2015年08月26日

2015年9月12日、「土曜ワイド劇場」に「おとり捜査官・北見志穂」が帰還する!!しかも、新相棒登場!?

2015年9月12日、「土曜ワイド劇場」にて「おとり捜査官・北見志穂19」が放送予定であることが明らかになりました。

これはコメントにて「リック」さんより教えて頂いた情報。
感謝です(^O^)/!!

シリーズ最新作の放送が予定されている「おとり捜査官・北見志穂」と言えば2015年8月時点でシリーズ18作を数える「土曜ワイド劇場」の人気シリーズ。

ドラマ原作は『神狩り』で知られる山田正紀先生の「女囮捜査官(おとり捜査官)」シリーズ。
シリーズは「女囮捜査官 1 触覚」などのように「タイトル+五感」となっておりシリーズはきちんと5冊(触角、視覚、聴覚、嗅覚、味覚)刊行されています。

そうです、ドラマ版は既に18作を数えていることからもお分かりの通り、原作をモチーフに半ばオリジナルとして展開しているワケです。

そんなドラマ版の主演は北見志穂役の松下由樹さん。
そして、もう1人欠かせないキャラが北見の相棒役として登場した故・蟹江敬三さん演ずる袴田刑事。

本シリーズは次のような展開がお約束となっています。

1.事件発生
2.容疑者らしき人物が特定される。
3.その犯行の証拠を掴む、あるいは現行犯で逮捕する為に北見が囮を志願。
4.此処に想定外の真犯人が登場、北見がピンチに!!
5.事態に気付いた袴田が助けに入る。
6.事件解決

この流れが特徴となっていて、特に3の場面で北見が口にする「私、囮になります」との台詞が有名。

とはいえ、袴田刑事役を演じていらっしゃった名優・蟹江敬三さんが2014年3月30日にお亡くなりになったことでシリーズ継続の危機も囁かれていました。
それほど、ファンにとって袴田の存在は大きかったのです。

蟹江敬三さん、死去……

そんなシリーズ最新作がファンの声に応えて遂に登場!!
気になるのはその内容ですが……今のところ公式HP上にもあらすじは公開されておらず不明の状況。
とはいえ、出演者の一部が明らかにされています。

まず、水野美紀さんが出演。
水野さんはレギュラーキャラだそうです。
他に原史奈さん、原田龍二さんもゲスト出演とのこと。
さらに、蟹江さんのご子息である蟹江一平さんも出演予定だとか。
もちろん、レギュラーである小木茂光さんも出演されるそうです。

これは期待も大きくなるぞ〜〜〜!!

もう1度繰り返しましょう。
ファン待望の「おとり捜査官・北見志穂19」は2015年9月12日(土)放送予定とのこと!!

土曜ワイド劇場「おとり捜査官〜最新作 罪深き美女・連続殺人!ひとりの男が3人の妊婦と暮らす怪しい家の謎…セレブ夫婦たちの隠された秘密!!」(9月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

2015年8月31日追記

土曜ワイド劇場公式HPが更新され、正式に9月12日(土)放送予定であることが明かされました。
本作からタイトルが「おとり捜査官・北見志穂」から「おとり捜査官」に変更されるようです。
また、それに伴い「あらすじ」と「キャスト」も公開されています。次の通りです。

<あらすじ>

北見志穂(松下由樹)は、警視庁捜査一課の刑事。自ら“おとり”となって事件の渦中に飛び込み、数々の難事件を解決してきた。強盗犯による立てこもり事件が解決した直後、志穂は所轄署から異動してきたばかりの香坂凛(水野美紀)とコンビを組むよう、主任の井原(小木茂光)に命じられる。実は、急所を的確に外して強盗犯を狙撃し、立てこもり事件をスピード解決に導いたのは、ほかならぬ凛だった。井原によると、凛は射撃の達人で、警務部勤務時代に五輪の代表候補になったこともあるという。競技引退後は本人の希望で現場の警察官となり、その後の所轄での検挙率は群を抜いていたようだ。しかし、凛は群れるのを嫌う性格らしく、志穂が食事に誘っても素っ気ない返事しか返ってこなかった。
数日後、河川敷に放置された盗難車から、後頭部を殴打されたホステス・安永千秋(秋山莉奈)の死体が発見される。千秋には6年前、生後まもない我が子を炎天下、車内に放置し熱中症で死なせてしまった過去があり、保護責任者遺棄致死罪で懲役3年・執行猶予5年という判決を受けていた。志穂は、子どもを死なせたときと同じ状況で被害者の遺体が見つかったことに胸騒ぎを覚える…。
志穂は単独行動を取りたがる凛を制しつつ、被害者宅を捜索。部屋の中から産婦人科医院のスタンプが押された、ひと月以上も前の古い週刊誌を見つけ、手がかりを求めてそのクリニックを訪ねる。院長の岡野典子(伊藤かずえ)は1週間ほど前、下腹部の痛みを訴える千秋を診察したものの保険証がないと泣きつかれ、結局カルテを作らず、診察料もとらなかったと話す。
 
翌日、またしても河川敷に停められた盗難車からホステス・宮島理香子(小野麻亜矢)の死体が見つかった。遺体の顔を見た志穂と凛は、ハッと気づく。前日、典子のクリニックで、彼女を見かけていたのだ。千秋の事件と現場の状況は酷似しており、やはり彼女も6年前、炎天下に赤ん坊を車内に放置して死なせ、同様の判決を受けていた。犯人は同一人物で、被害者2人の執行猶予判決を不服に思い、彼女たちに制裁を加えたのだろうか…!? だが、殺害される前、2人とも同じクリニックを訪れていたことも偶然とは思えない…。志穂と凛は、典子のマークを続行する。
そんな中、被害者が遺棄された車が盗難に遭った現場付近で、同じバイクが目撃されていたことが発覚。ナンバーから、元保育園送迎バス運転手・徳丸武弘(庄野崎謙)が捜査線上に浮かぶ。すぐに徳丸の潜伏先に向かった、志穂と凛。だが、「応援が来るまで動かないように」という志穂の指示を無視し、凛は単独で潜入してしまう。凛との格闘の末、徳丸は逃走、出くわした主婦・竹山すみれ(原史奈)の車を奪って行方をくらましてしまった。しかも、心臓に持病があるすみれは、ショックで発作を起こして入院してしまい、凛は深く責任を感じて…。
一方、彼女の夫で弁護士の竹山伸治(原田龍二)と対面した志穂は、千秋の部屋に残されていた、あの古い週刊誌のグラビアに、竹山夫妻の記事が載っていたことを思い出して…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


<キャスト>

北見志穂:松下由樹
香坂 凛:水野美紀
竹山伸治:原田龍二
岡野典子:伊藤かずえ
竹山すみれ:原 史奈
西崎亮一:阿部 力
山田 悟:蟹江一平
井原主任:小木茂光
三上 勉:半田健人
佳代:赤座美代子 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


追記終わり


◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「おとり捜査官〜最新作 罪深き美女・連続殺人!ひとりの男が3人の妊婦と暮らす怪しい家の謎…セレブ夫婦たちの隠された秘密!!」(9月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「おとり捜査官・北見志穂 “幸福の絶頂”美女連続殺人!富士山だけが知る、黒いベールの女の秘密…被害者3人に謎の接点」(4月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「おとり捜査官・北見志穂 右手を挙げた美女連続殺人・最強の知能犯蟻食いと対決!スペイン?罠の女…被害者達に謎の接点」(6月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「おとり捜査官・北見志穂 婚カツ美女連続殺人 狙われる女性警察官!婚活シート男女176人の容疑者…」(6月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「おとり捜査官北見志穂 口をふさがれた美女連続殺人!似合わない白いハイヒールを履いた美女の謎」(4月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「おとり捜査官北見志穂 獄中女に間違われた女刑事!銀行襲撃犯が殺される理由…消えた拳銃と2300万の謎」(8月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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「吸血桜殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

「吸血桜殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめです!!

「金田一少年の事件簿R」第6弾は「吸血桜殺人事件」!!
舞台は「夜桜亭」、其処には吸血桜があるとのことだが……


【「吸血桜殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

藍染吉乃:「夜桜亭」のオーナー。
葉崎栞:「夜桜亭」のアルバイト。
敷島大悟:「夜桜亭」のアルバイト。
北屋敷剛三:「夜桜亭」の料理人。
絵東ちなつ:客の1人、医師。
冬部蒼介:客の1人、弁護士。
斧田鏡一郎:客の1人、社長。
虎元勝男:客の1人、マスクをしている。
三夜沢渉子:客の1人、画家。

鬼方桜柳:30年前の連続猟奇殺人犯人とされる人物。

青桐岳人:15年前にちなつ、冬部、斧田に突き落とされ殺害された少年。
青桐岳彦:岳人の父。墓石には早苗、夏美と同日に死亡したと刻まれている。
青桐早苗:岳人の母。墓石には岳彦、夏美と同日に死亡したと刻まれている。
青桐夏美:岳人の妹。墓石には岳彦、早苗と同日に死亡したと刻まれている。

剣持:美雪と並ぶ金田一の偉大なる相棒。
佐木竜二:久しぶりの登場。金田一の後輩。
真壁:金田一たちの先輩。

<あらすじ>

不動高校ミステリ研究会の課題により、30年前に事件が発生していた「夜桜郷」を訪れた金田一たち一行。
其処には「血吸桜」と鬼方桜柳の連続殺人の伝説が残されていた。

金田一たちはその犯行の舞台となったサナトリウムの跡地に建てられた「夜桜亭」に宿泊することになった。
ところが、その夜の内に宿泊客の1人が殺害されてしまう。
それは連続殺人の始まりに過ぎなかった……。

◆「吸血桜殺人事件」関連過去記事
【新エピソード開幕】「吸血桜殺人事件」1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第1の殺人発生】「吸血桜殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【密室殺人!?】「吸血桜殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第二の殺人発生】「吸血桜殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【謎また謎!?】「吸血桜殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第3の殺人発生】「吸血桜殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【謎は解けた!?】「吸血桜殺人事件」第7話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【解答編第1話】「吸血桜殺人事件」第8話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【解答編第2話】「吸血桜殺人事件」第9話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【解答編第3話】「吸血桜殺人事件」第10話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【解答編第4話】「吸血桜殺人事件」第11話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【解答編第5話】「吸血桜殺人事件」最終話、第12話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「蟻地獄壕殺人事件」のまとめはこちら。
「蟻地獄壕殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

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「学生明智健吾の事件簿」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「狐火流し殺人事件」のまとめはこちら。
「狐火流し殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
「亡霊校舎の殺人」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

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「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

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「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

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「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

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「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ版】
ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系、2014年)まとめ

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◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。


◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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『真実の10メートル手前』(米澤穂信著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.72 AUGUST 2015』掲載)

『真実の10メートル手前』(米澤穂信著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.72 AUGUST 2015』掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

失踪したIT企業の広報の行方を追う、太刀洗たちが目にしたものとは。シリーズ最新作
(東京創元社公式HPより)


<感想>

2015年8月時点での「ベルーフシリーズ」最新短編です。
「ベルーフシリーズ」は『さよなら妖精』(東京創元社刊)に登場した太刀洗万智を主人公とするシリーズ作品のこと。

これまでに発表されている作品は、長編が『さよなら妖精』、『王とサーカス』の2作、短編が『失礼、お見苦しいところを』、『恋累心中』、『ナイフを失われた思い出の中に』、『名を刻む死』の4作品となっていました。
これに、本作『真実の10メートル手前』が加わることとなります。
また、この5編により連作短編集が刊行予定であることも明かされています。

さて、そんな本作ですが『王とサーカス』と同じく「報道の在り方」が描かれました。

『王とサーカス』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

ラストが重いですね、報道では何よりも重い筈の人1人の命が失われたことが僅か数行で軽く語り尽くされてしまう。
しかも、其処に真理の直接的な死因はあっても彼女を死に追いやった真の死因が述べられることは無い。
つまり、事実が淡々と報じられるも真実には届かない。
だからこそ、タイトルは『真実の10メートル手前』なのか。
同時に、真理を追い詰めたのはその報道でもあることが諧謔的です。

また、指呼の間で失われた命を指す物でもあるのでしょう。
万智たちは真理を目前にして彼女の死を止めることが出来なかった。
万智たちが真理を発見した際の距離こそが、真実から万智たちが隔てられた距離でもある。
だから「手前」なのではないでしょうか。

さらに、レンズ越しに真実に迫った藤沢がある物を見たとの描写も秀逸です。
時系列的に後となる『王とサーカス』に繋がる点でしょう。

なお、あらすじはまとめ易いようにかなり改変しています。
興味をお持ちの方は本作それ自体を読まれることをオススメ致します。

<ネタバレあらすじ>

当時、新聞社に勤務していた太刀洗万智はインターネット通販会社「フューチャーステア」の名物広報・早坂真理の行方を追っていた。

「フューチャーステア」は真理の兄・早坂一太が起業した新興の会社で、時流に乗り事業を拡大し遂には一部上場を果たしていた。
此処までは成功していたと言えるだろう。

ところが、出資者を募り新規事業に乗り出したところで自転車操業であることが露見し株価が下落、遂には倒産を余儀なくされてしまったのだ。
この倒産はその手際の良さから計画倒産ではないかとさえ囁かれていた。

これにより、社長である一太はもちろんのこと広報として前面に立っていた真理があらぬ誹謗中傷を受けることに。
それは真理の精神を追い詰め、一太が失踪するや続いて姿を消すとの結論に至ってしまった。

真理の妹・真弓は姉の安否を気に掛けていたのだが、本人から連絡を受けてその様子から万智に助けて欲しいと懇願した。
真弓が見たところ、真理はかなり精神的に参ってしまっており自殺を仄めかしていたのである。

そして、真弓が万智を選んだ理由―――それは真理が唯一取材記者として誠実に感じた相手が万智だったと聞いていたからである。
この人ならば何とかしてくれるのではないか……真弓は縋る想いで万智を頼ったのだ。
これを捨て置ける万智ではなかった。

其処で、支社勤務の万智では本来ありえないことなのだが無理を押して本社勤務のカメラマン・藤沢に協力を求め真理を追うことに。
手掛かりはただ1つ、真理が真弓に話した内容のみ。

例えば、移動に用いている車のタイヤのこと。
例えば、今いる土地で「うどんのようなものを食べた」こと。
例えば、言葉が上手い男性に介抱されたこと。

1つ1つは些細なことである。
だが、万智は其処にある手応えを感じていた。

例えば、タイヤのこと。
それはノーマルタイヤとスタッドレスタイヤのことを指す。
真理は降雪地域の境界に居るのだ。

例えば、「うどんのようなものを食べた」こと。
これはおそらく「ほうとう」であろう。

例えば、「言葉が上手い男性に介抱された」こと。
「言葉が上手い」との表現は「日本語が上手い」ことを意味しているのだろう。
だとすれば、相手は日本人では無い。

これらのことから万智は地元の飲食店で働く男性・フェルナンドを突き止めた。
そして、彼から真理の居る場所を聞き出したのだ。

万智たちが向かった先では、真理が車を停め何やら横たわっていた。
その距離は数十メートル、藤沢はカメラのズーム越しに真理の状態に気付いた。
全ては遅かったのだ……。

翌日、真理の自殺が大々的に報道された。
死因は排ガスによる中毒死。
だが、其処には真理を死に追いやった真の原因は述べられていない。
また、一太の行方は依然として知れず、やがて騒動は忘れ去られてしまった―――エンド。

◆関連過去記事
「インシテミル」(文藝春秋社)ネタバレ書評(レビュー)

「儚い羊たちの祝宴」(新潮社)ネタバレ書評(レビュー)

「追想五断章」(集英社)ネタバレ書評(レビュー)

「折れた竜骨」(東京創元社)ネタバレ書評(レビュー)

『Do you love me ?』(『不思議の足跡』収録、米澤穂信著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『下津山縁起』(米澤穂信著、文藝春秋社刊『別冊 文芸春秋 2012年7月号』)ネタバレ書評(レビュー)

『川越にやってください』(米澤穂信著、早川書房刊『ミステリマガジン700 国内篇』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『ほたるいかの思い出』(米澤穂信著、新潮社刊『小説新潮 2014年7月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『リカーシブル』(米澤穂信著、新潮社刊『小説新潮』連載)ネタバレ書評(レビュー)まとめ

『リカーシブル リブート』(『Story Seller 2』収録、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【短編集『満願』収録】
『満願』(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『一続きの音』(『小説新潮 2012年05月号 Story Seller 2012』掲載、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『死人宿(ザ・ベストミステリーズ2012収録)』(米澤穂信著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『柘榴』(米澤穂信著、新潮社『Mystery Seller(ミステリーセラー)』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「万灯(小説新潮5月号 Story Seller 2011収録)」(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『関守』(米澤穂信著、新潮社刊『小説新潮 2013年5月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「満願(Story Seller 3収録)」(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【古典部シリーズ】
「氷菓」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「愚者のエンドロール」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「クドリャフカの順番」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「遠まわりする雛」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

「ふたりの距離の概算」(角川書店)ネタバレ書評(レビュー)

『鏡には映らない』(米澤穂信著、角川書店刊『野性時代』2012年8月号 vol.105掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『長い休日』(米澤穂信著、角川書店刊『小説野性時代 2013年11月号 vol.120』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【小市民シリーズ】
「夏期限定トロピカルパフェ事件」(東京創元社)ネタバレ書評(レビュー)

【S&Rシリーズ】
『犬はどこだ』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【太刀洗シリーズ】
『さよなら妖精』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「名を刻む死(ミステリーズ!vol.47掲載)」(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『ナイフを失われた思い出の中に』(米澤穂信著、東京創元社刊『街角で謎が待っている がまくら市事件』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『王とサーカス』(米澤穂信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

米澤穂信先生、次なる新作は太刀洗シリーズ最新長編『E85.2(仮)』とのこと!!

【発売日判明】米澤穂信先生『王とサーカス』(東京創元社刊)は2015年7月29日発売とのこと!!

【シモンズシリーズ】
『913』(『小説すばる 2012年01月号』掲載、米澤穂信著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『ロックオンロッカー』(米澤穂信著、集英社刊『小説すばる 2013年8月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『金曜に彼は何をしたのか』(米澤穂信著、集英社刊『小説すばる 2014年11月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【甦り課シリーズ】
オール讀物増刊「オールスイリ」(文藝春秋社刊)を読んで(米澤穂信「軽い雨」&麻耶雄嵩「少年探偵団と神様」ネタバレ書評)

『黒い網』(米澤穂信著、文藝春秋社刊『オール読物 2013年11月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
探偵Xからの挑戦状!「怪盗Xからの挑戦状」(米澤穂信著)本放送(5月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

短編『真実の10メートル手前』が掲載された「ミステリーズ! vol.72」です!!
ミステリーズ! vol.72





「王とサーカス」です!!
王とサーカス





キンドル版「王とサーカス」です!!
王とサーカス





「さよなら妖精 (創元推理文庫)」です!!
さよなら妖精 (創元推理文庫)





キンドル版「さよなら妖精 (創元推理文庫)」です!!
さよなら妖精 (創元推理文庫)





『失礼、お見苦しいところを』が掲載された「ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険」です!!
ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険





『恋累心中』が掲載された「ミステリーズ! vol.26」です!!
ミステリーズ! vol.26





『ナイフを失われた思い出の中に』が収録された「街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)」です!!
街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)





キンドル版「街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)」です!!
街角で謎が待っている がまくら市事件 (創元推理文庫)





『名を刻む死』が掲載された「ミステリーズ! vol.47」です!!
ミステリーズ! vol.47





古典部シリーズ『長い休日』が掲載された「小説 野性時代 第120号」です!!
小説 野性時代 第120号





古典部シリーズ『連峰は晴れているか』が掲載された「野性時代 第56号 62331-57 KADOKAWA文芸MOOK (KADOKAWA文芸MOOK 57)」です!!
野性時代 第56号 62331-57 KADOKAWA文芸MOOK (KADOKAWA文芸MOOK 57)





古典部シリーズ『鏡には映らない』が掲載された「小説 野性時代 第105号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐08 (KADOKAWA文芸MOOK 107)」です!!
小説 野性時代 第105号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐08 (KADOKAWA文芸MOOK 107)





◆米澤穂信先生の作品はこちら。
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