「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」シーズン1 16話「容疑者ベルの献身」ネタバレ批評(レビュー)です。
ネタバレあります、注意!!<あらすじ>
ベル刑事が帰宅途中で銃撃された。幸い命中しなかったもののギャングの襲撃だと思われ、ベル自身にも心当たりがあった。ギャングの大物、カーティスだ。かつて彼を逮捕するために組織された専従捜査班に、ベルも加わっていた。逮捕後、ベルの活躍で彼の縄張りがほぼ失われたため、報復が起きても不思議ではない。だがそんな中、射殺されたカーティスが発見された。現場に残された証拠から、ベルにも疑いの目が向けられ……。
(公式HPより)
<ネタバレあらすじ>
ベル刑事が銃撃された。
使用されたのはMP5の改造銃であったが幸い狙撃手が未熟だったこともあって、ベルは無事。
捜査に乗り出したホームズに、ベルは容疑者としてカーティス・ブラッドショーの名を上げる。
カーティスはギャングのボス。
かなり用心深い性格で隙が無かったのだが、専従班による捜査で逮捕にまで漕ぎ着けた。
ところが、此処でトラブルが発生。
なんと、専従班が証拠捏造していたことが明らかになったのだ。
捏造が露見したのは内部告発だったと言う。
これにより、カーティスの罪は大幅に減刑されてしまう。
だが、専従班の捜査員だったベルが此処で奮闘。
カーティスが出所するまでの間に、彼の残された縄張りをほぼ壊滅させてしまったのである。
言わば、ベル1人にしてやられた形だ。
カーティスはベルに深い恨みを抱いていた。
その頃、当のベルは「情報屋ミスター・チーズ」から連絡を受けていた。
電話を取り次いだのは女性巡査のレイエス。
ホームズが見るところ、ベルとレイエスは交際しているらしい。
「ミスター・チーズ」の名を聞いたベルは驚きつつも、アンドレのもとへ。
アンドレはベルの兄、彼こそがミスター・チーズの正体であった。
しかも、アンドレはギャングの幹部として逮捕され服役、出所した直後であった。
アンドレはベルにコンプレックスを抱いているようだが……。
一方、ホームズはカーティスについて調べ、ミッキー・ハドソンに注目していた。
ミッキー・ハドソンこそが証拠捏造の首謀者だったのだ。
だが、内部告発により2009年に起訴され、直後に自殺していた。
その翌朝、カーティスが射殺死体で発見されてしまう。
もしかして、ベルがカーティスに報復したのではないか……。
こうしてベルに容疑が集中することに。
ベルは非常にマズイ立場に追い込まれてしまった。
その夜、ベルはアンドレからティコ・ベーティスの名を聞く。
アンドレはティコが関与しているのでは……と教えるが、ティコは既に捜査の結果シロと判断されていた。
ベルはアンドレに余計なことをするな、と釘を刺す。
同じ頃、ホームズがベル宅に隠されていた拳銃を発見。
その銃はカーティス殺害に使用されたものであった。
どうやら何者かがベルに罪を着せようとしているようだ。
ベルが銃撃を受けながら助かったのも、此の為らしい。
これを知ったベルはアンドレを疑い、彼と殴り合いの喧嘩を演じてしまう。
次の夜、ホームズはワトソンの付き添い契約が終了していたことを知り、ワトソンに助手になって欲しいと提案することに。
内心、ワトソン自身が望んでいた展開ではあったのだが……。
同時刻、アンドレが何者かに狙撃されてしまう。
だが、ベルが駆け付けたことで一命を取り留めた。
アンドレは「ベルが犯人ではない」と血文字を残していたが……。
ベルはアンドレを疑ったことを後悔する。
アンドレが義理堅い性格であることを語り出すベル。
アンドレは仮釈放審査の際に、取引を用いられても仲間を庇ったのだ。
ベルによればこの審査を認めて貰う為に内部告発までしたらしい。
そう、ハドソンの証拠捏造を告発したのはベルだったのだ。
これを聞いたホームズは当時の専従班の人間にも動機が生じることに気付く。
その昼、レイエス巡査が呼び出された。
レイエス巡査も当時の専従班のメンバーであった。
しかも、ミッキー・ハドソンの愛弟子だったのだ。
ホームズは、レイエスもまたハドソンと同じく証拠捏造に関与していたと指摘。
だが、ハドソンがレイエスを庇っていた為に露見しなかったのだ。
とはいえ、内部調査部では捏造はハドソン単独では不可能と考えていた。
其処で愛弟子であるレイエス巡査も常に内務調査部から監視されていた。
この為に出世が出来なくなっていたのである。
これを憎んだレイエスはすべては告発者の所為だと考えた。
其処で内務調査部のエヴァン・カーライル刑事を籠絡し告発者の名前を聞き出していた。
そして告発者がベルだと知ると復讐に乗り出したのだ。
ホームズの推理を鼻で笑うレイエス。
だが、レイエス巡査が検挙したベニー・バーガスの銃が犯行に用いられていたことが立証され逮捕される。
ベルはアンドレを疑ったことを謝罪。
兄弟は和解する。
ワトソンはホームズの提案を受け入れた。
此処に彼らはパートナーとなったのである―――16話了。
<感想>
「現代版シャーロック・ホームズ」と言えば2つの作品が挙げられます。
1つが英国「SHERLOCK(シャーロック)」、そしてもう1つが米国「エレメンタリー」。
本作「エレメンタリー」はワトソンが女性との大胆なアレンジを加えた「現代版シャーロック・ホームズ」なのです。
その第16話。
「容疑者Xの献身」ならぬ「容疑者ベルの献身」。
とはいえ、献身したのはベルではなく兄・アンドレでしたね。
一方、ホームズとワトソンが遂に正式なパートナーに。
此の時点でホームズと対等にやり合えるのはワトソンだけだもんなぁ。
ちなみに、この「エレメンタリー」ではアイリーンの秘密が凄いです。
なにしろ、彼女こそが……なんだもんなぁ。
アレには本当に驚いた。
当批評(レビュー)で本作に興味を抱かれた方は、是非、本作を視て欲しい。
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