土曜ワイド劇場「救急救命士・牧田さおり 同窓会に緊急出動！！恩師が謎の投身自殺…容疑者は憧れの先輩！？家族を失った男の空白の90分！サクラ草が舞散る殺人現場の秘密」（5月9日放送）ネタバレ批評（レビュー）です。
＜あらすじ＞
横浜みなと消防署の救急救命士・牧田さおり(浅野温子)は高校の同窓会に出席、テニス部の先輩だった上原浩介(榎木孝明)と再会する。上原は有名なガーデニングデザイナーで、同窓会の会場であるレストランの庭園のデザインも手がけたという。さおりは当時から憧れの存在だった上原が2年前に離婚した事を聞き、内心ときめく。
だが、その宴席に遅れて来た恩師・三村幸男(山本圭)が突然、胸を押さえてうずくまる事態が発生！ さおりが的確な救急処置を施して救急搬送し、事なきを得たが、三村は1週間ほど入院することになった。
ひとり暮らしの三村の身を案じ、翌日、病室を訪れたさおり。見舞いに来ていた上原と共に三村を励ましていると、みなと警察署の刑事・佐久間弘樹(羽場裕一)が現れ、上原に任意同行を求めた。どうやら、建築デザイン会社の社長・藤川慎一(三上市朗)が殺された事件で、上原が容疑者として浮上したらしい。もともと藤川は上原が社長を務める会社の社員だったが、利益よりも仕事内容を優先させる上原の経営方針に反発。ほかの社員たちを巻き込んでクーデターを起こし、上原は2年前、社長を解任されていたのだった。しかも、上原はその苛立ちを妻や娘に暴力という形でぶつけてしまい、その果てに離婚。藤川のせいで、幸せな家庭をも失っていたのだ。
藤川が殺されたのは、さおりたちが再会した同窓会の午後で、上原は途中、三村の様子を見に行くため会場を離れており、佐久間らはその間に上原が犯行に及んだのではないかと疑っていた。
ところがその後、同窓会の会場だったレストランのオーナー・小野寺静(岡まゆみ)が刺されて重体となる事件が起き、なんと退院したばかりの三村が自首。三村は藤川を殺害したのも自分だと、神奈川県警管理官・伊東肇(中村俊介)らに自供する。恩師の無実を固く信じるさおりだったが、三村がある悲しい出来事をきっかけに、藤川を強く憎んでいた事実を知り…！？
そんな中、さおりは救命講習の受講生・竹下すみれ(鉢嶺杏奈)、三村ら独居老人たちを世話するボランティア・柴田優也(川野直輝)らと知り合うが…！？
（あらすじ・写真共に公式ＨＰより）
では、続きから（一部、重複アリ）……。牧田さおりは横浜みなと消防署の救急救命士である。
そんなさおりは小野寺静が主催する高校の同窓会に出席、憧れだったテニス部の先輩・上原浩介と再会する。
上原にときめくさおりだが、そんな気分も吹っ飛ぶ事態が発生する。
なんと、遅れてやって来た恩師・三村幸男が倒れてしまったのだ。
どうやら、三村は病気を抱えていたらしい。
さおりの手当の甲斐あって、三村は一命を取り留めることに。
後日、上原と共に三村の見舞いに訪れたさおり。
其処にはボランティアで三村の介護をしている柴田優也と、その友人である竹下すみれが居た。
すみれを目にし、何やら動揺する上原。
これを気に掛けるさおりだが、突然に佐久間刑事が登場し上原に事情聴取を求める。
建築デザイン会社の社長・藤川慎一殺害事件について上原に容疑がかかっていたのだ。
実は、藤川は上原の部下だったのだがクーデターを起こし会社を乗っ取っていた。
その後、上原は傷心から妻や娘に暴力を奮うようになり、家族とも別居状態に陥っていた。
上原には藤川殺害の動機があったのである。
しかも、あのすみれこそ上原の娘であった。
矢先、今度は静が何者かに刺され重体に。
これに対し三村が犯行を認め出頭して来る。
しかも、三村は藤川殺害をも認めたのだ。
三村には息子・靖史が居たのだが、藤川にイジメ抜かれて死亡していたのだ。
三村はその復讐を行い、静に現場を目撃され脅迫された為に口封じしようとしたと主張する。
ところが、当の静は三村の主張を認めようとしない。
結局、三村は拘束を解かれることに。
直後、三村は自殺未遂してしまう。
事此処に至り、柴田とすみれが「自分たちの所為だ」とさおりに訴える。
何でも、家庭崩壊の原因が藤川にあると考えたすみれは彼の家に赴き謝罪を要求した。
ところが、これを拒否された上に藤川に襲われてしまった。
其処に通りがかった柴田がすみれを助けようとして藤川を昏倒させてしまったらしい。
柴田は自身の犯行だと主張するが……。
佐久間たちが真相を掴んで来た。
藤川殺害の真犯人は静だったのだ。
静は藤川に営業資金を融通して貰っており、返済を迫られていた。
其処で柴田の傷害事件に便乗して藤川を殺害したのだ。
さらに、静は自身の犯行を棚に上げ柴田たちの犯行とした上で上原を脅迫しようとしたのだ。
しかし、これに気付いた三村に止められた。
静は逆上し三村を殺害しようとして反撃に遭ったのであった。
三村は柴田や上原たちを助けようとしていたのだ。
こうして事件はすべて解決したのだ―――エンド。
＜感想＞
「救急救命士・牧田さおり」シリーズ10作目。
過去記事に過去作のネタバレ批評（レビュー）ありますね、興味のある方はどうぞ！！
では、ドラマの感想から。
此処からは、あくまで管理人個人の感想に過ぎないことを前置きした上で。
うむむ……正直、何がやりたかったのかが良く分からない。
特にテーマも無いけど取り敢えず作る必要があったので作ったドラマとの印象。
ただ起こったことを並べただけとでも言うべきか……。
何だろう、主人公がさおりである必然性が余り感じられなかった。
これについては事件の真相がさおりが調べた結果ではなく、全て柴田や佐久間らからもたらされているのがその原因かも。
かなり受動的過ぎたかなぁ……。
人情物ならばそれでもアリだけど、それが狙いにしては特に琴線に触れることが無かったのも痛かった。
とはいえ、その分だけ気軽に視られたのも事実ではある。
此の点は評価すべきだろうか。
シリーズ次回に期待！！
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牧田さおり：浅野温子
伊東 肇：中村俊介
長谷川洋司：石丸謙二郎
佐久間弘樹：羽場裕一
小嶋義和：眞島秀和
小野寺静：岡まゆみ
柴田優也：川野直輝
竹下すみれ：鉢嶺杏奈
三村幸男：山本 圭
上原浩介：榎木孝明 ほか
（公式ＨＰより、敬称略）
