2015年04月16日

「第14回湯河原文学賞」受賞作決定!!栄冠は『昭和文豪殺人事件』に輝く!!

「第14回湯河原文学賞」受賞作が発表されました。

受賞作となったのは矢間景太郎先生『昭和文豪殺人事件』とのことです。

受賞、おめでとうございます!!

矢間景太郎先生は東京都北区在住で49歳の医師。
第14回の応募作品数は162作(第13回より50作増)で、『昭和文豪殺人事件』はその頂点に立った作品となります。
なお、受賞作は2015年5月22日発売『小説NON 2015年6月号』に掲載予定。

本作『昭和文豪殺人事件』の執筆にあたっては矢間先生ご自身にとって研究者としての先輩であるJCHO湯河原病院(宮上)の内科医・岩田哲史医長や川崎寛副院長をモデルに登場人物を描かれたとのこと。
かなりリアリティに溢れる作品になったようです。

そんな『昭和文豪殺人事件』のあらすじはこちら。

<あらすじ>

ある日の夕方、湯河原の山あいにある病院へ、一人の男性が救急搬送されてきた。その男性は、万葉公園で倒れたという。名前は岡崎博。40代後半くらいで何日もまともに食事をとらず、衰弱していたところを警察に保護された。保護された際、岡崎は「人を殺してしまった」「許してくれ」と喚き、錯乱状態にあったという。精神科医の川咲は内科医長である磐田からその話を聞き、ひとまずカウンセリングを試みることにした。

「はい。私が殺したのは、ある文豪でした。」

翌日、磐田の同席のもと、川咲は岡崎に詳しい話を聞いてみたのだが、いつ、誰を殺したのか、殺人の詳細についてまったく思い出せないという。その一方で、岡崎はある人気作家を殺したと告白した。

そして自分の誕生日が近づくと、頭に声が聞こえ始め自分をコントロールできなくなるという。今回湯河原を訪れたのもそれが影響しており、気づいらた公園で倒れていたのだった。カウンセリングを終え、川咲と磐田は岡崎の奇妙な告白を整理した。

もし、岡崎が本当にある文豪を殺したとして、それはいったい誰なのか。三島由紀夫、太宰治、川端康成、おおくの文豪を思い出してはみるが、彼らの死亡時期と岡崎の年齢を考えるとどうも不自然だった。

その翌日、妄想や幻想の原因を確かめるため、川咲は岡崎に催眠療法を行った。深層心理を探ることで何かてがかりを掴むつもりだったのだが、催眠状態の岡崎の口から出たのは完璧な殺人の手口だった。ますます混迷する話に、磐田は岡崎の誕生日が関係しているのではないか、という。岡崎の誕生日、それは昭和の文豪芥川龍之介の命日だった。

催眠療法を終えしばらくたったころ、岡崎は病室から消えた。川咲は病院の下にある坂で岡崎を見つけるが、まっすぐ前を見つめて歩く姿は別人のようで、川咲はそのまま後を追った。温泉街を抜け、駅を越え、海岸沿いを歩いたかと思えば山に向かい歩き出す。迷いのない足取りを不思議に思いながら、川咲は後を追い続けた。そして、ある場所で歩みを止めた岡崎。

「やっとついた…」

そう漏らすと岡崎は涙をうかべ、そして芝生の上に倒れていた。そこは谷崎潤一郎の邸宅であった湘碧山房の前であった。岡崎と谷崎潤一郎の関係とは、そして芥川龍之介殺害の真相とは…。
(公式HPより)


あらすじを目にした限りでもかなり意欲的な作品の様子。
その結末が気になりますが、これについては『小説NON 2015年6月号』を待たねばならないようです。

そう言えば、矢間先生ご自身もそうですが最近は医師から作家として活躍の舞台を広げられる作家さんが多い印象ですね。
例えばすぐに思いつくだけでも海堂尊先生、知念実希人先生、七尾与志先生、浅ノ宮遼先生の名前が浮かびます。
とはいえ、古くは文豪・森鴎外先生然り、そもそもホームズを創造したコナン・ドイルもまた医師でした。
やはり、人の生死に関わる職業故に感性もまた研ぎ澄まされていらっしゃるのかもしれません。
となると、この流れは今後も続くのかも。

ちなみに「湯河原文学賞」は西村京太郎先生が審査員を務められています。
西村京太郎先生と言えば「十津川シリーズ」最終作についても以前に語られていましたね。
興味のある方はリンクよりどうぞ!!

十津川シリーズ最終作、舞台はあの村!?作者である西村京太郎先生が激白!!

「JR時刻表」と西村京太郎先生がコラボ!!2013年7月号、8月号にファン必見のクイズとエッセイが掲載!!

TBS版十津川警部について、シリーズの制作秘話を森下和清プロデューサーが語られています。

月曜ゴールデン版「十津川警部シリーズ」、その制作秘話を森下和清プロデューサーが読売新聞さんに明かしました!!

◆関連過去記事
【土曜ワイド劇場版の十津川シリーズはこちら】
土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー63 長野新幹線〜飯山線 湯けむり殺人ルート! 失踪モデルが、死体で舞い戻った?野沢温泉みやげが告げる犯人」(1月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー62 寝台特急カシオペア&スーパーひたち連続殺人 追いつけない二つの列車の謎!美貌の女相続人の秘密」(7月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー61 越後・会津殺人ルート〜必ず相席する女!?特急きぬ・片道切符の罠…十津川警部に絶体絶命の殺人容疑」(3月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー 秩父SL・3月23日の証言〜大逆転法廷!!沿線の洗濯物に秘密が 十津川警部VS黒い帽子の女!」(7月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「テレビ朝日開局55周年記念 西村京太郎トラベルミステリー・終着駅(ターミナル)殺人事件 上野〜青森、愛と死の寝台特急“あけぼの”暗闇に消えた女」(1月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー 山形新幹線・つばさ129号の女!謎の駅に2分停車の盲点…黒いロープとサクランボの殺意!!」(11月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「35周年特別企画 西村京太郎の、スーパービュー踊り子連続殺人!新宿下田2時間47分の盲点グリーン個室の遺書が名指す4人の容疑者VS謎の女相続人」(1月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎スペシャル(西村京太郎トラベルミステリー) 生死を分ける転車台 駅舎と列車が大炎上!?天竜浜名湖鉄道〜青いコートの女の罠…」(7月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス(西村京太郎トラベルミステリー55) 寝台特急カシオペア殺人事件・函館駅6分停車の罠!走る密室で妻が誘拐され消えた…十津川警部に謎の挑戦状!!」(11月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎トラベルミステリー 伊豆の海に消えた女(西村京太郎スペシャル 伊豆の海に消えた女特急踊り子160分間の殺意!遺書と指紋の罠十津川警部vs謎の5人の美女)」(10月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎スペシャル 山形新幹線・つばさ111号の殺人!謎の駅に途中下車のトリック十津川警部vs黒い帽子の女…」(2月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【月曜ゴールデン版の十津川シリーズはこちら】
月曜ゴールデン「十津川警部シリーズ44 特急ソニック殺人事件〜十年目の真実〜・DVDは殺人指令か?北九州の連続殺人に隠された驚愕の事実は」(4月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ45 志賀高原殺人事件〜黒姫伝説の謎〜雪の大沼池で亀井が殺人を目撃!!過去の誤射事件に驚愕の事実が!?」(10月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ46 特急『草津』殺人迷路 ニセ十津川が草津温泉に現れ、謎の手紙が警視庁に…驚愕な秘密パーティが始まる!」(1月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ47 熱海・湯河原殺人事件〜妻殺しの男が出所し事件の証言者達への復讐!誘拐と強迫そして殺人予告が送られた」(4月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ48 江ノ電に消えた女 〜十津川警部への挑戦状〜鎌倉彫が生んだ愛と悲しみの逆襲!十津川に届く挑戦状の真意!?殺人ゲームの幕開け」(10月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ49 特急しらさぎ殺人迷路〜越前竹人形の謎〜死体女性から電話!?私は殺された…偽装殺人?東尋坊の越前竹人形が知る哀しき過去」(1月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ50作記念作品〜消えたタンカー〜渡瀬恒彦・渡哲也豪華競演 インド洋で石油タンカー爆発炎上沈没事故発生!生存者6名が次々と殺される!?タンカー消失の謎追いブラジルへ」(9月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ51 京都〜小浜殺人迷路〜八百比丘尼伝説の怪〜十津川の妻が殺人!?25年前の未解決事件が引き起こす連続不審死、死を招く呪いの赤椿」(1月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ52 小田原城殺人事件〜一期一会の証言〜 女が消えた!?城内ツアー中忽然と姿消す女が冷凍遺体に…完全犯罪暴くガイドの証言」(5月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【金曜プレステージ版の十津川シリーズはこちら】
金曜プレステージ「西村京太郎サスペンス 十津川捜査班9 十津川警部『故郷』 新メンバーが代議士刺殺事件に巻き込まれ瀕死の重傷!複雑に絡む同郷者達に十津川が叫ぶ!これ以上故郷を汚すんじゃない!!」(7月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎サスペンス 十津川捜査班8 十津川警部 家族 奥多摩で焼死体発見!十津川班の刑事の弟が殺人犯?轢き逃げから始まった事件の連鎖がもたらすのは、家族の強い絆か、崩壊か」(1月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎サスペンス 十津川捜査班7 十津川警部の“初恋” 湯河原温泉連続殺人!苦悶の大捜査線!自殺偽装トリック!!血涙と慟哭の終着…頼む、こんな事しちゃダメだ」(6月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎サスペンス 十津川刑事の肖像6 銚子電鉄六・四キロの追跡 悪徳投資詐欺を巡る血塗られた罠!哀愁の漁港を赤く染めた惨殺事件!銚子電鉄の径が連続殺人の謎を結ぶ」(9月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎サスペンス 十津川刑事の肖像5 鎌倉電鉄殺人事件 顔を消された焼死体現場に残された列車模型が示す次なる殺意とは!?鎌倉電鉄に秘めた切ない愛情と憎悪」(4月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎2週連続スペシャル第一弾 十津川刑事の肖像4 第二の標的 最終電車で謎の刺殺、目撃者に迫る疑惑と罠、連続殺人が示す過去の秘密…遺書に隠れた妻への最後の言葉とは」(5月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ 西村京太郎サスペンス十津川刑事の肖像3 危険な判決「許されざる復讐心…容疑者への憎悪が生む第2の殺人…ナイフに刻まれたギリシャ語が示す真犯人の殺意」(10月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ 西村京太郎サスペンス十津川刑事の肖像2「都民1300万人を誘拐した…都知事への脅迫電話で始まる連続殺人事件…死体に隠された秘密とは?愛と憎しみの復讐劇」(6月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【警部補・佐々木丈太郎シリーズ】
金曜プレステージ 西村京太郎スペシャル警部補・佐々木丈太郎「告白〜狙われた小学校…次々殺される育児放棄の親達!容疑者は女教師、生徒が目撃者崩壊した教室で何が」(8月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎2週連続スペシャル第二弾!警部補・佐々木丈太郎(3) 密告〜惨殺体は刑事姿無き愛人の完全犯罪ネコの毛と白骨死体が語る涙の絆とは?女達の愛憎劇、いま開幕」(6月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎スペシャル 警部補・佐々木丈太郎4 黒い家〜その一族、全員他人!嘘で繋がる家族に眠る怨念の過去・善意の救命劇は地獄の幕開け…動画サイトの映像と消えた戸籍が語る禁断の絆」(11月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎スペシャル 警部補・佐々木丈太郎5 秘密〜脅迫メールの差出人は24年前の死者 名門女子高同窓会から始まる死の連鎖!第一容疑者は最愛の妻…夫が知らなかった別の顔 元お嬢様達に何が?」(3月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎スペシャル 警部補・佐々木丈太郎6 疑惑〜合掌する遺体 愛娘を殺された母親が7年越しの復讐?残された大金とお団子の謎 情熱の刑事が暴く少女誘拐事件の真相とは」(10月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「西村京太郎サスペンス 警部補・佐々木丈太郎7 死の高層マンション 格差と嫉妬の連続殺人 怪文書と女のバトル!セレブ達が隠す黒歴史 鍵はローカル鉄道に!?熱血刑事VS女社長」(6月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【鉄道捜査官シリーズ】
土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス鉄道捜査官 伊勢鉄道引き返せない単線列車からの脱出トリック!!2000万円の絵馬が連続殺人の謎を解く」(4月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官 殺意の豪華SL密室パーティ〜殺人者は犯行予定の列車に乗り遅れた…!?上り線下り線のダイヤトリック」(5月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官 伊豆急リゾート21号パノラマ展望車で殺された女!箱根ゴールデンルート空と湖の逆転アリバイトリック」(5月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官 死を呼ぶスケッチ旅行!?終着駅で炎上する名画の謎!!三陸鉄道・北リアス線1日乗車券に隠された逆転ダイヤトリック」(4月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【左文字進シリーズ】
月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 探偵・左文字進15 軍艦島に消えた殺意〜長崎で史子の恋人が殺された!左文字がオランダ坂で見た隠し絵に驚愕な謎が炙り出た」(7月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 探偵・左文字進16 他人になった女〜リストラOLがセレブに化け遺産相続!巨額資産に群がるまさかの陰謀を左文字が暴く!」(4月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【秋葉京介探偵事務所シリーズ】
金曜プレステージ「西村京太郎サスペンス 秋葉京介探偵事務所〜狙われた男〜 美女からの依頼は、殺人予告。大手介護事業の莫大な資産が招く死の連鎖。残された暗号が示す哀しき真実」(9月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他】
「西村京太郎サスペンス 殺人偏差値70 爆破予告犯は泣いていた…学歴・年収・結婚…格差社会に若者たちは叫ぶ 俺たちに明日はない!怪しい男との青い契約 恋人殺人の罠…西村京太郎伝説ドラマが甦る」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他ニュース】
西村京太郎先生が選ぶ自身のベスト3作品とは?

「湯河原文学賞」作品募集!!(審査員をされてます)

「第二回麻雀トライアスロン 雀豪決定戦」に綾辻行人先生&西村京太郎先生が参加!!

十津川シリーズ最終作、舞台はあの村!?作者である西村京太郎先生が激白!!

十津川警部シリーズにて亀井刑事を演じ続けて31年……愛川欽也さん降板、後任は高田純次さんに!!

月曜ゴールデン版「十津川警部シリーズ」、その制作秘話を森下和清プロデューサーが読売新聞さんに明かしました!!

【緊急特別批評(レビュー)】「SmaSTATION!!祝35周年土曜ワイド劇場の秘密(秘)相棒(秘)家政婦は見た(秘)法医学(秘)西村京太郎矢沢永吉&松田優作&鶴瓶主演のレア作品も」(5月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

『昭和文豪殺人事件』が掲載予定「小説NON 2015年 06 月号 [雑誌]」です!!
小説NON 2015年 06 月号 [雑誌]





「湯河原文学賞アンソロジー」です!!
湯河原文学賞アンソロジー





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水曜ミステリー9「奥多摩駐在刑事2 山小屋に潜む未解決事件の真相を追え!遺留品に刻まれた謎の文字AとK!?3倍速で下山?驚愕の移動トリックを暴け!」(4月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「奥多摩駐在刑事2 山小屋に潜む未解決事件の真相を追え!遺留品に刻まれた謎の文字AとK!?3倍速で下山?驚愕の移動トリックを暴け!」(4月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

元警視庁捜査一課の刑事で、今は奥多摩・水根の駐在所勤務の江波敦史(寺島進)。かつて取り調べ中に容疑者を自殺させてしまった責任を取らされこの地へやって来た。捜査一課へ戻るチャンスもあったが自ら奥多摩に留まることを決意し、「駐在さん」として住民の問題を解決する日々を過ごしている。

ある日、奥多摩で振興観光ツアーが開催される。竜之巣小屋という山小屋のオーナー探しも兼ねたツアーだ。参加者に挨拶するはずの江波は、途中で出会った女性と話し込みツアーの出発時間に遅れてしまう。江波を待っていた旅館の女将・池原美也子(市毛良枝)によれば、その女性は有名な学校グループの理事長・宮原静子(多岐川裕美)だという。10年前、奥多摩で息子が行方不明になり、時間を作っては探しに来ているらしい。すると2人の前に静子が現れ、息子からメールが届いたと言う。「息子は生きていた」と静子が喜んでいると、江波のもとに殺人犯が奥多摩に逃亡したとの一報が入る。さらにツアーに同行していた図書館司書・内田遼子(笛木優子)からも「竜乃巣小屋、人質」と危機を知らせるメールが届く。バンガロー村の管理人・関口(ダンカン)の道案内で竜乃巣小屋に急行した江波は格闘の末、犯人を逮捕する。

ほっとする江波だったが、格闘の際に転がり落ちた斜面で白骨遺体を発見する。遺体の手には“K”と刻印された金属プレートがあった。やがて遺体は行方不明になっていた静子の息子・智樹(夛留見啓助)と判明。江波を慕う捜査一課の南村陽平(鳥羽潤)の調べにより、メールは通信異常などで届いたものと思われた。

そんな中、渓谷でまた遺体が発見される。遺体を見た江波は驚愕。強盗殺人事件で指名手配中の赤木(稲健二)だったのだ。それは10年前、二人組が宝石店を襲い警備員を殺害した事件で、当時、捜査一課の班長だった現・管理官の加倉井国広(北村有起哉)とともに江波も担当していた。10年前、加倉井と江波は防犯カメラの映像から赤木を突き止め行方を追っていたが、当時の管理官と捜査方針で対立した加倉井が捜査から外された。結果、捜査は難航し今も未解決となっていた。赤木発見の一報を受け現場にやって来た加倉井は、10年前の宝石強盗殺人の共犯者が、赤木の死に関わっているとにらみ、共犯者探しに総力を挙げるよう指示する。赤木の自宅を捜索した南村らは、宮原智樹の免許証が入った財布と壊れた携帯電話を見つける。

そんな中、江波はバンガロー村で、赤木が襲った宝石店のオーナー・狭山和美(河合美智子)に遭遇する。しかも狭山は先日のツアーにも参加していた。赤木が遺体で発見された奥多摩をたびたび訪れている10年前の事件の被害者の狭山…。偶然とは思えない江波は、赤木と狭山を調べ始める…。
(あらすじ・写真共に公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

江波敦史は元警視庁捜査一課の刑事、現在は奥多摩・水根の駐在所に勤務している。
江波は過去の事件について責任を取らされる形で異動となっていた。
異動当初こそ不満を抱いていた江波だが、今では此の土地と其処に住む人々を気に入り喜んでいる。
地元の人々も江波をすっかり信頼し、名物駐在として知られるほどであった。

そんなある日、奥多摩で振興観光ツアーが開催された。
実はこのツアー、販売に出されている竜之巣小屋のオーナー探しも兼ねていた。
竜之巣小屋は10年前に謎の失火があり、当時のオーナーが手離していたのだ。
江波も地元の関係者として参加を予定していたのだが……。

その途中、資産家で知られる宮原静子に呼び止められ話し込んでしまう。
静子には智樹なる息子が居るのだが10年前に竜之巣山へ行ったきり消息不明になっているらしい。
何でも智樹は山小屋経営に興味を持っており、竜之巣小屋を買い取ろうと考えていたと言う。
静子は時間を作っては消えた智樹をこうして探しているのだ。

矢先、江波のもとに殺人犯が奥多摩に逃亡して来たとの報が届く。
しかも、ツアー参加者の1人・内田遼子から助けを求めるメールが届く。
どうやら、犯人は竜之巣小屋に立て籠もっているようだ。

江波はバンガローの管理人である関口十三の手を借り、竜之巣小屋を強襲。
不意を突かれた犯人を取り押さえ、人質を助け出すことに成功する。

江波、大手柄である。
ところが、直後に付近に埋められた白骨死体を発見してしまう。
白骨死体の手には「AtoK」と刻印されたプレートが握られていた。

さらに、白骨死体の身許が智樹と判明。
静子は変わり果てた智樹の姿に衝撃を受ける。

その数日後、付近でまたも遺体が発見された。
その被害者は赤木肇、なんと10年前に江波が追っていた被疑者であった。

10年前、2人組の強盗が宝石店を襲撃し警備員を殺害。
店内に置かれていた宝石類を奪い逃走した。

防犯カメラの映像から、この1人が赤木と判明。
江波たちが捜索したのだが行方が知れず逮捕出来なかったのだ。

どうやら、赤木は数日前に何者かに殺害されたらしい。
また、その頬には10年前には無かった筈の古い火傷痕も残されていた。
どうやら、逃走中に負った怪我のようだが……。

そんな中、赤木の所持品から智樹の免許証と財布が発見されたのだ。
赤木は智樹の殺害にも関わっていたらしい。

直後、江波はバンガロー村で10年前の強盗事件の関係者を見かける。
被害に遭った宝石店のオーナー・狭山和美である。
不審に思った江波が調べたところ、和美が先日のツアーに参加していたことが判明する。
しかも、和美はそれ以外にも竜之巣小屋をたびたび訪れていたらしい。

此処で江波は和美と赤木の関係を疑い始める。

矢先、静子が何者かに襲撃を受け入院することに。
江波はこれも和美の犯行と疑うのだが、和美には時間的に犯行が不可能であった。

しかし、どうしても和美の犯行を捨て切れない江波はアリバイ崩しに挑む。
すると、ある方法に気付いた。
竜之巣山から折り畳みカヤックを用いて川下りすることでショートカット可能だったのだ。

さらに、江波は例の「AtoK」のプレートに注目。
そう言えば、バンガローの管理人・関口は名前が十三だった。
「十三のキング」で「K」なのではないか。
そして「赤木」の名が「肇」、すなわち「一」だ。
だから「K」と「A」になったのではないか。
だとすれば、10年前の強盗犯は関口と赤木の2人となる。

先の静子襲撃も関口ならば可能である。
もちろん、智樹殺害も関口と赤木の犯行なのだろう。

直後、静子が竜之巣小屋を既に購入していたことが判明。
どうやら、静子は智樹の仇を討つべく犯人を罠をかけるつもりのようだ。

その頃、竜之巣小屋では秘密裏にやって来た関口を静子がスタンガンを手に襲撃していた。
終始圧倒していた静子だが、不意に背後から一撃を受けて昏倒してしまう。

もう1人居たのだ。
その正体は和美であった。

10年前の宝石強盗は和美による自作自演だったのだ。
和美が首謀者となり関口と赤木を巻き込み事件を起こしていたのである。
関口と赤木は得た宝石類を竜之巣小屋に隠した。

直後に謎の失火が発生。
これを目にした智樹が慌てて小屋に駆け付けた。
赤木が火傷を負ったのはこの際だ。
一方、関口は騒がれることを嫌い智樹を殺害してしまう。

智樹の遺体を隠した関口と赤木。
関口は隠した宝石類を後日回収するつもりだったのだが……。
失火により竜之巣小屋の前オーナーが小屋を手放してしまい立ち入れなくなってしまった。
其処で関口はバンガローの管理者となり様子を窺っていたのである。

此処までを明かし、静子を殺害しようとする和美と関口。
だが、江波が駆け付け彼らを一蹴し逮捕する。

残された謎は2つである。
「竜之巣小屋に失火の原因」と「赤木は誰に殺されたのか」。
これはともに静子の犯行であった。

静子は智樹を自身の後継者にと考えており、山小屋経営に反対していた。
其処で智樹の心を掴んで離さない竜之巣小屋に火をかけたのだ。

これにより赤木は火傷を負うこととなった。
この際、関口は逃げて行く静子の姿を目撃することに。

静子は知らなかったが、智樹が竜之巣小屋を訪れ殺害されたのは直後のことである。

それから10年が経過した。
此処で智樹の白骨遺体が発見されたのだが、関口は其処で静子を目撃し赤木に伝えた。
赤木は火傷の復讐の為に静子を襲撃する。
この際に、赤木は丁寧にすべてを打ち明けてしまった。
すべてを知った静子は揉み合う内に赤木を返り討ちにしたのだ。
赤木殺害犯は静子だったのである。
だからこそ、これに気付いた関口が静子を襲撃したのだろう。

関口は10年前の強盗殺人と智樹殺害で逮捕された。
和美は強盗と静子殺害未遂で逮捕された。
静子は赤木の過失致死で逮捕された。

こうして事件は解決し、江波は今日も奥多摩に立っている―――エンド。

<感想>

ドラマ版『駐在刑事』シリーズ第2弾。
本作から「奥多摩駐在刑事」にタイトル変更が施されています。
前作は過去にネタバレ批評(レビュー)してますね。

そんな原作は笹本稜平先生『尾根を渡る風 駐在刑事』(講談社刊)。
第1弾『駐在刑事』に続く「駐在刑事シリーズ」の第2作目です。
あらすじは次の通り。

<あらすじ>

捜査一課から駐在所長へ。奥多摩の自然と温かき人々が不遇の元刑事を変えていく……異色の「山岳+警察」小説!
「駐在刑事」ドラマ化決定! 「水曜ミステリー9」(テレビ東京系)にて

警視庁捜査一課の敏腕刑事だった江波淳史(えなみあつし)は、取り調べ中に容疑者が自殺したことで青梅警察署水根(みずね)駐在所所長へと左遷された。亡くなった女性への自責の念から、江波が望んだ異動でもあった。駐在所の仕事と暮らしにも馴れ、山歩きを趣味とする江波は徐々に自らを取り戻していく。ある日、御前山(ごぜんやま)でペットの犬がいなくなったという連絡があり、山に入った江波の見つけたトラバサミが山梨で起きた殺人事件とつながっていく――。

花曇りの朝
仙人の消息
冬の序章
尾根を渡る風
十年後のメール
(講談社公式HPより)


原作の「駐在刑事シリーズ」はこれまでに2作の既刊が存在している(第1弾が『駐在刑事』、第2弾が『尾根を渡る風 駐在刑事』)。

ちなみに、ドラマ版の主演である寺島さんは同じ笹本先生原作のドラマ版「越境捜査」にも出演されています。

ちなみにちなみに、同じ講談社からは「駐在刑事」繋がりで同様にドラマ化された濱嘉之先生『世田谷駐在刑事』もある。
さらに、奇しくもこちらの「駐在刑事」も2014年4月7日に第2弾が放送されています。

月曜ゴールデン「世田谷駐在刑事 鬼コバと恐れられた刑事が世田谷の駐在に!高級住宅街に渦巻く嘘と裏切り…消えた息子が目撃した衝撃的真実!その意外な結末とは」(6月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、そんなドラマ版の感想を!!

ラストでまとめてくれていましたが、再度まとめ直すと次の通りですね。

まず、本作中で起こった事件は合計7件。

10年前:「宝石強盗及び警備員殺害事件」「竜之巣小屋放火事件」「智樹殺害事件」
現在:「竜之巣小屋立て籠もり事件」「赤木殺害事件」「静子傷害事件」「静子殺害未遂事件」

この犯人はそれぞれ……。

「宝石強盗及び警備員殺害事件」:和美、関口、赤木
「竜之巣小屋放火事件」:静子
「智樹殺害事件」:関口、赤木(但し、直接手を下したのは関口)
「竜之巣小屋立て籠もり事件」:逃亡犯
「赤木殺害事件」:静子
「静子傷害事件」:関口
「静子殺害未遂事件」:和美、関口

ちなみに劇中では語られませんでしたが、関口が静子を襲撃した理由は赤木が殺害されたことで犯人が静子だと気付いたからでしょう。
此の点についてはあらすじ上に加えてみました。

そう、竜之巣小屋への放火犯は静子でした。
劇中、赤木は「静子が放火したからこそ智樹が殺されることになった」と主張していましたが、彼らが小屋に宝石類を隠した時点でいずれにしろ小屋の購入を計画していた智樹は殺害されていたでしょう。
むしろ、静子が此の時点で関口と赤木への先手必勝に成功していれば智樹は助かってたのかもしれません。

あと、気になったのだけどキャスト一覧に「関口」の名前が無い。苗字だけ。
そう言えば「赤木」の名前も記載が無い。これも苗字だけ。
おそらく「KtoA」のこともあってだとは思うのだけど、劇中でもあの時点まで関口の名前に特に触れられず後出しに近い形で提示するのは流石にアンフェアの謗りを免れ得ないのではないか。
此の点も気になったので、あらすじでは敢えて明記してます。

前回、かなり批判的な評価だった本シリーズですが今回も同様かなぁ……。
少なくとも管理人好みの作品では無かった。
とはいえ、こうしてシリーズ化した以上は第3弾もある筈なので次回に期待。

【駐在刑事シリーズ】
水曜ミステリー9「駐在刑事 奥多摩渓谷・殺意の夜想曲 偽装の転落死!?岩壁に残る謎の白い粉と青い羽根…罪を被って死んだ女の無念を晴らす元刑事の執念」(4月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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【笹本稜平先生著作関連】
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【越境捜査シリーズ】
土曜ワイド劇場「越境捜査・警視庁vs神奈川県警、エリアの死角に消えた連続殺人犯!監視カメラには映らない暴走車…疑惑の警察ミステリー」(5月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ドラマスペシャル「越境捜査 警視庁vs神奈川県警、暴走車を炎上させた空飛ぶ刑事!?あのキケンな2人が帰ってきた…本格警察ミステリー!!」(12月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

江波敦史:寺島進
加倉井国広:北村有起哉
池原美也子:市毛良枝
宮原静子:多岐川裕美
内田遼子:笛木優子
大沢直人:嶋田久作
南村陽平:鳥羽潤
池原孝夫:鈴之助
沢井真紀:小林星蘭
石川博康:つまみ枝豆
狭山和美:河合美智子
関口:ダンカン
赤木:稲 健二
山下:佐久間哲
宮原智樹:夛留見啓助 ほか
(公式HPより、敬称略)


ドラマ原作にしてシリーズ第2弾「尾根を渡る風 駐在刑事」です!!
尾根を渡る風 駐在刑事





こちらはキンドル版「尾根を渡る風 駐在刑事」です!!
尾根を渡る風 駐在刑事





シリーズ第1弾「駐在刑事 (講談社文庫)」です!!
駐在刑事 (講談社文庫)





「越境捜査3 破断」です!!
越境捜査3 破断





「越境捜査2 挑発」です!!
越境捜査2 挑発





前作「越境捜査」(ハードカバー版)です!!
越境捜査





同じく「越境捜査 (FUTABA・NOVELS)」です!!
越境捜査 (FUTABA・NOVELS)



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