「実は私は」第137話「見返そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。
ネタバレあります、注意!!登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。
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大いなる母(カリスマ)に勝つべく痴女界での地位を着々と固めつつある獅穂は遂に世界ランカーの地位を手に入れることに成功していた。
彼女の挙動は痴女界が注目するところとなったのだ。
とはいえ、母の前に挑むべき相手がある……むげなく獅穂を振った嶋だ。
あれほど獅穂に言い寄っていたにも関わらず、花火大会の直後にあっさりと彼女を振ったのだ。
一度振り向かせた上で完膚無きまでに振ってやる……それが今の獅穂のモチベーションであった。
世界ランキングを争う中で得た必殺技を引っさげ、今まさに獅穂が嶋へと挑もうとしていた。
リベンジすべく渚をオブザーバーに加えて嶋の前に現れた獅穂。
だが、彼の姿を見るなり頭を抱える羽目に。
獅穂を振った嶋は……嶋は……公園のベンチに座っていた。
その隣には座布団と「女性OK」と書かれたメモが置かれている。
そう、獅穂はコレにフラれたのだ。
信じられない、いや信じたくない。
悲鳴を上げる獅穂を慰める渚、戦いは始まる前から混沌とした様相を示しつつあった。
だが、此処を乗り越えねば獅穂は誇りを取り戻せない。
果敢に嶋へと近付く獅穂は、ランキング戦を生き抜く中で手に入れた必殺技を叩きつける。
いきなり突風が吹いたかと思うと、獅穂の上着とミニスカートが巻き上がる。
これには目が釘付け……の筈であったが、嶋は微動だにしない。
いや、その視線の先には偶然にも通りがかったロングスカートの女性が!!
獅穂はまるきり無視である。
さらにプライドを傷付けられた獅穂はこれまたランキング戦で得た新技を叩きつける。
先程までの露出過多の服から一転、清楚系に身を包みギャップをアピールしたのだ。
これには目が釘付け……の筈であったが、嶋は微動だにしない。
いや、その視線の先にはスケベ大根ならぬ卑猥な形の樹木が!!
獅穂は無機物にさえ負けてしまったのだ。
しかも、其処へ涼がやって来た。
親しそうな様子を見せる2人に「そうか、恋人が居たのか……」と無理矢理にも敗因について納得しようとする獅穂だが。
涼は嶋から金を受け取ることに必死だ。
さらに、その姿を見た渚が涼の中身が男であることを獅穂に明かしてしまった。
なん……だと……。
金目当ての、しかも男に負けたと知らされた獅穂は言葉を失い立ち尽くしてしまう。
一方、嶋はいつもの通りの展開で涼に強引に迫り、不審者として通報されていた。
駆け付けた顔見知りの警官に「またお前か……」と呟かれつつ連れて行かれることに。
ムキィィィィィィィィ!!
あまりの事態に逆上した獅穂は押し留める渚を振り切り、両脇を抱えられる嶋に詰め寄る。
何故、そこまで自分を嫌うのか、と。
すると、嶋は……嫌うどころか大好きだと答えるではないか!!
驚く獅穂は告白を断った理由を問う。
これに朝陽にフラれたばかりの相手に漬け込むほどじゃない、と応じるではないか!!
その言葉に胸のトキメキを感じる獅穂。
これは脈アリと察した嶋は今更ながら「交際してくれ!!」と獅穂に迫る。
「いや、それはないから」
ここぞとばかりに目的を果たす獅穂。
連行される嶋は「これだから嫌いなんじゃぁ……!!」と叫ぶ。
これに売り言葉に買い言葉で「なんだとぉぉぉぉぉぉぅ!!」と激怒する獅穂。
嶋が消え、残された獅穂は「今度こそ振り向かせてみせる」と誓う。
そんな様子に「着々とフラグを重ねつつあるなぁ……」と洩らす渚なのであった―――138話に続く。
充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻も重版出来とのことで目出度い。さらに14巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!
2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。
・
【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!その137話。
サブタイは「見返そう!」。
再びサブタイは「!」シリーズに。
どうやら、ラストの渚の呟き通りに獅穂と嶋は着々とフラグを積み重ねつつあるようです。
これは結香誕生の流れは止まらない様子。
獅穂がムキになればなるほど、2人は結ばれる運命か。
そして何時の間にか獅穂のマネージャーポジションに収まっていた凛。
この2人、仲が良いなぁ。
そしてこれまた何時の間にか、準レギュラーとなっていた「毒蛇のアンナ」もポイントでした。
うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス14巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香!!
そして、14巻は水奈川咲と葉子に!!
気になる15巻は鳴か、それとも閃か、あるいはその両方か!?
はたまた、獅穂と嶋の可能性もあるのか!?
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
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「実は私は」第1話から第130話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ・
「実は私は」第131話「海に行こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)・
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「実は私は」第136話「約束を守ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。
緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?