2015年10月31日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第46話「ザ・ボディーガード2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第46話「ザ・ボディーガード2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第46話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。

郷里良子:「聖マルス学園」の女子生徒。「ザ・ボディーガード」に登場。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は……。「ザ・ボディーガード」に登場。
垣木:「聖マルス学園」の女子生徒。柔道部の猛者だが……。「ザ・ボディーガード」に登場。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第45話「ザ・ボディーガード」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

道端で困っていたお婆さんを助けていたところ、その姿を撮影されネット上で公開された郷里良子。
「性格の良い美人」として一躍注目の的となった彼女だが、反面でストーカーの恐怖に曝されることとなった。

そんな良子から依頼を受けた楓は彼女を守るべく蛍に協力要請。
事態の深刻さを重んじた蛍は「助っ人」としては未だ未知数ながらも黄多川礼を呼ぶ。
こうして、急造トリオで良子をボディーガードすることに……。

矢先、「集団で良子を狙う計画」が存在することを楓が突き止めた。
何でも楓によればSNS上で暗号を発見したらしい。
それは簡単なシーザー暗号だったのだが、解読したところ良子襲撃を呼びかける代物だったと言うのだ。

正体の掴めぬ悪意の存在に震える蛍。
そんな中、良子の帰宅が始まった。

先頭を進むのは蛍と楓。
2人に守られるように良子。
その後ろを静々と付いて来る礼、どうやらまだ猫を被っているようだ。

礼の実力を知らない楓は大人しそうな彼女を不安視するが、その本性を知る蛍は苦笑いを隠せない。

と、不審な男性が現れた。
その手に握られたスマホに良子に纏わりついていた意志の一端を見出した蛍。
男性からスマホを取り上げると相手は逃げ出してしまった。

事の首謀者を求め纏わりつく意志の先を覗き込もうとする蛍だが、奥は深く到底見渡せない。
其処で圭一が先を追うこととなった。

圭一に首謀者打倒を任せた蛍。
すると、入替るように周囲に不審な人々が立ち塞がり始めた。
どうやら、蛍と圭一の存在に気付いた相手が事を急いだようだ。

男たちに包囲されたことで慌てる楓、良子。
蛍は自身が囮となり相手を惹き付けようと考えるが、彼らは良子しか見ていない。
その間にも包囲の輪はぐんぐんと狭まって行く。
やがて、男たちは覆い被さるように襲いかかって来た。

「「きゃ〜〜〜っ!!」」
「そろそろ良いかな?」

悲鳴を上げる良子と楓。
これを聞いた礼がニッコリと笑うや、手近な相手に肘を突き込む。
もんどりうつ相手を一顧だにせず礼は次の獲物へ飛び掛かる。

礼の活躍により瞬く間に死屍累々となる現場。
これではどちらが襲撃を仕掛けているのか分からない程だ。
だが……。

本来ならば先頭グループが潰されたことで敗走するであろう一団も、今回に限っては全く動揺が無い。
むしろ、整然と次のグループが列を作って迫って来るではないか。

しか〜〜〜し、これで怯む礼ではない。
それどころか喜び勇んで次のグループに飛び掛かる。

礼の動きと共に地面に倒れて行く男たち。
とはいえ、欠けた穴を埋めるように新手が増えて行く。
これを「見せ場」とばかりに薙ぎ倒して行く礼。
それが繰り返されて行く……まさに修羅場だ。

そんな様子を呆然と眺める蛍、楓、良子。

一方、圭一は遂に「良子に纏わりつく意志」の中枢に辿り着いていた。
それは「ネット上に潜む悪意の総体」であった。
しかも、総体それ自体が自己の意志を持って蠢いていたのだ。

悪意の総体は語る「自身は神だ」と。
そして、ネットに繋がる者たちを楽しませる為に生贄を求めているのだ、と。
誰でも良かったのだが、良子が偶然にもその生贄に選ばれたらしい。

これに憤激する圭一。
そんな身勝手を許して溜まるものか!!
一喝するや銃弾を叩き込む。

中枢部を撃ち抜かれた悪意の総体は消滅。
しかし、去り際に「人がある限り幾らでも甦る」と言い残す。

悪意の総体が消滅したことで、良子を襲っていた人々の波もピタリと止んだ。
事態は解決したのだ……胸を撫で下ろす蛍たち。

だが、ネット世界から戻って来た圭一は周囲を見渡し驚愕することに。
良子を襲っていた人々は整然と自身のスマホを操作していたのだ。
どうやら、良子に代わる次のネタを探しているらしい。
暫くして、何かを見つけたのか波が引くように1人、また1人と消え始めた。

「もう大丈夫だ」
蛍に語りかける楓の手にはスマホが握られており、例のSNSが表示されていた。
ネット上では先程発生した「老人の集団が女子高生を襲った」ニュースで話題らしい。
もはや、良子の話題に振り向く者は誰もいないのだ―――次話に続く。

ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
1巻、2巻、3巻に続き、早くも4巻が発売!!

さて、その46話。
サブタイは「ザ・ボディーガード2」。

今回はかなりテーマ性が強い回でしたね。
内容としては「無意識に潜むネットの危険性」か。
この危険性、本作の切り口からは主に次の2つが挙げられそうです。
それが「情報の消耗品化」と「匿名性による責任の不在」。

まずは「情報の消耗品化」。

情報が消耗品となってしまったことで「善意のニュース」も「ソレと同列に並べるべきではない悲劇的なニュース」も共に好奇の的となってしまう。
其処では「当事者ならば到底、許容出来ないような悲劇」も「単なるトピックの1つ」として無関係の他者により消費されてしまう。
しかも、その消費の仕方は受手に委ねられる。

劇中、「良子の善意のニュース」は本質と異なる善意以外の面がクローズアップされ、ストーカーを生むことに。
とはいえ、これも一時的な興味が終われば一顧だにされない。
結果、ラストにて「老人集団襲撃事件」という新たなトピックが持ち上がるやそれ一色に染まってしまう。
どんな美談もどんな悲劇も情報を喰らう者にとっては一時的な興味を満たせばそれ以上のモノではない。
また、内容はより劇的であれば好まれてしまう。
其処に当事者の痛みは存在しない。

そして「匿名性による責任の不在」。

今回の事態の犯人は「特定の誰か」ではなく「不特定多数の無意識下で生じた悪意の総体」。
それはいつしか「集合意識」へと転じたのだろう。
今回は、この「集合意識」が悪を背負っていたが……この事態、ネットを利用していればご存知の通り現実にも存在している。
其処に犯人は存在せず、あくまで「参加者の総意」が物事を形作る。
すなわち「匿名性による責任者の不在」。

また、この「参加者の総意」が曲者。
必ずしもそれは参加者全員が望んだものではない。
にも関わらず、誰かが少し背中を押せばそれは何処へなりとも転がって行く。
此の時点で背中を押した人物ですら制御は不能になる。

一方、参加者たちは「自分1人くらい」や「皆だってそう言ってるし」を免罪符に自身でその事実を確認することなく流れに身を任せてしまう。
これが怖いのは「果たして参加者自身が何を望んで参加したかもよく分からない状態」であること。
つまり、参加した本人自身が「それにより生じた結果を何処まで望んだか」すらかなり曖昧。
また、参加者が不特定多数であるゆえに原因や責任の所在は何処までも不確かに留まる。
今回はそんな危険性について警鐘を鳴らしていたように思う。

さて、このテーマの一方で主要キャラも登場。
それが黄色多川礼。
これで蛍も含めて5人が揃ったことになります。
あるいは、5人に留まらずさらに増えることもあり得るのか。

そんな5人ですが木蛍(赤)、川楓(緑)、園霧子(桃)、葉(青)、多川礼(黄)。

この5人はかなり特徴的。
ただ、46話の描写により、45話で挙げた特徴に些か訂正を加える必要があるようです。

「ほぼ万能」で「強力な人的ネットワーク」を抱える木蛍(赤)。
「情報収集能力とその分析力」で蛍を上回る川楓(緑)。
「特殊能力」で蛍を上回る園霧子(桃)。
「頭脳」で蛍を上回る葉(青)。
「格闘能力」で蛍を上回る多川礼(黄)。

変更点、お分かりでしょうか。
まず、楓ですが「人的ネットワーク」から「情報収集能力」と「分析力」へ。
代わりに蛍に「人的ネットワーク」を加えてみました。

46話の描写で楓の情報収集能力の高さが描写され、またこれを適切に分析していたこと。
さらに、そもそも楓を始めとする他の4人と知遇を得ている蛍こそ「人的ネットワーク」に相応しいと思われた為です。
とはいえ、これはかなり恣意的なものになりますね。

いずれにしろ、オールマイティーな蛍に対しそれぞれの得意分野を持つ面々と考えて良さそうです。
おそらく、この5人で「十二人委員」と対することとなりそう。
それにしても、青葉よりも先に黄多川礼が登場するとは意外でした。

次回にも注目です!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第40話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第44話「母の父」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第45話「ザ・ボディーガード」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連過去記事
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「ヴァンパイア・アナライズ (チャンピオンRED 7月号掲載)」(木々津克久著、秋田書店刊)ネタバレ批評(レビュー)

これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

獣を連れた男(10人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?
十二人委員会:警察内部に存在する犯罪者を私的制裁する組織、メンバーは12人居るらしい。
フード男:「十二人委員」の1人。展望台から多くの犯罪者を抹殺した。

死神:黒い影の男の正体。「桐島静香の秘密」「謎の桃園」「騙された死神」「母の父」に登場。

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

紀理香:真知恵の姉、長女。
陽香:真知恵の姉、次女。
おじいちゃん:真知恵の父、蛍にとっては母方の祖父。44話で死去。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」に登場。
青葉:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は武闘派。

志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。
東条春道:霧子の幼馴染、人気者。
創さん:「聖マルス学園」の成績優秀者。
野間:「聖マルス学園」の成績優秀者。
郷里良子:「聖マルス学園」の女子生徒。「ザ・ボディーガード」に登場。
垣木:「聖マルス学園」の女子生徒。柔道部の猛者だが……。「ザ・ボディーガード」に登場。

【警察関係者】
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。
山本巡査長:在りし日の圭一の上司。今は田舎の派出所に勤務している。
蓮宮:県警の担当者。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
逸見:楓の知人の刑事。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。
三ツ矢:誘拐事件の被害者とされる子供の母親。
満島:節の担任教師。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。
円卓:「占いの館」の占い師の1人、「ジュエル」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
蝶野:「占いの館」の占い師の1人、「カラスアゲハ」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
丹下七郎:携帯ショップの店員、35歳。「騙された死神」に登場。
真利奈:七郎の姪。「騙された死神」に登場。
能美功次:「城町西学園」の成績優秀者。「フックマン」を抱えている。
能美一郎:過去に町止小学校襲撃殺傷事件を引き起こした犯人、当時37歳であった。
三橋:能美一郎と親しかった男性。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【黒い影に秘密が!?】「人形島殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【黒い影に秘密が!?】「人形島殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

「金田一少年の事件簿R」第8弾は「人形島殺人事件」!!
「火吐潟島」を舞台に発生する新たなる殺人事件に金田一少年が挑む!!


【「人形島殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

朱鷺田忍:不動高校の日本史教師。
漢田切裏子:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。道化師姿。
紅小路巴:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。日本人形姿。
鈴丘魔矢子:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。アンティークドール姿。
星坂花梨:ミステリー雑誌の編集者。
雨野影近:金田一が出会った青年。
詩村瞳:金田一が出会った少女。
赤神双一郎:眼帯姿の男性。
田中豪:ポニーテールが印象的な男性。

林堂みずほ:「人形荘」の女将。
林堂まこと:幼馴染のまことちゃん、実は男性であった。
林堂まゆみ:まことの妹、故人。
蟻塚至:「人形荘」の番頭。
首代胴玄:村長人形のモデル。

いつき陽介:ご存知、ルポライター。
剣持警部:金田一のもう1人のベストパートナー。

<あらすじ>

切裏子と思しき道化師の切断された胴体が発見され、赤神らは切裏子が殺害されたと主張。
一方、蟻塚は「12年前と同じ首代胴玄の祟りだ」と騒ぎ出した。

金田一たちは祟り説に疑惑を抱くが、赤神は「ソレは実在する」と語る。
何でも、赤神が人形供養の為に持参した一刀彫人形にも謂れがあるそうなのだ。
その人形の後頭部を破損した作業員が直後に後頭部を負傷していたのだ。

そんな赤神の言葉に頷く田中。
彼にも思い当たる節があるのだそうだ。
何でも田中の母を殺害した犯人の家族が不慮の死を遂げ、犯人自身も死亡しているらしい。
さらに何かを口にしようとする田中だが……其処に花梨がやって来た為に話が途切れてしまう。

続いて雨野も自身の想い出を語り出した。
雨野によれば想い出の人形が人知れず涙を流していたのだそうだ。

ところが、花梨は「何かの拍子に水分が付着したのだろう」と一笑に付す。
ムッとした表情を見せる雨野。
慌てて2人の間を執成すいつき。

そんな様子を眺めつつ、金田一は「12年前の祟り」の内容を気にし始める。
其処で金田一はまことから事情を聞くことに。
まことも「幼い時分のことなので詳しくは分からないが」と前置きしつつも語り出した。

「火吐潟島」では「島の出身者は島を離れた者でも1年に1度行われる人形供養に参加しなければならない」との掟があった。
これに背けば首代胴玄の祟りに見舞われるらしい。

ところが、まことの父はそんば因習を嫌って島を飛び出した。
其処で母・みずほと出会い、まこととまゆみをもうけることに。
此の間、まことの父は島へ戻ることはなかった。

しかし12年前のこと、まゆみが車に引かれ死亡した。
その遺体は胴体が無惨に潰れたものであった。

さらに同じ頃、同様に頭部を失った島出身者と下半身を失った島出身者が居たのだ。
共に死亡することとなり、3人とも島へ戻ったことが無かった為に「首代胴玄の祟り」として恐れられたのだ。

まことの父はこれが原因で心を病み、まことをまゆみとして女装させた。
まことを既に死亡したまゆみとすることで首代の祟りを避けようとしたようだ。
だが、これをみずほに理解されず家庭は分裂。
みずほは残されたまことを連れて「火吐潟島」へ戻ったのである。

金田一は何やら考え込むが……。

少しして、アンティークドールこと魔矢子の部屋へ何者かにより手紙が届けられた。
これを目にした魔矢子は衣装を脱ぐと窓から密かに脱出することに。
入替るように室内へと入って来た黒い影は魔矢子の人形の上半身と下半身を断ち切るのであった―――5話へ続く。

<感想&推理>

「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第8弾は「人形島殺人事件」です!!

今回はその第4話でした。
今回、あらすじのボリュームを見てもお分かりの通りポイントになりそうな描写が多々見られることに。

まずは「人形供養に訪れた各人のエピソード」が語られたこと。
それぞれ……。

赤神:一刀彫人形に傷を付けた男が同じ箇所を負傷した。
田中:母親殺しの犯人と家族が不慮の死を遂げた。
雨野:人形が泣いた。

思わせぶりなのは田中だがミスリードか!?
残る瞳のエピソードも気になりますが……。

そして「12年前の首代胴玄の祟り」の内容。
「1年に1度必ず参加しなければならない筈」がまことの父は数年参加せずとも何ともなく、また「島出身者であるまことの父ではなく島外出身のまゆみに危害が及んだ点」を考えても……これは「結果から逆算された出来事」ですね。
つまり「多数ある事故の中から条件に沿う内容の物がピックアップされて作り出された虚像」の可能性が高いか。
ただ「首代胴玄の祟り」は本編とは絡まずとも「実在するんですよラスト」はあり得るかもしれないなぁ……。
それと、肝心のまことの父の姿が見えないのも気にかかるところ。

でもって、此処からが重要ポイント。
ラストにて「黒い影」が2つ描写されました。

1つは魔矢子の変装を解き、窓から密かに抜け出す「黒い影」。
2つは入替るように同じ部屋に入り人形を切断した「黒い影」。

これが何を意味するのか!?
考えられるのは魔矢子の正体が今後の展開に影響を与えかねないこと。
つまり「1人2役」や「2人1役」の可能性に加え、遺体の「1体2役」や「2体1役」の可能性が公式に示唆されたに他ならないでしょう。
すなわち、今回のトリックは其処にある……筈。

ただし、此処で気を付けたいのは「あくまで2つの影が共謀しているかどうかは不明」ということ。
もちろん「2人1役」の場合は、魔矢子の中身と犯人が共謀している可能性もあります。
ですが、魔矢子の場合「正体不明のペルソナドールの1人」であり「今後、魔矢子として頭部の遺体が発見された際に、遺体が本物の魔矢子ではない(あるいは別の遺体として魔矢子の中身が用いられている)ことを隠さなければならない=作中必要性による描写」の可能性も依然として残ることに。
また、本エピソードに限り冒頭の容疑者リストが登場しないこともこれを裏付けるのではないでしょうか。

そう言えば、急に欠席した朱鷺田忍も気になるなぁ……。
シンプルに考えれば「ペルソナドール」の中に忍が居ても不思議ではない。
果たして、忍の安否は如何に!?

そして、気になる「カフェふくろうのマスターが高遠と連動している説」の真偽は!?
ちなみに「カフェふくろうのマスターが高遠と連動している説」とは次の通り。

高遠とカフェふくろうのマスターに何らかの関係があるのではないかとの謎。
新シリーズ「金田一少年の事件簿R」になって以来、カフェふくろうのマスターが登場するエピソードには高遠も必ず登場している(「亡霊校舎の殺人」「蟻地獄壕殺人事件」)。
例として挙げるには2作と些か心許なくはあるが、これは新シリーズになってからの高遠の登場自体が上記2作に限られている為。
つまり、今のところ100%となっている。
どうも、この登場には何か意味があるのではなかろうか。
マスター自身が高遠の変装なのか……それとも高遠のルーツがマスターに関わって来るのか。
今後もこの法則が守られるのかどうかに注目したい。

果たして、この法則は守られるのか!?

さて、既にご存知のことと思われますが2015年10月よりアニメ「金田一少年の事件簿R」が日本テレビ系にて放送中。
次回のエピソードは「血溜之間殺人事件」とのこと。

【2015年10月】アニメ「金田一少年の事件簿R」が「RETURNS」の名の通り帰還を果たす!!さらに「魍邪ノ館殺人事件」とは!?

そう言えば『小説 野性時代』(角川書店刊)でも樹林伸先生『ドクター・ホワイト』が2014年11月号から連載開始されています。
こちらも注目すべし!!

綾辻行人先生「Another」シリーズ続編『Another 2001』が『小説野性時代132号(11月号)』にて連載開始!?

◆「人形島殺人事件」関連過去記事
【新章開幕】「人形島殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【舞台整う!!】「人形島殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第一の殺人発生】「人形島殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「なぜ暖炉は燃えていたか?」のまとめはこちら。
「なぜ暖炉は燃えていたか?」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「吸血桜殺人事件」のまとめはこちら。
「吸血桜殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「蟻地獄壕殺人事件」のまとめはこちら。
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「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

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「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

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「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ版】
ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系、2014年)まとめ

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2015年10月30日

『月は囁く』最終話(第16話)「月と鬼女(後篇)」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル11月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』最終話(第16話)「月と鬼女(後篇)」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル11月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
藤村月:陽一の父が再婚したことで、陽一の義妹となった。犯罪心理学と観相学を駆使する天才少女。
藤村陽一:警視庁捜査一課勤務、35歳。
陽一の父:犯罪心理学者。多くの事件解決に寄与した。

大宮日見子:人気女子アナウンサー
目黒:TV局のプロデューサー
原田守:TV局のAD


・前回はこちら。
『月は囁く』第15話「月と鬼女(前篇)」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル9月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

女性にだらしのなかった目黒プロデューサーが殺害された。
殺害現場には人気女子アナウンサー・大宮日見子が倒れており、容疑は彼女に向かう。
だが、日見子自体は殺害を否定し、捜査に乗り出した月も「彼女は嘘を吐いていない」と断言する。

矢先、日見子が現場で「死ね!!」と叫ぶ女性の声を聞いたと供述。
陽一はその声の人物こそが犯人と睨む。

そんな中、日見子の実家を訪問した陽一と月。
すると、日見子が実父から虐待を受けていたことを知る。
その力により父から疎まれ虐待を受けた月は、自身を日見子を重ねて同情する。

一旦、その場を離れた陽一と月だが、ふと月がある可能性に思い至る。
慌てて、日見子の実家に戻ったところ「死ね!!」と叫ぶ女性の声が。

飛び込んでみると日見子が父親を殺害しようとしていた。
いや、凶行に及ぼうとしている姿は普段の日見子ではない。
これを目にした月は「日見子が二重人格である」と説明する。

幼児期から実父に虐待を受け続けた日見子は現実逃避の為にもう1つの人格を作り出したのだ。
その人格は日見子のピンチに登場することになる。

つまり、目黒を殺害したのも日見子の別人格だったのだ。
日見子が聞いた女性の声は彼女自身の声だったのである。

日見子が嘘を吐いていなかったのも当然であった。
彼女自身、その犯行を知らないのだ。

実父を殺害しようとする日見子の別人格を押し留めた陽一と月。
日見子はこうして逮捕された。
だが、日見子の犯行はおそらく罪に問われないだろう。

陽一は月がその力ゆえに苦しんで来たことを知り、改めて家族として共に生きて行くことを誓う。
これに月もまた、陽一を認めるのであった―――エンド。

<感想>

「幇間探偵しゃろく」でお馴染みの青木朋先生が宮崎克先生とタッグを組み、新たなミステリコミックの連載を「ビッグコミックオリジナル 増刊号」で開始されました。
タイトルは「月は囁く」。
捜査官・藤村陽一と、顔相学を修めたその義妹・藤村月が犯罪事件を解決する物語。

まさに陽一(太陽)と月(月)の物語ですが、遂に最終話を迎えました。

さて、「鬼女とはいえ生まれる理由」がある。
日見子の場合は「父からの虐待」が原因でした。
それは奇しくも「月」と同じ。
つまり、日見子はその名の通り「日(太陽)を見る子」ということで「月」と重ねられた存在だったんですね。

そして、真の家族となった陽一と月。
いや、彼らは既に家族でした。
彼らはこれからも共に事件を解決して行くのでしょう。
これを読者として目に出来ないのは寂しい……。

2013年2月から始まった『月は囁く』、実に2年半に及ぶ連載だったんですね。
陽一と月の関係を縦軸、毎回の事件を横軸にドキドキワクワクさせて頂きました。
宮崎克先生、青木朋先生、お疲れ様でした。
次回作にも期待しております!!

また、本作は2015年12月に上下巻にてコミックスが発売予定とのこと。
アマゾンさんのリンクを本記事下部に用意したので興味を抱かれた方はチェックすべし!!

◆関連過去記事
『月は囁く』第1話「月は囁き、花は語る」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル3月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第2話「月とドッペルゲンガー」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル5月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第3話「月と幽霊轢き逃げ事件」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル7月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第5話「月とハロウィーンの怪物」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル11月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第6話「月と凶相の微笑み」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル1月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第7話「月と呪いの藁人形・前篇」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル3月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第8話「月と呪いの藁人形・後篇」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル5月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第9話「月とブログの女」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル7月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第10話「月と髪切り魔」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル9月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第11話「月と悲劇の怪人」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル11月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第12話「月下のゴミ屋敷」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル1月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第13話「月と婚活狂想曲」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル3月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第14話「月と哀しいカナリア」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル7月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第15話「月と鬼女(前篇)」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル9月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「月は囁く(上): ビッグ コミックス」です!!
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「月は囁く(下): ビッグ コミックス」です!!
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