2015年09月18日

『どこかでベートーヴェン 第五話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.10』掲載)

『どこかでベートーヴェン 第五話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.10』掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家による全書き下ろしミステリー!佐藤青南の大人気「行動心理捜査官・楯岡絵麻」こと、エンマ様の新シリーズ連載スタート!「さよならドビュッシー」の中山七里が描く音楽シリーズ「どこかでベートーヴェン 第五話」、乾緑郎の鍼灸院ミステリー「鷹野鍼灸院」シリーズ最新作「坂道に立つ」、友井羊の「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」シリーズ最新作「シチューの人」など、話題作家競演の一冊。
(宝島社公式HPより)


<感想>

中山七里先生「岬洋介シリーズ」の最新作『どこかでベートーヴェン』の第5話が発表されました。
長編第3作である『いつまでもショパン』と同様に『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』に掲載されています。
これにより、何時か来るシリーズ第4作『どこかでベートーヴェン』の発売が明らかに。

そんな「岬洋介シリーズ」は「難聴を抱える天才ピアニスト岬洋介が関わった事件を描く」シリーズ作品。
あくまで関わった事件なので、中心視点人物は各作品ごとに別の人物となっており、岬は事態解決やアドバイスなどを行う探偵役の立場となっています。
いつか岬自身が視点人物となる日がやって来るのでしょうか。

なお、今回の『どこかでベートーヴェン』は『いつまでもショパン』の後から始まる物語。
ただし、ある事柄(『いつまでもショパン』での出来事)により一躍有名になった岬を見かけた高校時代の同級生が当時(高校時代)に起こった事件について振り返るとの内容になっています。
この為、実際は回想が主になりそうかな。

そして、いよいよ5話で物語が動きました。
4話時点では災害に対しての岬の活躍を描くストーリーになるのかと思いきや、なんと殺人事件の発生です。
被害者は岬と対立していた岩倉、そして岬が容疑者に!?
さらに、岬の家族関係の一端も明かされました。

今のところ、岬はアリバイのない棚橋を疑っているようですが……。
5話を読んだ限り、もっと有力な容疑者が居ますね……春菜です。
事件が起きたとされる前後で春菜はずっとジャージを着込んでいます。
もしかすると、制服が濡れるような状況に置かれていたのではないでしょうか。
あるいは岩倉の死因が撲殺であることから返り血が付着したか。

春菜のアリバイ自体も岩倉の姿が見えなくなった時間から成立しているものですし割と容易に崩せます。
例えば、途中で下校したと思われていた岩倉が学校内に潜んでおり春菜とトラブルになり殺害された。
あるいは、下校したとされる時間の時点で既に春菜の手で殺害されていればアリバイは成立しません。
いずれにしても死体運搬がネックになって来ますが、それこそ学校前が急な坂であり、当時の状況を考えればクリア出来ないことも無さそうだし。

これは岬と鷹村にとって辛い結末が待ち構えて居るのかも……。

さらに本作はタイトルが『どこかでベートーヴェン』とされている通り、岬の難聴も大きく絡んで来るのかもしれません。

ちなみに、「岬洋介シリーズ」には長編が『さよならドビュッシー』、『おやすみラフマニノフ』、『いつまでもショパン』の3作(刊行順、作中時系列順)と短編が短編集『さよならドビュッシー前奏曲(文庫化に際し『要介護探偵の事件簿』を改題)』(『さよならドビュッシー』の前日譚を描いたスピンオフ)、『間奏曲(インテルメッツォ)』(『いつまでもショパン』と同時期に起こっていた事件を描くスピンオフ)の2作が存在しています。
記念すべきシリーズ第1作『さよならドビュッシー』は映画化もされています。
書籍版については、すべてネタバレ書評(レビュー)していますね。
興味のある方はネタバレあらすじ後の関連過去記事へどうぞ!!

ちなみに、ネタバレあらすじについては管理人によりかなり改変されています。
本作を楽しんで頂くには直接お読み頂くことをオススメします!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
岬洋介:シリーズ主人公、今回は高校時代が描かれる。
鷹村亮:『どこかでベートーヴェン』の視点人物。音楽科の学生。
岩倉:音楽科の学生の1人。
板台:音楽科の学生の1人、バンドを組んでいる。
春菜:鷹村が憧れる同級生。
美加:音楽科の学生の1人。
棚橋:音楽教師。
佐久間:数学教師。
横屋:教師。

・4話はこちら。
『どこかでベートーヴェン 第四話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.9』掲載)ネタバレ書評(レビュー)


学校に居たところ、嵐による土砂崩れに見舞われた岬たち音楽科の面々。
道も通信も途絶し孤立した学校を救うべく、岬は1人助けを呼びに街へ向かう。

一方、学校では……。
担任の棚橋も病欠しており残された同級生たちがパニックに陥ることに。
この事態に鷹村は教師の横屋と共に仲間たちを励ます。
岬が残していた言葉により、比較的頑丈と思われる体育館へ避難することにした面々。
春菜は濡れても良いようにと常にジャージ姿であった。

移動を終えた面々だが、不安は募るばかり。
そんな中、遂にレスキュー隊が駆け付けた。
岬が呼んだ助けが間に合ったのだ。
ほっと胸を撫で下ろす鷹村だが意外な事実を知ることに。
なんと、当の岬が拘留されているらしいのだ。
しかも、同級生である岩倉殺害の容疑である。

数時間後、棚橋と合流した鷹村はある程度の事情を聴く。
土砂崩れの前に学校を下校した筈の岩倉が、土砂崩れ後に道の途中で死体で発見されたのだ。
その道は岬が助けを求めるべく通った道であった。

土砂崩れが起こったことで人通りは殆どない。
其処で岬の犯行が疑われたのである。

岬の性格を知る鷹村は彼の犯行を否定するが……。
そんな中、取調を担当していた刑事は岬の父親を知るや彼を解放する。
なんと、岬の父は有名な検事だったのだ。

岬の家庭環境に憧れる鷹村だが、すぐにその考えを改めざるを得なくなる。
岬の父は彼の音楽の実力を認めておらず、音楽家になることに反対していたのだ。
岬の実力を知るだけに信じられない想いを抱く鷹村であった。

岩倉の葬儀が行われ参列することとなった岬。
ところが、岩倉の両親から参列を拒否されてしまう。
取調を受けたことから未だに容疑者と思われているようだ。

岬は自身の無実を証明するべく真犯人探しに乗り出す。
まずは、病欠しアリバイのない棚橋を疑っているようだが―――『どこかでベートーヴェン』6話(あるいは本編)に続く。

◆「中山七里先生」関連過去記事
【岬洋介シリーズ】
『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『おやすみラフマニノフ』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』第1回(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第一話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.6』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第二話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.7』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第三話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.8』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第四話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.9』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『間奏曲(インテルメッツォ)』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい!2013年版』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『要介護探偵の事件簿』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【刑事犬養隼人シリーズ】
『切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人』(中山七里著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
『連続殺人鬼カエル男』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『静おばあちゃんにおまかせ』(中山七里著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『残されたセンリツ』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい! 四つの謎』収録)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ版】
土曜ワイド劇場「切り裂きジャックの告白 〜刑事 犬養隼人〜 嘘を見抜く刑事VS甦る連続殺人鬼!?テレビ局を巻き込む劇場型犯罪!どんでん返しの帝王が挑む衝撃のラストとは!?」(4月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「このミステリーがすごい!〜ベストセラー作家からの挑戦状〜 天才小説家×一流映画監督がコラボした、一夜限りの豪華オムニバスドラマ!味わいの異なる4つの謎=各25分の濃密ミステリー!又吉×希林の他では見られないコントも!」(12月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「どこかでベートーヴェン 第五話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.10」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.10





「どこかでベートーヴェン 第四話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.9」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.9





「どこかでベートーヴェン 第三話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.8」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.8





「どこかでベートーヴェン 第二話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.7」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.7





「どこかでベートーヴェン 第一話」が掲載された「『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.6」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家 書き下ろしBOOK vol.6





「いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
いつまでもショパン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)





『いつまでもショパン』第1回が掲載された『『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK』です!!
『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK





「さよならドビュッシー (宝島社文庫)」です!!
さよならドビュッシー (宝島社文庫)





「おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)」です!!
おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)





「さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)





『間奏曲(インテルメッツォ)』が収録された「このミステリーがすごい! 2013年版」です!!
このミステリーがすごい! 2013年版



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「英国一家、日本を食べる」18話「世界最速のファストフード・大阪」(9月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」18話「世界最速のファストフード・大阪」(9月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<18話あらすじ>

大阪へとやってきたマイケルたちは、ド派手なネオンやせわしない人々など、京都とはまるで違うエネルギッシュな大阪の空気に圧倒される。土産を買いに行くリスンと別れ、マイケルはアスガーとエミルを連れお好み焼きとたこ焼きを食べようと店を探し始める。どちらを先に食べようか迷っていると、不思議な老婆が現れ、マイケルたちを自分の店へと半ば強引に誘う。着いてみれば、そこはお好み焼きとたこ焼き両方を出す店だった!
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

京都を楽しむマイケルとリスン。
だが、その隣には無言で地面を見詰めるアスガーとエミルの姿が。
どうやら、2人は鄙びた光景に疲れてしまったようだ。

そんなアスガーたちに、マイケルは別の場所へ移動すると宣言する。
行先は「喧騒が魅力」で「食道楽」で知られる街―――大阪である。

早速、大阪に辿り着いたマイケル一家。
そのにぎやかさに、アスガーは玩具箱をひっくり返したような街と評する。

その間にも周囲の人々は物凄いスピードで通り過ぎて行く。
驚くアスガーたちに、マイケルは「大阪の人々の歩行速度は秒速1.6メートルで東京の秒速1.56メートルを上回るらしい」と豆知識を披露する。

と、その間にも見ず知らずの大阪人に声を掛けられるマイケル。
相手はマイケルの返事を待たず一方的に語りかけると、アスガーとエミルに飴をプレゼントする。
まるで嵐のような騒々しさで、呆然とする一家をよそにさっさと歩き去ってしまった。

何とか気を取り直した一家。
マイケルは大阪が2つの物の発祥の地と語る。
それは「インスタントラーメン」と「回転寿司」、このように大阪は「ファストフード」の街なのだ。
そんな街でマイケルが今回食べようと決めているのは「お好み焼き」と「タコ焼き」であった。

ふと、隣を見遣るマイケル。
ところが、リスンが居ない。

周囲を見渡すとリスンがウィンドウ越しに洋服を眺めている。
どうやら、お土産などを買いたいらしい。
これを察したマイケルは息抜き兼ねた単独行動を許すことに。
とはいえ、本当はリスンの買い物が長くなることを知って逃げただけのようだが。

リスンと別行動を取ったマイケル一行。
しかし、マイケルも食べ物になれば同じである。
あちらの店にしようか、こちらの店にしようか……悩むマイケルにアスガーが叫ぶ!!
「ママに付いて行けば良かったぁ……」と。

これを聞き付けた1人の老婆が歩み出た。
阪神のユニフォームに身を包んだ老婆は「逃げられたん?いや、逃げられたんやろ!!」と連呼する。

どうやら、マイケルが妻に逃げられたと勘違いしているようだ。
慌てて訂正しようとするマイケルだが、老婆はマイペースに「お腹減ってるなら、ええところに連れてったる」と彼らを招く。

おそるおそる老婆に付いて行く一家。
すると、路地の先には「うめ屋」なる店が。

どうやら、老婆は「うめ屋」の店主らしい。
ソースの匂いを嗅いだマイケルは「誘いに応じよう」と決める。
それどころか、調子に乗ったマイケルはありもしない嘘を並べて同情を惹き始めることに。

「大変だったねぇ……」
マイケルの嘘に同情を示す老婆。
その分だけ美味しい物を振る舞おうと、まずはタコ焼きに取り掛かる。
ちなみに「タコ焼き」とは「窪みがついた鉄板に小麦粉とタコを投入し焼き上げた庶民的料理」だ。

タコと聞いた途端、アスガーの表情が凍り付いた。
「嫌だ、嫌だ」と叫ぶアスガーだが、老婆の調理を目にするや動きが止まる。

老婆は見事な手さばきであっと言う間に大量のタコ焼きを作り上げていた。
タコ焼きを口にし「美味しい、美味しい」と繰り返すマイケル。

続いて、老婆は「お好み焼き」に取り掛かる。
「お好み焼き」とは「水、または出し汁を加えた小麦粉に具材を放り込み鉄板で薄く焼いた料理」。
これに「中華麺を加えたものは広島風」と呼ばれる。

今回は老婆のアレンジで「豚肉とキムチ」が具材とされた。
ちなみに「お好み焼き」は「ジャパニーズピザ」、「大阪オムレット」とも呼ばれているらしい。

鉄板に生地を伸ばした老婆は、軽く焼き目が付くや小手で生地を宙へと飛ばす。
そんな老婆の妙技に見惚れるマイケルたち。

そして、秘伝のソースの出番だ!!
一口したマイケルたちはまたも「美味しい、美味しい」と繰り返すことに。

此処でマイケルが店内に飾られた写真に目を留めた。
其処には老婆と若い男女が写っていた。

老婆によれば娘夫婦らしい。
どうやら娘の夫が今の「うめ屋」の店主らしい。
「娘夫婦に逢う機会があれば宜しく伝えておくれ」と述べる老婆だが……。

翌日、あの味が忘れられずリスンを連れて「うめ屋」を訪れたマイケルたち。
ところが、「うめ屋」の店主夫婦によれば老婆は1年前に亡くなったと言う。

「お客さんで4人目ですわ」
「お母ちゃんらしいわ……」
口々に語る若夫婦に、マイケルは老婆の言葉を伝えるのであった。

ホテルに戻ったマイケルたち。
「天使……だったんだろうなぁ」と呟くマイケル。
「見知らぬ人に冷たくするな、変装した天使かもしれないから」とリスンもマイケルに頷く。
部屋には何処からかソースの匂いが漂っていた―――エンド。

<感想>

原作はマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』と『英国一家、ますます日本を食べる』(共に亜紀書房刊)。
NHKさんにて毎週木曜日0時40分から1時まで放送中、全24話予定。

前半はマイケル一家を中心としたカートゥーンパート、後半はトシ視点のドキュメンタリーパートからなる。

この18話のテーマは「大阪が誇る粉物文化、特にタコ焼きとお好み焼き」について。
そんな今回ですが、具体的にはカートゥーンパートでは「タコ焼きとお好み焼き」を中心に、実写パートでは「粉物を活かすソース」が取り上げられました。

ちなみにカートゥーンパートではナレーションまで関西弁でしたね〜〜〜。

そして実写パート。
まずは「街頭アンケート」で「ソースの用途」を確認。
「こんにゃく」や「サラダ」に用いられるとの回答が。

次いで「ソースが選べる店」として「やん!なんば本店」さんが取り上げられました。
取り扱われているのは大阪産ソースだけでも50種以上。
中でも羽曳野産いちじくを用いた「いちじくソース」がオススメらしい。

此処から「いちじくソース」の製造元「ツヅミ食品株式会社」さんに製造方法を聞く。
いちじくをミキサーで磨り潰し、玉ねぎを加えて煮る。
いちじくが出汁の役割を果たすのだそうだ。
その後、肝心のスパイスを加えるのだが、これは企業秘密。
コンスターチでとろみをつけ一晩寝かしてボトル詰め。
最後にラベルを貼って完成。
そして、季節のものと産地だったことが「いちじくソース」が生まれた理由らしい。

この「いちじくソース」ですがネット通販でも購入可能。
本記事下部にリンクを用意したので興味のある方はどうぞ!!

ちなみに本作「英国一家、日本を食べる」の旨味も此の点にあるような気がします。
産地を活かした「日本」と言う素材をもとに、アニメと実写との2つの表現方法と言う「ソース」を用いることでより深い味わいの作品が出来上がる。
この「素材を活かした組み合わせ」が視聴者の心を動かすのでしょう……面白いワケです。
次回も楽しみな作品です。

◆関連過去記事
「英国一家、日本を食べる」1話「新宿・思い出横丁」(4月16日)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」2話「最高の天ぷら」(4月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」3話「日本料理の神髄」(4月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」4話「力士サイズになる料理」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」5話「第五の味覚」(5月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」6話「世界一硬い魚」(5月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」7話「魚屋の魚屋」(5月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」8話「本物のワサビ」(6月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」9話「道具の楽園かっぱ橋」(6月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」10話「箸の流儀」(6月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」11話「カニ、カニ、北海道」(6月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」12話「北の海藻キング」(7月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」13話「ラーメンキング」(7月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」14話「京の魔法・豆腐」(7月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」15話「KAISEKI」(8月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」16話「日本酒の危機」(8月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「英国一家、日本を食べる」17話「すしの源に」(9月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ツヅミ印のいちじくソース 500ml入り 原産国:日本」です!!
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原作「英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)」です!!
英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)





キンドル版「英国一家、日本を食べる 亜紀書房翻訳ノンフィクション」です!!
英国一家、日本を食べる 亜紀書房翻訳ノンフィクション





同じく原作「英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)」です!!
英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)





キンドル版「英国一家、ますます日本を食べる 亜紀書房翻訳ノンフィクション」です!!
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こちらは同作者によるシリーズ最新作「英国一家、フランスを食べる」です!!
英国一家、フランスを食べる



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