2015年09月26日

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第20話「化粧水」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第20話「化粧水」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。

ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。

芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。

坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
ソーラ・グレコワ:千寿郎の女性秘書。

<20話あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バーバラ・アレンの死の真相を暴いた名探偵・英玖保嘉門。
そんな英玖保に「ABC」を名乗る人物から挑戦状が届く!!

矢先、浅草の「芦屋煙草店」の店主・芦屋安が何者かに殺害されてしまう。

英玖保は芥川龍之介『歯車』の一節を口ずさむ男に注目。
一方、当のその男―――阿部力はある手紙をしたためていた。

そして、英玖保に宛てて「ABC」から第二の挑戦状が届く。
その場所は「B」で始まる「弁天島」であった。
犯行を阻止するべく向かった英玖保だが、時既に遅く坂東美代が殺害されてしまう。

さらに、第三の挑戦状により「千倉」での犯行が示唆された。
早速、駆け付けた英玖保たちだが、またも犯人に先を越され被害者が……。

・前回はこちら。
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第19話「ソーラの失踪」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

阿部とまり子が再会していた。
まり子は芦屋安を殺害したのが「ABC」であることを打ち明け、涙を流す。
これに動揺した阿部はその場を逃げ出すのだが……。

ソーラが英玖保を訪ねて来た。
英玖保は千代田夫人が目撃したソーラと謎の人物の密会について問い質す。
すると、ソーラは相手が初対面であり化粧水のセールスマンだったと証言する。

これにまり子の証言を思い出す英玖保。
芦屋安の煙草店を訪ねて来た化粧水セールスマンが居たではないか!!

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第7話「歯車の男」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

これに気付きを得た英玖保は慌てて、第2の被害者である美代の姉・たまに連絡を入れる。
すると、予想通りであった。
美代の周辺にも化粧水のセールスマンが存在したのである。

英玖保は3件の殺人に共通する存在を遂に見出したと確信する。

同じ頃、突然逃げ出した阿部に驚き、後を追うまり子。
阿部は路傍で座り込み泣いていた。
「もしかして、自分がABCなのかも……」
狼狽する阿部の姿を目にしたまり子は―――21話に続く。

<感想>

エルキュール・ポワロが名探偵・英玖保嘉門として我々ファンの前に再臨しました!!
この英玖保嘉門、まさにポアロそのものの容姿です。
そして、その助手である朝倉もまた、まさに和製ヘイスティングズとの風貌。
これはかなり期待出来そうな作品ではないでしょうか。

遂にそんな本作の1巻と2巻が発売予定、見逃すな!!

その20話、サブタイは「化粧水」。

英玖保の捜査線上に阿部が浮上しました。
いよいよ阿部がクローズアップされることに。

祐司郎が懸賞金導入を口にしたことからも分かる通り現状は未だ「ABC」の計画通りか。
そもそも、三件目に限って予告状到着に差異が出たのは何故か?
その意味は明瞭です、三件目の犯行のみは何としても阻止されるワケにはいかなかったから。
英玖保は「ABC」の奸智を破ることが出来るのか!?

次回にも注目です!!

なお、3話までの原作『厩舎街の殺人』は早川書房『死人の鏡』収録作品なので興味のある方はチェックするべし!!

そうそう、ポアロと言えばデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」のBlu-ray BOX化が明らかになりました。
なんと、2ボックス構成でそれぞれ「BOX1」が2015年11月3日、「BOX2」が2015年12月18日発売予定とのこと。

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

さらに、アガサ・クリスティーと言えば2015年末に『そして誰もいなくなった』がミニドラマシリーズ化されることも判明!!

【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!

さらにさらに「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」が2015年10月からNHKさんで放送開始!!

【朗報】英国ドラマ「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」がNHKさん日曜23時枠にて放送開始とのこと!!

他にも2015年1月には三谷幸喜先生版「オリエント急行の殺人」が2夜に渡って放送されました。
こちらでのポアロポジションは「勝呂武尊」。

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

過去には赤冨士鷹も居ましたし、今度は勝呂武尊に英玖保嘉門とポアロこそ、まさに八面六臂の活躍を示す怪人物となりつつあるようです。
同時にこれはシャーロック・ホームズに続くエルキュール・ポアロブーム到来の兆しか!?

それを証明するように「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
こちらは2015年2月27日(金)まででした。

さらに幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
ファンはチェックせよ!!

これまでの登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。

・「厩舎街の殺人」編(1話から3話まで)
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
加藤警部:地元の警部。
バーバラ・アレン:被害者。
プレンダーリース:バーバラと同居していた女性。
西喜一郎:バーバラの婚約者。
ユースタス:バーバラの元夫。貿易商。

・「ABC殺人事件」編(4話以降)
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。
ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。
坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。
千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
ソーラ・グレコワ:千寿郎の女性秘書。

◆関連過去記事
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第10話「湖畔の殺人」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第11話「第二の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第12話「捜査方針」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第13話「第三の手紙」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第14話「第三の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第15話「秘書の証言」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第16話「千代田千寿郎の妻」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第17話「遺族会議」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第18話「遺書」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第19話「ソーラの失踪」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連過去記事
【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【映像化作品】
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!

シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!

映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!

アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!

2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

「ABC殺人事件 名探偵・英久保嘉門の推理手帖(1): ビッグ コミックス」です!!
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『墓標なき街』最終話、第12話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)

『墓標なき街』最終話、第12話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)です!!

ネタバレあります!!注意!!

<あらすじ>

「百舌シリーズ」新連載!巨悪を追う、迫真のサスペンス。
(集英社公式HPより)


<感想>

「百舌シリーズ」2015年時点での最新作が『小説すばる』にて連載開始されました。

「百舌シリーズ」は次の6作が既刊。
『裏切りの日々』、『百舌が叫ぶ夜』、『幻の翼』、『砕かれた鍵』、『よみがえる百舌』、『鵟の巣』。
そして、これに新たに加わるのが意外な導入から始まった2015年時点でのシリーズ最新作『墓標なき街』。

今回はその最終話(第12話)ネタバレ批評(レビュー)です。

物語はまさか、まさかの結末を迎えました。
闇は未だ色濃く残されているようです。
単行本版が2015年11月5日に発売予定だそうですが、これは単行本化に際して書下ろし追加があるのではないでしょうか。
あるいは、シリーズ続編に続くか。

まずは「黒頭巾の正体」が判明。
まさか「紋屋の○○○」だとは……。

また、新百舌の正体も遂に確定。
その正体はやはり女性でした、しかも洲走かりほの妹・まほろです!!
ただし、これまで作中でまほろとされた人物は三重島の隠し子・弓削ひかるであり別人。
本物のまほろは三重島の愛人であり、使用人だったようです。

だとすると、タミこそまほろかと思われるのですが……これが判然としない。
作中の描写によれば、どうもこれまで登場していなかった使用人のようにも受け取れますが……。
とはいえ、ラストの描写から大杉や美希を監視し続けて居るのは間違いない様子。
どうやら、あの時点では「○○屋の店員」に扮しているようです。

そんな新百舌の動機は姉・かりほの復讐。
だからこそ、最初に美希を狙ったのか。
その後、三重島の命に従い田丸と為永を殺害した。
とはいえ、まほろは三重島やひかるへも殺意を抱いている模様。
これはかなり危険な人物なのでは……。

この戦いはシリーズ次作に持ち越されるのか?
あるいは、書下ろしで決着となるのか?
単行本版も見逃せそうにありません!!

さて、『墓標なき街』最終話までのまとめ。

物語の発端は三重島と茂田井との抗争にあり。
これに、石島による武器輸出事件の告発が絡む。

まず、姉・かりほの復讐に燃える新百舌が美希を襲撃するも大杉により未遂に終わる。

一方、茂田井派であった田丸は三重島派を攻撃するべく過去の百舌について記事にしようとしていた。
其処で、先手を打って三重島派に属する新百舌が田丸を殺害した。

実は武器輸出は三重島派の仕業であった。
石島から武器輸出事件について情報を貰っていた為永も新百舌により殺害。

稲垣は紋屋のミイラを用いて黒頭巾を仕立て、これをすべての黒幕に偽装しようとした。
この黒頭巾を操っていたのも新百舌。

ところが、大角がその正体に気付き新百舌に殺害される。
御室もまた正体に気付いていた為に、どさくさに紛れ新百舌に口封じされた。
でもって、新百舌は逃走。

こういった物語だったようです。

此処までで気になるのは、為永が殺害されながら肝心の石島や残間が狙われていないこと。
これには理由があるのでしょうか?
気になるところ!!

さて、ネタバレあらすじはまとめ易いように改変しています。
興味をお持ちの方は是非本作それ自体を確認するべし!!

<ネタバレあらすじ>

【前回までのあらすじ】

初代・百舌との戦いから長い月日が過ぎ、大杉は警察を退職し探偵業を営んでいた。
娘・めぐみは警察官になり、倉木を失った美希とは大人の男女として関係を続けている。

そんな大杉のもとに旧知の残間から田丸が「百舌について」記事にしようとしていることを聞かされる。
今更のことに、意外に思う大杉。
また一方で、不正な「武器輸出」が行われているとの情報を入手する。
その告発者は三京鋼材の石島であった。

さらに、千枚通しを用いる殺し屋が新たに登場し美希が狙われてしまう。
これは大杉により事無きを得たのだが……。

その翌日、石島を監視していた大杉と村瀬であったが、めぐみとその同僚・車田聖士郎に見咎められてしまう。
大杉たちは何とかめぐみたちの裏をかき、石島が接触していた雑誌記者・為永に辿り着く。

矢先、中丸が何者かに殺害されてしまう。
これにより、大杉たちは「新たなる百舌の登場」と「三重島と茂田井の暗闘」に気付くことに。

一方、大角は部下の御室三四郎と共に謎の人物・黒頭巾の警護をしていた。
黒頭巾は中丸殺害に興味があるようだが……。
この際、大角は御室の口から紋屋の名前を聞くことに。

そんな中、為永までもが新百舌に殺害。
さらに、大角もまた黒頭巾の正体を知ったが為に殺害されてしまう。

事態解決を目指す大杉と美希はある方法を用いることに。

・前回はこちら。
『墓標なき街』第11話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

【今回のあらすじ】

その日、三重島の別邸を美希と車田聖士郎たちが強襲した。
表向きは「大角殺害に関する捜査」であるが実態は「内部に潜む新百舌の正体を暴き捕縛すること」が目的である。

逃げる余地を与えず一気呵成に邸内へと歩を進める美希たち、並行して大杉も邸内へ潜入し探りを仕掛ける。
事態を知り稲垣が駆け付けるが、既に遅い。

邸内に潜む黒頭巾の存在に行き当たった大杉は車田と共に迫る。
だが、これに気付いた御室が応戦することに。

御室の奮戦に車田が負傷するのだが、突如現れた何者かにより御室が殺害されてしまう。
新百舌の仕業だ!!
結局、新百舌は正体も判然としない内に逃亡してしまう。

後日、事の顛末を知るべく美希を中心に大杉や残間、車田らが焼肉屋に集まっていた。

美希によると黒頭巾は紋屋のミイラだったのだそうだ。
どうも稲垣が用意したものらしい。
このミイラにはマイクやカラクリが仕掛けられており、遠隔操作が出来るようになっていた。
おそらく新百舌が操っていたものだろう。
しかし、当の新百舌には逃げられてしまい行方は杳として知れないのだそうだ。

結局、詳細が判然とせず肩を落とす大杉たち。
とはいえ、これで終わりではない。
気を取り直すと店員に肉の追加を注文する。

さて、そんな美希たちの話に聞き耳を立てている存在が居た。
他でもない「新百舌」こと「かりほの妹・まほろ」である。
とはいえ、三重島の屋敷に居たまほろとは別人であった。

何故なら、あのまほろは三重島の隠し子・弓削ひかるだったからだ。
三重島は愛人であるまほろの名を隠し子に名乗らせたのだ。
本物のまほろは使用人として潜んでいたのである。

そのうちにまほろはひかると関係を結んだ。
これは三重島も知らない事実である。
こうしてまほろが邸内の実権を握り操っていたのだ。

その目的は姉・かりほの復讐だ。
直接的な仇である美希や大杉たちはもちろん、かりほを見捨てた三重島らも例外ではない。
さらには、まほろの正体を知る者も抹殺対象である。
だから、知り過ぎた大角や御室が殺害されたのだ。
ひかるもいずれ口封じする必要があるだろう。

とはいえ、今のまほろにはやらねばならないことがあった。
注文に応えて追加の肉を美希たちのテーブルに届けねばならないのだ―――エンド。

◆関連過去記事
『墓標なき街』第1話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第2話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第3話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第4話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第5話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第6話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第7話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第8話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第9話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第10話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『墓標なき街』第11話(逢坂剛著、集英社刊『小説すばる』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『百舌シリーズ(百舌の叫ぶ夜、幻の翼)』(逢坂剛著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)

単行本版「墓標なき街」です!!
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『墓標なき街』6話が掲載された「小説すばる 2015年 01月号 [雑誌]」です!!
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小説すばる 2014年 03月号 [雑誌]





「裏切りの日日 (集英社文庫)」です!!
裏切りの日日 (集英社文庫)





「百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)」です!!
百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)





「幻の翼 (百舌シリーズ) (集英社文庫)」です!!
幻の翼 (百舌シリーズ) (集英社文庫)





「砕かれた鍵 (百舌シリーズ) (集英社文庫)」です!!
砕かれた鍵 (百舌シリーズ) (集英社文庫)





「よみがえる百舌 (百舌シリーズ) (集英社文庫)」です!!
よみがえる百舌 (百舌シリーズ) (集英社文庫)





「のすりの巣 (百舌シリーズ) (集英社文庫)」です!!
のすりの巣 (百舌シリーズ) (集英社文庫)



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