンネルを「64」2話に変えた方も多かったんじゃないかなぁ……。
ある意味、前半は前半できちんと完結してたし。
また、それが出来る番組でもありました。
此の点では視聴者思いの番組と言えるのでしょうか。

そう言えば、戸隠の妻・早苗の死にも何かありそうか。
それと、篠崎刑事の再登場も期待したいですね。

さて、此処からは気になった点。

まず、久保田にのみピンポイントでネットの偽記事を読ませた方法が気になる。
どうやったんだ……。

それと、山崎の病室に居た筈の戸隠たちがどうして山崎家に居るんだろう。
岩瀬が久保田をボコボコにしたところで「なるほど、役割分担してるんだな」と思った直後に後ろから出て来た時には絶句した。
「今頃は……」と病室で思わせぶりな台詞を口にしといて「お前も移動するんかい!!」と。
あれ、戸隠たちが病室から山崎家に足を運んだところで久保田に目撃されても不思議ではないぞ。

なんなんだ、ワープか、ワープなのか!?
それともテレポーテーションか、テレポーテーションなのか!?

そもそも、久保田を罠にかけたのなら山崎宅に張り込んでいる筈で、何故に山崎の病室に戸隠たちが控えている必要があったのかが不明だ。
なんだろう、美津子にも偽記事の罠を仕掛けたのか?
それも久保田のソレとは違う別バージョンの物を?

其処までして美津子の心を騒がせる必要があるのだろうか。
これでは支援せずに掻き乱しているような気がするが。
美津子には大輔のアリバイを素直に伝えれば済むし、山崎と美津子の関係を知った時点でいずみに素直に明かせば良かったような。
それを避ける戸隠はなかなかに人の心を弄んでいますね、恐るべし。

さて、此処で総評。
個人的には「正直、今回はあまり魅力を感じません」でした。
此の辺りはあらすじからもひしひしと伝わっているのではないでしょうか。
確かに、稲葉と思わせて久保田が犯人とかは工夫と言えそうですが……ただ、それでも微妙。

とはいえ、まだまだ初回。
木曜日の本放送に期待したいですね。

それと、今回は「連続ドラマ」が「土ワイ」で放送されたワケですが逆もまた真なり。
「相棒」のように土曜ワイド劇場の人気シリーズを連続ドラマ化するのもアリなんじゃないかなぁ……と思ったり。
一部の例外を除いて今まで達成されなかったところを見ると相当難しいのだろうか。

◆「木曜ミステリー」関連過去記事
【科捜研の女】
科捜研の女2時間スペシャル「恐怖の200メートル狙撃疑惑の体内弾道!?矛盾する発射タイミング!!京都〜小豆島、逃げる女vs迫る狙撃者の謎」(3月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

科捜研の女スタートスペシャル「狙われた科捜研!残された指紋容疑者にされた研究員DNAの罠!仕組まれた誤認逮捕!!接点なき二つの殺人」(7月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

木曜ミステリー 科捜研の女・最終回スペシャル「予告された連続殺人刑務所の中からの告発無実の人間が殺される京都の街を殺意で結ぶ五本線の罠」(9月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

科捜研の女・2時間スペシャル「狙われた大型客船!深夜の海上爆破!!奇妙な航路、不規則な数字の秘密!音カメラが暴く逃走迷路」(3月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

科捜研の女スタートスペシャル「法務省から来た女!疑惑の検事!隠された銃弾の秘密!!京都〜奈良を結ぶ冤罪の罠!?」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

年末ドラマスペシャル 科捜研の女「白骨死体は30年前に夜逃げした親友!?涙と執念のDNA型鑑定!東京〜大阪1100キロの大捜査!繁華街の大爆破 迫る女探偵の罠〜マリコの過去が明白に!!」(12月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

新春ドラマスペシャル 科捜研の女「科学捜査VS祟りの村 恐竜の化石発掘現場から出現した白骨死体!京都〜日本海を結ぶ奇妙な手紙!わらべ唄通りに連続殺人が!!鑑定が告げる壮絶な真実」(1月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【853〜刑事・加茂伸之介】
「853〜刑事・加茂伸之介」(テレビ朝日、2010年)
各回ネタバレ批評(レビュー)あります。

【女刑事みずき】
京都ミステリーSP 女刑事みずき「二人きりの特命捜査…毒殺事件は序章だった!!死者が死者を隠す殺人トリック!?偽りの夫婦、哀しき過去」(6月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【京都地検の女】
木曜ミステリー 京都地検の女スタートスペシャル「母を殺しにきた天才画家!上海〜京都、34年目の再会が招いた殺意!!二つの名を持つ女の謎」(10月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

木曜ミステリー「京都地検の女 シーズン7 スタートスペシャル 恋人殺しの罠…それは運命の雪夜から始まった!京都〜琵琶湖〜大阪、四人の男女をつなぐ愛欲の相関図!!」(7月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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2015年04月25日

「ドS刑事」第3話「恐怖の連続放火にマヤの怒り爆発!恨みの連鎖の謎を解く涙のドS攻撃!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第3話「恐怖の連続放火にマヤの怒り爆発!恨みの連鎖の謎を解く涙のドS攻撃!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

マヤ(多部未華子)と代官山(大倉忠義)は、放火事件で犠牲になったカップルから佐々木(ナカムラユーキ)という男が恐喝されていたことを突き止めるが、その佐々木も焼死してしまう。恐喝の事実を掴みながら、マヤ(多部未華子)が報告を怠っていたことを知った不二子(吉田羊)は、静かに激怒する。
有栖川(勝村政信)たちが佐々木について捜査を進める中、マヤは代官山(大倉忠義)と共に半年前に焼身自殺をした女性・凛子の母・時枝(中尾ミエ)の元へ。凛子は、息子が事故死をした公園で自殺を図ったのだが、時枝によるとその公園の近くで酔っぱらった男が道路に飛び出したせいで救急車が遅れ、そのために凛子の息子は命を失ったのだという。マヤは情報屋の由良(石井正則)から、道に飛び出した男・西川(相馬圭祐)に当日酒を飲ませたのが神宮寺という男だったことを聞く。
同じ頃、数十名の女性と同時進行で交際していた佐々木が伸子という女性から2000万円をだまし取っていたことが判明。伸子が佐々木だけでなく荒木たちをも逆恨みで殺害した可能性があると、不二子と浜田(八乙女光)が伸子の事情聴取へ向かうことに。しかし伸子は思わぬ姿で発見され、不二子はマスコミから叩かれることになってしまう。そんな中、救えたかもしれない命を助けられなかった自分たちに腹を立てた代官山から、厳しい言葉を投げつけられたマヤは…。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

・前回はこちら。
「ドS刑事」第2話「連続放火殺人!だけど合コンに潜入しなさい!?爆走ポリス・コメディ!」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

荒木と由衣に続き、佐々木までもが焼死を遂げた。

これを連続殺人と見た不二子らは佐々木の交際関係を洗い、容疑者を突き止めようと意気込む。
結果、佐々木の交際相手の1人で彼に多額の現金を貢いでいた上原伸子が浮上する。
セントラル楽器での伸子の上司・松浦健一郎と部下の九條保奈美によれば、信子は保奈美をイジメていたそうだが……。
一方、当の伸子は姿を消しており行方は杳として知れなかった。

その頃、マヤはと言えば代官山と共にまたも独自捜査に臨んでいた。
マヤは佐々木が荒木と由衣から脅迫されていたことを気に掛けていた。
また、犯行の手口から「焼死」をキーワードに焼身自殺を遂げた前園凜子に注目する。

凜子の母である時枝を訪ねたマヤと代官山。
時枝によれば、凜子の死の原因はその息子・遊真の死にあるらしい。
公園で遊んでいた遊真が遊具から転落してしまい、病院へ運ばれたのだが間に合わなかったのだ。
凜子はその2日後に遊真の後を追った。

時枝は「すべてがあいつが悪い」と憎悪を覗かせる。
なんでも、救急車の到着が遅れた為に遊真の治療が間に合わなかったのだ。
この救急車の到着が遅れた理由が1人の酔っ払いにあったのだ。

その名は西川英俊。
西川は酔っ払った挙句、路上で暴れ大渋滞を引き起こしたのである。

マヤと代官山は西川を訪ね時枝の言葉を伝える。
これを聞いた西川は「歯科技工士の神宮寺が無理矢理酒を飲ませたのが悪い」と神宮寺の責任を主張する。

西川の言葉を携え、歯科技工士の神宮寺を訪ねたマヤたち。
すると神宮寺は「そんなこと言ってたら、俺だって……」と洩らす。
どうやら、歯科医の岩波からパワハラを受けているらしい。

同じ頃、伸子を追っていた不二子だが意外な形でその消息を知ることに。
なんと、伸子もまた佐々木たちと同様に焼死体で発見されたのだ。
同一犯による犯行らしい。

不二子は責任者としてメディアから非難を浴びる。
これに苛立った不二子は有栖川係長に怒りをぶつける。
当の有栖川係長は「お前がきちんと捜査しないからだ」と代官山を叱りつける。
叱られた代官山は「全部、マヤさんの所為だ」とマヤを批判することに。

此処でマヤは視点を変えるべくグルグル回転に代官山を誘う。
しかも、今回はグルグル逆回転も加えたのだ。

岩波、神宮寺、西川、佐々木、荒木、由衣……様々な名を思い浮かべるマヤ。
そして、ある仮説に辿り着く。

不二子たちを前に仮説を述べるマヤ。

佐々木は恐喝されたことで荒木と由衣を恨んでいた。
上原伸子は金を貢がされたことで佐々木を恨んでいた。
松浦健一郎と九条保奈美は上原伸子を恨んでいた。
松浦の妻・妙子は不倫している夫と保奈美を恨んでいた。
歯科医師の岩波は事あるごとに鬱憤を晴らそうと難癖をつける患者・妙子を恨んでいた。
歯科技工士の神宮寺は自身にストレスをぶつける歯科医師の岩波を恨んでいた。
西川英俊は事あるごとに自分に対し尊大に振る舞う神宮寺を恨んでいた。

すなわち、西川英俊→神宮寺→岩波→松浦妙子→松浦&保奈美→上原伸子→佐々木→荒木&由衣の流れで恨まれているのだ。
犯人は恨みの連鎖を遡り殺人を行っているに違いない。
つまり、西川を恨んでいる人間こそが犯人なのだ。

では、西川英俊は誰に恨まれているのか!?
そう、西川が酔っ払ったことで救急車の到着が遅れ娘と孫を失った前園時枝だ。
マヤは時枝こそが犯人だと断言する。
時枝は凜子と遊真の死の原因を西川を通じて荒木にまで求めたのだ。

この仮説、一見すると突拍子がないものである。
到底、受け入れ難く思われたのだが……不二子はマヤの推理を支持。
此処に課員一丸となって時枝を捜査することとなった。

矢先、時枝が姿を消した。
松浦と保奈美が埠頭で密会を重ねていることを知ったマヤは埠頭へ向かう。
時枝は次なる犯行に及ぼうとしているのだ。

埠頭に駆け付けたマヤは間一髪、松浦たちを助けた。
時枝と対峙するマヤ。

時枝は復讐という犯行動機を隠す為に今回の犯行を計画したのだ。

追い詰められ火炎瓶で自殺しようとする時枝。
これをマヤの鞭が止める。

しかし、時枝は直後に倒れてしまう。
時枝は病を抱えており余命幾許もない状況だったのだ。
だからこそ、復讐に走ったのだろう。

1つの小さな悪意が1つの命を奪った。
ならば、1つの小さな善意が巡り巡って命を救うこともあるのではないか。
不二子は事件をそう振り返る。
それはあまりに希望的な観測だろうか。

だが、時枝が入院する病院に謝罪すべく足を運ぶ西川の姿が……。

そう言えば、何故、不二子がマヤの推理を支持したのか?
それはマヤが佐々木の死を本気で後悔しているらしいと考えたからであった。

一方、有栖川係長たちも今回の事件を振り返っていた。
今回の事件を「風が吹けば桶屋が儲かる」と評する彼ら。
だが、1人代官山だけは「風が吹けば花屋が儲かる」と口にする。

風が吹けば厚着になる。
厚着になればモコモコして気持ちがおおらかになる。
気持ちがおおらかになれば財布の紐が緩む。
財布の紐が緩めば余計な買い物をしたくなる。
余計な買い物……ということで花でも飾ろうとなり花屋が儲かるのだそうだ。

これを聞いたマヤたち、暫く絶句すると弾かれたように爆笑するのであった―――4話に続く。

<感想>

原作は七尾与志先生「ドS刑事シリーズ」。
2015年4月時点でのシリーズは既刊4冊、それぞれ第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』、第2弾『ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件』、第3弾『ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件』、第4弾『ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件』となっている。
過去には第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』をネタバレ書評(レビュー)してますね。

『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

そのドラマ版ですが、アレンジを加えつつ第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』が描かれました。
ただ、あの原作のラストまでは活かせなかったか……これについては原作を是非読んで欲しい。

とはいえ、1時間のドラマ枠としては充分に原作を活用出来ていたと思います。
途中の「メディア→不二子→有栖川係長→代官山→マヤの批難の連鎖」もその後の動機を示していたんですね。
なかなかの好印象。

これだと「朱に交われば赤くなる」と「三つ子の魂百まで」もエッセンスを凝縮した内容になるのかな。
ただ、今回に限っては出来れば時枝による復讐の殆どが終わった後にマヤたちが捜査に乗り出す形にした方がもっとすんなりあの動機を描けたかも……。

ちなみに「風が吹けば桶屋が儲かる」とは次の通り。

風が吹くと埃が舞う。
埃が舞うと目に入る。
目に入ると失明する人が出る。
失明すると三味線弾きが増える(琵琶法師みたいなもの)。
三味線弾きが増えれば三味線の需要が増加する。
需要に対応すべく原材料の猫の皮が必要となり、猫が乱獲される。
猫が減れば天敵が居なくなった鼠が増える。
増えた鼠が各家庭で桶を食い荒らす。
結果、桶の需要が高まり桶屋が儲かる。

代官山の「花屋バージョン」と比べてみるのも面白いかも。

全体的に小ネタも満遍なく散りばめられていてなかなかでしたね。
ちなみにネタバレあらすじはテンポを重視すべく大幅に改変しているので注意!!

◆「七尾与史先生」関連過去記事
【ドS刑事ドラマ版】
「ドS刑事」第1話「攻撃系女子とピュア巡査バディの痛快ポリス・コメディー!潜入捜査で女装しなさい」(4月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第2話「連続放火殺人!だけど合コンに潜入しなさい!?爆走ポリス・コメディ!」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【著作関連】
『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『死亡フラグが立ちました!』(七尾与史著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『キルキルカンパニー』(七尾与史著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ関連】
「超再現!ミステリー」(日本テレビ系、2012年)まとめ

「超再現!ミステリー」第5回「“大人気…死亡フラグが立ちました”超天才バナナを使った殺人犯IQ手口&興奮ラスト」(5月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

シリーズ第4弾「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件」です!!
ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件





シリーズ第1弾「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 (幻冬舎文庫)





シリーズ第2弾「ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)





シリーズ第3弾「ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)





キンドル版「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件 (幻冬舎単行本)」です!!
ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件 (幻冬舎単行本)





シリーズ既刊3冊がセットになったキンドル版「ドS刑事 シリーズ3冊セット【電子版限定】」です!!
ドS刑事 シリーズ3冊セット【電子版限定】





「死亡フラグが立ちました! ~カレーde人類滅亡!? 殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
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「死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)」です!!
死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)



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腕時計型モバイル端末が登場!!「スマートウォッチ」に注目せよ!!

「犯人は其処の角を右に曲がったわ!!」
「了解!!」

腕時計越しにオペレータの画像と、それに伴い彼女の声が飛ぶ。
主人公は前方に逃げる人影を追いつつ、横目でこれに応じる。
続いてオペレータの画像が消えると腕時計に地図が表示された。

「良しっ!!此の先は行き止まりだ!!」

主人公は快哉を叫ぶと、犯人を袋小路へと追い込むべく足を速める……。

如何でしょう。
あなたはこんなシーンを漫画やアニメで見たことがありませんか?

実は管理人はあります。
きっと、同じようなシーンを目にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、主人公が腕時計型の端末を颯爽と操る姿に憧れていたことはありませんか!?

こんな腕時計があったら、まさに未来ツール!!

そんな、まさに漫画やアニメ上のツールが実現しています。
それが「スマートウォッチ」!!
そう、本日の「ミステリ小説の種」は「スマートウォッチ」です。

注:ちなみに、此の記事は管理人自身が「スマートウォッチ」へのイメージで書いたものなので事実と異なる点があるかもしれませんがご容赦を!!

さて、「スマートウォッチ」。
それは腕時計型のモバイル端末のこと。

携帯で出来る機能はある程度再現可能とのことで、メール、音楽、アプリなども利用出来るそうです。
いわば、腕時計型のスマホ。
しかも、音声認識機能付きの物は音声にて検索やメールの返信も出来るのだそう。

想像してみてください。
腕に着用したそれに呼びかけるあなたの姿を!!
それはもう、憧れのあの主人公と同じ姿ではないでしょうか!!

どうにも、凄過ぎてどう語っていいのか……もうこの言葉しか浮かばない。
なので、その言葉で本記事の締めを。
「なんだか、イロイロとスゲェぞ!!」と。

どうやら、今回も些か中途半端な記事になってしまった……かも。
と言うワケで、興味のある方はイロイロとチェックだ!!

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