2015年12月10日

主人公と一緒に視聴者も本筋を脱線して景品を手に入れよう!?ドラマ「脱線刑事」は2015年12月13日25時35分から放送予定!!

主人公と一緒に視聴者も本筋を脱線することで景品を手に入れるドラマが放送されることが明らかになりました。

そのドラマの名は「脱線刑事」。
TBSさんやCBCさんにて2015年12月13日(日)25時35分から放送予定。

あらすじは次の通り。

<あらすじ>

とある大学のサークルで女子大生殺人事件が発生。殺された女子大生の遺体には、額に弓矢が刺さった状態で何故か頭にキャベツがのっていた…。しかも現場となったサークルの部室は密室。 この事件の担当になったのが、警視庁のお荷物部署・捜査一課特命捜査対策室第二十一係。困難な事件の捜査に乗り出す二十一係、しかし、「脱線刑事」こと車田が捜査をかき乱す!二十一係の中でも、ひと際お荷物キャラの車田は、現場に残された、証拠品などを食べたり、持ち帰ったり…。 彼の常識はずれな行動に振り回され、いつまでたっても捜査が進まず、あきれ果てる同僚たち。 しかし、そんな車田の脱線は、いつの間にか一本の線へとつながり、捜査を事件の真相へと導いていく…。 果たして、車田は本能で動くダメキャラなのか、計算ずくの天才なのか…!?
(公式HPより)


あらすじからは、なかなかに本格的な刑事ドラマであることが窺えます。
それが何故「主人公と一緒に視聴者も本筋を脱線することで景品を手に入れることが出来る」に繋がるのか。

ヒントは本作のコンセプトである「事件に潜む、豪華賞品の影」。
そう、本作は「早押しクイズ連動ドラマ」なのです!!

劇中の車田が注目し脱線するたびにクローズアップされる品の数々。
それが視聴者への景品となっており、出題される早押しクイズに挑戦することで手に入れることが出来るかもしれないのだ。
つまり、視聴者がドラマ視聴からクイズへと脱線することで景品にチャレンジ出来ることに。

とはいえ、ドラマパートも本格的。
キャストには車田陽一郎役に塚本高史さん、吉峰涼花役に秋元才加さん、瀬川郷太役に阿部力さん、春日英輔役に小松和重さん、浜本貫一役に升毅さんとのこと。

如何です、気になり始めましたか?
そんなあなたは早速「脱線刑事」公式HPをチェックせよ!!

では、もう1度。
気になるドラマ「脱線刑事」はTBSさんやCBCさんにて2015年12月13日(日)25時35分から放送予定。

脱線と言えば「あぶない刑事」。
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「無痛 診える眼」9話「正義としての殺人」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」9話「正義としての殺人」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<9話あらすじ>

為頼英介(西島秀俊)、早瀬順一郎(伊藤淳史)、高島菜見子(石橋杏奈)、白神陽児(伊藤英明)らが院長室に会す。警察から逃走中のイバラ(中村蒼)が、一度白神を訪ね、再び姿を消していた。また、南サトミ(浜辺美波)も病室に血の付いた携帯電話を残していなくなっている。早瀬は、イバラがサトミを誘拐したものと判断し、付近の緊急封鎖を要請。為頼と菜見子は、もう一度病院を探すが、2人の姿はない。

その夜、1人院長室に残った白神は、デスクに付着したイバラの血液に気づく。デスクの引き出しを開けると、保存していたUSBメモリーが消えていた。イバラは一家殺害現場で自分を見たというサトミに何を見たのか教えて欲しかった。イバラ自身に記憶がないからだ。2人はトラックの荷台に身を隠し、逃走して行く。

翌朝、為頼が菜見子と診療所にいると早瀬から連絡が入る。サトミの携帯電話に残された血液がイバラのものと判明したのだ。為頼と井上和枝(浅田美代子)は、やはりイバラがサトミを誘拐したのだろうと話すが菜見子は疑う。サトミが描く一家殺害の絵と曖昧な記憶に、イバラが関係しているのではないかと菜見子。サトミは記憶を求め、自らイバラに同行したのでは? と。

為頼は白神がなぜ無痛治療にこだわっているのかが気になり、早瀬を警察署に訪ねる。だが、早瀬は白神に呼び出されたためにすれ違ってしまった。その頃、白神はイバラに強い犯因症が見えたと早瀬に告げていた。
(公式HPより)


<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
為頼英介:主人公、様々な病気を見抜く眼を持つ医師。
早瀬順一郎:熱血漢の刑事。
高島菜見子:臨床心理士。
白神陽児:クリニックの経営者。実は……。
イバラ:白神のもとで働く男。実は……。
南サトミ:菜見子の担当患者。
久留米実:元医師、為頼の師。
井上和枝:為頼の義姉。
佐田要造:菜見子のストーカー。


医師の為頼英介は外観から患者の状態を診断する眼を持っている。
それは遂に、将来的に犯罪を犯すであろう「犯因症」を見抜くことまで可能にしていた。

この能力は為頼を他者と一線を画す存在としたが、同時に彼に限界を報せることにもなった。
皮肉なことに、為頼が幾ら相手の状態を見抜いたとしても現在の医療水準に頼る以上、治療法が確立されていない病気の場合に為す術がないのは他の医師と同じなのである。
むしろ、より正確に不可能を知るだけに虚無感に支配されていた。

そんな為頼にクリニックの経営者である白神院長が接触を図って来た。
実は白神もまた為頼と同じ眼を持っており、それ故に為頼の能力を認めていたのだ。
白神は患者に苦痛を与えない「無痛治療」を提唱し、為頼にスカウト話を持ちかける。
しかも、白神はこれを実現させる為に「先天性無痛症」を患うイバラを研究していたのである。
具体性を伴うプランに揺らいだ為頼は白神へ協力を申し出る……のだが。

当のイバラが佐田殺害犯として逮捕されてしまったことで揺らぎ始める。
また、イバラ自身に佐田殺害についての記憶が存在していないことも為頼の不審を助長することに。
為頼はイバラについて調べるうちに白神への疑惑を深めて行く。

そんな中、イバラがサトミを連れ姿を消すことに。
実はイバラこそが一家4人殺人事件の犯人だったのだ。
だが、それは白神から処方された薬により操られた結果であった。
イバラにその記憶はない。

一方、白神は早瀬にイバラを殺すことが正義だと吹き込んでいた。
これに影響を受けた早瀬はイバラを追う。

矢先、イバラとサトミが為頼のもとへ訪れた。
為頼は2人を保護すると共に、事件の背後に白神が存在すると確信を抱く。

ところが、此処に早瀬が乱入。
「犯因症」を浮かべた早瀬はイバラへ発砲してしまう。
被弾したイバラは橋から落下する―――10話へ続く。

<感想>

ドラマ原作は久坂部羊先生による同名作品。
シリーズ続編として『第五番 無痛2』も存在している。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。

『無痛』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

タイトルにもなっている「無痛」の意味は登場人物の1人・イバラが「無痛症」を患っていることを示しています。
また、登場する「他者の痛みを理解しようとしない人々」のことをも指すのでしょう。

さて、人は白神が主張するように「無痛」に生きるべきなのか?
それはドラマ最終回にて答えが明かされることでしょう。

では、ドラマ版9話の感想を。

やはり、白神の狙いは早瀬を利用したイバラの口封じか。
とはいえ、今回の描写だとイバラは重傷を負いつつも生存していそう。
これはもしかして『第五番』のラストが再現されるのかも!?

「痛みを肯定する者」と「痛みを否定する者」とに分かれた本作。
いよいよ次回は最終回、注目せよ!!

◆関連過去記事
【久坂部羊先生著作関連】
『無痛』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『第五番 無痛2』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

『破裂』(久坂部羊著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ関連】
「ドラマ版破裂」
「破裂」1話「超高齢化をめぐる問題作、始動…エリート医師に国家的陰謀が迫る」(10月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「破裂」2話「ベールをぬぐ戦慄の陰謀…ぴんぴんポックリで老人の数を減らす?」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「ドラマ版無痛」
「無痛 診える眼」1話「新ヒーロー誕生…!?病気を見抜く天才は、犯罪を見抜けるか?」(10月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」2話「同じ能力を持つ男が天才に迫る」(10月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」3話「熱血刑事が抱える…殺意の秘密」(10月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」4話「天才が見抜くせつない女心」(10月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」5話「金髪の少女が抱える殺人の記憶」(11月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」6話「診えない眼」(11月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」7話「犯人死す…新たな殺人の理由」(11月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「無痛 診える眼」8話「真犯人の孤独」(11月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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水曜ミステリー9「お助け司法書士!会津若松“後妻業”殺人〜遺産トラブル編〜 完全犯罪暴く赤べこ!?美しき後妻は悪女か」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「お助け司法書士!会津若松“後妻業”殺人〜遺産トラブル編〜 完全犯罪暴く赤べこ!?美しき後妻は悪女か」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

古賀あかり(片平なぎさ)、ひかり(釈由美子)は姉妹で司法書士の事務所を営んでいる。弁護士の江木勇三(吉田鋼太郎)を夫にもつあかりは几帳面、潔癖症、人見知りで曲がったモノが許せない性格。一方、ひかりはテレビ出演するほどのビジュアルの持ち主で、明るく社交的だが大雑把。まさに対局な二人だ。

ある日、ひかりに舞い込んだ仕事で、依頼人がいる会津へ二人で向かう。建設会社の会長・町田辰哉(梅沢富美男)から遺言書を作って欲しいという依頼だった。公正証書遺言書を勧めるあかりの意見を抑え、ひかりは辰哉が希望する自筆の遺言書を作るということで話を進める。

打ち合わせを終え、会社を後にしようとしたその時、辰哉の長女・成美(馬渕英俚可)と次女・千草(さとう珠緒)が現れ、遺言内容を教えろと言い出す。半年前に辰哉が再婚した嘉奈子(高岡早紀)は財産目当てだという二人は、彼女にすべてを継がせる考えなのではと思っていた。守秘義務だと申し出を突っぱねるが、実際は、辰哉は遺産を平等に三等分することを望んでいた…。

ところが翌日、辰哉が会長室で遺体となって発見される。何者かに注射で高濃度のモルヒネを打たれ死に至ったらしい。刑事に連れられ現場に着いた二人は、前日作成した遺言書を探すが、どこにも見当たらない。金目のものもなくなっていたことから、近藤勇夫(梅垣義明)ら刑事は、遺言書も偶然持ち去られたとするが、二人は相続トラブルを疑っていた。

捜査が進むにつれ、二人の容疑者が浮上する。一人は6年前に地上げで工場を潰され、「町田を殺す」と触れ回っていた奈良泰史。もう一人はリストラを恨み、ネットに殺害予告を書き込んでいた元社員の石川拓巳(植木祥平)。一方、遺言書の在り処をつきとめるため、町田家を訪ねたあかりとひかりは、書斎を調べるがやはり見当たらない。さらに調べようとすると、嘉奈子に対し“前の旦那を殺した”とののしる千草の声が聞こえてくる。嘉奈子は必死に否定するが…。

結局、遺言書を見つけられずじまいのあかりとひかりは、千草の発言が気になり嘉奈子の前夫の事件を調べてみることに。そんな中、参列した辰哉の葬儀に、辰哉を“お父さん”と呼ぶ女性が出現。彼女によって、町田家の意外な事実が明らかとなる。

20億の遺産をめぐり巻き起こった骨肉の争いは第2、第3の殺人を生み、やがて驚きの真実へと辿り着く。
片平なぎさ×釈由美子が“見るとためになる”新感覚ミステリードラマに挑む!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

古賀あかりは妹のひかりと共に司法書士事務所を営んでいる。
ちなみに、あかりの夫・江木勇三は弁護士である。

そんなある日、会津に暮らす建設会社会長・町田辰哉の依頼を受けて遺言書作成を手掛けることに。
町田の資産20億円には3人の相続人が居た。

まず、半年前に再婚した後妻の嘉奈子。
そして、長女・成美と次女・千草だ。

町田の意向はこの3人に等分に相続させることであった。

ところが、これを知らない成美と千草は「町田が嘉奈子1人に相続させるつもりなのでは」と疑い、激しく牽制していた。

さらにその翌日、町田が会長室で遺体となって発見された。
死因は高濃度のモルヒネを注射したこと。
しかも、現場からは遺言状が消えていたのだ。
あかりは相続トラブルによる他殺を疑うが……。

そんな中、町田殺害について2人の容疑者が浮上した。
1人は6年前に工場を潰された奈良泰史。
もう1人は解雇された元社員・石川拓巳だ。

矢先、あかりは町田家の歪な事情を知ることに。
実は成美と千草は町田の娘ではなく愛人だったのだ。
しかも、町田には他にも多くの愛人がいた。
前妻である明日香は町田を呪いつつ病死したそうだ。

直後、石川が死亡。

さらに、あかりたちが成美と話している間に千草の部屋から発砲音が!!
慌てて駆け付けてみると、千草が射殺されていた。
「早く警察を!!」
遅れて駆け付けた嘉奈子へ警察を呼ぶよう指示する成美。
こうして事件が発生した。

あかりや成美たちにはアリバイがある。
結果、この容疑が嘉奈子へ向かうことに。

その夜、高遠そばを食べていたあかりはネギを箸代わりにすることを知り驚くと共に真相に気付く。

後日、成美や嘉奈子たちを呼び集めたあかりは犯人を告発する。
それは成美であった。

ヒントは高遠そばにあった。
ネギを箸代わりにすると知らなければ戸惑う筈だ。
同様に、人が倒れていれば死亡していると知らない限りは「警察」ではなく「救急車」を呼ぼうとするだろう。
ところが、千草を発見した成美は真っ先に警察を呼ぶよう指示した。
既に千草が死亡していることを知っていたからだ。

確かに成美にはアリバイがある。
しかし、あの発砲音が工作された物だとしたら。
成美はペットボトルにドライアイスを入れ、破裂させることで発砲音を偽装したのであった。

成美は嘉奈子の相続権を奪う為に、彼女の犯行に偽装しようと目論んだ。
其処で石川と千草を殺害したのだ。

では町田の死は?
これは町田の自殺であった。

あかりは町田が残した2通目の遺言書を手に入れていた。
其処には「先の遺言に納得しない者が居る場合、嘉奈子に全て相続させる」と記されていた。

どうやら町田は余命幾許も無く、成美、千草、嘉奈子を試したらしい。
町田としては3人に仲良くして欲しい、だがそれが不可能ならば嘉奈子を選んだのである。

これを聞かされた成美は「騙したな!!」と嘉奈子に叫ぶ。
成美と千草は嘉奈子から「嘉奈子が全ての遺産を相続する」と聞かされていたのだ。
其処で焦った為に自滅してしまったのであった。

此処であかりは全てを嘉奈子が仕組んだと察した。
嘉奈子は町田を自殺へと誘導し、成美と千草に偽の情報を与え自滅させたのだ。

あかりは嘉奈子に対し「それを許さない為に司法書士になった」と告げ、「もっと早くあなたと会っていたらこんなことはさせなかった」と語る。

その翌日、あかりの心が通じたのだろうか。
嘉奈子は出頭したそうである―――エンド。

<感想>

新シリーズ「お助け司法書士!」の第1弾です。
原作なし、オリジナル作品。

では、ドラマ感想を。

なかなか凝っていましたね。
二転三転する真相もなかなかでした。
とはいえ、些か牽強付会気味だった感もあり。

何より最も気になった点は、あかりの説得とも言えない説得に嘉奈子が応じたことかなぁ……。
あれは「あかりの心構え」や「あかりの事情」であって、嘉奈子にとっては関係ない筈なんだよなぁ。
それで嘉奈子が出頭したところを見ると、初めから事を完遂したら出頭するつもりだったのかもしれないな。

他は及第点だけに、此の点ももっと説得力のある言葉が欲しかったかも。
先日の狩矢三段論法なみの破壊力があればなぁ……。

月曜ゴールデン「山村美紗サスペンス 狩矢警部シリーズ第15弾 京都タペストリー殺人事件 “貴婦人と一角獣”完全な密室殺人の謎!?史上最大にして最悪の毒殺トリック!!15世紀パリから京都、長崎に続く600年の呪い」(12月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ただ、きちんと土地柄を活かした設定(高遠そば)もあったし、個人的にはアリ。
シリーズ次回にも期待!!

<キャスト>

古賀あかり:片平なぎさ
古賀ひかり:釈由美子
町田嘉奈子:高岡早紀
町田辰哉:梅沢富美男
町田明日香:山下容莉枝
町田成美:馬渕英俚可
近藤勇夫:梅垣義明
町田千草:さとう珠緒
西原多恵:川村ゆきえ
江木勇三:吉田鋼太郎 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


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「相棒season14」第8話「最終回の奇跡」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season14」第8話「最終回の奇跡」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season14」第8話「最終回の奇跡」(12月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)。

<ネタバレあらすじ>

1枚の紙に線が引かれキャラクターが形作られて行く。
動き出したキャラクターにより次々と綴られて行く物語。
其処では花束を抱えた主人公が、愛する女性に刺殺されていた。
石段に倒れ込む主人公、その周囲に彼が手にしていた花束から花びらが舞い落ちる。
主人公は空へ向けて手を伸ばす、それは血に汚れていた。
そして、その手に握られた花束には「それでも君を愛す」とのメッセージカードが……。

これは『月刊ジュピター』に連載中の『彼方の星』、その3年ぶりに掲載される最終話の原稿であった。
鬼気迫る表情で原稿に取り組むのは、3年前の事故により連載を中止し車椅子生活を余儀なくされた悲劇の人気漫画家・箱崎咲良(玄理)。
そんな咲良にそっと寄り添うのは姉のますみ(原田佳奈)だ。
此処は彼女たちの自宅にある作業部屋である。

その部屋の外では2人の男性が原稿の完成を今や遅しと待ち構えていた。
1人は『月刊ジュピター』編集長の真山文彦、もう1人は彼の部下で編集者の藤枝だ。
原稿が落ちることを危惧した真山は「印刷所へ確認して来る」と言い残すやその場を後にする。
此の時、16時30分であった。

その数時間後、某所の公園で男性の刺殺死体が発見された。
被害者は「ダイス・エンタテインメント」の社長・原田良助(内田健介)。
原田は『彼方の星』の版権管理など咲良のマネジメントを行っていた。

現場に駆け付けた伊丹たちは溜息を吐くことに。
発見者の多くが通報せずに原田の写真をネットに上げてしまっていたのだ。
特に、18時27分に「死体見つけちゃったかもやば〜〜〜い」との書き込みが行われていたことから犯行時間はそれ以前と思われた。

この殺人事件は翌朝には大きな話題となった。
もちろん、原田の殺害状況がセンセーショナルに出回ったこともある。
だがもっとも話題となったのは、原田が『彼方の星』最終回と全く同じ状況で死亡していたことにあった。
ソレは奇しくも殆ど一致していた。
唯一、異なる点は原田の手が血に汚れていないことのみだ。
此処から「咲良が原田殺害を予言し漫画に描いた」と評判になったのである。

「これは凄いことですよ!!」と吹聴する真山や「これは神が描いたんです」と動じず淡々と語る咲良の行動もあり、世間は騒然となっていた。

そんな中、「特命係」では冠城(反町隆史)と米沢(六角精児)が言い争っていた。
冠城は「咲良が原田殺害を予言した」のではなく「殺害犯が原稿の内容を再現した」と考えていた。
其処で作者である咲良自身の犯行を口にしたのだ。
ところが、米沢は咲良の大ファンであり彼女の無実を信じていた。
こうして衝突することとなったのだ。

我慢ならない米沢は右京(水谷豊)に咲良の無実を証明するよう依頼。
右京は冠城と共に捜査に乗り出すこととなった。

早速、「ダイス・エンタテインメント」を訪れた右京たち。
「ダイス・エンタテインメント」では社長の原田を筆頭に新人社員の桜岡などが『彼方の星』のゲーム化やアニメ化、グッズ開発を手掛けていた。
ところが、今回に限っては社員の誰1人として最終回を把握していなかったことが明らかとなった。
何でも原田と真山の間でトラブルがあり、最終回については関与出来ていなかったのだそうだ。

咲良を訪問した右京たち。
車椅子姿で右京たちを出迎える咲良。
彼女は昔からアシスタントを使わない主義だそうで、今回も1人で最終回を描いたのだそうだ。
その描きかけの原稿を目にした右京は「B4サイズ」であることに目を留める。

ますみは右京たちに原田について語り出す。
原田は咲良の恩人だそうだ。
まず、5年前に1人での作業に破綻を来たしつつあった咲良をサポートした。
そして3年前、事故で仕事が出来なくなった咲良の生活を援助していたそうである。

その頃、伊丹たちは真山に事情聴取を行っていた。
だが、真山は藤枝と共に咲良宅に居たとアリバイを主張する。

その夜、特命係にはほくほく顔の米沢が居た。
冠城がますみを介し咲良の原稿を手に入れ、米沢に贈ることで恩を売ったのだ。
これにより、冠城への米沢の態度が些か軟化することとなった。

此処で冠城は原田殺害が可能な候補を挙げて行く。
あくまで「咲良が予言したのではない」とすれば、原田殺害は「漫画の内容を再現した」ことになる。
これが出来る人物は作者の咲良、姉のますみ、編集長の真山、編集者の藤枝の4人だ。

そんな冠城の推測を聞いた米沢は再び態度を硬化させる。
咲良もますみの犯行もあり得ないと言うのだ。

咲良が事故に遭ったの3年前、連載が最終回を迎える直前であった。
ところが、咲良は神社の石段で何者かとぶつかり転倒。
半年も意識を失い、その後は長いリハビリ生活を送ることとなったのだそうだ。
これを支えたのがますみであった。
だからこそ、ますみの犯行はあり得ない、と。

そんな中、伊丹たちは藤枝から「真山が16時30分から咲良宅に居なかったこと」を聞き出した。
また、真山と原田のトラブルの原因が『彼方の星』の「最終回」にあったことも判明。
最終回に肯定的な真山に対し、原田は最終回を阻止しようとしていたらしい。

一方、「ダイス・エンタテインメント」を再訪した右京たちは咲良のサインが3年前から変化していることに目を留める。
さらに、5年前の契約により『彼方の星』の権利が咲良ではなく「ダイス」が管理することとなっていることも分かった。
それは莫大な富を原田に与えていた。
どうやら原田は咲良を騙し、有利な契約を結んだらしい。

しかも、米沢から新たな情報が。
何でも咲良の絵が大きく変わっているらしい。
デビュー時は堅い絵柄であったが『彼方の星』連載に伴い柔らかくなり、最終回ではまた元の絵柄に戻っているらしい。
絵柄が変わり、サインもまた変わった。
これが何を意味するのか!?

翌日、特命係に角田がやって来た。
角田は真山のアリバイが再び成立したことを告げる。
真山は印刷所を口実に不倫相手と共に居たのだそうだ。
しかも、咲良宅を歩いて出て行く女性を目撃したらしい。

条件を満たすのは咲良かますみ。
だが、咲良は車椅子である。
伊丹たちはますみを連行することに。

ますみは目撃されたのが自分であることを認めた。

咲良に漫画を教えたのはますみだったそうだ。
言わば『彼方の星』の作者は咲良とますみの2人であった。
だが、咲良は原田に騙され『彼方の星』を奪われてしまった。
しかも、原田は咲良に最終回の執筆を許そうとはしなかった。
なんと、原田は咲良に「悲劇の漫画家だから価値がある。復活したら意味がない」と揶揄したのだそうだ。

ますみによれば、これに激怒し原田を殺害したとのことであったが……。
右京はそんなますみに紙に円を描くよう促す。
ますみが描いた円を目にした右京は「なるほど」と呟くが。

数時間後、右京たちは咲良のもとを訪れていた。
咲良の仕事用机の下に敷かれた絨毯について指摘する右京。
車椅子の人間にとって絨毯は段差を生じることになり不便である。
つまり、咲良は車椅子を用いずとも歩けるのだ。

さらに、右京はサインについて指摘する。
事故前の咲良のサインは丸い円が主体であった。
ところが、今は角型のサインである。
そして、絵柄も事故前と事故後で変わっている。

其処から右京は「リハビリで回復した咲良であったが以前と同じとまでは行かなかった」と指摘。
だから、それを悟られないようサインの筆跡を故意に変えたのだ。
また、最終回はますみも手伝ったに違いない。
『彼方の星』がデビュー当時の絵柄に戻ったのは、当時もますみが手伝っていたからだろう。

これを認める咲良だが原田殺害は否定。
右京はドイツ人建築家のミース・ファン・デル・ローエの言葉を借り「神は細部に宿る」と口にする。

此処で右京は「咲良が原田の殺害を予言した」のではなく「犯人が漫画を再現した」と断定。
犯人にとっての手本があったと語る。

こうして右京たちは3年前に起こった咲良の転倒事故について調べ始めた。
咲良の転倒現場に流れていた血の状況を目にした冠城は血痕がB4サイズの幅で途切れていることに気付く。
それは咲良の原稿と同じサイズだ。

これから、右京は其処に咲良の原稿があったと推測。
つまり、3年前の時点で既に最終回が存在していたのだ。
ならば、最終回の内容を知る人物は4人とは言い切れなくなる。

また、今回の最終回がこれほど話題になった理由が「ネットに出回った現場写真にある」とする右京。
それが犯人の目的だったとすれば……。

翌日、「ダイス・エンタテインメント」に咲良の名で1通のメールが届いた。
「私の無実を証明出来る物を原田社長が持っていた筈、それを届けて欲しい」との内容だ。

その午後、「ダイス・エンタテインメント」の桜岡が咲良を訪問する。
その手には3年前に描かれた『彼方の星』最終回の原稿が握られていた。
桜岡はこの原稿を目にした人間ならば誰でも犯行可能だと咲良に訴えかける。
それこそ咲良の無実を証明出来る、と。

ところが、其処に右京たちが現れた。
すべては右京たちの罠だったのだ。

右京は『彼方の星』最終回と原田殺害現場の唯一の違いに注目した。
それは「手が血に汚れているか」どうか。
あそこまで緻密に再現した犯人が、どうして再現し損ねたのか。
その理由こそ「手本とした原稿に描写が無かったから」であった。

この最終回と犯行現場の違いは、同時に3年前の原稿と今回の原稿の差異でもあった。
つまり、犯人は3年前に描かれた最終回に基づいて犯行に及んだのだ。

さらに、右京はネットに出回った原田殺害現場の写真が5パターンであったと告げる。
そのうち4枚は原稿とアングルが異なる。
ところが、1枚だけ漫画のコマと全く同じアングルの写真があったのだ。

その投稿元を調べたところ、漫画喫茶からであることが分かった。
そして、その防犯カメラ映像に桜岡が映っていたのである。
しかも、右京たちは咲良の名でメールを送った後に桜岡の行動を監視し、原稿が桜岡宅から運び出されたことを確認していた。

つまり、3年前の最終回に基づく犯行である限り、内容を知る咲良か桜岡以外には犯行不可能なのだ。
そして、咲良が犯人ならば新たな最終回に基づく筈であった。
もはや、原田殺害犯は桜岡以外に存在し得ない。

桜岡は真相を語り出した。

3年前の転倒事故の犯人は桜岡であった。
それは全く偶然の出来事だったと言う。
咲良を転倒させてしまった桜岡は、咄嗟にその場にあった原稿を拾い上げると逃げ去った。
桜岡は事故が原因で咲良が苦労していることを知り、贖罪すべく「ダイス・エンタテインメント」に入社した。

ところが、其処で原田が咲良を道具としてしか見ていないことを知った。
しかも、原田は咲良が最終回を描くことを望んでいなかったのだ。
原田は咲良がますみの助けなしでは未だ復活出来ていないことを察し、これを暴露するつもりであった。
原田は咲良を切り捨てるつもりだったのだ。

すべて自分の責任であると感じた桜岡は原田を殺害しようと決意した。
さらに、咲良の復活を飾る方法を考え付いた。
それが今回の「殺人予言」だ。
桜岡は原田を殺害すると、3年前の『彼方の星』最終回の描写を忠実に再現したのである。

「それはあなたの自己満足です、罪の意識があるのなら心から詫びるべきでした」
「いえ、私はあなたに感謝しているんです」
贖罪だと主張する桜岡を一瞥する右京、ところが咲良はそんな桜岡を感謝する。

3年前の事故の際、咲良は「まだ描きたい、まだ描かねば」との想いから「死ねない」と思った。
同時に「より良い最終回」についても考える契機となった。
犯行当夜、咲良が自宅を抜け出したのは当時を振り返り新たなインスピレーションを得る為であった。
特に3年前から追加された「血に汚れた手」は咲良にとって大きなポイントだったのだそうだ。
それこそ右京の語った「神は細部に宿る」である。

「あなたのおかげで良い最終回を描きました。これからもっと凄いモノを描きます、ありがとう」
咲良の言葉に桜岡は号泣する。

数日後、咲良の新作連載が決定した。
それは咲良の新たな境地を示しているらしい。

そんな中、米沢は敬愛する咲良の無実を証明した右京に礼をしたいと花の里に誘う。

「長い付き合いがありますが米沢さんに誘われたのはこれが初めてですねぇ」
何やら感慨深そうな右京であった―――8話了。

<感想>

シーズン14第8話。
脚本は藤井清美さん。

サブタイトルは「最終回の奇跡」。
テーマは「創作活動の奥深さ」や「創作活動の心構え」か。

其処にあるのはまさに「生みの苦しみ」。
他者にとっては些細な点でも、作者にとっては重大な点もある。
より良い作品を求める作者にとっては拘るべき点でもある。

また、作品に「適度」と言う言葉は無い。
推敲に推敲を重ね、改良に改良を加えて、ようやく1つの作品が生まれるのだ。
場合によっては生まれた後にも改良が重ねられることもある。

例えば「改訂版」とかがソレ。
単行本から文庫化されるときに、より良い表現へと変えられることもある。
一歩間違えば蛇足となりかねないが、其処に終わりはない。

劇中の咲良は3年の月日をかけて最終回に一筆を加えた。
また、自身の苦難さえ創作の糧とした。
その姿勢は、右京でさえも「神は細部に宿る」と口にするほど。
ある種、創作に携わる全ての人へのメッセージ的な回でしたね。

同時に「天才をこの手で葬ってしまった凡才の苦悩」を描いた回でもありました。
こちらは映画「アマデウス」的なメッセージか。

例えば、後世に大きな足跡を残す人物を意図せず排除してしまったら。
あるいは世の中により良い影響を与えられる人物を排除してしまったら。
あなたはどう思うでしょうか。
きっと後悔に苛まれるのではないでしょうか。

そして、桜岡は咲良への贖罪の為に原田を手に掛けました。
確かに行動は間違っていましたが、それだけ後悔の念に囚われていたのかもしれません。

ちなみに、2016年1月1日放送予定の元日スペシャルに大谷亮介さん出演との報が!!
すなわち、三浦刑事の再登場なるか!?
こちらも注目です!!

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