2015年08月11日

「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」シーズン1 24話(最終話、最終回)「傷だらけのヒーロー」ネタバレ批評(レビュー)

「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」シーズン1 24話(最終話、最終回)「傷だらけのヒーロー」ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

アイリーンの正体はモリアーティだった。ロンドンでホームズがモリアーティの計画を何度も邪魔したため、彼を調べるために“アイリーン”として近付いたのだという。再び現われたのはニューヨークで何か企んでいるためらしいが、モリアーティは「私に勝たせて」と言って去っていく。モリアーティの企みを探ろうと考えていたホームズは、市警の死体安置所にあった、ギャングの抗争の犠牲者らしき2つの死体に注目するが……。
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

プロプターに命を狙われたところをアイリーンに救われたホームズ。
同時に、彼女こそが宿敵・モリアーティであると気付くことに。

アイリーンことモリアーティによれば、英国で行った計画の幾つかをホームズに潰されたことが始まりであった。
モリアーティは最初はホームズを殺そうと考えたが、その才に興味を持った。
自身と同類の匂いを嗅ぎ取ったのだ。
もしかすると、自身のパートナーになれる存在かもしれない……。
こうして、モリアーティはアイリーンとしてホームズに接近し籠絡することに成功したのである。

だが、近くで見ている内に同類ではあるものの、ある一点で決定的な差異があることに気付いた。
それが「正義感」である。
ホームズにそれがある限り、モリアーティのパートナーにはなり得ない。
少しの羨望と大きな失望を抱えつつ、モリアーティはホームズの前から姿を消すことにした。

其処でアイリーンの死を偽装したのだ。
ところが、アイリーンを失ったホームズのショックはモリアーティが考える以上に大きく薬物に溺れてしまったのである。
以降、ホームズはワトソンにより復活を果たすまで苦しむこととなった。

「でも、立ち直って良かった」と嘯くモリアーティ。
一方、最初から仕組まれていたと知ったホームズは「殺せ!!」と叫ぶ。
しかし、モリアーティは余裕すら感じさせつつ、その場を去ってしまう。

肩を負傷し満身創痍のホームズは、急を聞き付けたワトソンたちに保護される。
治療を奨められるが、精神が肉体を凌駕したのか捜査を続行する。

まず、プロプターが殺害したモリアーティの手下の遺体を発見したホームズ。
その遺体が所持していた携帯から「ヘレニック貿易」が有する貨物船「マケドニアン・サン」の名を見出す。

「ヘレニック貿易」は「一角」ことテオヒラスが経営する貿易会社で、テオヒラスは過去に闇社会でも名を馳せた人物であった。
これらからモリアーティがテオヒラスと結託し「マケドニア・サン」で密輸を目論んでいると考えるホームズ。
これに基づき捜査が行われたが「マケドニア・サン」からはキツネザル2匹が発見されるのみであった。

「一角」によれば、彼の娘・アリシアが動物好きらしい。
改心した「一角」は密猟された絶滅危惧動物を秘密裏に保護する活動に勤しんでいたそうだ。
当のアリシアはケニアに旅行中だそうだが……。

一方、ワトソンにモリアーティが接近していた。
どうやら、ホームズを立ち直らせた人物に興味を抱いたらしい。
ワトソンとモリアーティは、ホームズを巡り互いに互いを敵だと宣言する。

その頃、ホームズはアリシアがモリアーティに誘拐されたと見抜いていた。
では、モリアーティはアリシアを人質に「一角」に何をさせようとしているのか?

そんな中、マケドニアの代議士の息子であるアンドレイ・バセラがNYに滞在中であることが判明。
現在、マケドニアではEU加盟と国名変更を巡り国民投票が行われようとしていた。
この可否により、通貨ディナールに大きな影響が出ると見られていたのである。
もちろん、場合によっては為替取引で莫大な利益を手にすることが可能である。

此処でホームズはモリアーティのシナリオを看破した。
マケドニアと対立していた「一角」に、その議員の息子であるアンドレイ・バセラを殺害させることで国民の反発を招かせ国民投票を否決に向かわせようと企んでいるのだ。
現状のところ大勢は可決で決着すると思われている以上、否決を見越して動いていれば得られる利益は尋常ではない。
まさに、モリアーティらしい策略であった。

しかし、まだ間に合う。
ホームズはアンドレイの警備担当者・コンロイに危機を伝えると現場に急行する。
ところが……。

実はコンロイこそがモリアーティの部下であった。
御膳立てを整える役目だったのだ。

コンロイは「一角」を招き入れるとアンドレイ・バセラを暗殺させる。
さらに、その犯人として「一角」を射殺するのであった。

現場に到着したホームズは後手に回ったことを察していた。
だが、コンロイが「サッター危機管理会社」の社員であり、サッター逮捕に伴い新たに配置されたと聞くや顔色を変える。
そう、モリアーティはコンロイをアンドレイの警備担当者に据える為にサッターの犯行を暴き立てたのだ。

こうして、コンロイを逮捕したホームズ。
だが遅過ぎた……既にモリアーティの狙いは止めようもない。
完全敗北を喫したホームズは自暴自棄になってしまい、またも薬物に手を出したとして搬送されることに。

そんなホームズの入院先にひょっこり現れたモリアーティ。
モリアーティによればホームズの行動は想定の範囲外だったそうだ。
過去もそうだが、ホームズが薬物漬けになることはモリアーティの意志ではないのだ。
モリアーティは「もう2度と苦しまずに済むように」とホームズに仲間になるよう迫る。

ところが、中毒状態だった筈のホームズがベッドから身を起こした。
さらに「もう1人、モリアーティの想定外だった人物が居る」と口にする。

はっと振り向いたモリアーティの背後にはワトソンが笑っていた。
ホームズが口にした「もう1人の想定外」とは彼女のことだ。
ワトソンの隣にはグレッグソン警部やベル刑事たちも立っている。

全てはホームズとワトソンの罠だったのだ。
ホームズがモリアーティから目が離せないように、モリアーティもまたホームズから目が離せない。
そして、ホームズがモリアーティを殺せないように、モリアーティもホームズを殺せない。
だから、表面上は勝たせ油断したところで再会に現れるよう必殺の罠を仕掛けたのである。
そう、過去にモリアーティがアイリーンの死を偽装したように今度はホームズが中毒を偽装したのだ。

こうして、モリアーティは逮捕された。
逮捕されたモリアーティは素直に罪を認めているそうである。

遂に宿敵を下したホームズ。
とはいえ、その顔は何処か寂しい。
そんなホームズを励ますワトソン。

と、ホームズは屋上の養蜂箱へとワトソンを連れて行く。
彼はワトソンに変わらぬ友情の証として、蜂に「ユーグラシア・ワトソニア」と名付けたことを告げるのであった。

<感想>

「現代版シャーロック・ホームズ」と言えば2つの作品が挙げられます。
1つが英国「SHERLOCK(シャーロック)」、そしてもう1つが米国「エレメンタリー」。
本作「エレメンタリー」はワトソンが女性との大胆なアレンジを加えた「現代版シャーロック・ホームズ」なのです。

その最終話(第24話)。

モリアーティは当初は興味本位だったものの、接するうちにホームズに好意を抱いてしまったのでしょう。
何しろ、モリアーティ曰く「この世に分かり合えるのは自分とホームズしか居ない」らしいので。

そもそも最初の時点で死を偽装せずともホームズを抹殺する選択肢もあった。
それを選ばなかったのは、やはりホームズを失うことを惜しんだからか。

どちらかと言えば「男女の愛」よりは「同胞への愛」に近いのかもしれません。

ちなみに、その後のモリアーティについては「SEASON2」12話「マレフィセント」で明かされます。
また、ホームズに対する想いについても語られます。
それによると、「ホームズとモリアーティは常人と精神構造が異なっているが、常人のような感情を抱くようになりたいと願っている様子」。
例えば「愛」もこれに含まれるようです。
とはいえ、12話「マレフィセント」を視れば分かるのですが、本人たちは気付いていないものの既に「愛情」を理解し実践している節があります。
やはり、ホームズとモリアーティの関係は一筋縄ではいかないようです。

でもって、24話では「ホームズの過去の人間関係」と「ホームズの現在の人間関係」の対決との側面もありました。
言わば「昔の悪い仲間」と「今の良い仲間」たちの対決ですね。
この対決は「ホームズが一度挫折を味わったことで自身の弱さを自覚し頼れる仲間を得た」現在が勝利を収めることに。
ホームズの成長が勝利に繋がったと言えるでしょう。

さて、こうして「season1」は終わりを告げました。
しかし、ホームズとワトソンの冒険は終わりません。
この後に「season2」に続くことに。
其処ではホームズの兄・マイクロフトも登場。
さらに、マイクロフトとホームズの不仲の原因となったナイジェラも登場します。
もちろん、モリアーティも。
というワケで管理人による「エレメンタリー」への批評(レビュー)も続くのです。

当批評(レビュー)で本作に興味を抱かれた方は、是非、本作を視て欲しい。

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月曜ゴールデン「世田谷駐在刑事3 狙われた警察官 セレブな街の凶悪殺人 復讐するから金をくれ 男が忘れた過去の罪!!人生を狂わされた姉弟 悲しい歌声の真相は」(8月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「世田谷駐在刑事3 狙われた警察官 セレブな街の凶悪殺人 復讐するから金をくれ 男が忘れた過去の罪!!人生を狂わされた姉弟 悲しい歌声の真相は」(8月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

高森精機の副社長・高森宗一郎(小林高鹿)がジョギング中に何者かに刺された。成城南駐在所の警部補・小林健(哀川翔)が現場の公園に急行したが、宗一郎はすでに事切れていた。犯人は通り魔か、それとも怨恨を持つ誰かなのか?
宗一郎の父で会社の社長・高森正宗(山本學)は、余命を宣告されながらも車椅子で社業を取り仕切っていた。正宗の身の回りの世話をするのは訪問看護師・武藤真由子(遊井亮子)。正宗の子どもは宗一郎の下に次男の裕次郎(西興一朗)と娘の香織(宮下ともみ)がいたが、下の2人は親のスネをかじって生活しているようなもので、都合のいいときしか正宗の前には現れない。
成城中央署の山吹刑事(ベンガル)たちは高森家の面々の事情聴取を始めた。すると宗一郎の妻・梓(黒坂真美)は、犯人は裕次郎に違いないと言い出した。兄の宗一郎が死ねば、弟妹の遺産の取り分が増えるというのだ。これには当の裕次郎と香織が激怒、逆に宗一郎と梓の夫婦仲が冷えていたと反撃したが、そもそもこの親族3人には誰もアリバイがなかった。
しばらくして、裕次郎が歩道橋から突き落とされた。警察は香織に疑いをかける…。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

東京・世田谷の駐在所に勤務する小林健は今日も地域に密着し、街の平和を守っている。
健は過去に「オニコバ(鬼の小林)」と恐れられた命知らずの腕利き刑事であった。
しかし、ある事件がきっかけで妻・陽子と再婚、今はその連れ子・修平と共に仲良く暮らしている。
「オニコバ」時代の健を知る陽子は、彼が何かの拍子に元に戻るのではないかと不安で仕方がない。

そんなある日、健は巡回中に他殺死体を発見する。
被害者は高森精機の副社長・高森宗一郎であった。
どうやら、ジョギング中に殺害されてしまったようだ。

高森家は宗一郎の父で社長の高森正宗を中心に、長男・宗一郎、次男・裕次郎、長女・香織の三兄弟が居た。
また、宗一郎には妻・梓がおり、宗一郎自身の介護の為に訪問看護師・武藤真由子が出入りしていた。
他に、香織の恋人として顧問弁護士の大谷文雄が居る。

正宗は余命幾許も無く、その遺産は正宗が信頼している宗一郎が大半を相続することになっていた。
当然、宗一郎の死によって裕次郎、香織が大きな利益を得ることになるが……。

ともかく仲が悪い高森家。
梓が宗一郎殺害は裕次郎の犯行と主張すれば、一方の裕次郎も宗一郎と梓の夫婦関係が冷え切っていることを訴えて応酬するとの具合であった。

そんな中、健は管理官の神代哲也から摘発に協力して欲しいと頼まれた。
これを断る健であったが……。

矢先、神代が道重なる男に狙撃されてしまった。
神代は道重が所属する組織を摘発しようとしていたのである。
これに激怒した健は率先して乗り込み、組織を壊滅させる。

日常に戻った健。
其処へ香織が高森家を見張る人物を目撃したとやって来た。
健は似顔絵を描くが、それは若い男性であった。

数日後、裕次郎が歩道橋から何者かに突き落とされた。
一命を取り留めたものの、入院することとなった裕次郎。
遺産相続を巡っての争いと思われ、香織に容疑が向かう。

ところが、裕次郎転落現場付近の防犯カメラ映像から若い男性が浮上。
それは似顔絵と同じ人物であった。

直後、その男性が胸にナイフを刺した状態で発見される。
男の名は武藤満、真由子の弟であった。
弟の死を知り肩を落とす真由子に、駆け付けた大谷がお悔やみを述べる。

武藤家は過去に正宗の下請けをしていたのだが、彼の罠に嵌り姉弟の父が自殺に追いやられていた。
高森正宗は同様のことを繰り返しており、武藤家以外にも自殺者を出していたらしい。

真由子は高森家へ復讐すべく訪問看護師として通っていたのである。
満もまた復讐に動いていたのか?

満が100万円を所持していたことを聞いた健はある可能性に思い至り、高森正宗の被害者を探る。
すると、深田正夫なる男性も自殺に追いやられていたことが判明する。
しかも、深田には子供が居て……。

その頃、大谷が真由子を呼び出し殺害しようとしていた。
何でも、正宗が真由子に2000万円を遺そうとしているらしい。
これが大谷の計画に障害となるのだそうだ。

其処に健が現れた。
そう、深田の子供こそ大谷だったのだ。
大谷は復讐の為に高森家の弁護士となっていたのである。

さらに、健は大谷が満殺害時に真由子にお悔やみを述べたことを指摘。
あの時点では真由子と満の関係はほとんどの者が知らなかった。
それを知っていたのは、大谷が満を雇っていたからだと告げる。

大谷は満を100万円で雇い入れ、宗一郎と裕次郎を襲わせた。
だが、満は宗一郎を殺せず大谷が手を下すことに。
続いて満に裕次郎を襲わせたのだが、裕次郎殺害にも失敗してしまう。
使えねぇ……と苛立った大谷は満を殺してしまった。
これが事件の真相だったのだ。

大谷は健により逮捕。
正宗は真由子に謝罪し、全財産を施設に寄付することとしたようだ。

神代は回復し、今も健の捜査一課復帰を待っている―――エンド。

<感想>

「世田谷駐在刑事」シリーズ第3弾。
原作は濱嘉之先生『世田谷駐在刑事』(講談社刊)。

<あらすじ>

警察小説史上類を見ないヒーローが誕生した!
その「駐在員」が、全国屈指の暴力団捜査のエキスパートであることはまだ知られていない――
警察のすべてを知る著者が放つ「超(スーパー)」刑事小説

山間部ではなく、日本有数の高級住宅地の駐在所に赴任する異色の元刑事。警察捜査の第一線を知りつくしたその男が、地域警察ならではの情報力と機動力を発揮して諸悪と対峙する――
そんな新しいヒーローの活躍を描きたかった。(濱嘉之)
(講談社公式HPより)


ちなみに『鬼手 世田谷駐在刑事・小林健』は上記の続編ではなく、同一タイトルの文庫版であるので注意。
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さて、ドラマの感想。

物語上、不要なキャラが多過ぎたかなぁ……。
ネタバレあらすじではその辺りを踏まえて、少し省略してみました。
ストーリー上、特に不都合ないですね……。
結局のところ、尺を支える為にキャラを増やしたのに持て余した感があるかな。
その分、ストーリーに皺寄せが及んでた。

そして、物凄く武闘派の弁護士・大谷。手を汚し過ぎです。
宗一郎殺害、裕次郎殺人未遂、満殺害かぁ……。
結局、自身の手を汚すなら100万円の報酬は勿体なかったなぁ。
何しろ、計画が上手くいけば何十億円が入るにも関わらず、真由子が2000万円を受け取るを知っただけでコレを殺害しようとするぐらいだから経済観念がかなり発達している人なのでしょう。
そんな人が100万円をポーンと支払ったのか……。
その癖、何十億円も入るのに2000万円を惜しんで逮捕されたのもなぁ……。
大谷、気前が良いのか悪いのか……。

そう言えば、大谷の計画は何だったんだろう?
本編では全く語られなかったが、凄く気になって来たぞ。
仕方ない、作中描写から想像してみよう。
その為に関連しそうなポイントを列挙して行こう。

・大谷にとって満は捨て駒であった。目的を果たした後には犯人として罪を着せて殺害するつもりだった。
・大谷は高森家の長女・香織を交際していた。
・大谷は真由子が2000万円を相続すると知るや殺害しようとした。つまり、正宗の遺産が目的であった。
・大谷によれば正宗が余命幾許もなくなる状態を待っていた。

これから見て、大谷の計画は次のようなものだったのでしょう。

大谷は香織の恋人なので、いずれ結婚するつもり。
大谷は香織と結婚することで正宗の遺産を相続するつもりであった。

其処で、他の相続者を排除する必要があり宗一郎と裕次郎殺害を目論んだ。
宗一郎と裕次郎が居なければ、香織が全ての遺産を相続出来る。
当然、その配偶者となる大谷にも何十億が転がり込む予定であった。

この排除に満を雇ったが、満が失敗し大谷が直接手を下すことに。
それでも裕次郎が生き残った。

これにより計画に齟齬が生じた。
相続人が裕次郎と香織になったのだ。
実質、手に入る遺産は当初の予定の半分ほどになってしまった。
さらに、真由子が2000万円を手にするらしい。
それで逆上して真由子を襲撃。

みたいな感じ!?

ただ、いずれにしろ計画が成功すれば大谷は何億円も手に入りそうだ。
何故、真由子を殺さなければならないのかが分からない。
しかも、これだとそもそも香織と結婚出来るか不確定だから隙の多過ぎる計画な気がする。
香織が遺産を相続したら大谷と結婚するかも怪しいし。

どうなんだろ?
他の冗長なシーンを挿れるなら、せめて計画の内容は説明して欲しかったなぁ。
これは重要な点だと思うのだけど。

それと、てっきり高森正宗は真由子や大谷の素性を知って傍に置いていたのだと思ったけど違うとは。
どうやら、罪は悔いるけど率先して遺族を探して贖罪をするつもりは無かったらしい。
うむむ……。

そう言えば、今回の「オニコバ」シーン(アクションシーン)が取ってつけたようなシーンだったのも引っかかった。
本作は「オニコバ」シーンも重要だと思う。
今回のような形で扱われるなら、いっそのこと大谷が多数の部下を従えて真由子を殺害しようとしたところで、これと健が戦う展開の方がまだ納得できたかなぁ……。
それくらい途中の「オニコバ」シーンが浮いていた。
むしろラストに活劇を置く「窓辺さん」や「特命係長」方式の方が本作とは相性が良いかもしれない。

さて、総評。
このシリーズ、回を重ねるごとに物語がどんどん荒くなってる気がする。
とうとうトリックも無くなっちゃったし。
そんな物だと理解する必要があるのかもしれないなぁ。
とはいえ、シリーズ化された以上は次回に期待したいかな。

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月曜ゴールデン「世田谷駐在刑事 鬼コバと恐れられた刑事が世田谷の駐在に!高級住宅街に渦巻く嘘と裏切り…消えた息子が目撃した衝撃的真実!その意外な結末とは」(6月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「世田谷駐在刑事2 鬼コバと怖れられた刑事が世田谷の駐在に!高級住宅街にうず巻く見栄と欲望…紙袋に2千万円!父が隠し通した衝撃的真実とは?」(4月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

小林 健:哀川 翔

小林陽子:羽田美智子
小林修平:池田優斗

武藤真由子:遊井亮子

高森正宗:山本 學

武藤静江:高林由紀子

武藤 満:山口翔悟
大谷文雄:長谷川朝晴

高森宗一郎:小林高鹿
高森裕次郎:西 興一朗
高森香織:宮下ともみ
高森 梓:黒坂真美

神代哲也:嶋田久作
五十嵐光男:正名僕蔵
山吹昭夫:ベンガル ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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