2015年05月09日

「ドS刑事」第5話「サプライズパーティ殺人事件!マヤも逆上・横暴上司に復讐したのは誰だ」(5月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第5話「サプライズパーティ殺人事件!マヤも逆上・横暴上司に復讐したのは誰だ」(5月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

40歳の誕生日を迎えた不二子(吉田羊)がイライラMAX状態の中、マヤ(多部未華子)と代官山(大倉忠義)はサプライズのお祝いを企画。思惑通りの不二子のリアクションにマヤがほくそ笑む中、とあるパーティ会場で事件が発生した。犠牲者はIT企業に勤務する大隣(ダイアモンド☆ユカイ)。彼の専務昇進祝いのパーティの最中、サプライズ企画に驚いて心臓発作を起こしたのだという。パーティの仕切り役で、大隣の次の部長になることを確実視されていた部下の脇本(柏原収史)は大ショック。ワンマン気質の大隣のせいで昇進を阻まれていたことを恨んでいるサチ(赤間麻里子)や、大隣に借金があった当日の料理の担当者・有美香(入山法子)らが容疑者候補として挙がる中、マヤはサプライズのはずのシャンパンファイトの直前に大隣が高級時計などを外していたことに注目する。
そして、大隣の死因がアレルギーのショック症状による窒息死だったことが判明。恋人だったシェフの有美香への疑いが深まる一方で、脇本が仕掛けた過去のサプライズパーティの映像を見たマヤは犯人を特定するに至るが、物証も動機もないと不二子から却下されてしまう。そんな中、由良(石井正則)が思いがけない情報を仕入れてきた。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

不二子が40歳の誕生日を迎え、青空署の面々は気が気ではない。
どうやら不二子は歳を重ねるたびに機嫌が悪くなるらしい。
当然、今日この日もご機嫌斜めである。
そんな不二子に対し「君子、危きに近寄らず」とばかりに距離を取りつつ窺う有栖川たち。

其処へ空気の読めない2人が誕生日祝いのケーキを持参してやって来た。
やって来たのは、もちろんマヤと代官山だ。
代官山は不二子の様子に気付くことも無く陽気に「ハッピーバースデイ!!」と歌っている。
その隣ではマヤがニヤニヤといやらしい笑いを浮かべていた。
どうやら、空気を読めないのはマヤと代官山の2人ではなく代官山1人のようだ。
マヤは分かった上で意地悪をしているのだ。

不二子の怒りの導火線には既に火が点いている。
後は何時爆発するかだ。
有栖川係長たちが悲鳴を上げようとしたそのとき、救いの電話が鳴った。
その内容は事件発生の報である。
こうして、不二子たちはサプライズ誕生日パーティーを切り上げて現場へ向かうことに。

ところが、奇しくも向かった先もサプライズパーティーの会場であった。
被害者はIT企業「ネクスト・エッジ」の部長・大隣。
大隣はこの日に専務昇進が決まり、そのサプライズパーティーの真っ最中の死だったらしい。

何でも、大隣がケーキの箱に触れると同時に煙が出て、それに合わせて周囲がシャンパンシャワーで大隣を祝った。
すると、中から激しく咳き込む声が聞こえ、煙が晴れると共に大隣の死体が発見されたのだそうだ。

不二子たちは事故、他殺両面で捜査を開始し関係者への聴取を行う。

まず、パーティーを企画した大隣の腹心の部下・脇本。
脇本は9年に及び大隣に尽くし、これにより大隣の次の部長と目されていた。
他に、昇進の邪魔をされ大隣と脇本を憎んでいたサチ、当日の料理担当者である有美香たちである。

そんな中、マヤは大隣が財布、携帯電話、高級腕時計を何故か外していたことに注目するが……。

一方、大隣の死因が判明。
ピーナッツアレルギーによるショック症状による窒息死であった。
つまり、何者かが大隣に何らかの方法でピーナッツを摂取させたのだ。
こうして、料理担当であった有美香に疑惑が集中するのだが……。

ところが、大隣は当日の料理に手を付けていなかったことが判明。
その殺害方法が大きな謎となってしまう。

これにマヤが挑戦することに。
マヤはサプライズパーティー当日の映像に意外な物を発見する。
なんと、ケーキから煙が出た際に何者かが大隣にハンカチを渡していたのだ。
これによりトリックを解明出来た。

犯人は事前にハンカチにピーナッツ成分を染み込ませた物を用意し、これを大隣に使用させたことで殺害したのだ。
さらに、映りこんだ手が「結婚指輪をしていない男性の手」であったことから、唯一独身男性である脇本が犯人と断定する。

だが、脇本は大隣の腹心の部下であり、大隣により次期部長の座も約束されていた。
大隣を殺害する動機が無いのだ。

行き詰ったマヤ。
しかし、由良からの情報が新たな局面をもたらした。
何でも、大隣は「サプライズにはサプライズ」との信条の持ち主で「サプライズパーティーを用意された際にはサプライズ返し」で応じていたらしい。

さらに、有美香から大隣が脇本に宛ててワインを用意していたことを聞き出す。
他にも、サチからサプライズパーティーの前日に脇本が意気消沈していたとの情報が飛び込んだ。

此処で公園でグルグルを行うマヤ。
遂に脇本の動機に行き当たる。

マヤは不二子たちの前へ脇本を呼び出した。

まず、マヤはサプライズパーティー当日に限っての大隣の不審な点を挙げる。
大隣はあの日に限って安物のスーツを着込んでいた。
さらに、財布、携帯電話、高級腕時計を事前に外していた。
そう、大隣はまるでシャンパンに濡れることを知っていたかのように対策していたのだ。
しかも、あの日の大隣のリアクションは完璧過ぎた。

此処からマヤは脇本が大隣にサプライズパーティーの内容を漏洩していたと指摘する。
おそらく、これまでも脇本は大隣にサプライズの内容を教えていたのだろう。

脇本はこれを利用し大隣を殺害したのだ。

ケーキから煙が吹き出した途端、脇本は大隣にハンカチを渡した。
ところが、そのハンカチにはピーナッツ成分が染み込ませてあった。
これを口にした大隣はアレルギーを発症し絶命したのである。

だが、脇本は証拠が無いと主張する。
これに不二子が反論した。
提示されたのは「ピーナッツオイルの購入履歴」だ。
其処にはパーティーの前に脇本がピーナッツオイルを購入したことが記録されていた。

この不二子による援護射撃を受けて、マヤが動機を追及する。

脇本はパーティーの前日に大隣から次期部長が自分では無いことを知らされた。
脇本は大隣に裏切られたと考え復讐したのだ。

だが、これは大隣の嘘であった。
大隣は脇本にサプライズ返しを行おうとしていたのだ。

大隣が用意していたワインを開封し中身を飲み干したマヤたち。
其処には「脇本を次期部長に推薦する」と記されていた。
これこそ、大隣が脇本へ向けたサプライズだった。

脇本の献身は大隣に評価されており、部長に推されることで報われようとしていたのだ。
つまり、脇本の犯行は無意味だったことになる。

これに錯乱した脇本は割れたワインの瓶を振り回す。
此処でマヤの鞭が炸裂、脇本は逮捕されることに。

大隣は脇本を信じていた。
だが、脇本は大隣を信じることが出来なかった。
それが事件の原因だったのだ。

そして、反目し合っているかに見えた不二子とマヤであったが、不二子はマヤの捜査能力を信頼していた。
だからこそ、脇本の犯罪を立証できたのである。

さて、改めて不二子のサプライズ誕生日パーティーが行われた。
マヤの指名を受け、何故か意気揚々とケーキの蝋燭を吹き消す代官山。

途端にケーキが破裂!!
代官山は衝撃にのたうつことに。
もちろん、この仕掛けはマヤの仕業である。
あまりのことに絶句する不二子。

「サプライズ返し……」
そっと呟くマヤ、それは不二子に向けての彼女なりの感謝の表現だったのかもしれない―――5話に続く。

<感想>

原作は七尾与志先生「ドS刑事シリーズ」。
2015年4月時点でのシリーズは既刊4冊、それぞれ第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』、第2弾『ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件』、第3弾『ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件』、第4弾『ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件』となっている。
過去には第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』をネタバレ書評(レビュー)してますね。

『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

そのドラマ版。

今回は2組の上司と部下を通じ「信頼」が描かれることに。
まず「大隣と脇本」、それに「不二子とマヤ」。

あらすじにもある通り、大隣は脇本を信じていたが脇本は大隣を信じることが出来なかった。
一方、反目し合っているかに見えた不二子とマヤだが、不二子はマヤの捜査能力を信頼していた。
では、マヤはとなりますが素直では無い物の不二子を上司として認めている……筈です、たぶん。

おそらく不二子がマヤの援護射撃を行うとのサプライズに対し、マヤがラストで彼女なりのへそ曲がりの感謝を伝えることに。
それがあの「サプライズ返し」だったのでしょう。

そう言えば、腹心の部下である脇本だからこそ大隣の性格は良く知っていた筈なのですが、よほど裏切りが許せなかったのでしょう。
こちらは悲しい擦れ違いでした。

うむ、かなりキャラクターが定着して来て面白くなった印象です。

◆「七尾与史先生」関連過去記事
【ドS刑事ドラマ版】
「ドS刑事」第1話「攻撃系女子とピュア巡査バディの痛快ポリス・コメディー!潜入捜査で女装しなさい」(4月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第2話「連続放火殺人!だけど合コンに潜入しなさい!?爆走ポリス・コメディ!」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第3話「恐怖の連続放火にマヤの怒り爆発!恨みの連鎖の謎を解く涙のドS攻撃!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドS刑事」第4話「囚われの少女は超ドS!?マヤVSリトルマヤ究極の対決 疑惑の誘拐事件!」(5月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【著作関連】
『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『死亡フラグが立ちました!』(七尾与史著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『キルキルカンパニー』(七尾与史著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ関連】
「超再現!ミステリー」(日本テレビ系、2012年)まとめ

「超再現!ミステリー」第5回「“大人気…死亡フラグが立ちました”超天才バナナを使った殺人犯IQ手口&興奮ラスト」(5月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

シリーズ第4弾「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件」です!!
ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件





シリーズ第1弾「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 (幻冬舎文庫)





シリーズ第2弾「ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)





シリーズ第3弾「ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)」です!!
ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 (幻冬舎文庫)





キンドル版「ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件 (幻冬舎単行本)」です!!
ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件 (幻冬舎単行本)





シリーズ既刊3冊がセットになったキンドル版「ドS刑事 シリーズ3冊セット【電子版限定】」です!!
ドS刑事 シリーズ3冊セット【電子版限定】





「死亡フラグが立ちました! ~カレーde人類滅亡!? 殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
死亡フラグが立ちました! ~カレーde人類滅亡!? 殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)





「死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)」です!!
死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)





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北村薫先生『太宰治の辞書』(新潮社刊)刊行記念が東京創元社さんにて開催中!!「やっぱり北村薫はおもしろい! あなたと《円紫さんと私》」とは!?

2015年3月31日は北村薫先生ファンにとって喜ばしい日となりました。
そう、「円紫さんと私シリーズ」最新刊が17年ぶりに発売されたのです。

その最新刊のタイトルは『太宰治の辞書』(新潮社刊)。

シリーズとしては『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』(いずれも東京創元社刊)に続く第6弾作品。

そんな『太宰治の辞書』のあらすじは次の通り。

<『太宰治の辞書』あらすじ>

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

芥川の「舞踏会」の花火、太宰の「女生徒」の“ロココ料理”、朔太郎の詩のおだまきの花……その世界に胸震わす喜び。自分を賭けて読み解いていく醍醐味。作家は何を伝えているのか――。編集者として時を重ねた《私》は、太宰の創作の謎に出会う。《円紫さん》の言葉に導かれ、本を巡る旅は、作家の秘密の探索に――。《私》シリーズ、最新作!
(新潮社公式HPより)


あらすじにもある通り、あれから時を重ねた《私》が登場します。
ファンにとってはこれだけでも待望の出来事。

また、版元が変わったことで装丁のイメージが変わることもありますが、今回に限ってはこれまでのシリーズイメージを引き継いだ表紙になっています。
ただ、サイズが四六判なので既刊シリーズ(文庫判)と並べるのは難しそう。
とはいえ、素直に嬉しい!!

ちなみに『太宰治の辞書』収録作は『花火』、『女生徒』、表題作『太宰治の辞書』の3篇。
『花火』については『小説新潮2015年1月号』(新潮社刊)に掲載されたことを記事として取り上げていましたね。

北村薫先生からのクリスマスプレゼント!!「円紫さんと私シリーズ」最新作『花火』が『小説新潮2015年1月号』に掲載!!

此の中で、新作短編が発表されたことで単行本第6弾もいずれやって来るのでは……としていましたが、それが早くもやって来たワケです。
これは嬉しい誤算、まさにサプライズ!!

そして、そんな読者に対してさらなるサプライズが!!
この『太宰治の辞書』(新潮社刊)刊行を記念して、シリーズの大半を刊行している東京創元社さんが「やっぱり北村薫はおもしろい! あなたと《円紫さんと私》」を開催中です。

「やっぱり北村薫はおもしろい! あなたと《円紫さんと私》」とは!?

東京創元社さん公式HPによれば「読者の手でこのシリーズの面白さをもっともっと伝えて欲しいとの目的で、その面白さを伝えるイラストやコメントをツイッター上で募集するキャンペーン」のこと。

なんと、なんと「応募者のうちから数名に宛名入り北村薫先生のミニサイン色紙がプレゼントされる」らしい。

ルールは次の通り。

・既刊の「円紫さんと私シリーズ」の面白さや好きな理由をイラストやコメントでツイッター上にて伝える(イラストの場合はPOPも可)。
・イラスト(POP)の場合は画像データや写真を添付すること。
・コメントの場合は1ツイート内で収めること。
・いずれの場合も「ハッシュタグ(#円紫さんと私)」を入れること。この際、前後に半角スペースを忘れない。
・「シリーズ中の1作品のみについて」や「シリーズ全体について」など感想は自由。映像化の際の俳優について語るのもアリ。
・応募者はプロ、アマ不問。漫画家さんや現役書店さんからの物もOKとのこと。
・素敵な作品は東京創元社さんの公式POPとして採用される場合あり。

なお、募集期間は2015年5月7日(木)から5月17日(日)まで。

純粋に面白さを伝えるべく取り組むも良し。
此処でしか手に入らないであろう北村薫先生のミニサイン色紙を狙って取り組むも良し。

いずれにしてもファンにとっては大チャンス!!
挑むべし!!

◆「北村薫」先生関連過去記事
【著作関連】
「冬のオペラ」(北村薫著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ関連】
探偵Xからの挑戦状!「ビスケット」(北村薫著)本放送(4月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他】
ドラマ版「ビスケット」について北村薫先生がコメントされる!!そこには大ニュースが!!

北村薫先生からのクリスマスプレゼント!!「円紫さんと私シリーズ」最新作『花火』が『小説新潮2015年1月号』に掲載!!

「太宰治の辞書」です!!
太宰治の辞書





こちらはキンドル「太宰治全集 249作品(人間失格、走れメロス、女生徒、津軽 ほか)」です!!
太宰治全集 249作品(人間失格、走れメロス、女生徒、津軽 ほか)





『花火』が掲載された「小説新潮 2015年 01月号 [雑誌]」です!!
小説新潮 2015年 01月号 [雑誌]





シリーズ第1弾「空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)」です!!
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)





シリーズ第2弾「夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)」です!!
夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)





シリーズ第3弾「秋の花 (創元推理文庫)」です!!
秋の花 (創元推理文庫)





シリーズ第4弾「六の宮の姫君 (創元推理文庫)」です!!
六の宮の姫君 (創元推理文庫)





シリーズ第5弾「朝霧 (創元推理文庫)」です!!
朝霧 (創元推理文庫)



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「英国一家、日本を食べる」4話「力士サイズになる料理」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」4話「力士サイズになる料理」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<4話あらすじ>

テレビで相撲を見たアスガーは、巨大な力士たちの姿に驚く。何を食べるとあんなに大きくなれるのか?その疑問を解くために、マイケルたちは相撲部屋を突撃取材!厳しい朝稽古に続いて、食事の時間がやってきた。マイケルは、食事当番の力士と一緒に台所に立つことを許される。いよいよ、力士たちの秘密が明かされる?!
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

此処数日、滞在中の部屋に缶詰となって原稿に挑むマイケル。
おかげで部屋から動けないアスガーやエミルたちの不満は頂点に達していた。
事あるごとに「何処かへ行こう」、「動こう」とマイケルへ訴えかけるアスガー。
そして、遂には……。

「動かないと、また太るよ!!」

アスガーのこの一言に、マイケルが過剰に反応した。
ゆっくりと振り返るマイケル。
だが、マイケルの口元には余裕の微笑みが。

「ところが、日本にはこんな人たちも居る」

呟きながらマイケルは手にしたテレビのリモコンをさっと動かす。
テレビに映し出されたのは日本の国技・相撲だ。
其処ではマイケルを歯牙にもかけないような体格の人々がたくさん並んでいた。

世に云う力士である。
大きい、かなり大きい。
しかも、力士は何やら髷らしきものまで結っているではないか!!

これに衝撃を受けたアスガーは言葉を失う。
その姿に密かな優越感を抱いたマイケル。

すると、気を取り直したアスガーがある問いを発する。
この人たちは何を食べてあんなに大きくなったんだろう、と。

相撲のことは知っていたマイケルだが、それは考えたことが無かった。
こうして、ちょうど良いとばかりに一家で相撲部屋の取材に向かうことに。

急な話だけに、もちろんアポは取っていない。
相撲部屋の前に立ったマイケル一家だが、中から現れた壁のような大男にあっさりと断られてしまう。
だが、マイケルには未だ余裕が―――切り札が残されているのだ。

そう、困った時のトシ頼み。
トシに連絡を取ると、2分ほどで内側から扉が開き親方自ら彼らを招き入れた。
驚くべきトシのコネクション。
一体、トシとは何者なのだろうか……ふと思うアスガーとエミル。

それはそれとして、ゲストとして迎え入れられたマイケル一家。
その前では巨体と巨体がぶつかり合っていた。
どうやら、稽古中だったようだ。

改めて目にした力士に衝撃を受けるアスガー。
やはり大きい。
彼らが象だとすればアスガーはまさに蟻ほどの大きさでしかない。

しかし、そんな中にも1人だけ小柄な力士が。
しかも、どうやら日本人では無いようだ。
親方によると、彼はエストニア出身のタリンザンと言う力士らしい。

アスガーは唯一小柄な彼に感情移入したようで「あんなに小さくちゃ……」と心配そうだ。
ところが、親方は首を横に振る。

それもその筈、タリンザンは小兵ながらも強い力士であった。
彼の2倍はあろうかという大柄な力士をあっさりと投げ飛ばしたのだ。

これこそ「柔よく剛を制す」。
このように「大きい方が強いワケでもないところ」も相撲の魅力なのだそうだ。

マイケルはと言えば力士たちの風貌に感心していた。
それはまさに「歴戦の勇士」を感じさせるもので、顔にも戦闘意欲が漲っている。

ところが、稽古の時間も終わり食事時間となった途端に彼らの顔が変貌する。
弛緩したかと思うと本当に楽しそうに微笑み出したのだ。
其処には先程までの「歴戦の勇士」は1人も居なかった。

あの勇姿を此処までに変える食事の秘密とは!?
マイケルは親方の許可を得て厨房へ。

其処に居たのは力士の1人。
彼によれば「鶏肉の醤油ちゃんこ」を作るらしい。
どうやら、相撲部屋の食事は力士自身による持ち回りで、当番は「ちゃんこ番」と呼ばれているようだ。

ちゃんこ鍋には基本レシピはないらしい。
食材は特に選ばず、出汁が染み込み美味しくなるように乱切りで投入される。
後は各相撲部屋ごとの秘伝があるだけだ。

ちなみに親方によると昔は牛肉や豚肉は使用しなかったそうだ。
牛も豚も前足が地面に着いているが、力士にとって手が地面に着くことは負けを意味するから避けられたのだ。
しかし、今では加工食品ならば大丈夫らしい。
なにしろ、美味しければそれで良いのだ。
ふむふむと頷くアスガーたち。

無事にちゃんこ鍋が完成し、いよいよマイケルたちもご相伴に預かることに。
力士たちの旺盛な食欲に、ちゃんこ鍋の中身はみるみる消えて行く。
呆気にとられていたアスガーだが、押されるようにおそるおそる口へと放り込んだ。

「うんまぁ〜〜〜い!!」

一口するなり喜色満面になるアスガー。
どうやら、これまたお気に召したようだ。
もちろん、マイケルたちもこれを堪能出来た。

さて、食事を終えて再び稽古時間が開始。
と、その前に親方がアスガーに「相撲を取ってみないか」と奨める。

「まさか、死んじゃうよ……」

恐れ戦くアスガーだが、マイケルたちの後押しを受けて土俵へ。
相手になったのは先程のタリンザンだ。

こうなったら当たって砕けろとばかりに飛び込むアスガー、全体重を乗せて張り手を叩き込む。
とはいえ、大人と子供……しかも、相手はプロの力士だ。
これが通用する筈がない。
だが、タリンザンはアスガーを喜ばそうと土俵上に仰向けに倒れ込んだ。

思わぬ大金星に土俵上を飛び跳ねるアスガー。
兄の勝利にエミルも興奮気味である。

「良いお弟子さんたちですね……」
この様子を見ていたマイケルが親方に告げる。
力士が身体だけではなく心も鍛えていることを知ったマイケルであった。

こうして、相撲部屋を満喫したマイケル一家はすっかり相撲の魅力の虜になってしまったとさ―――エンド。

<感想>

原作はマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』と『英国一家、ますます日本を食べる』(共に亜紀書房刊)。
NHKさんにて毎週木曜日0時40分から1時まで放送中、全24話予定。

前半はマイケル一家を中心としたカートゥーンパート、後半はトシ視点のドキュメンタリーパートからなる。

この4話のテーマは「相撲」。
相撲について語られると共に、その食事である「ちゃんこ鍋」が取り上げられました。
同時に「バランス」についても語られていたように思いますね。

例えば、ちゃんこ鍋の栄養バランス。
例えば、力士は身体だけではなく心も鍛えていること。これもまたバランス。
例えば、良く食べて良く動くこと。これもバランスです。

なるほど、このバランス感覚こそが相撲にとって重要なのかもしれません……って、そもそも土俵上で倒れないようにすること自体が「バランスの産物」で常日頃から「バランスの大切さ」を求められていました。

そして、本作自体もバランスが肝心。
ユーモアとシリアスのバランス、アニメパートと実写パートのバランス。
これまた良かった。

「バランスの大切さ」、今回は見事にこれを表現した回だったと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「英国一家、日本を食べる」1話「新宿・思い出横丁」(4月16日)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」2話「最高の天ぷら」(4月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」3話「日本料理の神髄」(4月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

原作「英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)」です!!
英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)





キンドル版「英国一家、日本を食べる 亜紀書房翻訳ノンフィクション」です!!
英国一家、日本を食べる 亜紀書房翻訳ノンフィクション





同じく原作「英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)」です!!
英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)





キンドル版「英国一家、ますます日本を食べる 亜紀書房翻訳ノンフィクション」です!!
英国一家、ますます日本を食べる 亜紀書房翻訳ノンフィクション





こちらは同作者によるシリーズ最新作「英国一家、フランスを食べる」です!!
英国一家、フランスを食べる



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