2015年11月17日

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」(NHK系、2015年)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」(NHK系、2015年)ネタバレ批評(レビュー)まとめです。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧:
速水悠里:妊娠中の刑事。夫・浩介との間には彼の連れ子・雄介が居る。
日村健吾:悠里の上司。
近森優子:新、望の母親。
近森新:優子の長男。
近森望:優子の長女、誘拐被害者。
岸田裕也:トモの夫。
岸田トモ:岸田の妻。優子の赤ん坊を誘拐した。
崎山典彦:優子の担当医。不妊治療に新たな手法を持ち込もうとしている。
須佐見誠二郎:城南大学病院産婦人科の教授、崎山とは対立している様子。
皆本順:城南大学病院産婦人科講師。トータルケアプロジェクトのメンバー。
柊奈留:城南大学附属病院医師。須佐見を尊敬している。
山原あけみ:胚培養室の担当者。
峠緑郎:城南大学病院院長。
峠則孝:峠院長の息子。製薬会社勤務。
有吉久美:城南大学病院院長秘書。

<ネタバレあらすじ>

近森優子が出産したばかりの娘・望が岸田夫妻に誘拐された。
岸田夫妻は長年の間、不妊治療を続けようやく子宝を授かっていた。
ところが、須佐見医師が担当した直後に流産していた。
これに対し感情的な行き違いから、岸田夫妻は望を誘拐したのである。

この捜査に妊娠中の速水悠里刑事が加わることに。
何やら病院側の様子を不審に思いながらも捜査を続ける悠里であったが、追い詰められた岸田夫妻は優子に身代金を要求する。

結局、岸田の妻・トモが逮捕され望は保護されることとなったが別の赤ん坊であった。
本物の望はと言えば、峠院長の息子・則孝の手にあったのである。
則孝は峠院長に身代金を要求するが、受渡しに失敗。
追い詰められた則孝は桟橋から望を遺棄したと偽装し久美にこれを託す。

則孝が逮捕され、1人となった久美は崎山を頼る。
崎山の指示に従った久美だが望は皆本の手に。
当の崎山も皆本により殺害されてしまう。

実は望は兄・新の救世主兄妹なるべくゲノム調整を施された「デザイナーベイビー」であった。
これを行ったのが皆本と山原あけみ。

そして今、望は山原あけみの手にあった。
悠里は優子と共にあけみと対峙する。

動機を語り出すあけみ。
彼女は望を創造した責任を感じ、新を救う為とはいえ望を犠牲にすることを阻止しようとしていたのだ。
これは優子も了承していることだが、新を救うには望が犠牲になる必要があったのだ。

結局、あけみは逮捕され、望も保護された。

だが、今回の事件が優子に何らかの変化を与えたのだろうか。
優子は望の命を引き換えとする治療を否定し共に生きることに―――エンド。

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」1話「ノゾミ」(9月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」2話「身代金」(9月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」3話「チェンジリング」(10月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」4話「爆弾」(10月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」5話「核移植」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」6話「救世主」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」7話「公開捜査」(11月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「デザイナーベイビー〜速水刑事、産休前の難事件〜」最終話(8話)「母の条件」(11月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

ドラマ原作は岡井崇先生による同名作品。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
とはいえ、ドラマ版はオリジナル展開を見せています。

『デザイナーベイビー』(岡井崇著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

タイトルにもなっている「デザイナーベイビー」の意味は「生まれて来る前に遺伝子に調整を施し両親が望む子供を手に入れる方法」のこと。
此処での調整は「健康」であったり「身体能力の向上」であったりします。
この方法ならば両親が望む子供が得られることに。

この手法は既にSF世界やアニメなどでは一般的となっており、例えば森岡浩之先生「星界シリーズ」(早川書房刊)に登場するアーヴや「機動戦士ガンダムSEED」のコーディネーターなどが挙げられます。

「機動戦士ガンダムSEED」(2002年、日本)

ディスティニープラン発動!!

ちなみに出産を取り扱ったサスペンス系ドラマでは同じNHK系火曜22時枠にて海堂尊先生原作ドラマ「マドンナ・ヴェルデ」も放送されています。

『マドンナ・ヴェルデ』(海堂尊著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

NHKドラマ10「マドンナ・ヴェルデ」第1話(第1回)「希望の卵」(4月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマ版の感想を。

特別な出生ゆえに流されて行った望。
彼女は兄・新の為に作られた存在、遺伝子書き換えにより生まれました。
言わば、近森夫妻の「新を助けたい」との願望そのもの。

そんな彼女は岸田トモから始まり、峠則孝、有吉久美、崎山典彦、皆本順、山原あけみと数多の手を経ることに。
実は彼女は全ての人にとっての望みでもありました。

岸田トモにとっては得られなかった子供。
則孝にとっては得られなかった愛情。
久美にとっては則孝との間の絆。
崎山にとっては夢の結晶。
皆本にとっては自身の最高傑作。
そして、山原あけみにとっては……。

そんな望自身の望みがようやく叶えられることに。
それは彼女と血縁で繋がる両親や兄の存在、ようやく本来在るべき場所に辿り着いたのです。

そんな本作ですが、先述したような怒涛の展開が魅力の作品でしたね。
ただ、もっとテーマである「母と子」やタイトルでもある「デザイナーベイビー」について深く描いても良かった気はします。
此の点、展開に終始し過ぎて些かさらっと流されてしまった印象です。
それと、折角の悠里の妊婦設定も思ったよりも奏功していなかったかも。
これも惜しく感じられました。

さて、驚くべきことにこのドラマの世界は決してフィクションではありません。
なんと、現実でも2015年11月6日に「世界初、英国にて1歳女児が遺伝子操作細胞で白血病を治療した」として世を賑わせたのです。
これは白血病細胞を攻撃、死滅させる細胞を人為的にデザインしこれを撃破したとの内容だそうです。
もしかすると、我々が知らないだけで望もすぐ其処に居るのかもしれません。

◆関連過去記事
『デザイナーベイビー』(岡井崇著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

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「実は私は」第136話「約束を守ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第136話「約束を守ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

十数年前の夏の事、路傍を歩く2つの影があった。
1人は高校時代の桐子、そしてもう1人はその担任であった茜だ。
茜は桐子が源二郎から吸血されたことを知り、相談に乗っていた。
桐子の奢って貰ったアイスと引き換えに「白神を守る!!」と約束を交わす茜であったが……。

そして現在、此処にも2つの影あった。
1人は朝陽、1人は葉子である。

朝陽の首筋を眺め見ては物欲しそうに息を飲む葉子。
どうやら、吸血衝動が高まっているようだ。
そんな葉子の姿に彼女にとっての吸血行為が性交渉と同じであると思い出し頬を染める朝陽。
やがて、葉子の顔が朝陽の肩から上へと伸びて……。

と、其処に茜が乱入して来た。
葉子の吸血衝動を破廉恥と揶揄する茜だが、葉子は神聖な物だと譲らない。

其処に華恋が乱入して来た。
どうやら、茜は肝心なことを省略しているらしい。
確かに、過去には吸血衝動は子作りと直結していたが、今ではキスを意味しているそうだ。

これを聞き勝ち誇る葉子。
だが、茜は執拗にそれが破廉恥な行為だと繰り返す。

「で、結局のところ、どちらにしろイチャイチャするんですよね」
ふと茜の頭上に差す影。
聞き知った声におそるおそる茜が振り向くと、其処には血の涙を流す明里が立っていた。

なんでも友人の結婚式の帰りらしい。
余程の傷心を蒙ったのだろう。
登場した傍から鬼気迫っている。

あっ、コレは……読者が察した通り、茜は明里により鉄拳制裁されることに。
「八つ当たりだ〜〜〜」との茜の声が虚しく木霊する。

数分後、明里に担がれ運ばれて行く茜の姿。
その隣には華恋が付き添っている。

実は茜が朝陽と葉子を心配し密かに見守っていると指摘する華恋。
だからこそ、今回も不意に登場したのだ。

「アイス一本が高くついたな……」
照れ隠しだろうか、華恋の指摘に顔を背けつつ何処か嬉しそうに呟く茜であった―――137話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻も重版出来とのことで目出度い。さらに14巻も発売。
そして、本作かなり面白い!!

2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その136話。
サブタイは「約束を守ろう!」。

再びサブタイは「!」シリーズに。

過去の桐子との間で果たせなかった約束を今度こそ果たそうとする茜。
とはいえ、其処は茜のこと素直ではありません。
そんな茜の心情が窺える回でしたね。

茜は担任として源二郎を卒業させることが出来なかったことを悔やんでいるのでしょう。
だから、源二郎の娘である葉子を卒業させたい。
とはいえ、ただ卒業させれば良いワケではない。
其処には「充実した学生生活を送らせた上で」との条件が付く。
その為に朝陽との恋を応援しつつ、その恋が思わぬ障害に見舞われないか危惧している。

そして、その障害が葉子の吸血鬼としての本性。
源二郎の場合はコレを知らなかった為に失敗してしまった。
だが、今回こそは……と言ったところか。

果たして茜は葉子を守り切れるのか!?
そして、もう1つ茜が気にかけている様子なのが「箱入り娘」のこと。
彼女の正体とは!?

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス14巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香!!
そして、14巻は水奈川咲と葉子に!!
気になる15巻は鳴か、それとも閃か、あるいはその両方か!?

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第130話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第131話「海に行こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第132話「真実を知ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第133話「求婚しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第134話「心配しよう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第135話「特売品を手に入れよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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