2015年09月19日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第40話「フックマン」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第40話「フックマン」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第40話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

能見(能美):「城町西学園」の成績優秀者。「フックマン」を抱えている。
創さん:「聖マルス学園」の成績優秀者。
野間:「聖マルス学園」の成績優秀者。
青葉:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第39話「恋する桃園」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「当たらないっ!!」
声に焦りが籠る圭一。
それもその筈、彼は「謎のフックマン」と対決しているのだ。

圭一は何度となく発砲するがフックマンはその度に身体を霧状に変えて弾を避ける。
此の為に打つ手が無いのだ。

圭一の傍らに立つ蛍は打開策を練るのだが……。

物語は数日前に遡る。

その日、蛍は近隣4校の成績上位者による交流会に参加していた。
この会合に参加出来るのは各校上位3名のみ。

そう、忘れてはいけないが蛍は「聖マルス学園」の特待生。
かなり優秀なのだ。

ちなみに、蛍以外に「聖マルス学園」からは男子生徒の創と女子生徒の野間が参加していた。
本来は学園1の天才と称される2年生女子の青葉が参加する筈だったのだが、コミュニケーション能力に難があるらしく欠席していたのである。

他校と雖も同年代の生徒たちが集まった会合だけに場は充分なほどに盛り上がっていた。

と、圭一が1人の生徒に目を留める。
目に留めたのは、その生徒が輪から外れていただけではない。
生徒の背後には海賊のような大きなフックを手に嵌めた幽体が控えていたからである。

その男子生徒を気に掛けた圭一は蛍に調べるよう促す。

その男子生徒の名は能見、「城町西学園」の成績優秀者であった。
本人に声をかけてみた蛍だが、能見は何処か苦手な様子で言葉少なに挨拶を交わすのみだ。
とはいえ、特に驕り高ぶっているようでもなく悪い印象は無い。
遂には「本来、此処に居るべきじゃないし」とまで口にする。

和気藹々とした会合も一定の成果を挙げて終了を迎えた。
外はもう夜である。
それぞれが急いで帰宅の途に就くのだが……。

その夜、会合の参加者の1人が「フックマン」の襲撃を受ける。
背中をフックで引き裂かれ、頭頂部に一撃を喰らい昏倒することに。

翌朝、「聖マルス学園」にて創たちから事態を聞かされた蛍はお見舞いに向かうこととなった。

そんな蛍の前に楓が立ち塞がる。
楓は蛍と圭一について調べており、彼女たちが事件を呼び込んでいると指摘する。
これまでの友好的な雰囲気と一線を画し「何かあれば承知しない」と宣言する楓。
蛍は少し寂しい想いを抱えることに。

放課後となり、お見舞いへ向かった蛍たち。
被害者がフックによる傷を負ったことを聞いた蛍は咄嗟に能見を思い浮かべる。
とはいえ、このときは重要視していなかったのだが……。

同じ晩、お見舞いを終えて解散した蛍、創、野間の「聖マルス学園」3人組。
ところが、創に近付く「フックマン」の影が―――次話に続く。

ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
1巻、2巻。3巻に続き、早くも4巻が発売予定!!

さて、その40話。
サブタイは「フックマン」。

まず、能見なのですが作中での表記がブレてますね。
人物紹介時には「能見」なのですが、その後の台詞では「能美」表記となっています。
今回は人物紹介に基づき「能見」表記で統一しました。

それにしても謎の襲撃を繰り返す「フックマン」の正体は彼なのか?
能見が犯人ならば動機は「成績上位者を排除する為」か。
彼の「本来、此処に居るべきじゃない」との台詞の本当の意味は「不正な行為により地位を得た」ことを指して居そう。
もしかすると、城町西では血の雨が降っているのかも……。

ただ、霊体ならば圭一のように物理的な干渉は不可能な筈。
被害者が受けた傷口が病院で治療可能であるところを見ると、これは物理的な傷のようです。
だとすれば実際に人が犯行に及んでいることになりますね。

もしかすると能見が「怪物のセオリー(20話、21話)」のように半分同化しているような状態なのか!?
しかし、そうだとすると冒頭のフックマンに圭一の銃弾が通用しない描写が謎になる。
果たして、この謎の解は如何に!?

そんな中、重要と思われる新キャラが登場しました、その名も青葉。
これにより木蛍(赤)、川楓(緑)、園霧子(桃)に次ぐ色つきキャラが登場することに。
おそらく、キーとなるキャラでしょう。
どちらかと言えば、前作の枯野の女性バージョンと言った感じかな。

また、楓が蛍と圭一の秘密に近付きつつある様子。
どうやら、先の蛍、楓、桃園、青葉ら色つきのキャラが集結し十二人委員会と対決して行く形となるのか。
だとすれば、もう1人黄色のメンバーを加えて5人になりそうな予感。

そして久しぶりに「幼馴染」キャラである真島慎一も登場してましたね。
「対・フックマン」本編に絡むこととなるのか!?

次回にも注目です!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第30話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第31話「謎の桃園2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第36話「緑川楓の誤算1」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

獣を連れた男(10人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?
十二人委員会:警察内部に存在する犯罪者を私的制裁する組織、メンバーは12人居るらしい。

死神:黒い影の男の正体。「桐島静香の秘密」「謎の桃園」「騙された死神」に登場。

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」に登場。
東条春道:霧子の幼馴染、人気者。
創さん:「聖マルス学園」の成績優秀者。
野間:「聖マルス学園」の成績優秀者。
青葉:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。

【警察関係者】
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。
山本巡査長:在りし日の圭一の上司。今は田舎の派出所に勤務している。
蓮宮:県警の担当者。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
逸見:楓の知人の刑事。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。
三ツ矢:誘拐事件の被害者とされる子供の母親。
満島:節の担任教師。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。
円卓:「占いの館」の占い師の1人、「ジュエル」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
蝶野:「占いの館」の占い師の1人、「カラスアゲハ」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
丹下七郎:携帯ショップの店員、35歳。「騙された死神」に登場。
真利奈:七郎の姪。「騙された死神」に登場。
能見(能美):「城町西学園」の成績優秀者。「フックマン」を抱えている。

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【新エピソード開幕】「なぜ暖炉は燃えていたか?」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【新エピソード開幕】「なぜ暖炉は燃えていたか?」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

「金田一少年の事件簿R」第7弾は「なぜ暖炉は燃えていたか?」!!
コテージで発生した殺人事件に金田一少年が挑むことに!!


【「吸血桜殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

花都千冬:野間口の愛人。
影原夕菜:野間口の隠し子。
龍木流衣:野間口の姪。
蚊山赤彦:野間口の甥。
五里沢太:野間口の友人。
野間口:故人となった社長、彼の遺産が動機のようだ。

いつき陽介:ご存知、ルポライター。

<あらすじ>

金田一と美雪はいつきに誘われコテージへ向かうことに。
事の経緯は次の通りである。

実はいつきと交流のあった野間口社長が死亡し、その遺産を巡って騒動が勃発していた。
遺産の相続人候補は5人。

野間口の愛人であった花都千冬。
野間口の隠し子を名乗る影原夕菜。
野間口の姪・龍木流衣。
野間口の甥・蚊山赤彦。
野間口の友人・五里沢太。

現状は隠し子である夕菜が名乗り出たことで彼女が優位に立っていた。
これに流衣や赤彦が反発。
千冬は夕菜を支持し、五里沢は勝者からのお零れに預かろうとの寸法だ。

その最中、いつきは知人であった千冬から助けを求められた。
千冬によれば、正体不明の何者かから脅迫状が届いたのだそうである。
其処で身の危険を覚え、いつきを頼ったらしい。

こうして、いつき、金田一、美雪を加えて話し合いが持たれたのだが……。

その夜、いつきに夕菜からメールが届く。
其処には「1人でコテージ13番へ来るように」と書かれていた。

いつきはこれに従い13番コテージへ。
すると、中には夕菜が倒れていた。
慌てたいつきはドアを破って屋内へ。

すると、夕菜は既に事切れていた。
どうやら、刃物で首を突いたようだ。

周囲を見回すいつき。
犯人が隠れるスペースは無い。
またドアも窓も施錠されており、犯人が脱出した形跡も無いようだ。
特に窓の鍵は外からの工作は不可能である。
ただ、コテージの暖炉が何故か燃えていたのだが―――2話へ続く。

<感想&推理>

「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第7弾は「なぜ暖炉は燃えていたか?」です!!

どうやら今回は短編のようですね。
1話にして殺人事件が発生しています。

その被害者となったのは夕菜、そしておそらく犯人は千冬でしょう。
脅迫状も狂言でしょう、これを利用しいつきを事件に関わらせたと思われます。
その上で、夕菜を騙って13番コテージへ呼び出したものか。
そもそも、夕菜がいつきだけを呼ぶ理由が無いし。
当然、夕菜の死は自殺ではなく千冬による殺人となります。

では、此処からはそのトリックについて。
これはそのものズバリ、タイトルである「なぜ暖炉は燃えていたか?」にあるのでしょう。

すなわち、暖炉には火がついていた理由がある。
それは犯人にとってトリックに必要だったから。
暖炉に火を点けることで起こることが犯人にとって必要だったことになります。

まず、今回考えられるトリックは大きく3つ。

1.熱することで完成する密室。
2.熱することで成立する時限トリック。
3.熱することで成立する脱出方法。

そして、暖炉に火を点けることで得られる効果は2つ。
「部屋を暖めること」と「暖炉から煙突内に上昇気流が生まれること」。

これを踏まえてそれぞれについて考えると……。

まず、管理人が最有力と考えているのは「3.熱することで成立する脱出方法」。
これに暖炉に火を点けて得られる効果の「暖炉から煙突内に上昇気流が生まれる」を組み合わせると。

例えば「上昇気流に乗って小型の気球を用い、体重の軽い犯人が逃げ出した」説。
あのコテージは煙突もある本格的な代物だったので、煙突伝いに逃げたとのトリック。

次いで「1.熱することで完成する密室」。
これはいつきによると「外側からの仕掛けは不可能」とのことも「内側から氷で仕掛けたらどうか」とのトリック。
氷の融解を部屋を暖めることで促進するトリック。

でもって「2.熱することで成立する時限トリック」。
これは凶器を氷漬けにしておいて部屋の熱で溶かして犯行を完遂させたもの。

ちなみに、ご覧頂ければお分かりの通り3つとも割と具体性に欠けているんだよなぁ……。
とはいえ、此の中では「小型の気球を用い煙突内の上昇気流に乗って体重の軽い犯人が逃げ出した説」かなぁ。
だからこそ、体重の軽い細身の千冬の犯行なんではなかろうか。

さて、此処で大ニュース。
既にご存知のことと思われますが、2015年10月よりアニメ「金田一少年の事件簿R」が日本テレビ系に帰って来るとのこと。
そんなアニメ版第1話は「金田一少年の決死行」だそうです。
開始早々にクライマックスの予感!!
ちなみに「金田一少年の決死行」はドラマ化もされていますね。

「金田一少年の事件簿N」第6話「12年分の憎悪と愛…犯人はお前だ!決死行壮絶完結編(金田一少年の決死行 後編)」(8月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【2015年10月】アニメ「金田一少年の事件簿R」が「RETURNS」の名の通り帰還を果たす!!さらに「魍邪ノ館殺人事件」とは!?

ちなみに、高遠とカフェふくろうのマスターに何らかの関係があるのではないかとの謎。
新シリーズ「金田一少年の事件簿R」になって以来、カフェふくろうのマスターが登場するエピソードには高遠も必ず登場している(「亡霊校舎の殺人」「蟻地獄壕殺人事件」)。
例として挙げるには2作と些か心許なくはあるが、これは新シリーズになってからの高遠の登場自体が上記2作に限られている為。
つまり、今のところ100%となっている。
どうも、この登場には何か意味があるのではなかろうか。
マスター自身が高遠の変装なのか……それとも高遠のルーツがマスターに関わって来るのか。
今後もこの法則が守られるのかどうかに注目したい。

ちなみに、此処で大ニュース。
「ファイアーエムブレム」シリーズ最新作「ファイアーエムブレムif」開発に「金田一少年の事件簿」原作者である樹林伸先生が参加されるとのこと。

そう言えば『小説 野性時代』(角川書店刊)でも樹林伸先生『ドクター・ホワイト』が2014年11月号から連載開始されています。
こちらも注目すべし!!

綾辻行人先生「Another」シリーズ続編『Another 2001』が『小説野性時代132号(11月号)』にて連載開始!?

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「吸血桜殺人事件」のまとめはこちら。
「吸血桜殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「蟻地獄壕殺人事件」のまとめはこちら。
「蟻地獄壕殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「学生明智健吾の事件簿」のまとめはこちら。
「学生明智健吾の事件簿」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「狐火流し殺人事件」のまとめはこちら。
「狐火流し殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
「亡霊校舎の殺人」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ版】
ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系、2014年)まとめ

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◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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2015年09月18日

『どこかでベートーヴェン 第五話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.10』掲載)

『どこかでベートーヴェン 第五話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.10』掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による全書き下ろしミステリー!佐藤青南の大人気「行動心理捜査官・楯岡絵麻」こと、エンマ様の新シリーズ連載スタート!「さよならドビュッシー」の中山七里が描く音楽シリーズ「どこかでベートーヴェン 第五話」、乾緑郎の鍼灸院ミステリー「鷹野鍼灸院」シリーズ最新作「坂道に立つ」、友井羊の「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」シリーズ最新作「シチューの人」など、話題作家競演の一冊。
(宝島社公式HPより)


<感想>

中山七里先生「岬洋介シリーズ」の最新作『どこかでベートーヴェン』の第5話が発表されました。
長編第3作である『いつまでもショパン』と同様に『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』に掲載されています。
これにより、何時か来るシリーズ第4作『どこかでベートーヴェン』の発売が明らかに。

そんな「岬洋介シリーズ」は「難聴を抱える天才ピアニスト岬洋介が関わった事件を描く」シリーズ作品。
あくまで関わった事件なので、中心視点人物は各作品ごとに別の人物となっており、岬は事態解決やアドバイスなどを行う探偵役の立場となっています。
いつか岬自身が視点人物となる日がやって来るのでしょうか。

なお、今回の『どこかでベートーヴェン』は『いつまでもショパン』の後から始まる物語。
ただし、ある事柄(『いつまでもショパン』での出来事)により一躍有名になった岬を見かけた高校時代の同級生が当時(高校時代)に起こった事件について振り返るとの内容になっています。
この為、実際は回想が主になりそうかな。

そして、いよいよ5話で物語が動きました。
4話時点では災害に対しての岬の活躍を描くストーリーになるのかと思いきや、なんと殺人事件の発生です。
被害者は岬と対立していた岩倉、そして岬が容疑者に!?
さらに、岬の家族関係の一端も明かされました。

今のところ、岬はアリバイのない棚橋を疑っているようですが……。
5話を読んだ限り、もっと有力な容疑者が居ますね……春菜です。
事件が起きたとされる前後で春菜はずっとジャージを着込んでいます。
もしかすると、制服が濡れるような状況に置かれていたのではないでしょうか。
あるいは岩倉の死因が撲殺であることから返り血が付着したか。

春菜のアリバイ自体も岩倉の姿が見えなくなった時間から成立しているものですし割と容易に崩せます。
例えば、途中で下校したと思われていた岩倉が学校内に潜んでおり春菜とトラブルになり殺害された。
あるいは、下校したとされる時間の時点で既に春菜の手で殺害されていればアリバイは成立しません。
いずれにしても死体運搬がネックになって来ますが、それこそ学校前が急な坂であり、当時の状況を考えればクリア出来ないことも無さそうだし。

これは岬と鷹村にとって辛い結末が待ち構えて居るのかも……。

さらに本作はタイトルが『どこかでベートーヴェン』とされている通り、岬の難聴も大きく絡んで来るのかもしれません。

ちなみに、「岬洋介シリーズ」には長編が『さよならドビュッシー』、『おやすみラフマニノフ』、『いつまでもショパン』の3作(刊行順、作中時系列順)と短編が短編集『さよならドビュッシー前奏曲(文庫化に際し『要介護探偵の事件簿』を改題)』(『さよならドビュッシー』の前日譚を描いたスピンオフ)、『間奏曲(インテルメッツォ)』(『いつまでもショパン』と同時期に起こっていた事件を描くスピンオフ)の2作が存在しています。
記念すべきシリーズ第1作『さよならドビュッシー』は映画化もされています。
書籍版については、すべてネタバレ書評(レビュー)していますね。
興味のある方はネタバレあらすじ後の関連過去記事へどうぞ!!

ちなみに、ネタバレあらすじについては管理人によりかなり改変されています。
本作を楽しんで頂くには直接お読み頂くことをオススメします!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
岬洋介:シリーズ主人公、今回は高校時代が描かれる。
鷹村亮:『どこかでベートーヴェン』の視点人物。音楽科の学生。
岩倉:音楽科の学生の1人。
板台:音楽科の学生の1人、バンドを組んでいる。
春菜:鷹村が憧れる同級生。
美加:音楽科の学生の1人。
棚橋:音楽教師。
佐久間:数学教師。
横屋:教師。

・4話はこちら。
『どこかでベートーヴェン 第四話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.9』掲載)ネタバレ書評(レビュー)


学校に居たところ、嵐による土砂崩れに見舞われた岬たち音楽科の面々。
道も通信も途絶し孤立した学校を救うべく、岬は1人助けを呼びに街へ向かう。

一方、学校では……。
担任の棚橋も病欠しており残された同級生たちがパニックに陥ることに。
この事態に鷹村は教師の横屋と共に仲間たちを励ます。
岬が残していた言葉により、比較的頑丈と思われる体育館へ避難することにした面々。
春菜は濡れても良いようにと常にジャージ姿であった。

移動を終えた面々だが、不安は募るばかり。
そんな中、遂にレスキュー隊が駆け付けた。
岬が呼んだ助けが間に合ったのだ。
ほっと胸を撫で下ろす鷹村だが意外な事実を知ることに。
なんと、当の岬が拘留されているらしいのだ。
しかも、同級生である岩倉殺害の容疑である。

数時間後、棚橋と合流した鷹村はある程度の事情を聴く。
土砂崩れの前に学校を下校した筈の岩倉が、土砂崩れ後に道の途中で死体で発見されたのだ。
その道は岬が助けを求めるべく通った道であった。

土砂崩れが起こったことで人通りは殆どない。
其処で岬の犯行が疑われたのである。

岬の性格を知る鷹村は彼の犯行を否定するが……。
そんな中、取調を担当していた刑事は岬の父親を知るや彼を解放する。
なんと、岬の父は有名な検事だったのだ。

岬の家庭環境に憧れる鷹村だが、すぐにその考えを改めざるを得なくなる。
岬の父は彼の音楽の実力を認めておらず、音楽家になることに反対していたのだ。
岬の実力を知るだけに信じられない想いを抱く鷹村であった。

岩倉の葬儀が行われ参列することとなった岬。
ところが、岩倉の両親から参列を拒否されてしまう。
取調を受けたことから未だに容疑者と思われているようだ。

岬は自身の無実を証明するべく真犯人探しに乗り出す。
まずは、病欠しアリバイのない棚橋を疑っているようだが―――『どこかでベートーヴェン』6話(あるいは本編)に続く。

◆「中山七里先生」関連過去記事
【岬洋介シリーズ】
『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『おやすみラフマニノフ』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』第1回(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第一話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.6』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第二話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.7』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第三話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.8』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第四話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.9』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『間奏曲(インテルメッツォ)』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい!2013年版』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『要介護探偵の事件簿』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【刑事犬養隼人シリーズ】
『切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人』(中山七里著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
『連続殺人鬼カエル男』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『静おばあちゃんにおまかせ』(中山七里著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『残されたセンリツ』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい! 四つの謎』収録)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ版】
土曜ワイド劇場「切り裂きジャックの告白 〜刑事 犬養隼人〜 嘘を見抜く刑事VS甦る連続殺人鬼!?テレビ局を巻き込む劇場型犯罪!どんでん返しの帝王が挑む衝撃のラストとは!?」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「このミステリーがすごい!〜ベストセラー作家からの挑戦状〜 天才小説家×一流映画監督がコラボした、一夜限りの豪華オムニバスドラマ!味わいの異なる4つの謎=各25分の濃密ミステリー!又吉×希林の他では見られないコントも!」(12月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「どこかでベートーヴェン 第五話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.10」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.10





「どこかでベートーヴェン 第四話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.9」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.9





「どこかでベートーヴェン 第三話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.8」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.8





「どこかでベートーヴェン 第二話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.7」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.7





「どこかでベートーヴェン 第一話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.6」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.6





「いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)





『いつまでもショパン』第1回が掲載された『『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK』です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK





「さよならドビュッシー (宝島社文庫)」です!!
さよならドビュッシー (宝島社文庫)





「おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)」です!!
おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)





「さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)





『間奏曲(インテルメッツォ)』が収録された「このミステリーがすごい! 2013年版」です!!
このミステリーがすごい! 2013年版



posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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