2015年05月06日

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第11話「第二の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第11話「第二の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。

ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。

芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。

坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。
鳴門降三:美代の婚約者。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

<11話あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バーバラ・アレンの死の真相を暴いた名探偵・英玖保嘉門。
そんな英玖保に「ABC」を名乗る人物から挑戦状が届く!!

矢先、浅草の「芦屋煙草店」の店主・芦屋安が何者かに殺害されてしまう。

英玖保は芥川龍之介『歯車』の一節を口ずさむ男に注目。
一方、当のその男―――阿部力はある手紙をしたためていた。

そして、英玖保に宛てて「ABC」から第二の挑戦状が届く。
その場所は「B」で始まる「弁天島」であった。
犯行を阻止するべく向かった英玖保だが、時既に遅く―――。

・前回はこちら。
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第10話「湖畔の殺人」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

弁天島にて坂東美代が殺害された。
すなわち、「ABC」の予告が達成されたのだ。

英玖保は「ABC」に繋がる手掛かりを求めて美代の周辺を調べることに。
だが、美代については誰もが褒め称えるばかり。

そんな中、美代の姉から意外な事実が明かされる。
美代は奔放な女性で婚約者が居るにも関わらず、複数の男性と交際していたらしい。

もしかして、その婚約者が嫉妬に駆られて美代を手にかけたのではないか。
こうして、婚約者である鳴門降三が容疑者として浮上する。

だが、鳴門は美代殺害当日さえ約束をすっぽかされたと涙ながらに語る。

英玖保はこの鳴門の供述を信用する。
おそらく「ABC」が奔放な美代に声をかけて誘ったのだろう。
さらに「ABC」が2年前から美代に目を付けていたことを突き止めた。

「ABC」が用意周到な犯人であると改めて確信した英玖保。
次の「C」の犯行もあると断定し、何としてでも阻止すると宣言する―――12話に続く。

<感想>

エルキュール・ポワロが名探偵・英玖保嘉門として我々ファンの前に再臨しました!!
この英玖保嘉門、まさにポアロそのものの容姿です。

そして、その助手である朝倉もまた、まさに和製ヘイスティングズとの風貌。
これはかなり期待出来そうな作品ではないでしょうか。

その11話、サブタイは「第二の被害者」。
ターニングポイントとなる第3の犯行が近付きつつあるようです。
原作通りならば、此処にこそ本作のポイントが!!
次回に注目すべし!!

なお、3話までの原作『厩舎街の殺人』は早川書房『死人の鏡』収録作品なので興味のある方はチェックするべし!!

そうそう、ポアロと言えば2015年1月には三谷幸喜先生版「オリエント急行の殺人」が2夜に渡って放送されました。
こちらでのポアロポジションは「勝呂武尊」。

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

過去には赤冨士鷹も居ましたし、今度は勝呂武尊に英玖保嘉門とポアロこそ、まさに八面六臂の活躍を示す怪人物となりつつあるようです。
同時にこれはシャーロック・ホームズに続くエルキュール・ポアロブーム到来の兆しか!?

それを証明するように「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
こちらは2015年2月27日(金)まででした。

さらに幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
ファンはチェックせよ!!

これまでの登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。

・「厩舎街の殺人」編(1話から3話まで)
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
加藤警部:地元の警部。
バーバラ・アレン:被害者。
プレンダーリース:バーバラと同居していた女性。
西喜一郎:バーバラの婚約者。
ユースタス:バーバラの元夫。貿易商。

・「ABC殺人事件」編(4話以降)
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。
坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。
鳴門降三:美代の婚約者。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

◆関連過去記事
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第4話「手紙」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【映像化作品】
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!

シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!

映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!

アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!

2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

「ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





『厩舎街の殺人』収録「死人の鏡 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
死人の鏡 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





「名探偵ポワロDVDコレクション 25号 (厩舎街の殺人) [分冊百科] (DVD付)」です!!
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「モノグラム殺人事件 (〈名探偵ポアロ〉シリーズ)」です!!
モノグラム殺人事件 (〈名探偵ポアロ〉シリーズ)





これを読めばあなたもアガサ・クリスティー通!!
「アガサ・クリスティー完全攻略」です!!
アガサ・クリスティー完全攻略





こちらもアガサ通必読の書!!
「アガサ・クリスティ大事典」です!!
アガサ・クリスティ大事典





こちらは「名探偵ポワロ 全巻DVD-SET」です!!
名探偵ポワロ 全巻DVD-SET





アガサ・クリスティを語るには下記の3作は必須!!
是非、この機会に一読を!!

「そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
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「アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
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「オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)



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『あぶない叔父さん』(麻耶雄嵩著、新潮社刊)

『あぶない叔父さん』(麻耶雄嵩著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

犯人はまさか、あの人!? 常識破りの結末に絶句する「探偵のいない」本格ミステリ!

四方を山と海に囲まれ、因習が残る霧ヶ町で次々と発生する奇妙な殺人事件。その謎に挑む高校生の俺は、寺の離れで何でも屋を営む人畜無害な叔父さんに相談する。毎度名推理を働かせ、穏やかに真相を解き明かす叔父さんが最後に口にする「ありえない」犯人とは! 本格ミステリ界の奇才が放つ抱腹と脱力の連作集。
(新潮社公式HPより)


<感想>

『小説新潮』にて不定期に掲載されていたシリーズ5作に書下ろし1作を加えた連作短編集。
収録作は『失くした御守』、『転校生と放火魔』、『最後の海』、『旧友』、『開かずの扉』、書下ろし『藁をも掴む』の6作品。

『失くした御守』、『転校生と放火魔』、『最後の海』、『旧友』、『開かずの扉』については過去にネタバレ書評(レビュー)しているので、今回は『藁をも掴む』の書評(レビュー)となります。

ちなみに、本シリーズは主人公である優斗とその叔父さんの活躍を描く作品。
この叔父と甥が共になかなかの非道っぷり。

叔父さんはどの短編でも暗躍。
関わり方の度合いこそ異なれど、多くの事件の原因となっていることが多い。
優斗はそんな叔父を尊敬しその後継者となりかねない資質を見せている。

そして、どの短編でも最後は微笑ましそうに終わるのだが、実はかなりの鬼畜っぷりを発揮しているのだ。
これこそが本シリーズのポイント。

でもって、やっぱり『藁をも掴む』もなかなかにスゴかった!!

まず、このタイトルの意味。
あれだったと知ったときはかなり驚愕した。

そして、なかなかに非道な叔父さんの健在ぶり。
さらに、その甥である優斗の非道っぷりときたら!!
果たして優斗は真紀と明美のどちらを屋上に呼び出していたのか?
このときに優斗に呼び出された相手こそ彼が邪魔だと思い殺害を目論んだ相手になります。
ところが、彼は事後も特に反省する素振りは無い。
つまり、彼は殺そうとした相手とも2股交際を続けるつもりだと言うことに。
果たして、彼が選んだのはどちらだったのか……この謎も気になりますね。

充分に続編も出来そうな作りだけに、続編も期待です!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
俺(優斗):主人公の男子学生。
叔父:優斗の叔父。何でも屋を営む。

武嶋陽介:優斗の幼馴染。
美雲真紀:優斗のガールフレンド。
明美:優斗の元彼女。両親の都合で都会に出ていたが『転校生と放火魔』で帰郷した。

永岡:被害者の1人。
樫原:被害者の1人。


優斗は選択を迫られていた。
真紀を選ぶのか、明美を選ぶのか―――を。
とはいえ、2人を共に愛する優斗としてはこのまま2人と並行して交際して行きたい。
だが、現実が……いや、真紀と明美本人たちがそれを許してくれそうにもない雲行きになりつつあった。
それでも、優斗自身には選ぶことなど出来そうにもない。
優斗は真紀と明美からアプローチを受けつつ、頭を抱えて日々を過ごしていた。

そんなある日のことである。
優斗は2人の女子生徒の墜死体を発見する。
どうやら、屋上から転落したらしい。

死亡したのは永岡と樫原、共にある男子生徒を巡って反目し合っていたと言う。
なんでも、樫原の彼氏を永岡が奪ったのだ。
言わば、恋敵同士である。

何故、そんな2人が転落死を遂げたのか?
屋上で争いになって転落した?
いやいや、不思議なことに屋上には1人分の足跡しか残されていなかったのである。
転落したのは2人だが屋上に居たのは1人とは、これまた不可思議だ。

この答えとして学校に伝わる七不思議の1つ、屋上の幽霊の仕業がまことしやかに囁かれるようになった。
そして、いつしか優斗の通う学校ではこの噂で持ちきりになった。

優斗はこれを耳にする内に真紀と明美に対してどう行動するかを決意した。
優斗は一方を屋上に呼び出した。
その背後に近付くとこれを突き落とそうと手を伸ばし……何者かに遮られた。

「優斗、しっかりしろ!!」

妨害者の声にハッと我に返る優斗。
目の前に立っていたのは彼が敬愛する叔父さんであった。
そして気付けば優斗は屋上へと身を乗り出しかけていたのだ。
優斗が屋上から突き落とそうとした相手は其処には居ない。
もしも、優斗が続けて居れば彼自身が転落死を遂げていただろう。
叔父さんが止めたからこそ助かったのだ。

其処に優斗が呼び出した相手がやって来た。
優斗は「急用が出来た」と相手と別れると叔父さんと帰路に就いた。

途中、優斗は叔父さんにすべてを打ち明けた。
叔父さんは笑いながらこれを聞くと「危なかったねぇ」と呟いた。
どうやら、優斗は七不思議として語られていた屋上の幽霊に騙されたようだ。
そして、叔父さんもまた驚愕の真相を語り出す。
叔父さんは永岡と樫原の死の真相を知っていたのだ。

叔父さんによれば、真相は次のようなものであった。

永岡に彼氏を奪われた樫原は報復すべく永岡の弱味を握り脅迫した。
これに危機感を募らせた永岡は樫原殺害を決意し、屋上の真下の教室に樫原を呼び出すとこれを気絶させた。
そして、屋上に1人で上がり足跡を残すとロープで真下に降りて来た。
その後、樫原を窓から突き落とそうとしたのだ。

永岡は樫原を自殺に偽装し殺害するつもりだったのだ。
其処で足跡を誤魔化す為にこのようなトリックを用いたのだろう。

ところが、此処に叔父さんが居合わせた。
叔父さんは永岡を止めようと駆け寄る。
その姿を目にした永岡は七不思議の幽霊だと誤解し恐慌状態に陥った。
結果、叔父さんの手を振り払うと自らバランスを崩し転落してしまう。
しかも、この際に藁をも掴むべく樫原にしがみつこうとして道連れにしてしまったのだ。

残されたのは叔父さん1人だけ。
叔父さんは永岡の罪を明白にすることに耐えられず、沈黙を貫くことにしたらしい。

「まったく〜〜〜叔父さんったら優しいねぇ」

自身が何を計画していたのかも忘れて、優斗は叔父と共に高らかに笑うのであった―――エンド。

【おじさんシリーズ】
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『転校性と放火魔』(麻耶雄嵩著、新潮社『小説新潮 2012年02月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『最後の海』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2013年02月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『旧友』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2013年09月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『あかずの扉』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2014年2月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第5話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2013年11月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第9話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2015年4月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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【化石少女シリーズ】
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【その他】
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