2015年05月28日

「Q.E.D.証明終了 iff」1話(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジンR 2015年1号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了iff」1話(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジンR 2015年1号」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
燈馬想:言わずと知れた主人公。
水原可奈:言わずと知れたヒロイン。

三砂大命:彫刻家。
押鳥:三砂のマネージャー。
土橋:三砂の弟子(男性)。
真鴨:三砂の弟子(女性)。
百舌優花:三砂のモデルを務めていた女性。

<あらすじ>

3年生に進級した燈馬想と水原可奈。
そんな2人を今回待ち受けるのは彫刻家・三砂大命殺害事件。
三砂は密室となったアトリエで何者かにより絞殺されていたのである。
現場には三砂が完成させたと思われる像の頭部が破壊された状況で残されていた。

この容疑者となっているのは4人。

三砂のマネージャー・押鳥。
押鳥はアトリエの鍵を預かっており、殺害当日もアトリエ付近に控えていた。

三砂の弟子で男性の土橋。
三砂からは邪見にされており、遺体の第一発見者となったのは彼である。

三砂の弟子で女性の真鴨。
三砂からはかなり可愛がられており、近く彼と共に海外で個展を開く予定であった。

三砂のヌードモデルを務めていた百舌優花。
大学でモデルを務めていたところ、三砂から声をかけられ仕事を引き受けた。
ところが、それから半年経過しても作品は完成せず困惑していたらしい。

殺害当日の状況は次の通り。

まず、アトリエで三砂、押鳥、土橋、真鴨でミーティングを行った。
この際、三砂は海外の個展を真鴨とのみ行うと発表。
外された理由を尋ねた土橋は厳しく叱責されることに。

此処に約束を入れていた優花が訪問。
納得いかない様子の土橋であったが、押鳥らに連れられ外へ。

土橋と真鴨は三砂宅を辞去。
押鳥はアトリエ付近に立っていた。

残された優花は三砂と2人きりに。
三砂は優花をモデルとして作品に取りかかった。
1時間後、約束の時間を過ぎたことで優花はアトリエを後にした。
だが、優花によれば押鳥は見かけなかったと言う。
これは押鳥も同様でトイレかお茶に立っていたのかもしれないらしい。

1時間後、土橋が三砂を訪ねて戻って来た。
土橋は押鳥と共にアトリエへ。
すると、中には作品に取り組む三砂の背中が見えたと言う。
押鳥が声をかけると、手で「さっさと行け」と合図されたのだそうだ。

だが1時間後、諦め切れなかったのか土橋がまたも戻って来た。
押鳥は不安になりながらも土橋をアトリエへ通したところ、少しして土橋の悲鳴が!!
駆け付けると三砂が死亡していたそうである。
慌てて周辺を調べたが何者かが潜んでいる痕跡も無かったのだ。

これが死体発見の状況であった。

容疑者4人に聞き込みを行う可奈。

押鳥はかなり金遣いの荒い性格のようだ。
三砂との付き合いは長いが、彼の女癖の悪さには辟易していたそうだ。
三砂は過去にも複数の女性と関係していたらしい。

土橋はかなり真面目な性格のようだ。
三砂の死にショックを受けており、容疑者とされていることにも動揺している様子。
三砂との不仲から独立を計画していたらしい。

真鴨はかなり狡猾な性格のようだ。
三砂の死を利用し自身を後継者として売り込む予定らしい。

優花は今回の事件に困惑しているようだ。
三砂は彼女の内面を作品に反映させたがっていたが、内面を掴めずに焦っていたらしい。
特に作品の腕の角度に悩んでいた様子だったと言う。
さらに「まさか犯人が作品の頭部を破壊するなんて……」とショックを受けていたそうである。

さて、此処までの情報を受けた燈馬想は犯人を看破する。

関係者を呼び出した想は、それぞれに動機が考え得ることを指摘する。
押鳥はマネージャーとして三砂の遺産を狙った金銭目的の犯行。
土橋は三砂への恨みからの犯行。
真鴨は三砂の後継者を狙っての犯行。
優花は当初の契約以上に拘束された事への苛立ちからの犯行。

だが、それぞれに弱い点が残る。

押鳥は密室にする必然性がない。
土橋は第一発見者を偽装し犯行可能だが、そもそも独立を考えていた以上は動機が無くなる。
真鴨は三砂あって初めてやっていけるタイプなので犯行に至るとは思えない。
優花は動機が軽すぎる。

此処で角度を変えてみよう。
何故、三砂は作品制作に悩みを抱いていたのか?
その上で、動機ではなく誰ならば犯行が可能だったかを考えるのだ。

三砂は優花の内面を作品に反映させようとして出来なかった。
何故なら、三砂は優花の真意を知らなかったからである。

実は優花は三砂に捨てられた娘だったのだ。
ところが、三砂はこれに気付いていなかったのである。

そして優花は三砂に愛憎半ばする感情を抱いていた。
それはある日には愛情に、ある日には憎悪に傾いていた。
それがあの日には大幅に憎悪に傾いたのだ。
何時まで経っても娘だと気付かない三砂に、優花は殺意を抱き殺害したのである。

犯行を果たしたのは三砂と優花が2人きりになった時点だ。
では、1時間後に土橋と押鳥が目にした三砂はなんなのか!?

それは優花の変装であった。
優花は顔に粘土を塗り作品のように偽装すると、三砂の身体に寄り添いつつ二人羽織で袖から手を出し彼のてのように偽装した自身の手で「さっさと出て行け!!」とのジェスチャーを行ったのだ。
これを隠す為に像の頭部を破壊したのであった。

しかし、これを可奈の前で洩らしたのが失言であった。
優花の供述通りならば像の頭部が破壊された事実を知ることは出来なかったからである。
それを知るのは現場を目にしている人間だけだ。
どうやら、想は此処から優花に疑惑を抱いたようだ。

こうして、優花の犯行が明らかになった。
優花は逮捕されることに。

可奈は三砂が優花をモデルにした作品の腕の角度に悩んだ理由に思い当たった。
それは優花自身が娘として父を抱き止めようとする想いと、憎い相手として絞殺したいとの想いとが錯綜していたからなのだ。
それが殺害の瞬間に定まったのである―――エンド。

<感想>

「月刊少年マガジンR」2015年1号掲載の1話です。

個人的にはなかなかの回。

確かに、内容的には不可能トリックである点(彫刻家で男性の三砂とモデルで女性の優花では手が違い過ぎる。手で合図する以上、押鳥や土橋には手をまじまじと目撃されるので気付かれてしまう)やロジックに弱点(犯行の不可能性で犯人を絞り込むならば上記の弱点により優花は犯人足り得ない。また真鴨が三砂に依存するならば後継者になるべく殺害する動機が発生しうるので動機面で否定された真鴨が復活。寧ろ真鴨の犯行になりかねない)もありましたが、それでも興味深い回でした。

何と言ってもメインは「三砂が芸術家としての直感で優花の本質を察していたところ」か。
此の点は品性はどうあれ三砂が本物の芸術家であったことを示しているのでしょう。

また、優花の真意は「父に認められたい」と「父を許せない」の2つの間で揺れ動いており、犯行が実行されるまでは「腕の角度が決まらなかった」ことなどは「シュレディンガーの猫」的な面を感じます。
何しろ、三砂が悩んでいた優花の腕の位置はその日、その時、優花が彼への殺意を固めるまで未確定だったのですから。

振り返れば、今回はコレこそがメインだったと言えるでしょう。
次回にも期待!!

ちなみに、あらすじでは良さを伝え切れてません。
本作自体を読むべし!!

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「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第89話「空き家」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年10月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第90話「プラクルアン」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年11月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第91話「ホリデー(前編)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2014年12月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第92話「ホリデー(後編)」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年1月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第91話「被害者、加害者、目撃者」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年2月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第92話「椿屋敷」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年3月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第93話「自白」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年4月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第94話「ドリームキャッチャー」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年5月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第95話「宗谷君の失踪」(加藤元浩作、講談社刊「月刊少年マガジン 2015年6月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B.番外編 M.A.U. “ブラック・マーケットの魔女”の事件目録 箪笥の中の幽霊」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2013年6号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【「Q.E.D.証明終了」シリーズ】
「Q.E.D.証明終了(「月刊少年マガジン+(プラス)」2012年3号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス)」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了(「月刊少年マガジン+(プラス)」2012年4号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス)」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 金星(「月刊少年マガジン+(プラス)」2013年5号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス)」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 初恋」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年7月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 失恋」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2013年6号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 巡礼」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン 2013年10月号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 陽はまだ高い」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2013年7号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「Q.E.D.証明終了 代理人」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン+(プラス) 2014年8号」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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2015年05月27日

『どこかでベートーヴェン 第四話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.9』掲載)

『どこかでベートーヴェン 第四話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.9』掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による書き下ろしミステリー集!海堂尊の人気ミステリーの続編がついに登場!加納&玉村シリーズ最新作「修行のタイムリミット」、『さよならドビュッシー』の中山七里が描く大人気・音楽シリーズ「どこかでベートーヴェン 第4話」、上甲宣之「JC科学捜査官」シリーズ最新短編「雛菊こまりと“きさらぎ駅”事件」、塔山郁「重大事案対策班 橘川七海 ラブ・アブダクション」、乾緑郎の鍼灸院ミステリー「鷹野鍼灸院」シリーズ&友井羊「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」シリーズの最新作と、話題作家競演の一冊。
(宝島社公式HPより)


<感想>

中山七里先生「岬洋介シリーズ」の最新作『どこかでベートーヴェン』の第4話が発表されました。
長編第3作である『いつまでもショパン』と同様に『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』に掲載されています。
これにより、何時か来るシリーズ第4作『どこかでベートーヴェン』の発売が明らかに。

そんな「岬洋介シリーズ」は「難聴を抱える天才ピアニスト岬洋介が関わった事件を描く」シリーズ作品。
あくまで関わった事件なので、中心視点人物は各作品ごとに別の人物となっており、岬は事態解決やアドバイスなどを行う探偵役の立場となっています。
いつか岬自身が視点人物となる日がやって来るのでしょうか。

なお、今回の『どこかでベートーヴェン』は『いつまでもショパン』の後から始まる物語。
ただし、ある事柄(『いつまでもショパン』での出来事)により一躍有名になった岬を見かけた高校時代の同級生が当時(高校時代)に起こった事件について振り返るとの内容になっています。
この為、実際は回想が主になりそうかな。

そして、いよいよ4話で物語が動きました。
どうやら、本作は事件は事件でも殺人などと言った犯罪事件ではなく、災害に対しての岬の活躍を描くストイーリーになるのかも。
さらに本作はタイトルが『どこかでベートーヴェン』とされている通り、岬の難聴も大きく絡んで来るのかもしれません。

ちなみに、「岬洋介シリーズ」には長編が『さよならドビュッシー』、『おやすみラフマニノフ』、『いつまでもショパン』の3作(刊行順、作中時系列順)と短編が短編集『さよならドビュッシー前奏曲(文庫化に際し『要介護探偵の事件簿』を改題)』(『さよならドビュッシー』の前日譚を描いたスピンオフ)、『間奏曲(インテルメッツォ)』(『いつまでもショパン』と同時期に起こっていた事件を描くスピンオフ)の2作が存在しています。
記念すべきシリーズ第1作『さよならドビュッシー』は映画化もされています。
書籍版については、すべてネタバレ書評(レビュー)していますね。
興味のある方はネタバレあらすじ後の関連過去記事へどうぞ!!

ちなみに、ネタバレあらすじについては管理人によりかなり改変されています。
本作を楽しんで頂くには直接お読み頂くことをオススメします!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
岬洋介:シリーズ主人公、今回は高校時代が描かれる。
鷹村亮:『どこかでベートーヴェン』の視点人物。音楽科の学生。
岩倉:音楽科の学生の1人。
板台:音楽科の学生の1人、バンドを組んでいる。
春菜:鷹村が憧れる同級生。
棚橋:音楽教師。
佐久間:数学教師。

・3話はこちら。
『どこかでベートーヴェン 第三話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.8』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「破壊神・岬」の降臨により、鷹村のクラスは変わった。
いや、変化を余儀なくされたのだ。
そして、その変化をもたらした当の岬にその自覚は無い。
鷹村は自身も変化を促された身として恨めしく思いながらも、岬を庇うことに奔走していた。

そんなある日、高台にある彼らの学校で土砂崩れが発生。
道路が寸断され街との連絡を絶たれてしまうことに。
この事実に逸早く気付いたのは、外に出ていた岬と鷹村の2人だけ。

「何とか麓に連絡を取らなければ」と主張する岬に対し「其処までしなくても誰かがやってくれるだろうに」と及び腰の鷹村。
だが、岬は鷹村の言葉を聞くことも無く「此処で何とかしないと大変なことになる」と譲らない。

結局、岬が倒れた電柱を簡易の橋に仕立てて寸断された道路を渡り助けを呼ぶことになった。
残された鷹村は比較的安全と思われる学校への連絡役を買って出た。

とはいえ、内心で何処かほっとしている鷹村。
そんな自分に気付いた鷹村は自己嫌悪に陥ることに―――『どこかでベートーヴェン』5話(あるいは本編)に続く。

◆「中山七里先生」関連過去記事
【岬洋介シリーズ】
『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『おやすみラフマニノフ』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』第1回(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第一話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.6』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第二話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.7』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第三話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.8』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『間奏曲(インテルメッツォ)』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい!2013年版』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『要介護探偵の事件簿』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【刑事犬養隼人シリーズ】
『切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人』(中山七里著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
『連続殺人鬼カエル男』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『静おばあちゃんにおまかせ』(中山七里著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『残されたセンリツ』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい! 四つの謎』収録)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ版】
土曜ワイド劇場「切り裂きジャックの告白 〜刑事 犬養隼人〜 嘘を見抜く刑事VS甦る連続殺人鬼!?テレビ局を巻き込む劇場型犯罪!どんでん返しの帝王が挑む衝撃のラストとは!?」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「このミステリーがすごい!〜ベストセラー作家からの挑戦状〜 天才小説家×一流映画監督がコラボした、一夜限りの豪華オムニバスドラマ!味わいの異なる4つの謎=各25分の濃密ミステリー!又吉×希林の他では見られないコントも!」(12月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「どこかでベートーヴェン 第四話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.9」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.9





「どこかでベートーヴェン 第三話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.8」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.8





「どこかでベートーヴェン 第二話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.7」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.7





「どこかでベートーヴェン 第一話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.6」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.6





「いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)





『いつまでもショパン』第1回が掲載された『『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK』です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK





「さよならドビュッシー (宝島社文庫)」です!!
さよならドビュッシー (宝島社文庫)





「おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)」です!!
おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)





「さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)





『間奏曲(インテルメッツォ)』が収録された「このミステリーがすごい! 2013年版」です!!
このミステリーがすごい! 2013年版



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2015年05月26日

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第12話「捜査方針」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第12話「捜査方針」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。

ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。

芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。

坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。
鳴門降三:美代の婚約者。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

<12話あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バーバラ・アレンの死の真相を暴いた名探偵・英玖保嘉門。
そんな英玖保に「ABC」を名乗る人物から挑戦状が届く!!

矢先、浅草の「芦屋煙草店」の店主・芦屋安が何者かに殺害されてしまう。

英玖保は芥川龍之介『歯車』の一節を口ずさむ男に注目。
一方、当のその男―――阿部力はある手紙をしたためていた。

そして、英玖保に宛てて「ABC」から第二の挑戦状が届く。
その場所は「B」で始まる「弁天島」であった。
犯行を阻止するべく向かった英玖保だが、時既に遅く―――。

・前回はこちら。
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第11話「第二の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

弁天島にて坂東美代が殺害され「ABC」が2件目の犯行を完遂した。
これを重要視した英玖保はCの事件発生を防ぐべく公開捜査を行うよう進言する。

ところが、其処に1人の女性が立ちはだかった。
女性の名は布村、英玖保の古馴染にしてライバルであり同志でもある間柄だ。

布村女史は「英玖保が3件目の犯行を抑止しようとしている」との狙いを看破した上で、公開捜査に否定的な見解を示す。

布村女史が見たところ「ABC」は英玖保の関心を惹こうとしているようだ。
だとすれば、此処で公開捜査に踏み切れば「ABC」を喜ばせるだけだと指摘したのだ。
それよりも敢えて行動を起こさないことで相手に焦りを募らせミスを誘発させるべき……これが布村女史の提案であった。

いつもならば痛快なほどに相手を言い負かす英玖保も布村女史の言い分に一理あるとしたのか押し黙ってしまった。
とはいえ、英玖保の主張が正しいのも事実である。

英玖保と女史の意見の相違は「犯行自体を行わさせない」か「手掛かりを多く掴む為に犯行を起こさせ犯人を逮捕する」かの違いであった。
結局、次の予告状が届くまでは事実を伏せた上で予告状が届き次第に公開捜査へ切り替えるとの折衷案が採用された。

これを受けて、女史は「ABC」の最終的な狙いが「英玖保嘉門」にあり「E」まで犯行を続けるつもりではないかと触れる。
これに英玖保は目的を達成するまでに捕まるかもしれないリスクを背負ってまで犯人が殺人を続けるとは思えないと否定することに。

数日後、英玖保の事務所を布村女史が訪れた。
突然の来訪に驚く朝倉だが、英玖保は予期していた様子。
それもその筈、犯行周期から考えて予告状が届くとしたら今日だったからである。

ところが、布村の予測に反し予告状は届かない。
こうして、布村は予告状が届くまで英玖保のもとを日参することになった。

数日後、其処にさらなる来訪者が。
現れたのは馬老大人、足元には手足を縛られた男が1人転がっていた。
しかもその手には英玖保宛ての予告状が握り締められていたのである―――13話に続く。

<感想>

エルキュール・ポワロが名探偵・英玖保嘉門として我々ファンの前に再臨しました!!
この英玖保嘉門、まさにポアロそのものの容姿です。

そして、その助手である朝倉もまた、まさに和製ヘイスティングズとの風貌。
これはかなり期待出来そうな作品ではないでしょうか。

その12話、サブタイは「捜査方針」。
かなり興味深い展開になって来ました。
何と言っても布村女史のキャラが面白い。
かなり個性的で物語に華を添えます。
さらに、奇しくも今回の英玖保と布村女史の遣り取りにある真実が見え隠れしています。
果たして、これをどう活かすのか……注目です!!

なお、3話までの原作『厩舎街の殺人』は早川書房『死人の鏡』収録作品なので興味のある方はチェックするべし!!

そうそう、ポアロと言えば2015年1月には三谷幸喜先生版「オリエント急行の殺人」が2夜に渡って放送されました。
こちらでのポアロポジションは「勝呂武尊」。

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

過去には赤冨士鷹も居ましたし、今度は勝呂武尊に英玖保嘉門とポアロこそ、まさに八面六臂の活躍を示す怪人物となりつつあるようです。
同時にこれはシャーロック・ホームズに続くエルキュール・ポアロブーム到来の兆しか!?

それを証明するように「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
こちらは2015年2月27日(金)まででした。

さらに幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
ファンはチェックせよ!!

これまでの登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。

・「厩舎街の殺人」編(1話から3話まで)
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
加藤警部:地元の警部。
バーバラ・アレン:被害者。
プレンダーリース:バーバラと同居していた女性。
西喜一郎:バーバラの婚約者。
ユースタス:バーバラの元夫。貿易商。

・「ABC殺人事件」編(4話以降)
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。
ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。
坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。
鳴門降三:美代の婚約者。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

◆関連過去記事
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第2話「南京街の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第3話「死の真相」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第4話「手紙」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第5話「戒厳令下の殺人」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第6話「英玖保の憂い」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第10話「湖畔の殺人」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第11話「第二の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連過去記事
【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【映像化作品】
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!

シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!

映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!

アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!

2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

「ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





『厩舎街の殺人』収録「死人の鏡 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
死人の鏡 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





「名探偵ポワロDVDコレクション 25号 (厩舎街の殺人) [分冊百科] (DVD付)」です!!
名探偵ポワロDVDコレクション 25号 (厩舎街の殺人) [分冊百科] (DVD付)





「モノグラム殺人事件 (〈名探偵ポアロ〉シリーズ)」です!!
モノグラム殺人事件 (〈名探偵ポアロ〉シリーズ)





これを読めばあなたもアガサ・クリスティー通!!
「アガサ・クリスティー完全攻略」です!!
アガサ・クリスティー完全攻略





こちらもアガサ通必読の書!!
「アガサ・クリスティ大事典」です!!
アガサ・クリスティ大事典





こちらは「名探偵ポワロ 全巻DVD-SET」です!!
名探偵ポワロ 全巻DVD-SET





アガサ・クリスティを語るには下記の3作は必須!!
是非、この機会に一読を!!

「そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





「アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





「オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)



posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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