2015年06月21日

『クララ殺し』第1話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.71 JUNE 2015』掲載)

『クララ殺し』第1話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.71 JUNE 2015』掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

●私はなぜ殺されそうなの? おしえて、おじいさん!――というわけで、『アリス殺し』の姉妹編が本号より連載開始です
(東京創元社公式HPより)


<感想>

小林泰三先生の新作長編。

一読するなり驚きました。
「クララ」は「クララ」でも「アルプスの少女」ではなく『くるみ割り人形』の「クララ」とは!!

読む前はてっきり「クララ」、「車椅子」、「おじいさん」の3つのキーワードで「アルプスの少女」を思い浮かべていたのですが、今作のモチーフはE.T.A.ホフマン作『くるみ割り人形とねずみの王様』だと思われます。
そう、あのピョートル・チャイコフスキーによるバレエ『くるみ割り人形』の原作です。

例えば……。

ホフマン宇宙→作者ホフマンの創作世界であることを示す。
クララ→チャイコフスキー『くるみ割り人形』の主人公。原作では「マリー」。
ドロッセルマイアー→原作、バレエ共に『くるみ割り人形』ではドロッセルマイヤー。時計職人や名付け親など立場が変わる。
シュタールバウム→原作、バレエ共に『くるみ割り人形』でもシュタールバウム。クララの父親。
フリッツ→原作、バレエ共に『くるみ割り人形』でもフリッツ。クララの兄。
鼠→原作、バレエ共に『くるみ割り人形』の敵役。

でもって、未登場のくるみ割り人形の代わりがビルとなるのか?

さて、此処で注目したいのは「実はくるみ割り人形にはさまざまなバージョンが存在する」こと。
チャイコフスキーが原作とした『くるみ割り人形』は『三銃士』で知られるアレクサンドル・デュマの翻訳版を基にしています。
なので、主役の名は「クララ」。

ところが、ホフマンの原作では主役は「マリー」なのです。
さらに「マーシャ」とする場合もあるとか。

いずれにしろ、ホフマン世界にも関わらず、何故か「クララ」が登場しています。
気になったので調べてみましたが、ホフマン原作ではクララは未登場。
マリーの兄弟も姉・ルイーゼと兄・フリッツのみ。

此処では敢えて「クララ」と「マリー」に注目。
ちなみにそれ以外の登場人物の名前はほぼ共通(くるみ割り人形の正体は原作とバレエ版で異なるが……)。
すなわち、原作とバレエ版通じて1人のキャラクターに2つの名前があるのはクララのみ。

これ、アーヴァタール世界ではかなり重要なことのような……。
なにしろ「くるみ割り人形」世界の主人公が2人居るようなもの。
此の時点で次のような大仕掛が疑われます。

例えば「ホフマン世界」の「クララ」が二重人格であり「クララ」と「マリー」2つの人格を所持。
これが地球世界で2つの人格を抱えることに繋がり「露天くらら」と「???」の2人に分かたれている場合。
其処で「ホフマン世界」にて「マリー」が身体の主導権を奪うべく「地球世界」の「露天くらら」殺害を目論んだ。
「露天くらら」が死亡すれば「クララ」ではなく「マリー」を名乗ることが出来るようになるから……とか。

個人的に前作『アリス殺し』の時点で二重人格でのアーヴァタールの扱いにかなり興味があったので、今回はこれではないかなぁ……と予測してます。
さて、管理人の推理は正しいのか……注目です!!

でもって、此処からさらにポイントになりそうなのが「クララ」が「アルプスの少女」のように車椅子で生活していること。
これにより、純粋に『くるみ割り人形』がモチーフとは言い切れなくなっているのも気になるところ。
どうも、これはかなり狙った意匠のような気がする。
当然、これも驚愕のトリックに繋がりそうな予感です。

さて、此処から他にも注目すべきであろうポイントを挙げておきましょう。

まず気になるのは前作からの時系列。
白兎はもちろん、蜥蜴のビルも健在であるし、井森が王子のみハンプティ・ダンプティと理解していることから、この作品は『アリス殺し』前の出来事なのか?
それとも『アリス殺し』ラストを引き継いだ新しい世界なのか?
あるいはあくまで『アリス殺し』とは並行世界となるのか?

ビルが世界を超えたことが何を意味するのか?
前作は冒頭に大きな手掛かりが隠されていたが、今回もそうなのか?
だとすると、ビルの世界移動にヒントが?

そして何と言っても、このシリーズは地球側登場人物とアーヴァタールの繋がりがメイン。
今回も此処にトリックが隠されているのか?

1話ラストのドロッセルマイアーの表情の意味は?

まさに謎ばかり。

また第二弾だけに、先述した地球とアーヴァタールの関係性を用いた「二重人格」での「1人2役」や「2人1役」の可能性も考慮しておくべきだろう。
他にも前作自体を大きなミスリードとする可能性も。
例えば、アーヴァタールに関しても前作とは異なるルールで動いているかも。

ああ、いろいろ気になる!!
2話も見逃せそうにありません!!

ちなみにネタバレあらすじは大幅に改変しています。
どちらかと言えば、かなりライトにしました。
本作はもっとヘヴィかつブラックです。
興味のある方は本作それ自体を読むことをオススメします!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
【地球】
井森:『アリス殺し』から再登場。大学院生。アーヴァタールは蜥蜴のビル。
露天くらら:アーヴァタールはクララらしいが……。
ドロッセルマイアー:工学部教授。本人曰く「アーヴァタールはドロッセルマイアー」。
鼠:車中で焼死していた鼠。くららを襲った車に乗っていた。

【ホフマン宇宙】
蜥蜴のビル:『アルス殺し』から再登場。相変わらず場を掻き乱すことに。
クララ:ビルが出会った車椅子の少女。
ドロッセルマイアー:判事。
シュタールバウム:クララの父親。
フリッツ:クララの兄。
鼠:クララ殺しを図ったとして処刑された。


その日、蜥蜴のビルは白兎宅へと遊びに出かけて……迷子になった。
ビルの家から白兎の家はすぐ隣、迷子になったことに呆れつつビルは能天気に迷子になった理由を探る。
それよりもまず元来た道を引き返すべきなのだが、ビルは自身が論理的と信じる分析に従いさらに迷い込んでしまう。

いつしか湿地帯を抜け泥沼に嵌り、泥水で溺れ死ぬ寸前となった。
どんどんと死の淵に迫って行くビル。

だが、ビルはそれでもひたすらに突き進んだ。
やがて、水に浮くことを思いつき実行に。
プカプカと漂っていたところで何やら見知らぬ世界に辿り着いた。

ふと見れば、車椅子の少女が居る。
彼女に声をかけたビル、蜥蜴が言葉を口にしたことに驚く少女は自身をクララと名乗った。

そんなクララの背後には判事を名乗るドロッセルマイアーが立っていた。
ドロッセルマイアーによれば、此処は「ホフマン世界」。
ビルの居た世界とは別の世界らしい。
ビルは、彼に興味を抱いたドロッセルマイアーによりシュタールバウムの家へ。

シュタールバウムはクララの父であった。
ドロッセルマイアーはビルに頼みごとがあると主張。
これに反対するシュタールバウムだが、ドロッセルマイアーに頭部を分解され元に戻されると賛成の意を示す。
どうやら、いろいろといじられたらしい。
ドロッセルマイアーは相手を分解し構成を変更することで、相手を意のままにすることが出来るようだ。

さらに、クララの兄であるフリッツにも紹介されるビルだが……。

一方、地球ではビルの経験を井森がフィードバックしていた。
奇妙な感覚を味わいながら井森が大学へ登校したところ、車椅子の少女と出会う。
その少女は自身を「露天くらら」と名乗った。
どうやら、クララのアーヴァタールのようだ。

井森は彼女に導かれ、ドロッセルマイアーのもとへ。
ドロッセルマイアーは井森が通う大学の工学部教授だったのだ。

此処でドロッセルマイアーは井森に協力を求める。
何でもくららが再三にわたり命を狙われており、彼女を助けて欲しいらしい。

ドロッセルマイアーによれば犯人は「ホフマン世界」でアーヴァタールのクララを殺害することで地球世界のくらら抹殺を狙っているようだ。

現に先頃は鼠がクララに襲い掛かる事件が起こったと言う。
此の為に、地球世界のくららも鼠が原因と思われる車の事故に巻き込まれたのだそうだ。

井森はくららを見捨てては置けず、彼としてビルとして彼女を助けるよう努力することを約束する。
その第一歩として「ホフマン世界」での相棒を求めるのだが……。

これにドロッセルマイアーは何やら意味深長な表情を浮かべる。
そして、くららは不安な素振りを隠そうともしないのであった―――2話に続く。

◆「小林泰三先生」関連過去記事
【書籍関連】
『アリス殺し』(小林泰三著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『愛玩』(小林泰三著、新潮社刊『小説新潮 2015年3月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「ドッキリチューブ(『完全・犯罪』収録)」(小林泰三著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
【2014年】「啓文堂書店文芸書大賞」が決定!!栄冠は小林泰三先生『アリス殺し』(東京創元社刊)に輝く!!

『クララ殺し』第1話が掲載された「ミステリーズ!vol.71」です!!
ミステリーズ!vol.71





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キンドル版「アリス殺し」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

土曜ワイド劇場「京都南署鑑識ファイル 仕組まれた医療ミス殺人の謎!!身長差10cmの犯人の完全犯罪!?指紋、飛沫痕、足跡痕で暴く美人姉妹の空白の5年間!!」(6月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「京都南署鑑識ファイル 仕組まれた医療ミス殺人の謎!!身長差10cmの犯人の完全犯罪!?指紋、飛沫痕、足跡痕で暴く美人姉妹の空白の5年間!!」(6月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

ある朝、京都市内の住宅から出動要請が入り、京都南署鑑識係・円城寺りつ子(田中美里)は急行。現場はペインクリニックを営む開業医・藤倉忠(松田賢二)の自宅リビングで、ソファー周辺に多数の血痕が散っていた。りつ子は志賀主任(小林稔侍)らと共に血痕の採取に当たる。
藤倉は前夜、祇園のクラブのママ・宮崎華絵(七瀬なつみ)と琵琶湖畔にある別荘に宿泊して、夜9時ごろ帰宅。そのとき、すでに妻・まゆみ(下村愛)の姿はなかったが、気にせず寝てしまったところ、今朝になってソファーの血痕に気がついたという。
りつ子たちの分析で、まゆみはソファーに座っていたところを後方からゴルフクラブのようなもので殴殺されたと推測された。さらに、ガレージまで遺体を引きずった跡が残されていたことから、犯人はまゆみの車で遺体をどこかに運び出したものと思われた。刑事課・玉木課長(黒田福美)以下、大山刑事(東幹久)らは『遺体なき殺人事件』として、捜査を開始する。ところが、その後のりつ子らの鑑定で、なんとリビングに残された血痕が男性のものであると判明! いったいどういうことなのか…!?
そんな中、まゆみの車が山間の駐車場で見つかり、中から美容師・久保田勝(龍輝)の遺体が発見された。凶器のパターからはまゆみの指紋がくっきりと検出され、彼女が不倫相手の久保田を殺害したものと思われた。だが、付着した指紋の不自然さに疑問を抱いたりつ子が、藤倉家のリビングの血痕、被害者、加害者の位置関係を詳細に割り出してみると、久保田を殺したのはまゆみではないという真実が浮かび上がる――。

その矢先、山林の谷底でまゆみの絞殺死体が見つかった。おそらく2人を殺した犯人は、久保田殺しをまゆみの仕業に見せかけるため、彼女の遺体を谷底へ投げ捨て、久保田の遺体だけを車に放置したものと考えられた。大山刑事は、夫婦仲の冷え切っていた藤倉を真っ先に疑う。前夜、別荘で一夜を共にしていた華絵は睡眠導入剤を飲んで熟睡していたため、深夜に藤倉が別荘から外出したかどうかはわからないと証言、藤倉のアリバイは崩れた。
だがそこに藤倉の弁護士・青柳省吾(山本圭)が現れ、藤倉の事情聴取を拒否する。元検事の青柳は、なんと大山の実父だった…。大山が15歳のとき両親が離婚、大山は彼に憎しみを抱いているようだったが…!?

その後、藤倉が5年前、大学病院の麻酔科勤務医時代に医療ミスを犯し、患者を死亡させていた過去が発覚。被害者の妻は、華絵の着物を仕立てている呉服店のおかみ・桐生由利子(いしのようこ)だった。由利子は義妹の彩乃(中山忍)らとオリジナルブランドの立ち上げを前に奔走していたが…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

円城寺りつ子は京都南署の鑑識官。
上司である志賀主任と共に鑑識課員として様々な事件解決に貢献して来た。
そんなりつ子が手掛けることとなった新たな事件とは……。

ペインクリニック経営者・藤倉忠宅のリビングで多数の血痕が発見された。
藤倉によれば祇園でクラブのママ・宮崎華絵と遊んで帰宅したところ、惨状に気付いたらしい。
ところが、血痕の主は何処からも見つからない。
現場から藤倉の妻・まゆみの姿が消えて居たことから彼女こそが血痕の主だと思われたのだが……。

りつ子たちは血痕の位置や量などから、まゆみがゴルフクラブで撲殺されたと推測。
どうやら、犯人はまゆみを撲殺すると車で何処かへと運び去ったようだ。

こうして、遺体亡き殺人事件が発覚したのだが……さらに調べたところ、血痕の主が女性ではなく男性と判明する。
これは一体、どうなっているのか!?

矢先、まゆみの車が発見。
中から美容師・久保田勝の他殺体が発見された。

久保田はまゆみの不倫相手。
さらに、同時に発見された凶器からまゆみの指紋が検出された。
これにより、まゆみが久保田を殺害したと疑われたのだが……。

今度は当のまゆみの絞殺死体が発見される。
しかも、久保田よりも先にまゆみが死亡していたことも明らかに。
つまり、まゆみと久保田は相次いで第三者に殺害されたのだ。

こうして容疑はまゆみの夫である藤倉へ。
華絵の証言により、藤倉に犯行可能であることが分かり容疑が深まる。

だが、藤倉は青柳省吾弁護士を雇い入れた。
この青柳、実は大山刑事の実父であった。
大山の両親は離婚しており、彼は母親に育てられたのだ。
期せずして親子対決となることに。

父親を恨んでいた大山は青柳打倒を掲げて藤倉の周囲を調べる。
すると、藤倉が5年前に大学病院での麻酔科勤務医時代に医療ミスを犯していたことが判明。
しかも、この医療ミスで死者までもが出ていた。

医療ミスで死亡したのは桐生呉服店の経営者・桐生輝幸。
その妻である由利子は訴訟を起こし、勝訴していた。

現在の由利子は輝幸の妹・彩乃と共にオリジナルブランド立ち上げに勤しんでいた。
一方で、輝幸の兄・憲一と桐生呉服店の経営権で揉めていた。
これが事件に関わって来るのだろうか?

そんな中、今度は藤倉本人が何者かに刺殺されてしまう。
しかも、現場からは逃げ去る由利子が目撃されていたのだ。
当然、容疑は由利子へと向かう。

その頃、華絵の意外な過去が判明。
実は輝幸と親しい関係にあったのだ。

りつ子は桐生呉服店内を調べ、ある事実を発見。
さらに、藤倉殺害現場の足跡から犯人を特定した。

同じ頃、大山刑事も新たな事実を掴んでいた。
藤倉宅の電話から盗聴器が発見されたのだ。
これを仕掛けることが出来るのは華絵しか居ない。
さらに、青柳から医療ミス訴訟の資料を貰う。
其処にも重大な事実が……。

翌日、りつ子と大山刑事たちは由利子と彩乃の前に立っていた。
こうして、それぞれが調べた事実を伝えることに。

まず、りつ子は桐生呉服店から押収した由利子の帯締めからまゆみの皮膚片が検出されたことを明かす。
すなわち、まゆみ殺害に用いられた凶器はソレだったのだ。

では、まゆみと久保田の殺害犯は由利子なのか?
だとすれば、藤倉殺害も由利子の犯行なのか?
これにりつ子が首を横に振る。

りつ子は藤倉殺害現場の足跡から「彩乃が犯人である」と指摘する。

これを否定する彩乃。
だが、大山から華絵が罪を認めたと聞かされるや崩れ落ちた。

此処に真相が明かされることに。
5年前に発生した輝幸の医療ミス死亡事故。
だが、これは医療ミスではなく桐生が輝幸を故意に殺害した殺人事件だったのだ。

クラブのママとして働いてた華絵は藤倉と出会い、酔った彼から輝幸殺害について聞いてしまう。
なんと、藤倉は由利子から依頼を受け輝幸を医療ミスに偽装し塩化カリウムで殺害したのだ。
そして此の時、藤倉は輝幸殺害の証拠をまゆみに握られた為に、彼女と結婚せざるを得なくなったのである。

「ウソよ!!」
叫ぶ由利子だが、これも大山が首を横に振る。
青柳から提供された裁判資料を基に示談金と保険金の流れを調べたところ、それらが由利子から藤倉に渡っていたのだ。明らかな報酬である。
この資金により、藤倉は個人開業を果たしたのである。

しかも、桐生と由利子の会話を華絵が仕掛けた盗聴器で録音していた。
これ以上の証拠は無い。

こうして、由利子の裏切りを知った彩乃が華絵と共に復讐に乗り出したのだ。

彩乃は由利子に罪を着せるべく、由利子の帯締めでまゆみを殺害した。
ところが、想定外なことにまゆみは久保田と共に居た。
其処で久保田をも殺害することに。

此処で当初の予定が狂った彩乃は由利子ではなく藤倉に罪を着せることにした。
その後、藤倉を殺害し、この罪を由利子に着せようとしたのだ。

「信じていたのに!!」
兄・輝幸の殺害依頼を行った由利子を批判する綾乃。
これに由利子は依頼を行った動機を語り出す。

輝幸は由利子の反対を押し切り、憲一に桐生呉服店を譲ろうとしていたのだ。
輝幸は桐生呉服店を傾けてしまったのである。
其処で輝幸は桐生呉服店から逃げようとしていた。
これに由利子はショックを受けた。

しかも追い打ちをかけるように、由利子は輝幸と華絵の関係を知った。
さらに、由利子から女将の座を奪おうとしていたのだ。
八方塞がりとなった由利子は桐生を買収し輝幸を殺害することに。

これを聞いた彩乃は「それは由利子の身勝手だ!!」と責め立てる。

こうして、彩乃と由利子は共に逮捕されることに。
桐生呉服店は憲一が引き継ぐこととなった。

大山刑事はと言えば、青柳と少しだけ距離を縮めることが出来たのであった―――エンド。

<感想>

「京都南署鑑識ファイル」シリーズ9作目。
前作が2014年6月14日の放送だったので、ほぼ1年ぶりの新作となりました。
前作のネタバレ批評(レビュー)ありますね。
興味のある方は過去記事リンクをどうぞ!!

さて、今回の感想は。

由利子、良妻に思われたのに……まさかの展開でしたね。
とはいえ、あの状況では由利子が追い詰められるのも致し方ないところもある。
輝幸がもっと由利子と話し合えて居れば悲劇は回避出来ていたのかもしれないなぁ。

そして、大山刑事の家庭環境も判明。
ラスト、いきなり和解ではなく少しだけ距離を縮められたのは良かったですね。

そう言えば、今回は殺害方法と凶器が多種多様だった気がします。

輝幸殺害が塩化カリウム投与による薬殺。
まゆみ殺害が帯締めによる絞殺。
久保田殺害がパターによる撲殺。
藤倉殺害が刃物による刺殺。

並べるとなかなか凄い印象……。
まゆみ、久保田、藤倉殺害が同一犯だとはちょっと考えにくいほど犯行方法がばらけてる。
これを同一犯として絞り込めたのも、鑑識課が舞台となった本作ならでは……なのかもしれない。

今回、かなり面白かった。
シリーズ次回にも期待です!!

◆関連過去記事
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土曜ワイド劇場「京都南署鑑識ファイル 氷上の連続殺人!!足跡痕24.5センチの犯人が狙う復讐のターゲット!!現場物証なし…移動する死体」(6月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

円城寺りつ子:田中美里
志賀主任:小林稔侍
大山刑事:東 幹久
玉木課長:黒田福美
桐生由利子:いしのようこ
桐生彩乃:中山 忍
宮崎華絵:七瀬なつみ
青柳省吾:山本 圭
常盤康介:長谷川朝晴
竜子:茅島成美 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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