2015年05月31日

【発売日判明】米澤穂信先生『王とサーカス』(東京創元社刊)は2015年7月29日発売とのこと!!

朗報です!!
米澤穂信先生「ベルーフシリーズ」最新作『王とサーカス』(『E85.2(仮)』より改題)の発売日が遂に明らかになりました。

その記念すべき日は……2015年7月29日とのことです!!

『王とサーカス』と言えば、当初は2014年末とされた刊行予定が後に2015年夏ごろに変更されていました。
それだけに「もしかして……もう少し延びるのでは!?」との気持ちも拭い切れずに居たのですが、発表された予定通りになりましたね。
これはファンにとってはかなり嬉しい!!

そんな『王とサーカス』は先程も記載した通り「ベルーフシリーズ」の1作。

「ベルーフシリーズ」は『さよなら妖精』(東京創元社刊)に登場した太刀洗万智を主人公とするシリーズ作品のこと。

『さよなら妖精』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

これまでに発表されている作品は、長編が『さよなら妖精』の1作、短編が『失礼、お見苦しいところを』、『恋累心中』、『ナイフを失われた思い出の中に』、『名を刻む死』の4作品となっています。
また、『さよなら妖精』自体はシリーズに含まないとの向きもあるので注意。

ちなみに、シリーズの短編は『街角で謎が待っている がまくら市事件』に収録された『ナイフを失われた思い出の中に』を除き単行本未収録。
もう1作書下ろしを含めて短編集で単行本化されないかなぁ……とファンとしてはこちらも切に願うところです。
また、各短編と収録誌については本記事下部に記載があるので興味がある方はどうぞ!!

「名を刻む死(ミステリーズ!vol.47掲載)」(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

さて、こうなると気になるのは『王とサーカス』の内容。
公式HPによるとあらすじは次の通り。

<あらすじ>

『さよなら妖精』から十年のときを経て、高校生だった太刀洗万智は、異邦でふたたび大事件に遭遇する。絶賛を浴びた『満願』をも超える、現在最注目の著者の最新最高傑作!
(東京創元社公式HPより)


おおっ、10年前とのことで以前記事にした情報と相違ありませんね。
これは以前の記事の予測はかなり良い線を行っているかも。

米澤穂信先生、次なる新作は太刀洗シリーズ最新長編『E85.2(仮)』とのこと!!

さぁ、発売日まで残りは2ヶ月。
我々、読者としてはその日を心待ちにするだけです!!

既にアマゾンさんでも予約開始中。
興味のある方は是非チェックを!!

2015年6月10日追記

ご指摘を頂き発売予定日を訂正致しました。
教えて頂き感謝です(^O^)/!!

訂正前:2015年7月31日→訂正後:2015年7月29日

2015年8月5日追記

『王とサーカス』ネタバレ書評(レビュー)を追加しました。

『王とサーカス』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

追記終わり


◆関連過去記事
「インシテミル」(文藝春秋社)ネタバレ書評(レビュー)

「儚い羊たちの祝宴」(新潮社)ネタバレ書評(レビュー)

「追想五断章」(集英社)ネタバレ書評(レビュー)

「折れた竜骨」(東京創元社)ネタバレ書評(レビュー)

『Do you love me ?』(『不思議の足跡』収録、米澤穂信著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『下津山縁起』(米澤穂信著、文藝春秋社刊『別冊 文芸春秋 2012年7月号』)ネタバレ書評(レビュー)

『川越にやってください』(米澤穂信著、早川書房刊『ミステリマガジン700 国内篇』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『ほたるいかの思い出』(米澤穂信著、新潮社刊『小説新潮 2014年7月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『リカーシブル』(米澤穂信著、新潮社刊『小説新潮』連載)ネタバレ書評(レビュー)まとめ

『リカーシブル リブート』(『Story Seller 2』収録、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【短編集『満願』収録】
『満願』(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『一続きの音』(『小説新潮 2012年05月号 Story Seller 2012』掲載、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『死人宿(ザ・ベストミステリーズ2012収録)』(米澤穂信著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『柘榴』(米澤穂信著、新潮社『Mystery Seller(ミステリーセラー)』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「万灯(小説新潮5月号 Story Seller 2011収録)」(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『関守』(米澤穂信著、新潮社刊『小説新潮 2013年5月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「満願(Story Seller 3収録)」(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【古典部シリーズ】
「氷菓」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「愚者のエンドロール」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「クドリャフカの順番」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「遠まわりする雛」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「ふたりの距離の概算」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

『鏡には映らない』(米澤穂信著、角川書店刊『野性時代』2012年8月号 vol.105掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『長い休日』(米澤穂信著、角川書店刊『小説野性時代 2013年11月号 vol.120』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【小市民シリーズ】
「夏期限定トロピカルパフェ事件」(東京創元社)ネタバレ書評(レビュー)

【S&Rシリーズ】
『犬はどこだ』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【太刀洗シリーズ】
『さよなら妖精』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『王とサーカス』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「名を刻む死(ミステリーズ!vol.47掲載)」(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「蝦蟇倉市事件2」(東京創元社)ネタバレ書評(レビュー)
(ナイフを失われた思い出の中に)

米澤穂信先生、次なる新作は太刀洗シリーズ最新長編『E85.2(仮)』とのこと!!

【シモンズシリーズ】
『913』(『小説すばる 2012年01月号』掲載、米澤穂信著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『ロックオンロッカー』(米澤穂信著、集英社刊『小説すばる 2013年8月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『金曜に彼は何をしたのか』(米澤穂信著、集英社刊『小説すばる 2014年11月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【甦り課シリーズ】
オール讀物増刊「オールスイリ」(文藝春秋社刊)を読んで(米澤穂信「軽い雨」&麻耶雄嵩「少年探偵団と神様」ネタバレ書評)

『黒い網』(米澤穂信著、文藝春秋社刊『オール読物 2013年11月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
探偵Xからの挑戦状!「怪盗Xからの挑戦状」(米澤穂信著)本放送(5月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「王とサーカス」です!!
王とサーカス





「さよなら妖精 (創元推理文庫)」です!!
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キンドル版「さよなら妖精 (創元推理文庫)」です!!
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『失礼、お見苦しいところを』が掲載された「ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険」です!!
ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険





『恋累心中』が掲載された「ミステリーズ! vol.26」です!!
ミステリーズ! vol.26





『ナイフを失われた思い出の中に』が収録された「街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)」です!!
街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)





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街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)





『名を刻む死』が掲載された「ミステリーズ! vol.47」です!!
ミステリーズ! vol.47





◆米澤穂信先生の作品はこちら。
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土曜ワイド劇場「事件16 はめられた男!不倫相手の女性を殺した!?カメラに映らない逃亡者の謎・妻の証言で逆転法廷に!」(5月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「事件16 はめられた男!不倫相手の女性を殺した!?カメラに映らない逃亡者の謎・妻の証言で逆転法廷に!」(5月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

伊丹秀一(北大路欣也)は、正義感あふれる人権派の弁護士。事務所には、伊丹の娘で弁護士の織枝(松本莉緒)と若手弁護士・加瀬直人(山下徹大)も所属しており、ベテラン事務員の本多和美(山下容莉枝)のサポートのもと、日々、弱い立場の人々を救うべく尽力している。

国選弁護ばかり引き受けている伊丹のもとに、珍しく依頼人が現われた。島岡香苗(雛形あきこ)という女性で、殺人事件の被疑者となった夫・島岡達也(滝藤賢一)の弁護を頼みたいという。香苗は外資系投資顧問会社の日本支社長・水木啓吾(神山 繁)の娘で、島岡は営業部長職にあったが、部下の汐田早紀(桜田聖子)を刺殺した容疑で逮捕起訴されていた。香苗は夫の無実を信じていると、懸命に伊丹に訴える。
さっそく接見した伊丹に対し、島岡本人も自分は無実だと主張。早紀に呼び出され現場に行ったところ、駐車場の反対側の入り口から逃げ去る男の影を見たと話す。だが、現場の防犯カメラを確認しても不審な男の姿はまったく見当たらなかった…。

公判初日。島岡の部下・牧野春樹(近藤公園)は、島岡が早紀の背中にナイフを突き立てるところを目撃したと証言。同じく部下の石田真理子(山田まりや)も、島岡と早紀が不倫関係にあり、別れ話でもめていたと証言する。
だが、島岡は依然として否認。自分はナイフを刺したのではなく、苦悶する被害者の身体から引き抜こうとしただけと供述する。早紀との不倫関係も否定し、かつて真理子の横領疑惑を告発したことがあるため、自分を恨む彼女が偽証したのだと主張する。香苗もまた、島岡は不倫に走る人物ではないと、あくまで夫を信じ続けていた。

ところが第三回公判を前に、検察が新たな証拠を提出してきた…!金沢検事(神保悟志)が示したそれは、1年前、早紀が人工中絶手術した際の承諾書で、なんとパートナーとして島岡の署名があったのだ! しかも、真理子が横領したというのは島岡の思い込みに過ぎないと金沢は一刀両断。被害者と不倫関係にあった事実を暴かれ、島岡は一気に不利に追い込まれた上、夫の裏切りを知った香苗も心を閉ざす。
妻を傷つけたくない一心で浮気の事実を明かせなかったと告白した島岡は伊丹に謝罪、今後一切、嘘はつかないと固く誓う。そんな島岡を信じ、改めて調査をはじめた伊丹。彼が無実ならば、なぜ牧野と真理子は島岡を陥れるような偽証を行ったのか…。織枝と加瀬が社内事情を探ると、日本支社の投資は資産運用部長の山川公之(中原丈雄)に一任されていることがわかり…!?
そんな中、早紀がストーカー被害にあっていたことを知った伊丹は、その男が真犯人ではないかとにらむ。そして防犯カメラを再調査したところ、伊丹は衝撃の事実に気がついて…!? はたして、真犯人は誰なのか…!?伊丹の執念の調べで、驚愕の真相が浮かび上がっていく…!
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

伊丹秀一は人権派で知られる優秀な弁護士。
これまでにも数多の案件を手掛け、真実を明らかにして来た。

そんな伊丹が今回担当したのは殺人事件の被疑者となった島岡達也の弁護依頼。
依頼人は島岡の妻・香苗であった。

島岡が被疑者となった事件は次の通りである。
島岡は香苗の父で外資系投資顧問会社の日本支社長・水木啓吾のもと、営業部長として働いていた。
ところが、島岡の部下であった汐田早紀と不倫関係に陥り、これを清算すべく殺害してしまったとされていた。

香苗は島岡を信じ、不倫も殺人も否定していた。
其処で伊丹を頼ったのだ。
香苗の姿に胸を打たれた伊丹は弁護を引き受けることに。

島岡は早紀殺害を否定、さらに現場から逃げ去る怪しい人物を目撃したと主張する。
ところが、現場の防犯カメラには不審な人影は映っていなかった……。

そして公判初日を迎えることに。
すると、伊丹の予想しなかった展開が待ち構えていた。

なんと、島岡の部下・牧野春樹が殺害現場を目撃したと証言。
犯人は島岡だと主張したのだ。
しかも、同じく営業部の石田真理子も、島岡と早紀が不倫関係にあり別れ話で揉めていたと証言したのだ。
さらに、島岡と早紀の不倫の証拠として島岡が署名した早紀の人工中絶承諾書が証拠として提出された。

怒涛の如く提示された証言と証拠の波に、島岡は圧倒的不利に追い込まれた。

伊丹は1つずつ問題解決を図る。

まず、牧野の証言が彼が早紀のストーカーだった為の偽証だったことを突き止めた。
牧野は早紀に執着するあまり島岡を犯人だと信じ込んでいたのだ。

続いて、真理子の証言が資産運用部長・山川公之が真理子に依頼したものであることを突き止めた。
真理子は過去に横領を働いており、この隠蔽を条件に引き受けたらしい。

さらに、現場の防犯カメラの角度が犯行前後で工作されていたことも突き止めた。
つまり、島岡の証言とカメラ映像に食い違いを起こさせることを狙った人物が居たことになる。

これらから伊丹は山川に疑いの目を向ける。

そんな中、伊丹は島岡がまだ何かを隠していると察し問い質していた。
香苗の協力を得て問い詰めたところ、水木啓吾の不正を隠していたことが判明。

会社は山川が資産運用に失敗し多額の負債を抱えていたのだ。
これを知りつつ、水木はその隠蔽を指示していたのである。
島岡は上司として早紀からこの事実を相談されていたのだ。
どうやら、早紀はこれを告発しようとして水木の命令を受けた山川に殺害されたようだ。

伊丹は香苗に父と夫、どちらを取るかと選択を迫る。
一方で、早紀が所持していた横浜港商工会連合会の改竄前データを入手することに成功した。

こうして、第三回公判が開廷。

伊丹は改竄前データをもとに山川を集中的に責め立て自供を迫る。
改竄後データでは4億の運用益を出していることになっていたが、実態は10億の損失となっていたのだ。
さらに、島岡を選んだ香苗の告発が行われた。
止めに、水木から金塊で与えられていた報酬が差し押さえ対象となることを指摘された山川は「もはや意味は無い」と罪を認める。

それは水木の指示で隠蔽していた損失について、早紀が告発しようとした為にこれまた水木の指示で口封じを行ったとのものであった。

山川は逮捕されることとなった。

だが、水木は山川の供述を認めようとしない。
伊丹の指摘にもどこ吹く風だ。

しかし、だからと言って逃げ切れるものでもなかった。
身柄を拘束され取調を受けることとなった。

いずれにしろ、早紀殺害の真犯人・山川が逮捕されたことにより、島岡は無実が明らかになった。
島岡を選んだ香苗は共に生きて行くと決意を伊丹に打ち明けるのであった―――エンド。

<感想>

北大路欣也さん演じる伊丹弁護士が活躍する「事件」シリーズ第16弾。
シリーズ全体の原作は大岡昇平先生『事件』(双葉社、新潮社刊)となっています。
ちなみに前作(第15弾)は2012年5月12日に放送されており、実に3年ぶりのシリーズ新作となりました。
ネタバレ批評(レビュー)ありますね、興味のある方は過去記事をどうぞ!!

では、ドラマ感想を。

家族愛や夫婦愛を問い掛けつつ、企業の不正こそが動機となった殺人が描かれました。
此の点、硬派な本作に相応しく、また「公」と「私」のバランスも上手く扱っていたと思うのですが……。

どうにも、いつものシリーズに比べると自然さに欠けているようで何処か違和感が残った。
何なんだろう……普段の「事件シリーズ」と何処かが違う気がする。
この違和感が最後まで拭えなくて、素直に楽しめなかった。
もしかすると、このシリーズに期待していただけに意図せずハードルが高くなってしまったのかもしれないなぁ。
あるいは3年ぶりゆえか。

17弾に期待です!!

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「事件14 横浜港に車が転落!生還した運転手と、死んだ同乗者の妻に秘密?ガラスの謎が暴いた逆転法廷」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「事件15 復讐殺人法廷娘を殺した男がたった4年で出所?許さない!残された家族が立てた恐るべき計画」(5月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

伊丹秀一:北大路欣也
島岡達也:滝藤賢一
島岡香苗:雛形あきこ
水木啓吾:神山 繁
山川公之:中原丈雄
石田真理子:山田まりや
金沢憲司:神保悟志
牧野春樹:近藤公園
伊丹織枝:松本莉緒
本多和美:山下容莉枝
加瀬直人:山下徹大 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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2015年05月30日

「ドS刑事」第8話「卑劣な連続爆弾魔を追え!恩師への裏切りは許さない 人情刑事の涙の理由」(5月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第8話「卑劣な連続爆弾魔を追え!恩師への裏切りは許さない 人情刑事の涙の理由」(5月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

飲食店を狙って小型爆弾が仕掛けられる事件が多発。美味しいと評判のパンケーキ店まで被害に遭い、食べに行くつもりだった代官山(大倉忠義)は大ショックをうける。爆発時の様子が毎回事件直後にネット上にアップされていることから、愉快犯による犯行かと思われたが、そんな折、犯人から犯行声明文が…。警察に対する挑発的な文面と、声明文に書かれた顔文字を見た徳二(伊武雅刀)は何かを直感。デスクにしまってあった1枚の写真をポケットに忍ばせて聞き込みに出かけて行った徳二の様子に、マヤ(多部未華子)だけが気付いていた。
代官山が食べ物に恨みを抱く人間の犯行だと推理する中、6件目の爆発事件が発生! 犯人から届いた「警察共、自分たちのしたことを忘れるな」という声明文から、犯人は冤罪の被害者である可能性が浮かび上がる。考えを整理するためにバーバー代官山を訪れていたマヤと代官山は、爆弾が仕掛けられた場所がある雑誌のデート特集で紹介されたものと一致していることを発見。一方、このまま犯行が続けばいつか被害者が出ると心配した徳二は、かつて自分が冤罪で逮捕した草壁(遠山俊也)を事情聴取することに。当時、彼は小学生向けの理科実験教室を開いており、犯行声明文に使われていたのと同じ絵文字をトレードマークとして使っていた。マヤは事情聴取後の草壁を尾行。すると草壁が、爆弾事件の被害に遭ったパンケーキ店に1人の男を呼び出した!!
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

青空署管内にて小型爆弾を用いた連続爆破事件が発生。
この犯人と思われる人物から強行捜査係に犯行声明が届く。

其処では犯人が自らを「爆弾魔\(^o^)/」と名乗っていた。
此処から代官山は犯人を「爆弾魔わ〜い」と呼称。
これが定着し、マヤたちは「爆弾魔わ〜い」と追うことに。

ところが、犯行声明を目にした捜査係のメンバーの1人・徳二の様子が何処かおかしい。
徳二は他の面々に黙って単独捜査を開始する。
これに気付いたマヤは密かに徳二を尾行し彼がある人物を調べていることに気付く。

そんな中、6件目の爆破事件が発生し、またも犯行声明が届くことに。
其処には「自分たちのしたことを忘れるな」との記載があった。
どうやら「爆弾魔わ〜い」は冤罪被害者の可能性が高まった。

これを聞いた徳二は、かつて彼が冤罪で逮捕した草壁を取調べるよう訴える。
過去、徳二は当時発生していた爆弾事件の容疑者として小学生向けの理科実験教室を運営していた草壁を逮捕したことがあったのだ。
結局、真犯人が捕まったことで草壁の無実は明らかになったのだが、風評被害により職を奪われることになってしまったそうだ。
以来、草壁は徳二を恨んでいたのだ。
そして、草壁のトレードマークこそ「\(^o^)/」だったのだ。

一方、マヤは代官山家で何やら探し物を。
雑誌を手に今月のラッキーカラーに目を留めていたかと思いきや、デートコース特集に注目する。
今回、爆破被害に遭ったのは特集で取り上げられたスポットばかりだったのだ。
おそらく、今後もこのスポットが狙われるだろう。
だが、記事で取り上げられた場所はかなり多い、次が何処かまでは具体的に予測しかねた……。

徳二の訴えを容れた不二子により、草壁の取調べが行われた。
犯行声明を見てなお否認する草壁。
しかし、マヤは彼が声明文中の「\(^o^)/」を見たときに浮かべた驚きの表情を見逃さなかった。

マヤは草壁を尾行することに。
すると、草壁は若い男性と接触する。

その頃、青空署では出入りの中華屋の出前持ち・ケンちゃんが徳二と話していた。
実はケンちゃんは窃盗三犯、傷害二犯の過去があった。
徳二の薫陶を受けて真面目に立ち直ったのだそうだ。

マヤはと言えば、草壁と接触した若い男性を調べ、彼が草壁の元生徒・小山田明であると突き止めた。
何でも小山田は過去に同級生・瀬上マリエへのストーカー行為で逮捕され、以降引き籠り生活を送っているらしい。
マリエに確認したところ、爆破地点はマリエが小山田に連れまわされた場所と合致する。
どうやら、小山田の犯行の線が強いようだ。

小山田について草壁へ問い質したマヤ。
すると「\(^o^)/」が小山田の発案であったことが判明。
どうやら、犯行声明を目にした草壁も小山田が犯人ではないかと疑い呼び出したらしい。
しかも、草壁によれば小山田は負けず嫌いな性格らしい。

此処でグルグルタ〜〜〜イム!!
マヤは小山田の犯行現場を抑えつつ、次の標的を絞り込む秘策を思いつく。

その夜、強行捜査係は大パニックに陥っていた。
なんと、ケンちゃんが届けた出前の甘い玉ねぎたっぷりの親子丼が爆弾にすりかえられていたのだ。

そう、マヤの秘策とは囮捜査。
小山田が目にするであろうネット上で青空署の強行捜査係に爆弾を仕掛けるよう挑戦状を叩きつけたのだ。
負けず嫌いな小山田は挑戦を受けて立ったのだ。

爆弾から起爆装置に繋がる赤いコードと青いコード、いずれを切るべきか悩む代官山。
そんな彼を横目に、現場の様子を撮影していた小山田は徳二により逮捕された。

マヤの罠が成功したのだ。
だが、どちらのコードを切るべきかまでは分からない。

此処でマヤが鞭を振るう。
マヤは躊躇することなく赤のコードを切断し爆弾を停止させた。
こうして、事件は解決した。

翌朝、代官山家にて朝食をご馳走になるマヤ。
其処でマヤが赤のコードを選んだ理由が明かされた。
それは、赤がマヤにとって今月のラッキーカラーだったからであった。

そして、明かされる意外な事実。
マヤの父は啓子の元カレだったのだ。
だが、どうやらマヤと代官山に血の繋がりは無いようである―――9話に続く。

<感想>

原作は七尾与志先生「ドS刑事シリーズ」。
2015年4月時点でのシリーズは既刊4冊、それぞれ第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』、第2弾『ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件』、第3弾『ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件』、第4弾『ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件』となっている。
過去には第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』をネタバレ書評(レビュー)してますね。

『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

そのドラマ版。

今回は脇を固めるキャラについて少し触れられていましたね。
特に徳二がクローズアップされていたか。
他にも、これまでピンポイントで登場していたケンちゃんの意外な過去。
そして、思わせぶりに描かれていたマヤの父と代官山の母・啓子の関係。
意外でしたね〜〜〜。

それにしても、もう少し引っ張ると思われていたマヤの父と代官山啓子の関係が明らかになったのは驚き。
そう言えば、当のマヤと代官山はどうなるのか!?
現状維持でつかず離れずとなりそうですが、今後の展開が気になります。

次回も注目です!!

◆「七尾与史先生」関連過去記事
【ドS刑事ドラマ版】
「ドS刑事」第1話「攻撃系女子とピュア巡査バディの痛快ポリス・コメディー!潜入捜査で女装しなさい」(4月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第2話「連続放火殺人!だけど合コンに潜入しなさい!?爆走ポリス・コメディ!」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第3話「恐怖の連続放火にマヤの怒り爆発!恨みの連鎖の謎を解く涙のドS攻撃!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第4話「囚われの少女は超ドS!?マヤVSリトルマヤ究極の対決 疑惑の誘拐事件!」(5月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第5話「サプライズパーティ殺人事件!マヤも逆上・横暴上司に復讐したのは誰だ」(5月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第6話「女子高生殺人に仕組まれた罠にマヤ怒りの法廷乱入!もう女装はイヤです」(5月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第7話「代官さまがエイリアンに誘拐?マヤ大激怒・インチキUFOを撃ち落とせ」(5月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【著作関連】
『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『死亡フラグが立ちました!』(七尾与史著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『キルキルカンパニー』(七尾与史著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ関連】
「超再現!ミステリー」(日本テレビ系、2012年)まとめ

「超再現!ミステリー」第5回「“大人気…死亡フラグが立ちました”超天才バナナを使った殺人犯IQ手口&興奮ラスト」(5月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

シリーズ第4弾「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件」です!!
ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件





シリーズ第1弾「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 (幻冬舎文庫)





シリーズ第2弾「ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)





シリーズ第3弾「ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)





キンドル版「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件 (幻冬舎単行本)」です!!
ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件 (幻冬舎単行本)





シリーズ既刊3冊がセットになったキンドル版「ドS刑事 シリーズ3冊セット【電子版限定】」です!!
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死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)



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