ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
連続連れ去り事件が発生。8件の事件のすべての現場には、被害者の衣服や持ち物が抜け殻のように残されており、その周囲には謎のミステリーサークルが描かれていた。UFO研究家の田宮ユウホウ(手塚とおる)は、被害者がUFOに連れ去られた可能性を指摘。世間はちょっとした騒ぎになるが、代官山(大倉忠義)はUFOの存在を信じることができず、不二子(吉田羊)も騒動を無視。しかし意外にもUFOに関する情報に詳しいマヤ(多部未華子)は、ユウホウに意見を聞きに行くことに。
マヤと一緒にユウホウのイベントに参加した代官山は、マヤのイタズラで舞台に上げられ、
宇宙人の“声”をキャッチ!
すっかりユウホウの“信者”になってしまう。一方マヤは、イベント会場で不審な動きを見せる男・武藤(松嶋亮太)を目撃。ユウホウがサインに描いたミステリーサークルにも疑問を抱く。そして、被害者の女性が武藤のリサイクルショップで扱っていた商品を身に着けていたことが判明し、彼女と武藤の関係を調査することを決めるのだが、代官山は「自分も調べたいことがある」と単独行動をすることに。
翌日、マヤは新たなパートナーに立候補した浜田(八乙女光)と共に捜査に出るが、いまいちペースがつかめない。一方代官山は、単身、ユウホウの元に向かうのだが…!?
(公式HPより)
では、続きから……(一部、重複アリ)。
青空署管内にて計8件もの連続連れ去り事件が発生。
すべての現場には謎の不審車情報とミステリーサークル、それに被害者の衣服が残されていた。
その状況からUFOによるものではないかと噂が囁かれるようになった。
噂はどんどんと拡大し、やがて町はこの噂で持ちきりとなった。
此処に10年前に一世を風靡したものの今は過去の人となりつつあった研究家の田宮ユウホウは一躍人気者に!!
ユウホウは衆人環視の前で次々と目立つ行動を取って行く。
8人もの被害者が出たことで看過出来なくなった青空署でも捜査が開始。
実はUFOに詳しかったマヤは早くもユウホウに注目し彼を調べ始める。
一方、代官山はユウホウから天の声を聞かされ有頂天に。
さらにユウホウは、代官山の背に8番目の被害者の傍に描かれていた「ピクトグラム型」のミステリーサークルをサインする。
これを目にしたマヤはユウホウの犯行を確信する。
何故なら、描かれていたミステリーサークルがピクトグラム型であることは公表されておらず、犯人しか知り得ない情報だったからだ。
ところが、すっかりユウホウに傾倒した代官山はマヤを信じず別行動を取ることに。
これに肩を落とすマヤ。
そんなマヤに浜田が新相棒として立候補する。
こうして、マヤは浜田を連れまわすことに。
マヤはユウホウのもとに出入りしているリサイクルショップの経営者・武藤に注目するが……。
そんな中、代官山が姿を消した。
そう、9番目の被害者になってしまったのだ。
代官山の安否を心配し焦るマヤ。
其処に次々と情報が飛び込んで来た。
まず、現場付近で目撃された不審車両は武藤の所有であった。
そして、5番目の被害者・栞が婚約者から逃げたがっていたこと。
他の被害者に多重債務者が居たこと。
10年前に武藤がユウホウを夜逃げさせていたことを知った。
此処でマヤは浜田とグルグルを行い、ある結論に辿り着いた。
マヤが向かった先は武藤のリサイクルショップであった。
その頃、其処には拘束された代官山が転がされていた。
やはり誘拐犯はユウホウと武藤だったのだ。
駆け付けたマヤは武藤を逮捕、抵抗するユウホウも鞭で一蹴する。
此処で真相を語り出すマヤ。
実は武藤は夜逃げ代行業を運営していたのだ。
代官山を除く被害者8人は夜逃げの依頼人だったのである。
ユウホウはこれを不可思議な出来事に偽装することで人気者になろうと企んだのだ。
武藤とユウホウが逮捕されたことで事件は解決し代官山も助け出された。
マヤもそれまでの焦燥から一変、いつもの不敵な表情を浮かべるマヤに戻るのであった。
そして後日、マヤは代官山が天の声を聞いた理由が「耳がキーンとしていたから」と知ることとなるのである。
そう、まさかの「耳がキーン」であった―――8話に続く。
<感想>
原作は七尾与志先生「ドS刑事シリーズ」。
2015年4月時点でのシリーズは既刊4冊、それぞれ第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』、第2弾『ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件』、第3弾『ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件』、第4弾『ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件』となっている。
過去には第1弾『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』をネタバレ書評(レビュー)してますね。
・『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
そのドラマ版。
テーマは「マヤの代官山への想い」か。
今回、マヤは完全にツンデレでしたね。
どう見ても代官山に特別な感情を抱いていることが窺えます。
これを不器用に表現するマヤ、そしてそれに気付かない様子の代官山。
いや、もしかして代官山は気付いていて素知らぬふりをしているのか。
だとすると恋愛上級者だぞ、代官山。
そして、そんな代官山とマヤの遣り取りに視聴者もニヤニヤです。ニヤニヤ。
でもって、まさかの此処で「耳がキーン」がフィーチャー。
「耳がキーン」恐るべし……。
そして、ふと気付いたがユウホウは代官山を誘拐しなければ大きな犯罪行為に問われずに済んだような……。
さらにさらに「夜逃げ代行業」に「夜逃げ屋本舗」を思い出したり。
なかなかサプライズでした。
◆「七尾与史先生」関連過去記事
【ドS刑事ドラマ版】
・「ドS刑事」第1話「攻撃系女子とピュア巡査バディの痛快ポリス・コメディー!潜入捜査で女装しなさい」(4月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「ドS刑事」第2話「連続放火殺人!だけど合コンに潜入しなさい!?爆走ポリス・コメディ!」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「ドS刑事」第3話「恐怖の連続放火にマヤの怒り爆発!恨みの連鎖の謎を解く涙のドS攻撃!」(4月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「ドS刑事」第4話「囚われの少女は超ドS!?マヤVSリトルマヤ究極の対決 疑惑の誘拐事件!」(5月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「ドS刑事」第5話「サプライズパーティ殺人事件!マヤも逆上・横暴上司に復讐したのは誰だ」(5月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「ドS刑事」第6話「女子高生殺人に仕組まれた罠にマヤ怒りの法廷乱入!もう女装はイヤです」(5月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【著作関連】
・『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』(七尾与志著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『死亡フラグが立ちました!』(七尾与史著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『キルキルカンパニー』(七尾与史著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
【ドラマ関連】
・「超再現!ミステリー」(日本テレビ系、2012年)まとめ
・「超再現!ミステリー」第5回「“大人気…死亡フラグが立ちました”超天才バナナを使った殺人犯IQ手口&興奮ラスト」(5月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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