2015年10月28日

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」2話「刑事VS美しき女殺人鬼!殺人事件と繋がる整形外科医…黒幕か!?謎を追え」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」2話「刑事VS美しき女殺人鬼!殺人事件と繋がる整形外科医…黒幕か!?謎を追え」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<2話あらすじ>

管内で起きた2つの事件がきっかけで、里見(松坂桃李)はカラ(菜々緒)の存在が気になり始めるが、自殺した絞殺事件の被疑者とカラの接点が見つからない。 そんなある日、安藤(船越英一郎)の指示で、被疑者が通っていた美容整形外科にカルテを借りに行った里見は、院長の月本(要潤)と対面する。 その晩里見は、酔った勢いで安藤や速水(北山宏光)をカラが働くキャバクラへと案内する。泥酔した里見がトイレで寝ていると、目の前にカラが現れ、いとも簡単に里見の体を抱き起こす。女性とは思えないその腕力に、思わず正気に返る里見。一方のカラは、突然店に来た里見の真意が分からず、いら立ちを覚える。 翌日、里見は以前に猪熊(木村文乃)たちと訪れたカラオケ店で、カラだけでなく、月本にも会ったことを思い出す。自殺した被疑者同様、カラも月本が整形した患者なのでは…と考えた里見は早速、猪熊にも内緒でクリニックを見張り始める。その頃、猪熊を格闘技の試合に誘ったカラは、その距離を急速に縮めようとしていた。 猪熊の家族関係や幼少期の話を聞き出し、上手く懐に入り込むカラ。 その数日後、繁華街で男が無差別に刃物を振り回していると通報が入る。騒ぎを聞きつけたカラは、里見と猪熊が現場に向かっていることを確認して店を飛び出し、犯人の前に立ちはだかる。すると、興奮した男はカラにナイフを向けて襲いかかり…。
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡公平:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本圭:美容整形外科医。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属の刑事。


1人里見が異議を唱える中、主婦殺害事件は「不倫相手の妻を殺害した犯人・乃花が自殺した」として被疑者死亡で落着してしまった。

猪熊は犯人である乃花逮捕に貢献したとして上層部から評価を受ける。
それもこれもカラのおかげと喜ぶ猪熊。
一方、未だに疑問の残る里見だが、これを口にすることは猪熊の喜びに水を差すことと自粛していた。

そんな中、生活安全課の千歳から依頼を受け、カミツキガメの違法取引を行う男性の尾行を行うことに。
これが奏功し被疑者は逮捕された。
先の件に加えて猪熊への評価はいや増すばかり。

愛する彼女が評価されることは嬉しいが、何処か不安が拭えない里見。
モヤモヤした気持ちを抱えつつ、事後処理として乃花が通っていた整形外科を訪れることに。

院長・月本と対面した里見は彼がカラと歩いていたことを思い出す。
此処でもカラ!?

その晩、憂さ晴らしも込めてカラが働くキャバクラで泥酔してしまった里見。
すると、カラが難なく自身を抱きかかえる姿に衝撃を受ける。
その膂力に驚嘆したのだ。

里見は此処で不安の正体がカラにあることに気付いた。
もしや、カラも乃花と同じく月本の患者ではなかったか!?
だとすれば、月本、カラ、乃花に関連があるのではないか。
其処で猪熊には内密に月本とカラを警戒するように。

一方、そんな里見の不安を知らない猪熊はカラとの距離をどんどん縮めていた。
猪熊との会話の中から「正義感」とのキーワードに興味を覚えるカラ。

同じ頃、渡公平はカラに利用されているとも知らず、呑気にネット上で恋愛相談していた。
出会いから同居に至った経緯を書き込みするも、レスには悉く「お前、それ騙されてるよ」との文字が並ぶ。
だが、渡は強気を崩さず「嫉妬だな!!」と鼻で笑っていた。

数日後、今日も出勤していたカラ。
すると表が何やら騒がしい。

どうやら、ナイフを手にした通り魔が出没したらしい。
これは利用出来ると考えたカラは通り魔と対峙する。
当然、通り魔はカラに切りつけるのだが……カラは相手の攻撃を全て躱すと人目を避けつつホームセンターへと誘い込む。

同じ頃、通り魔発生の報を受けた里見と猪熊もホームセンターに到着。
その姿を確認するや、カラはわざと通り魔に捕まる。

人質にされたカラを見た猪熊は説得を開始。
だが、正義を訴える猪熊の説得は犯人を逆上させるだけであった。

猪熊の確たる正義感を見たカラは「もはや用がない」とばかりに通り魔から脱出。
猪熊たちが飛び掛かり通り魔は逮捕された。

自身の説得が失敗したことにショックを受ける猪熊は「人質がカラさんだったからこそ、犯人を逮捕出来た」と考え、さらにカラへと傾倒して行く。
そんな猪熊を危惧する里見だが、猪熊にその声は届かない。

こうして猪熊からの信頼をさらに勝ち得たカラ。
そんな彼女は今回の事件を通じて「猪熊の正義感」にさらなる興味を抱く。
カラは月本と接触するや「協力して欲しいことがある」と述べるのだが―――3話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は『週刊モーニング』(講談社刊)にて連載された山崎紗也夏先生による同名コミック。
過去記事にネタバレ批評(レビュー)がありますね。

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

実は原作は管理人が連載当初から追っていた作品でして、かなり思い入れがあります。
それだけに気になるドラマ版ですが、その感想を!!

と、その前に2話ですが「SMBC 日本シリーズ第3戦 東京ヤクルト×福岡ソフトバンク」が延長となり75分遅れての放送となりました。

では、改めて感想を!!

今回は原作の19話「里見とカラ」から24話「後悔」の中盤までがドラマ化されました。
これに第10話「耐えがたきを、耐え。」と11話「災難な日」のエピソードが加えられていましたね。

「サイレーン」第24話「後悔」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

どんどん猪熊との距離を縮めて行くカラ。
そんなカラを疑うことなく、むしろ信頼を深めて行く猪熊。
一方、猪熊に比例するようにカラへの警戒心を強めて行く里見。
猪熊と里見カップルの対照的な想いは、やがて2人を窮地へと追いやる様に……。

そして、カラのタフネスぶりの一端が今回明らかに。
このタフネスぶりは今後も続き、終盤に繋がることに。

そんなカラが猪熊の正義感に興味を示しました。
カラはその名の通り「空」。
自身に欠けている点を他者に求め、これを殺害することでその特徴を取り込むと彼女自身が信じている。
実は里見が1話で語った8年前の酒屋の息子殺人事件にも意外な関連が!?
里見と猪熊は如何にしてカラに対抗するのか……ドラマ版も注目です!!

ちなみに次回ですが「月本の裏の顔」が明らかになるようです。
さらに「正義執行」も予定されている模様。
月本先生、早くも退場か……。
また、原作ファンからの人気が高いレナとアイも登場する様子。
これについては1話コメントにて教えて頂いた通りですね、情報感謝です(^O^)/!!

でもって、事前情報によるとラストが原作と異なるのだそうです。
とはいえ、現状のところドラマ版は細部に異なる点こそあれどかなり原作に忠実ですね、好印象。
次回にも期待!!

そう言えば、月本役の要潤さん2話でも好演されていましたね。
同じく「月」繋がりで「東京喰種」が実写化された暁には月山役を演じて欲しいと思ったり。

やがて来るであろう第二部に向けて……「東京喰種」を考察してみる

◆関連過去記事
【原作】
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

【ドラマ版】
「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」1話「衝撃サスペンス初回2時間SPで今夜開幕 相棒刑事は恋人…猟奇殺人現場に現れた完全悪女が僕の彼女を獲物にした…謎を追え!」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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2015年10月27日

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」6話「救世主」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」6話「救世主」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<6話あらすじ>

与那国(松下由樹)は崎山医師(渡辺いっけい)の転落事故を、殺人未遂事件とみて、ノゾミ誘拐との関連を探る。一方、ノゾミの兄・新の白血病が急速に悪化、優子(安達祐実)は窮地に追い込まれる。そんな中、速水(黒木メイサ)は須佐見(渡部篤郎)から、ノゾミ誕生の秘密を教えられる。ノゾミは兄のドナーとなるため、遺伝子操作でつくられた救世主兄弟というのだ。新の命を救うためにはノゾミの骨髄液がどうしても必要だった。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
速水悠里:妊娠中の刑事。夫・浩介との間には彼の連れ子・雄介が居る。
日村健吾:悠里の上司。
近森優子:新、望の母親。
近森新:優子の長男。
近森望:優子の長女、誘拐被害者。
岸田裕也:トモの夫。
岸田トモ:岸田の妻。優子の赤ん坊を誘拐した。
崎山典彦:優子の担当医。不妊治療に新たな手法を持ち込もうとしている。
須佐見誠二郎:城南大学病院産婦人科の教授、崎山とは対立している様子。
皆本順:城南大学病院産婦人科講師。トータルケアプロジェクトのメンバー。
柊奈留:城南大学附属病院医師。須佐見を尊敬している。
山原あけみ:胚培養室の担当者。
峠緑郎:城南大学病院院長。
峠則孝:峠院長の息子。製薬会社勤務。
有吉久美:城南大学病院院長秘書。

〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

近森優子が出産したばかりの娘・望が岸田夫妻に誘拐された。
岸田夫妻は長年の間、不妊治療を続けようやく子宝を授かっていた。
ところが、須佐見医師が担当した直後に流産していた。
これに対し感情的な行き違いから、岸田夫妻は望を誘拐したのである。

この捜査に妊娠中の速水悠里刑事が加わることに。
何やら病院側の様子を不審に思いながらも捜査を続ける悠里であったが、追い詰められた岸田夫妻は優子に身代金を要求する。

結局、岸田の妻・トモが逮捕され望は保護されることとなったが別の赤ん坊であった。
本物の望はと言えば、峠院長の息子・則孝の手にあったのである。
則孝は峠院長に身代金を要求するが、受渡しに失敗。
追い詰められた則孝は桟橋から望を遺棄したと偽装し久美にこれを託す。

則孝が逮捕され、1人となった久美は崎山を頼る。
崎山の指示に従った久美だが望はまたも何者かの手に。
当の崎山も謎の転落により重傷を負うことに。

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」5話「核移植」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

身柄を確保された久美は「崎山の指示に従い望を乳児院に預けた」と供述。
だが、望は何者かにより連れ去られていた。
直後、崎山が城南大学病院の屋上から謎の転落を遂げる。

悠里は崎山が望を連れ去ったものの、何者かに襲われ奪われたと考える。
ところが、これまでの単独捜査の責任を追及され捜査を禁じられてしまうことに。

だが、これで諦める悠里ではなかった。
自身の検査を口実に本部を抜けると、城南大学病院で捜査を開始する。

一方、捜査本部では望が岸田トモ、峠則孝、有吉久美、崎山典彦と次々人手を渡っていることが重大視されるように。
この異常事態の早期解決を図るべく新たに特命係が捜査に投入された。
特命係はこれまでの捜査状況を踏まえ、近森夫妻が何かを隠していると注視する。

同じ頃、城南大学病院産婦人科講師の皆本は胚培養士の山原あけみに問い詰められていた。
これに余裕の表情を浮かべる皆本。
そう、崎山を突き落とし望を奪ったのは彼だったのだ。
皆本は「望は安全な場所に移した」と告げつつ「今更、何を……一蓮托生でしょ」とあけみに迫る。
これに眼を逸らすあけみ、その視線は彼女が大切にしている1号機に向いていた。
其処にはあけみにとって重大な培養胚が眠っているらしい。
どうやら、皆本もこれを知り利用しているようだが……。

そんな中、近森夫妻の長男・新の容態が急変し白血病を患っていることが判明する。
さらに、望が新を救う為に救世主兄妹として作られた存在だと明らかに。

新を救えるリミットは2日間。
優子は新を救うべく半狂乱となり、望が生きていると知るや情報を求めて公開捜査するよう主張する。
だが、これは受け入れられない。

一方、悠里は崎山が何かを調べていたことを突き止め、崎山ではない何者かが望の遺伝子書き換えを行ったのではないかとの疑惑に辿り着く。

矢先、崎山の容態が回復へと向かう。
これを知った皆本は彼の口から自身の存在が明らかとなることを怖れ、あけみに命じ薬品棚から毒物を入手させる。
皆本は崎山の点滴を毒物に摩り替えるが―――7話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は岡井崇先生による同名作品。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
とはいえ、ドラマ版はほぼオリジナル展開を見せています。

『デザイナーベイビー』(岡井崇著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

タイトルにもなっている「デザイナーベイビー」の意味は「生まれて来る前に遺伝子に調整を施し両親が望む子供を手に入れる方法」のこと。
此処での調整は「健康」であったり「身体能力の向上」であったりします。
この方法ならば両親が望む子供が得られることに。

この手法は既にSF世界やアニメなどでは一般的となっており、例えば森岡浩之先生「星界シリーズ」(早川書房刊)に登場するアーヴや「機動戦士ガンダムSEED」のコーディネーターなどが挙げられます。

「機動戦士ガンダムSEED」(2002年、日本)

ディスティニープラン発動!!

ちなみに出産を取り扱ったサスペンス系ドラマでは同じNHK系火曜22時枠にて海堂尊先生原作ドラマ「マドンナ・ヴェルデ」も放送されています。

『マドンナ・ヴェルデ』(海堂尊著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

NHKドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」第1話(第1回)「希望の卵」(4月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマ版6話の感想を。

残り2話となり、どうやら全貌が明らかになりつつあるようです。

特別な出生ゆえに流されて行く望。
彼女は兄・新の為に作られた存在、遺伝子書き換えにより生まれたのでしょう。

そんな望を作ったのは崎山……ではなく、皆本の様子。
しかも、崎山に断りなく山原あけみと組んで行ったことだと思われます。

だから、崎山は驚いた。
おそらく、崎山は「核移植」のみ把握していたのでしょう。
ところが、それを上回る施術が行われていた。
其処でこれを知り、研究者として望を欲した。
しかし、皆本にその意図を知られ先手を打たれたと言ったところか。

また、山原あけみが皆本に協力しているのにも理由がある様子。
彼女が大切にしている培養胚に秘密がありそう。
もしかして、彼女自身のものなのか?
彼女自身も事情がありデザイナベイビーを欲しており、皆本に協力する代わりに願いを叶えて貰う取引をしているとか。

そんな皆本ですが崎山殺害に動くことに。
かなり設定が異なるものの原作のあの人ポジションなのかなぁ。

果たして、崎山はどうなるのか!?
原作準拠ならば崎山の身は危険だろうけど、ドラマ版の山原あけみならば皆本を騙して薬を摩り替えて居そうな気もする。

しかし、こうして振り返ってみると城南大学病院の関係者は見事に「デザイナーベイビー」の関係者ばかりとなりそう。
加わっていなかったのは須佐見と柊奈瑠ぐらいかも。

7話にも注目ですね!!

◆関連過去記事
『デザイナーベイビー』(岡井崇著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

「デザイナーベイビー」1話「ノゾミ」(9月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」2話「身代金」(9月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」3話「チェンジリング」(10月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」4話「爆弾」(10月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」5話「核移植」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

『マドンナ・ヴェルデ』(海堂尊著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

NHKドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」第1話(第1回)「希望の卵」(4月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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「実は私は」第133話「求婚しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第133話「求婚しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「実は私は」第132話「真実を知ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)


朝陽を吸血したことで吸血鬼として覚醒した葉子。
そんな葉子の前に現れたのは吸血鬼の天敵・ヴァンパイアハンターを輩出する黄龍院家の閃であった。

葉子を見咎める閃。
葉子の危機を察した朝陽が2人の前に駆け付けるのだが……閃は朝陽の前で葉子に求婚する。

あまりに衝撃的な展開に呆然とする朝陽。
突然の求婚に舞い上がる葉子。
平然と求婚を続ける閃。

朝陽は事態を収拾すべく葉子の恋人として閃の前に立ち塞がる。
だが、閃は朝陽を歯牙にもかけない。
よほどの自信があるようだ。

とりあえず場所を変えた3人。
朝陽は相手が黄龍院の者と知り凛の名を問うが、閃は知らない様子。
此処から朝陽は閃が凛とは異なり現代の人間であると考える。

一方、閃はそんな朝陽の気持ちも知らず葉子へ求婚を続ける。
葉子もまた朝陽がありながら満更でもない様子。

朝陽は葉子の気持ちを繋ぎ止めるべく、葉子を褒め始める。
これに有頂天となった葉子は上気した肌を冷ます為に席を外す。

この間に閃は朝陽へ葉子に対する気持ちを確認することに。
これに朝陽は「葉子さんとずっと一緒に居たい」と宣言。
その姿を葉子に目撃されてしまう―――134話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、14巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その133話。
サブタイは「求婚しよう!」。

再びサブタイは「!」シリーズに。

まさかまさかの朝陽にとって恋敵が登場。
葉子さんの天敵と思いきや、むしろ朝陽の天敵だったとは!!
「ハンター」の意味が「恋の狩人」とはサプライズ。

また、前回コメントにてご指摘頂いて気付いたのですが「閃は未来人ではない」様子。
此の点、今回にて朝陽を通じても語られていました。
てっきり「凛と同じ服装=未来人」と早合点していましたが、そうかあの服装は「黄龍院家のコスチューム」だったワケか……。
これもサプライズでした。

そう言えば朝陽にとって同性のライバルはこれまで獅狼と源二郎(父親だが)のみだっただけに、閃の存在はかなり新鮮な印象ですね。

しかも、相手は葉子が吸血鬼と知った上での接近。
しかもしかも、葉子個人については朝陽の方が詳しいだろうが、種としての吸血鬼については閃の方が詳しい筈。
これは……かなり強力なライバルが登場か!?
とはいえ、其処は「実は私は」だけに恋敵としての閃は獅狼と同様に早期退場のおそれもある!?

そんな閃によると本性を露にした吸血鬼は凄いのだとか。
前回の感想では「吸血鬼化の弊害が巨大化だけだった……なんてこともあり得るし、茜が源二郎に敵わなかったのは力ではなく身長のことである可能性も残されてるし、茜が朝陽と葉子の愛を試す為に大袈裟に語っているのかもしれない。もちろん、本当に恐ろしいモノの可能性もあるけど」と述べましたが、どうやら本当に凄いモノの可能性が高まったか!?

だとすると、茜が源二郎に本物の吸血鬼の怖さを見たように、やはり「朝陽と葉子の種族の壁」こそが朝陽たち最大の障害になりそうか。
何時か暴走する葉子を朝陽が身体を張って止める展開が来るのかも……。

ただ、こうなると謎が1つ。
一度は茜を戦慄させかけたらしい源二郎がどうして今の源二郎に落ち着いたのか?
それこそ桐子の存在が大きそうではありますが……。
源二郎と桐子の関係は葉子と朝陽に置き換えることも出来るだけに、此処はポイントになるかも。

こうなると「箱入り娘」の正体が余計に気になる。
姿を見せられないと言うことはその容姿があまりに特徴的であると言うこと。
もしかして……彼女こそ朝陽と葉子の子孫なのでは!?
顔を見せると牙で正体が分かるとか。
だから、箱で顔を隠しているとか。
「朝陽の傍に葉子が居ない」のも「過去の葉子のこと」を指して居る可能性もあるし。

ああ〜〜〜余計に気になって来たぞ!!

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス14巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ。
そして、13巻は桃地結香!!
となれば、14巻は登場順で水奈川咲かな?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第130話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第131話「海に行こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第132話「真実を知ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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透明人間の作り方 (少年チャンピオン・コミックス)





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[まとめ買い] さくらDISCORD



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