2015年12月02日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第50話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第50話までネタバレ批評(レビュー)まとめです。

ネタバレあります、注意!!

これまでの登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

獣を連れた男(10人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?
十二人委員会:警察内部に存在する犯罪者を私的制裁する組織、メンバーは12人居るらしい。
フード男:「十二人委員」の1人。展望台から多くの犯罪者を抹殺した。

死神:黒い影の男の正体。「桐島静香の秘密」「謎の桃園」「騙された死神」「母の父」に登場。

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

紀理香:真知恵の姉、長女。
陽香:真知恵の姉、次女。
おじいちゃん:真知恵の父、蛍にとっては母方の祖父。44話で死去。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」「オバケの出る公園」に登場。
青葉:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は武闘派。

志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。
東条春道:霧子の幼馴染、人気者。
創さん:「聖マルス学園」の成績優秀者。
野間:「聖マルス学園」の成績優秀者。
郷里良子:「聖マルス学園」の女子生徒。「ザ・ボディーガード」に登場。
垣木:「聖マルス学園」の女子生徒。柔道部の猛者だが……。「ザ・ボディーガード」に登場。

【警察関係者】
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。
山本巡査長:在りし日の圭一の上司。今は田舎の派出所に勤務している。
蓮宮:県警の担当者。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
逸見:楓の知人の刑事。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。
三ツ矢:誘拐事件の被害者とされる子供の母親。
満島:節の担任教師。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。
円卓:「占いの館」の占い師の1人、「ジュエル」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
蝶野:「占いの館」の占い師の1人、「カラスアゲハ」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
丹下七郎:携帯ショップの店員、35歳。「騙された死神」に登場。
真利奈:七郎の姪。「騙された死神」に登場。
能美功次:「城町西学園」の成績優秀者。「フックマン」を抱えている。
能美一郎:過去に町止小学校襲撃殺傷事件を引き起こした犯人、当時37歳であった。
三橋:能美一郎と親しかった男性。
赤沼茂樹:工学部の院生、ミステリーマニア。
広重将美:赤沼の同期、テレビで一躍大ブレイクを遂げた著名人。
奥宮サキ:墓地で殺害された被害女性。
荒井忠良:サキと交際していた男性、姿を消している。
君近良雄:サキと交際していた男性、姿を消している。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第40話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第44話「母の父」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第45話「ザ・ボディーガード」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第46話「ザ・ボディーガード2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第47話「ミステリアスな死」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第48話「オバケの出る公園」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第49話「捏造怪談」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第50話「捏造怪談2」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
1巻、2巻、3巻、4巻に続き、早くも5巻が発売!!

さて、41話から50話までの振り返りを。

42話までは「フックマン」。
傾向としては20話、21話「怪物のセオリー」に近いか。

43話は「緑川楓の冒険」。
楓が「十二人委員」に近付くことに。

44話「母の父」。
あの死神が登場、スマホについて進展あり。

45話、46話が「ザ・ボディーガード」。
25話から28話までの「鬼のいる村」に近いか。
いよいよ黄色こと黄多川礼が登場、意外なキャラクターだったり。

47話「ミステリアスな死」。
「マニアの業」を描いており、個人的にもイチオシの一編。

48話「オバケの出る公園」。
怒涛の三連続オチが面白い。

49話、50話「捏造怪談」。
個人的に41話から50話までのベストエピソードはコレ。
あの事実の発覚で構図が見事に変化する点が美しい。

さて、41話から50話までをこうして振り返ってみると……。
「フックマン」が「怪物のセオリー」と「ザ・ボディーガード」が「鬼のいる村」とそれぞれ傾向が近いことに気付く。
各エピソードの要所は「フックマン」と「怪物のセオリー」が「人と悪意のコンビである」こと。
「ザ・ボディーガード」と「鬼のいる村」が「黒幕が個人ではなく集合意志である」こと。
強調されている此の点が後の伏線だと仮定すると……「十二人委員」も「集合意志」であり「人と悪意のコンビ」である可能性も!?

そして、黄多川礼の登場により5人揃う。
こうなると、青葉の正式な登場が待たれるなぁ。

また、サブキャラも充実して来たことでキャラを活かした1話完結エピソードも充実。
かなり面白いです。

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆関連過去記事
「名探偵マーニー」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

「フランケン・ふらん 最終話(最終回) Dream」ネタバレ批評(レビュー)

「フランケン・ふらん 59話 BestFriend」ネタバレ批評(レビュー)

「Phase20」(木々津克久作、「チャンピオンRED 2012年1月号」掲載)ネタバレ批評(レビュー)

「鋏女(チャンピオンRED 5月号掲載)」ネタバレ批評(レビュー)

「ヴァンパイア・アナライズ (チャンピオンRED 7月号掲載)」(木々津克久著、秋田書店刊)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿(5): 少年チャンピオン・コミックス」です!!
兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿(5): 少年チャンピオン・コミックス



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「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」7話「遂に牙をむく悪女、獲物は女刑事!」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」7話「遂に牙をむく悪女、獲物は女刑事!」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<7話あらすじ>

カラ(菜々緒)に殴られ意識を失った猪熊(木村文乃)が目を覚ますと、そこは地下室だった。 手足は拘束され、口もふさがれ、助けを呼ぶことは到底できそうにない。 自分を陥れたのがカラだとは想像もしていない猪熊は、姿が見えないカラの安否を気にするが、現れたカラは笑みを浮かべ、「恨みは一切ないです。でも殺します」とついに本性を現す。さらに、状況が飲み込めずぼうぜんとする猪熊に追い打ちをかけるように、自分が犯した殺人の数々について平然と語り出す。 警察官として犯行に気付かなかった自分のふがいなさを責める猪熊は、一方で、唯一、里見だけがカラの正体に気付き、自分を守ろうとしていたことを知り、涙する。 やがて、痛めつけられ、ボロボロになった体を引きずる猪熊に、カラはあることを語り始めて……。その頃、カラの故郷へ向かった里見(松坂桃李)は、出身校や実家を訪ねて回り、カラがいつも特定の友達と2人で遊んでいたことを突き止める。 するとそこへ、レナ(入山杏奈)と連絡がつかないとアイ(佐野ひなこ)から電話が。 さらに、猪熊も所在が分からないという。カラが絡んでいると確信した里見は、焦る気持ちを抑え、カラが働くキャバクラへと1人で乗り込んでーー!?
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡公平:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本圭:美容整形外科医。実は秘密会員制クラブ「フルムーン」のオーナー。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属の刑事。
レナ:里見が潜入捜査を行った「フルムーン」の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った「フルムーン」の関係者。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。


不意に目覚めた猪熊は何時の間にか地下室に拘束されていることに気付いた。
さらに記憶を辿った猪熊は自身がカラの襲撃を受けたことを思い出す。
それでも、何か事情があってのこと……と考えていた猪熊。
だが、事態はそう甘くは無かった。

猪熊の前に現れたカラはこれまでの一連の犯行が自身によるものであると明かすと猪熊に殺害宣言を行う。
さらに、猪熊を絶望させるべく動機について語り出すカラ。
その動機は「自身に無い属性を持つ相手を殺害することで、その属性を手に入れること」であった。

例えば、酒屋の息子・高槻とおるからは「優しさ」を。
キャバクラのマネージャーからは「自信」を。
それぞれ殺害して奪ったのだ。
続いて、其処で出会った猪熊の「正義感」に目を付けた。

乃花たちは猪熊に近付くべく殺害、月本は猪熊の正義感を真似る為に襲撃したそうだ。
そして、いよいよメインに手を付けようと思い至ったらしい。
もちろん、猪熊その人である。

一方、既に猪熊がカラの手に落ちたことを知らない里見。
少しでも猪熊を守るべく、カラの正体を突き止めようと彼女の過去を洗っていた。
だが、橘カラを知る者がそもそも少なく、さらに知っている者も何処か反応が鈍い。
しかも、今のカラの写真を見るなり皆が皆、首を傾げるのだ。

そんな中、当時の同級生からカラがサチなる少女と親しかったことを突き止める。
カラとサチは亀井橋でキャンプごっこをよくしていたらしい。
早速、亀井橋を訪れた里見は其処に石塔を見出す。

其処へアイからレナと猪熊が消えたとの連絡が届くことに。
即座にカラの顔を思い浮かべた里見は東京へ戻る。

同じ頃、カラは猪熊に対して執拗な揺さぶりをかけていた。
衣装を変えさせ揺さぶったかと思えば、肉体的に傷付け揺さぶりもする。
その様子はじわじわといたぶると言った表現が適切であった。

打開策を練るべくカラと話をしようと試みる猪熊。
カラが殺害を始めたきっかけについて問いかけるが……。

これに笑って応じるカラ。
最初の殺害は学生時代に父を橋から突き落としたことらしい。
全く感傷を見せないカラに、恐怖する猪熊は里見に助けを求める。

その夜、東京へ戻った里見はカラの店へ。
ところが、カラは此の日も出勤していた。
カラと対峙した里見は「サチ」の名を口にし動揺を誘うが、カラには通用しない。

店を出たカラはボクシングジムで汗を流していた。
其処で自身と背格好の似た女性を目にしたカラは、彼女に言葉巧みに近付いて行く……。

翌日、手掛かりを失い困り果てた里見だが、街中で渡を見かける。
渡にカラについて情報を提供するよう迫る里見。
だが、カラの言葉を盲目的に信じている渡は里見を敵視し追い払う。

里見の来訪を渡から伝え聞いたカラは「里見が居る限り渡さんとは一緒になれない」と語る。
これに影響を受けた渡は里見を鉄パイプで襲撃し階段から突き落としてしまう。
重症を負った里見は病院へ緊急搬送されることに。

同じ頃、猪熊の前にはレナが引き出されていた。
レナを助けるようにカラへ訴える猪熊だが、カラは薄く笑うばかり。
さらに、ふらふらと憔悴した様子の月本が現れる。

共に窮地に立たされた2人の恋人たち。
果たして、彼らの運命は―――8話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は『週刊モーニング』(講談社刊)にて連載された山崎紗也夏先生による同名コミック。
過去記事にネタバレ批評(レビュー)がありますね。

「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

実は原作は管理人が連載当初から追っていた作品でして、かなり思い入れがあります。
それだけに気になるドラマ版ですが、その感想を!!

まさかの月本生存!!
これには本当に驚いた。
明らかな原作からの変更点ですね。
他にカラの教師殺害が父親殺害に変更されていました。

さらに、カラがボクシングジムの女性へ急接近。
彼女の体格がカラに似ていることと整形外科医である月本の生存を考え合わせると……。
もしかして、危急の際にはボクシングジムの彼女を身代わりに死を偽装して逃げ出すつもりなのかな。
これは原作批評(レビュー)で述べていた「逃げ延びたカラが街角で不敵に微笑むラスト」がドラマで見られるかも!?

いよいよドラマ版も終盤へ突入。
12月22日(火)は「江戸川乱歩生誕120周年ドラマ 黒蜥蜴」の放送が決まっているので、残るは12月8日、15日の2回。
12月15日が最終話になりそうです。
見逃すなかれ!!

【コレに注目】「江戸川乱歩生誕120周年ドラマ 黒蜥蜴」は2015年12月22日(火)放送予定とのこと!!

ちなみに、今回は原作の第52話「下を見たら…」から第62話「11歳」の中盤までがドラマ化されました。
同時に原作では70話以降に明かされたカラの素性についても触れられつつあるなど、かなりアレンジが加えられている印象。

「サイレーン」第62話「11歳」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

遂に行動を起こしたカラ。
囚われの猪熊を里見は救えるのか。
注目せよ!!

そう言えば、事前情報によるとラストが原作と異なるのだそうです。
ボクシングジムの女性が登場し、もしかすると「あのラスト」が実現するかも!?
如何なるラストを迎えるのか……こちらも注目です!!

◆関連過去記事
【原作】
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

【ドラマ版】
「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」1話「衝撃サスペンス初回2時間SPで今夜開幕 相棒刑事は恋人…猟奇殺人現場に現れた完全悪女が僕の彼女を獲物にした…謎を追え!」(10月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」2話「刑事VS美しき女殺人鬼!殺人事件と繋がる整形外科医…黒幕か!?謎を追え」(10月27日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」3話「女殺人鬼、次の犯行」(11月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」4話「反撃開始!正体暴け」(11月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」5話「謎の正体をついに暴く」(11月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」6話「破滅への罠…あの女を絶対許さない」(11月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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