ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
昭和64年に発生し未解決の少女誘拐殺人事件「ロクヨン」。三上(ピエール瀧)は、遺族の雨宮(段田安則)が県警に強い不信感を抱いていることを疑問に思う。当時捜査に関わった刑事たちを訪ね歩くが、事件の鍵を握る幸田(萩原聖人)は退職していた。捜査一課長の松岡(柴田恭兵)も固く口を閉ざす。さらに、三上の行動の先には、必ず二渡(吉田栄作)の姿が。三上は、事件の背後に隠された、大きな暗い秘密を突き止める。
(公式HPより)
では、続きから……(一部、重複アリ)。
・前回はこちらから。
土曜ドラマ「64(ロクヨン)」第1話「窓」(4月18日、4月24日)ネタバレ批評(レビュー)
三上の周辺は公私共に錯綜していた。
仕事上は記者クラブとの対立を抱えつつ、長官視察の成功を強いられていた。
家庭上では娘・あゆみが家出してしまい、妻・美那子が精神的に追い詰められていた。
この状況を打開すべく動く三上。
まずは長官視察を成功に導くべく、長官による「64(ロクヨン)事件」の被害者遺族・雨宮の慰問を計画。
これに雨宮が拒否したことを受け、その理由を探っていた。
すると「幸田メモ」なる存在に行き着く。
幸田とは「64事件」の自宅班であり、今は退職した幸田一樹を指していた。
どうやら、幸田は何か重大な秘密を握っていたらしい。
「幸田メモ」の秘密を探り、当時の事件担当者らを巡る三上だが彼らは一様に口を閉ざす。
そんな中、当時の鑑識班であった日吉浩一郎が事件以来引き籠りになってしまったことを知る。
此処に突破口を掴んだ三上は日吉周辺を調べ、秘密を探り当てる。
2回ほどあったとされた犯人からの脅迫電話。
ところが、明かされていないもう1回が存在したのだ。
すなわち、犯人からの電話は3度あったのだ。
これを日吉が録音ミスしてしまったらしい。
当時の班長であった漆原はこの隠蔽を指示した。
しかし、これに幸田が反発し上司に直訴したものこそが「幸田メモ」だったのだ。
だが、「幸田メモ」は黙殺されることとなった。
以来、D県警最大のタブーとされて来たのだ。
この事実を知った三上は事態打開の為とはいえ雨宮を巻き込むことに躊躇する。
ところが、当の雨宮から長官視察に応ずる旨の連絡が入ることに。
意外の感を拭えない三上。
一方、記者クラブとの対立は深刻化して―――次回に続く。
<感想>
ドラマ原作は横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)。
ドラマ版は全5回放送予定。
・『64』(横山秀夫著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
「土曜ワイド劇場」と放送時間が被るということで視聴を泣く泣く諦めていた本作ですが、コメントにて再放送についての情報を教えて頂き視聴することが叶いました。
というワケで、5月1日24時10分からの再放送を視聴しての感想です。
そんな第2話「声」では「幸田メモ」の内容が明かされることに。
そして、雨宮の翻意の意味とは!?
これには1話で描かれた雨宮の「あの手と指」と「無言電話」が大きく関わります。
そして、サブタイ「声」ですが複数の意味が込められていますね。
日吉が録音し切れなかった犯人の「声」。
幸田が直訴しようとし黙殺された「声」。
「無言電話」の声なき「声」。
そして、現状に窮する三上の叫びの「声」。
それぞれの「声」が3話以降に意外な形となることに。
3話が楽しみ!!
それとサブタイですが1話「窓」、2話「声」に続き、3話「首」、4話「顔」となる模様。
最終回となる5話は「雨宮の手の意味」や「二渡が打った手の内容が分かる」からサブタイは「手」かな?
ちなみに『64』は2016年に映画化も予定されています。
こちらも注目です!!
・横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)が続々実写化!!まずは2015年4月に連続ドラマ化、次いで2016年に映画化とのこと!!
◆関連過去記事
【横山秀夫先生著作記事】
・『64』(横山秀夫著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
【ドラマ関連】
・土曜ドラマ「64(ロクヨン)」第1話「窓」(4月18日、4月24日)ネタバレ批評(レビュー)
・水曜ミステリー9「横山秀夫特別企画 永遠の時効 謎の数列29、41、51は無意識の自白調書!2つの完全犯罪とオンナの嘘を暴く逆転の取り調べ!」(6月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・日曜洋画劇場「特別企画 臨場 劇場版 話題作!!テレビ初放送 大ヒットドラマ遂に映画化!!型破り検視官倉石が挑む最大の事件」(6月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【その他】
・横山秀夫先生、前橋でのトークショーにて小説観を語る!!
・横山秀夫先生7年ぶりの新作『64』、文藝春秋社より2012年10月27日発売決定!!
・【速報】横山秀夫先生『臨場』が映画化決定!!キャストはドラマ版と同じ!!
・「横山秀夫サスペンス」DVD-BOX、2010年10月27日発売!!
・横山秀夫先生『64』(文藝春秋社刊)が続々実写化!!まずは2015年4月に連続ドラマ化、次いで2016年に映画化とのこと!!