2015年11月24日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第49話「捏造怪談」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第49話「捏造怪談」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第49話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

奥宮サキ:墓地で殺害された被害女性。
荒井忠良:サキと交際していた男性、姿を消している。
君近良雄:サキと交際していた男性、姿を消している。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第48話「オバケの出る公園」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「えっ、怪談の語り部役が来ない?」

町内会主催で子供たち相手の肝試しが行われていた。
行き交う大人たちの中、主催者側の手伝いとしてアレコレと手配しているのは蛍である。
普段から家内を取り仕切っている蛍にとって、まさに適性とでも言うべき役割であった。
今も、怪談の語り部役と連絡が取れないと知るや緊急の対応を迫られている。

そんな蛍が選んだ方法は自身が語り部の代役をこなすこと。
残り数分と時間が迫る中、蛍はスマホでそれらしい話に目を通すと咄嗟に盛り上がりそうな怪談を捏造することに。
同じく手伝いとして参加していた幼馴染の真島慎一はそんな蛍の姿に改めて惚れ直していた。

子供たちの前に立った蛍は「七本腕を持つ三頭の幽霊」について語って聞かせる。
その幽霊は人を襲うのだが「裁判費用はこちらで持つ」と告げると退散する設定である。

この捏造怪談は効果覿面、子供たちは悲鳴を上げて大騒ぎだ。
蛍は何とか切り抜けたと冷や汗を拭うことに。

続いて子供たちはグループを作って順に墓地へと繰り出して行く。
これを幽霊役の大人たちが雰囲気たっぷりに驚かすのだ。

圭一もその場の雰囲気に呑まれたのか、あるいは幽霊としての面子からか子供たちを驚かそうと試みる。
ところが、そもそも圭一は蛍以外には視認できないのであった。
改めてショックを受ける圭一は膝を抱えてしまう……。

そんな中、あるグループが泣きながら戻って来た。
墓地の隅で、蛍が語った幽霊を見たと言うのだ。

捏造した幽霊が実際に現れる筈はない。
驚かす筈が驚かされることとなった蛍は現場へ直行。
すると、其処には女性の他殺死体が倒れていた。

こうして事件が発覚し肝試しは中止となった。
事件の報を聞き付けやって来た楓は、またも蛍が関わっていると知り溜息を吐く。
とはいえ、蛍が意図した事ではないのだから仕方がない。
蛍と共にその場に居合わせた慎一からも事情を説明することに。

説明を受けた楓は、異性に免疫が無いのか慎一を見遣りつつ頬を真っ赤に染めて情報を語り出した。
何でも、被害者は奥宮サキなる女性で派手な交友関係があるらしい。
さらに楓は「子供たちが目にしたのは重なり合う加害者と被害者だったのかもしれないな」と仮説を述べる。
これに疑問を抱く蛍であったが、翌朝さらなる困惑に見舞われることに。

前夜の肝試しに参加していた少女から「教えてくれてありがとう」とお礼のメールが届いたのだ。
何でも、ベッドで寝ていたところ「七本腕に三頭の幽霊」が現れたのだと言う。
其処で蛍が教えた「裁判費用はこちら持ち」との言葉を唱えたところ、笑いながら消えたらしい。

これは尚更、蛍を戸惑わせた。
それもその筈、全ては蛍の捏造であり本来ならば実在しない幽霊である。
「もしかすると幽霊が捏造怪談に便乗したのか」とも考えた蛍は調査に乗り出した。

一方、奥宮サキ殺害の捜査本部に紛れ込んでいた圭一。
すると、サキの奔放な異性関係についての捜査結果が飛び込んで来た。
どうやら、サキは派手に遊んでいたようだ。
ところが、最近になって少し落ち着いたらしく荒井忠良と君近良雄の2人に絞って交際していたとのことである。
さらに、当の荒井と君近も消息が掴めない状況にあった―――次話に続く。

ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
1巻、2巻、3巻に続き、早くも4巻が発売!!

さて、その49話。
サブタイは「捏造怪談」。

「七本腕で三頭の幽霊」は「サキ、荒井、君近の集合体」のようです。
ポイントは「裁判費用はこちら持ち」との言葉か。
何かサキたちが裁判の当事者となっており費用負担を避けようとの意志があの行動に繋がったのか?
あの言葉が具体性を帯びているだけにエピソードの本筋に関わることは間違いない筈。

もう1つ気になるのは「3人の集合体」だと仮定して「腕が6本ではなく7本ある」こと。
どうにも1本多い。
これが何を意味するのか……気になります。

そう言えば、そもそも怪談の語り部役が欠席したのも気になる。
もしかすると、彼こそが犯人なのか!?

そして、慎一を意識して頬を染める楓。
これは……もしかしてもしかする!?
此の点も注目です!!

やっぱり、本作は面白い!!
次回にも注目です!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第40話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

獣を連れた男(10人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?
十二人委員会:警察内部に存在する犯罪者を私的制裁する組織、メンバーは12人居るらしい。
フード男:「十二人委員」の1人。展望台から多くの犯罪者を抹殺した。

死神:黒い影の男の正体。「桐島静香の秘密」「謎の桃園」「騙された死神」「母の父」に登場。

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

紀理香:真知恵の姉、長女。
陽香:真知恵の姉、次女。
おじいちゃん:真知恵の父、蛍にとっては母方の祖父。44話で死去。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」「オバケの出る公園」に登場。
青葉:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は武闘派。

志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。
東条春道:霧子の幼馴染、人気者。
創さん:「聖マルス学園」の成績優秀者。
野間:「聖マルス学園」の成績優秀者。
郷里良子:「聖マルス学園」の女子生徒。「ザ・ボディーガード」に登場。
垣木:「聖マルス学園」の女子生徒。柔道部の猛者だが……。「ザ・ボディーガード」に登場。

【警察関係者】
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。
山本巡査長:在りし日の圭一の上司。今は田舎の派出所に勤務している。
蓮宮:県警の担当者。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
逸見:楓の知人の刑事。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。
三ツ矢:誘拐事件の被害者とされる子供の母親。
満島:節の担任教師。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。
円卓:「占いの館」の占い師の1人、「ジュエル」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
蝶野:「占いの館」の占い師の1人、「カラスアゲハ」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
丹下七郎:携帯ショップの店員、35歳。「騙された死神」に登場。
真利奈:七郎の姪。「騙された死神」に登場。
能美功次:「城町西学園」の成績優秀者。「フックマン」を抱えている。
能美一郎:過去に町止小学校襲撃殺傷事件を引き起こした犯人、当時37歳であった。
三橋:能美一郎と親しかった男性。
赤沼茂樹:工学部の院生、ミステリーマニア。
広重将美:赤沼の同期、テレビで一躍大ブレイクを遂げた著名人。
奥宮サキ:墓地で殺害された被害女性。
荒井忠良:サキと交際していた男性、姿を消している。
君近良雄:サキと交際していた男性、姿を消している。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【続・トリック解明宣言!?】「人形島殺人事件」第7話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【続・トリック解明宣言!?】「人形島殺人事件」第7話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

「金田一少年の事件簿R」第8弾は「人形島殺人事件」!!
「火吐潟島」を舞台に発生する新たなる殺人事件に金田一少年が挑む!!


【「人形島殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

朱鷺田忍:不動高校の日本史教師。
漢田切裏子:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。道化師姿。
紅小路巴:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。日本人形姿。
鈴丘魔矢子:3人組の覆面作家「ペルソナドール」の1人。アンティークドール姿。
星坂花梨:ミステリー雑誌の編集者。
雨野影近:金田一が出会った青年。
詩村瞳:金田一が出会った少女。
赤神双一郎:眼帯姿の男性。
田中豪:ポニーテールが印象的な男性。

林堂みずほ:「人形荘」の女将。
林堂まこと:幼馴染のまことちゃん、実は男性であった。
林堂まゆみ:まことの妹、故人。
蟻塚至:「人形荘」の番頭。
首代胴玄:村長人形のモデル。

いつき陽介:ご存知、ルポライター。
剣持警部:金田一のもう1人のベストパートナー。

<あらすじ>

人形部屋の中で発見された巴のものと思われる生首、それは来島していない筈の朱鷺田忍の物であった。
愕然とする金田一たち。

「せっ、先生!!」
遅れて駆け付けた花梨は部屋に踏み入るなり、バランスを崩し転倒。
並べられた人形を散らかしてしまう。
さらに首のない巴の小人形を発見する。
これまた、これまでと同じである。

巴は忍だったのか……動揺を隠せない金田一。
一方で、以前に途中で聞きそびれていた田中が持参した人形の因縁を問う。
田中によれば母を殺害した強盗犯は人形を娘に与え、その娘は自殺を遂げてしまったらしい。
これを聞いた金田一は剣持のことを思い出す。
そう言えば、剣持が似たような話をしていたような……。

と、其処へ遺体を収めていた納屋が焼失したとの報が届く。
どうやら、犯人の仕業のようだ。

さらに剣持に田中の件を伝えたところ、やはり剣持が逮捕した強盗犯こそ田中の母親を殺害した人物であった。
つまり、剣持が人形供養の依頼をした人形こそ田中の母の所持品だったことになる。

これを確認した金田一は参加者の意外な繋がりも犯人の仕組んだ可能性が高いと主張。
遂に「ジッチャンの名にかけて!!」と口にする―――8話へ続く。

<感想&推理>

「金田一少年の事件簿」が「金田一少年の事件簿R」として帰って来ました。
その第8弾は「人形島殺人事件」です!!

今回はその第7話でした。
今回を読んで冷や汗が背中を流れ続けている管理人です。
しまった、前回の段階で「トリック解明宣言!?」は早まったか……。
というワケで、どうやら前回の内容に追加訂正を加えなければならないようです。

とりあえず、前回からの間でトリックについても手を加える余地があると気付きました。
また、今回により「あの人」が容疑者として急浮上。
さらに、剣持と田中の因縁とペルソナドールが関連する可能性についても考察してみます。
ペルソナドールの正体にも関わるかも!?

懲りずに推理……と言うか妄想を並べて行くワケですが、宜しくど〜〜〜も!!

では、まず前回からのトリック考察について改良を加えて行きましょう。
さて、前回時点で管理人は次のようなトリックを挙げ、それを可能にする3パターンを並べました。

それが「ペルソナドール3人のものとされている遺体が忍1人のもの」であり「剣持と金田一が小窓から覗いた部屋」と「実際に巴の頭部が発見された部屋」は異なるとの仮説。
言わば「別々の部屋を同じと誤認させる」ことで「剣持が巴の遺体を発見し駆け付けるまでの間に頭部以外のパーツを持ち去った架空の犯人を作り上げることで真犯人がアリバイを確保する」とのトリック。
詳しくは前回(第6話)をご覧頂きたい。

【トリック解明宣言!?】「人形島殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

このうち「3人とされる遺体が忍1人」と「犯人の狙いがアリバイトリック」なのは変わらず。
ただし「別々の部屋を同じ部屋と誤認させる必要」がないことに気付いた。

今回、人形部屋の中が描かれましたがあの室内ならば位置関係によっては忍の頭部は人形の陰に隠すことが出来そうです。
その上で、覗き窓から手前に精巧な巴の小人形を置けば誤魔化すことは出来そう。
前回のパターン3が1つの部屋で可能なのです。
つまり、同じ部屋でも「忍の頭部」と「巴の小人形」があればトリックは成立可能。

しかも、あの人のあの行動により室内はてんやわんやに。
最後に、咄嗟に巴の小人形の頭部を外した上で巴人形を見つけたと騒げば……ほぼ同じ状況が完成します。

もちろん、未だに6話で挙げたトリックを否定するワケではない。
とはいえ、こう言った方法も可能である点は忘れてはいけないと思われる。

でもって「あの人のあの行動」と言うワケで容疑者筆頭に名乗りを上げた花梨。
巴の素顔を見たことが無い筈なのに「忍を目にして先生と呼んだこと(もちろん、ペルソナドールが狙われていた流れからそう思ったと理由付けは出来る)」もさりながら、あの現場を荒らす行動はどう見ても不自然。
先に述べた行動を取れば同じ部屋でもトリックが成立する点もポイント高い。
そもそも、同じ部屋内でトリックを仕掛けるのならば「人形荘の関係者」である必要はないし。

そして、此処から「剣持と田中の因縁とペルソナドールが関連する可能性」についても考察。
6話時点でペルソナドールの写真から中身が入替っているらしいことは既に判明。
さらに気になるのは田中の日本人形と巴が似ていること、また雨野のフランス人形と魔矢子が似ていること。
また、ペルソナドールの特異な外見はそれぞれが所有する人形にあったとしたら!?
これに意味があるとしたら……。

もしかして、田中の母こそが初代巴、雨野の恋人こそが初代魔矢子なのではないか。
人形好きであるとされる田中の母はペルソナドールの特徴とも合致する。
だから、彼女たちが死亡するまではとんとん拍子で出版していた。
ところが、彼女たちが相次いで死亡したことでペルソナドールは行き詰まりを迎えた。
其処で残る切裏子が3人を代表し、影武者を用意することでその場を凌いでいたのだとしたら!?
あるいは別の第三者がこの機に乗じてペルソナドールを騙ったのだとしたら!?

忍は本当にペルソナドールのメンバーだったのか?
仮に本物だったとして何時からのメンバーだったのか?
また、誰だったのか?
いろいろと考え得ると思われる。

そして、これならば忍が金田一を巻き込んだのも理解出来る。
忍は次の作品に役立てるべく金田一を利用しようとしたのではないだろうか?

それもこれも全ては次回以降にて明かされるに違いない。

そして、気になる「カフェふくろうのマスターが高遠と連動している説」の真偽は!?
ちなみに「カフェふくろうのマスターが高遠と連動している説」とは次の通り。

高遠とカフェふくろうのマスターに何らかの関係があるのではないかとの謎。
新シリーズ「金田一少年の事件簿R」になって以来、カフェふくろうのマスターが登場するエピソードには高遠も必ず登場している(「亡霊校舎の殺人」「蟻地獄壕殺人事件」)。
例として挙げるには2作と些か心許なくはあるが、これは新シリーズになってからの高遠の登場自体が上記2作に限られている為。
つまり、今のところ100%となっている。
どうも、この登場には何か意味があるのではなかろうか。
マスター自身が高遠の変装なのか……それとも高遠のルーツがマスターに関わって来るのか。
今後もこの法則が守られるのかどうかに注目したい。

果たして、この法則は守られるのか!?

さて、既にご存知のことと思われますが2015年10月よりアニメ「金田一少年の事件簿R」が日本テレビ系にて放送中。
次回のエピソードは「薔薇十字館殺人事件」とのこと。
「薔薇十字館殺人事件」は過去にネタバレ批評(レビュー)していますね。

・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・ドラマ版「薔薇十字館殺人事件」はこちら。
「金田一少年の事件簿N」最終話(最終回、第9話)「薔薇十字館解決編 恋の謎も最終解決!(薔薇十字館殺人事件 後編)」(9月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【2015年10月】アニメ「金田一少年の事件簿R」が「RETURNS」の名の通り帰還を果たす!!さらに「魍邪ノ館殺人事件」とは!?

そう言えば『小説 野性時代』(角川書店刊)でも樹林伸先生『ドクター・ホワイト』が2014年11月号から連載開始されています。
こちらも注目すべし!!

綾辻行人先生「Another」シリーズ続編『Another 2001』が『小説野性時代132号(11月号)』にて連載開始!?

◆「人形島殺人事件」関連過去記事
【新章開幕】「人形島殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【舞台整う!!】「人形島殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第一の殺人発生】「人形島殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【黒い影に秘密が!?】「人形島殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第二の事件発生!?】「人形島殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【トリック解明宣言!?】「人形島殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿R」より「なぜ暖炉は燃えていたか?」のまとめはこちら。
「なぜ暖炉は燃えていたか?」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「吸血桜殺人事件」のまとめはこちら。
「吸血桜殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「蟻地獄壕殺人事件」のまとめはこちら。
「蟻地獄壕殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「学生明智健吾の事件簿」のまとめはこちら。
「学生明智健吾の事件簿」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「狐火流し殺人事件」のまとめはこちら。
「狐火流し殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「亡霊校舎の殺人」のまとめはこちら。
「亡霊校舎の殺人」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

・「金田一少年の事件簿R」より「雪鬼伝説殺人事件」のまとめはこちら。
「雪鬼伝説殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「薔薇十字館殺人事件」のまとめはこちら。
「薔薇十字館殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ版】
ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件 マレーシアのジャングルで合宿中の生徒達が次々と消えた…太陽と月が交わる時暴かれる驚愕のトリック!謎はすべて解けた!」(1月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系、2014年)まとめ

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2015年11月23日

「美女缶」(志水アキ画、講談社刊「週刊少年マガジン」掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「美女缶」(志水アキ画、講談社刊「週刊少年マガジン」掲載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

【登場人物一覧】
雄太:主人公の高校生。
サキ:「美女缶」で出来た美女。
雄太の母:出張中の雄太の母。

<あらすじ>

主人公の高校生・雄太は母1人子1人の母子家庭の息子である。
そんな雄太は同級生が自慢する「美女缶」が羨ましくて仕方がない。

「美女缶」とは、とある企業が売り出した画期的な商品。
缶詰をお風呂に漬けることで好みの美女が出来るのだ。
しかも、その美女は創造主に服従する。
だからこそ、年頃の男子高校生からは圧倒的な人気を誇っていた。
また、値段が高く、おいそれと購入できない点も人気を集めた理由である。
ちなみに、この「缶」には他にもシリーズがあり、好きな家族を創造出来る「家族缶」シリーズも人気となっている。

そんなある日、雄太はスーパーで売られていた格安の「美女缶」を目に留める。
そのお値段39800円。
其処には「見切り品」と書かれていた。

欲望を爆発させた雄太は奮発してこの「美女缶」を購入。
母が仕事で出張中であることを利用し、取扱説明書に従い自宅で創造することに。

創造は無事に成功。
出来た美女に「サキ」と名付けた雄太は強引に関係を結ぼうと迫るのだが……サキに拒否されてしまう。
どうやら、雄太に恋心を抱いているようではあるが性には抵抗があるとの設定らしい。

ふと露になったサキの背中に品質保持期限の表示が。
その期限は残り数日となっていた。
品質保持期限切れが迫っているからこその「見切り品」だったのだ。

これを目にした雄太。
同い年の少女と変わらないサキの言動もあって深く同情することに。
雄太はサキにせめて期限切れまでの間を楽しんで貰おうと考える。

こうして数日が経過。
その間を雄太とサキは楽しく過ごす。

ところが、いよいよ最終日となったところでサキが美女缶の産物であることに気付いてしまった。
混乱したサキは家を飛び出し、雄太もこれを追い掛ける。
サキに追い付いた雄太は愛を告白するのだが……。

同じ頃、雄太の母が帰宅し彼の不在に気付き愕然としていた。
彼女の手には「家族缶」、其処には今日の日付が「品質保持期限」として記されていた。
そう、雄太もまたサキ同様に「缶」から生まれた存在だったのだ。

これを知らない雄太だが、サキと見つめ合うと満足しつつ消えて行く―――エンド。

<感想>

フジテレビ系「世にも奇妙な物語」放送25周年を記念した2号連続特別編の第1弾。
ドラマや映画化もされた「美女缶」のコミカライズ版です。

「美女缶」ネタバレ批評(レビュー)

コミカライズ版はオリジナル展開との触れ込みがありましたが、基本はドラマ版に忠実だった印象です。
ドラマ版、漫画版共に「消費社会への警鐘」と「作られた存在の悲哀」がテーマでした。

ちなみに、ドラマ版からの変更点は次の2つ。

1.主人公が社会人から高校生へ。
2.主人公が美男缶から家族缶へ。

これ以外は結末含めて特に変更点は見受けられなかったように思います。

ただ、ドラマ版だと恋人同士の三角関係を利用することで「美女缶を利用し彼女を作った主人公もまた今の彼女によって作られた存在だった」=「主人公が当初の美女缶に抱いていた感情と同じく、あくまで主人公も彼女にとっての消耗品に過ぎなかった皮肉」が強調されていたのに対し、コミカライズ版では主人公を息子に変更したことでコレが活きていない気がします。
「彼氏と彼女」と「母と子」では立場がだいぶ異なるし。
これだったら、かなり忠実だっただけに細部もドラマ版の通りで良かった気もするかな。

◆「世にも奇妙な物語」関連過去記事
「美女缶」ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ化原作】
『殺し屋ですのよ』(星新一著、新潮社刊『ボッコちゃん』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『来世不動産』(升野英知(バカリズム)著、小学館刊『東と西 2』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『殺意取扱説明書』(東野圭吾著、集英社刊『毒笑小説』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『燔祭(鳩笛草 燔祭/朽ちてゆくまでより)』&『クロスファイア(上・下巻)』(宮部みゆき著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『憑かれる(「崩れる 結婚にまつわる八つの風景」収録)』(貫井徳郎著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

『時計じかけの天使(「原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー」収録)』(永山驢馬著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『ドッキリチューブ』(小林泰三著、東京創元社刊『完全・犯罪』収録)ネタバレ書評(レビュー)

「人間電子レンジ」(竹本友二作、小学館刊「8 はち 1巻」収録)ネタバレ批評(レビュー)

『ニートな彼とキュートな彼女(「原色の想像力〈2〉 創元SF短編賞アンソロジー」収録)』(わかつきひかる著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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