「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」8話「愛する恋人を救え!驚愕の結末へ…」(12月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。
ネタバレあります、注意!!<8話あらすじ>
渡(光石研)に襲われ、意識不明の重体に陥った里見(松坂桃李)は、懸命の処置が施されるなか、途切れる意識の中で、初めて猪熊(木村文乃)に出会った頃のことを思い出していた。4年前、まだ巡査だった里見は、街中でひったくり犯を捕まえたことがきっかけで、当時交番勤務だった猪熊と出会い、一瞬にしてその笑顔に惹かれる。そして何度か会った後、初めて猪熊を部屋に呼ぶが、あまりに色気のない展開に業を煮やして思わず…逮捕した渡を取り調べた速水(北山宏光)と安藤(船越英一郎)は、渡がカラ(菜々緒)の婚約者と名乗り、カラのストーカー被害を訴えていたことから、犯行の動機が里見への復讐ではないかと考える。一方で、猪熊失踪との関連性も調べ始めるが、手がかりは見つからない。 監禁された猪熊のもとには、一連の事件の後に行方をくらませていた月本(要潤)が、憔悴しきった様子で姿を現す。さらに、カラから里見襲撃の話を聞き、深い絶望を味わう猪熊。やがてカラは、高校時代にある女子生徒と仲良くなったこと、その子がきっかけで整形を始めたこと、そして、恐るべきある衝動に駆られたことなどを話し始める。カラはすべてを語ると猪熊のスマホで両親へ「しばらく一人になりたい」と偽装メールを送り、「私の計画に変更は無い」と語って、ついに…!!
(公式HPより)
<ネタバレあらすじ>
登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺)の犯人。猪熊に興味を持つ。
渡公平:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
月本圭:美容整形外科医。実は秘密会員制クラブ「フルムーン」のオーナー。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きていたがカラに殺害される。
千歳:生活安全課所属の刑事。
レナ:里見が潜入捜査を行った「フルムーン」の関係者。
アイ:里見が潜入捜査を行った「フルムーン」の関係者。
田沢麻弥:月本のもとへ出入りしていた少女。カラの犯行を目撃し襲われるも一命を取り留めた。
カラに囚われた猪熊を救うべく、コレを追う里見。
だが、カラに利用された渡の襲撃を受け重傷を負ってしまう。
懸命の治療を施される里見は猪熊との出会いを思い出す。
4年前のこと、巡査だった里見はひったくり犯を逮捕した際に猪熊と出会った。
一目惚れした里見は猪熊に猛アタック。
当初は素っ気なかった猪熊もやがて里見を異性として認めるように。
そして、交際が始まったのだ。
一方、里見殺害未遂の罪で逮捕された渡は自身の正統性を主張し続けていた。
里見がカラにストーカーを続けた為の正当防衛だと言う。
また、カラも渡の言葉を認めたことで千歳たちは困惑する。
ところが、当のカラは誰かへと報告を入れていて……。
数時間後、猪熊のもとを訪れたカラは「彼女がカラとなった日」について語り出す。
高校時代、カラは未だカラでは無かった。
当時の名は十和田サチ。
サチは孤高に強く生きる同級生・橘カラに惹かれた。
そして、カラになりたいと強く願った。
サチは計画を練り、カラを殺害し彼女と入替った。
さらに月本の手を借り、今のカラが生まれた。
以降、カラとなったサチは、自分には無い性質を持つ相手が居ればそれを殺して奪い取るとの性に目覚めたのだ。
翌朝、治療の甲斐あって一命を取り留めた里見は無理を押して病院を抜け出す。
猪熊の行き先についての手掛かりを探した里見は、猪熊が宅配便で送った地酒から彼女が河口湖へ向かったことを知ることに。
また、目覚めた麻弥からカラの犯行を教えられる。
やはり、猪熊の失踪にカラが関わっている可能性が高いと確信した里見。
さらなる手掛かりを求めるべく逮捕されている渡を強襲し、別荘の存在を聞き出す。
アイと合流した里見は別荘へ。
同じ頃、里見の行動をトレースした千歳たちもカラへ容疑を向け別荘へ。
一足早く到着した里見、其処へ休む間もなくカラが襲い掛かる。
熾烈な攻防が繰り広げられる中、カラのコマンドサンボが炸裂!!
里見はカラに捕まってしまう。
1人離れた場所に居たアイは、捕まった里見を助けようと密かに別荘に潜入。
これが奏功し、カラの動揺を誘うことに成功する。
その隙を突き、里見はカラへスタンガンの一撃を加える。
これにはカラも失神、こうしてカラは拘束された。
アイが囚われていたレナを救出し逸早く脱出。
続いて里見が猪熊を連れ出そうとするのだが、其処へ再びカラが襲い掛かる。
その手には大きな斧が握られていた。
振りかぶるカラ。
そのとき、猪熊が里見の携行していた拳銃を引き抜いた。
さらに、銃口をカラへ向けると躊躇なく発砲する。
弾丸はカラの胸に命中。
カラは前のめりに倒れ込む。
朦朧とする意識の中、必死に別荘を逃げ出す里見と猪熊。
其処へ千歳たちの乗るパトカーのサイレンが届く―――9話へ続く。
<感想>
ドラマ原作は『週刊モーニング』(講談社刊)にて連載された山崎紗也夏先生による同名コミック。
過去記事にネタバレ批評(レビュー)がありますね。
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「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ実は原作は管理人が連載当初から追っていた作品でして、かなり思い入れがあります。
それだけに気になるドラマ版ですが、その感想を!!
まさに激動の8話となりました。
原作部分は「里見がカラにスタンガンを浴びせ制圧後、カラが復活する」まで。
「猪熊がカラ射殺」以降は完全オリジナル展開となっています。
此処で大きな疑惑が浮上。
それが「もしかして里見が助け出した猪熊はカラではないか」とのもの。
その前に、まず死亡したカラは偽物ですね。
おそらく死亡したカラはボクシングジムの後輩か。
千歳たちが店に訪ねたカラが誰かに敬語を使って報告を入れていたので、あの時点で偽物。
そして偽物が報告を上げた相手こそが本物のカラ。
さらに拘束されたカラを解放した人物が居る筈。
原作では自力だったが、ドラマ版の状況では難しいだろう。
これが誰なのか……!?
普通に考えればこれこそ本物のカラだと思われるが、次の事情によりそれ以外の可能性もある。
此処からが本題。
何と言っても猪熊がカラをあっさりと射殺したのが奇妙なんだよなぁ。
猪熊の性格からすると、相手が相手とはいえ無慈悲に射殺するキャラクターでは無い筈。
また、少なくとも刑事ならば胸は避けて腕か足を狙う筈。
さらに、公式HPの次回予告を目にしても猪熊が「カラの動機」について「嫉妬だ」と嘘を吐くようだ。
ひょっとすると、猪熊とカラが入替っていたりするのか?
もしかして、サチがカラになったように、カラが猪熊に!?
いや、まさかね……そもそも、そんなことが物理的に可能なのだろうか。
でも、確かに意外性はあるかなぁ……。
もしそうならば、猪熊は何処かに捕らえられていることになる。
別荘に居た筈の月本が消えているのも、この監視役の為か?
ちなみに次回予告によると、原作で猪熊が対カラの決め手としたあの台詞を里見が口にする様子。
だとすると本作は「里見とカラの物語」だったことになるのかな。
そして、何故か次回予告に余り登場していなかった猪熊。
これは……やっぱり!?
いやいや、でも物理的に無理でしょ……。
ちなみに、今回は原作の第62話「11歳」から第67話「絶体絶命」までがドラマ化されました。
同時に原作では70話以降に明かされたカラの素性についても触れられつつあるなど、かなりアレンジが加えられている印象。
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「サイレーン」第67話「絶体絶命」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)次回(9話)は最終回、注目せよ!!
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【原作】
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