2016年01月20日

「相棒season14」第12話「陣川という名の犬(アンフォゲタブル)」(1月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「相棒season14」第12話「陣川という名の犬」(1月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

日本で100番目に早い(たぶん)、「相棒season14」第12話「陣川という名の犬」(1月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)。

<ネタバレあらすじ>

宵闇の中、連行される人影が1つ。
その正体は陣川(原田龍二)である。

数時間後、右京(水谷豊)と冠城(反町隆史)は陣川について大河内(神保悟志)から監察官聴取を受けていた。
「叶わなかった恋を思い出すと、噛み潰したコーヒー豆の味がする」と呟く右京。
「僕にも責任があるんで」と洩らす冠城。
2人は陣川と今回の事件について大河内に語り出した。

発端は2週間前のことである。

都内マンションで1人の女性が殺害された。
これは捜査関係者を驚愕させた。
なんと、5年前に4人の被害者を出した未解決事件と同じ犯行方法だったからである。
もしや、連続殺害犯が復活したのか!?

矢先、陣川が「特命係」へとやって来た。
てっきり、例の連続殺人犯の事件かと思いきや今日の陣川は一味違った。
なんと、冠城を目にするや彼に指南を求めたのである。

それもその筈、陣川は彼らしくまたも恋に落ちていた。
其処でプレイボーイ然とした冠城にある女性との仲を進める指南を受けようとしたのだ。

今回、陣川の意中の相手となったのはコーヒー店を経営する矢島さゆみ(黒川智花)。
2人の馴れ初めは、仕事で失敗した陣川が雨に濡れた階段を滑り落ちたところをさゆみに声をかけられたこと。
以来、陣川は足繁くさゆみの店へと通い続け距離を縮めて来た。
今の陣川はさゆみの「こんにちは」との何気ない挨拶ですら楽しみで仕方がないらしい。

そんなさゆみのコーヒー店には彼女の人柄を慕って多くの客が訪れているようだ。
今日も1人の男性客が店を訪れ、さゆみに「いらっしゃいませ」と迎え入れられていた。

その夜、「花の里」でも上機嫌な陣川は強かに酔ってしまう。
右京たちの手で自宅に送り届けられた陣川、彼の自宅に貼られた手配写真の数々に冠城は驚嘆する。
其処には指名手配犯として鹿沼雄太や生木拓らの写真が貼られていた。

さゆみとの結婚を考えていた陣川。
此処までは彼にとって幸せな日々だったのだ。
ところが、あの夜にその想いは脆くも崩れ去ることになる。

さゆみのコーヒーショップを訪れた陣川が其処にさゆみの遺体を発見したのだ。
さゆみはヒールの低いブーツを履き、何処かへ出かけようとしていたのか傍らには鞄が置かれていた。

捜査に当たった伊丹たちは犯行の手口から例の連続殺人犯によるものと断定。
犯人は女性の顔を殴りつけると殺害し、顔を切り刻むのだ。
5年前に4件、今回で3件、これで7件の犯行となる。
その7件目の被害者にさゆみがなってしまったのだ。

さゆみを失った陣川は姿を消してしまった。
右京は陣川が犯人に復讐するつもりだと推理し、その行方を追う。

さゆみの姉を訪ねた右京たち。
さゆみの姉によればさゆみがカメムシの匂いを嫌い殺虫剤を撒くべく業者に依頼したのだそうだ。
この際に、さゆみが害虫駆除業者作業員の1人に対し不快感を抱きクレームを入れていたらしいが……。

一方、伊丹たちは司法書士・喜多和行を容疑者として捜査していた。
さゆみ以外に第1の被害者・瀬山恵子、第2の被害者・中里薫との接点が見出されたのだ。

その頃、さゆみがクレームを入れた作業員について調べた右京たちは当の作業員が既に退職していることを突き止めていた。

矢先、喜多が連続殺人犯として逮捕された。
さゆみ殺害現場から喜多の指紋が発見されたことが決め手である。
ところが、伊丹はこれに疑問を呈していた。
喜多が余りにもあっさりと罪を認めたからである。
喜多は余命幾許も無いことが分かり、犯行を再開したと主張していた。

同時刻、陣川はさゆみの想い出を胸に犯人を追っていた。
彼にはある心当たりがあった。

一方、右京たちは害虫駆除業者について調べ、さゆみがクレームを入れた相手を特定する。
相手の画像を目にした冠城は見覚えがあることを思い出す。
冠城によれば「コーヒーの香りを嗅ぐと同じコーヒーを飲んだ時の記憶を思い出すことが出来る」らしい。
すると、さゆりのコーヒー店に同じ作業員を見たと言うのだ。
それを聞いた右京もまた作業員を何処かで目にしたと思い出す。
それは陣川の部屋に貼られていた手配写真の1つ、そう生木拓であった。
陣川は生木が犯人だと目星を付けて復讐しようとしているに違いない。

右京たちから生木についての情報を得た伊丹たちも捜査を開始。
生木の過去の女性関係を調べ、過去に交際していた宮沢明日香のもとへ。
生木は明日香を助けようとして殺人を犯してしまい逃亡生活を送っていたのだ。
ところが、明日香によれば最近になって誰かが彼女のもとへ匿名の金を届けているらしい。
それが生木のようだ。

その頃、陣川はと言えば一足早く生木のもとに辿り着いていた。
ナイフを抜き激しい抵抗を示す生木、これと揉み合うや逆にナイフを奪う陣川。
いざ刺そうと振りかぶるが……間一髪のところで右京たちが飛び込み阻止することに。

逮捕された生木はさゆり殺害を認めた。

生木は明日香の為に害虫駆除業者で働いていた。
ところが、さゆみのクレームで退職を余儀なくされたのだ。

さゆみに対し激しい憎悪を燃やしていたところ、コーヒーショップで当のさゆみを見かけてしまった。
咄嗟に来店したところ、さゆみは「いらっしゃいませ、香が深くて美味しいですよ」と微笑んだのだ。
生木はさゆみが全く自分を覚えていないことにさらに腹を立てた。

其処で閉店を待って店内へ忍び込むと、さゆみを殴りつけたのだ。
ところが、殴りつけられたさゆみは死亡してしまった。

では、どうして喜多はさゆみ殺害の罪を認めたのか?
生木の逮捕を知った喜多は全てを語り出した。

「犯罪と恋愛は似ている」と語り出す喜多。
あの夜、喜多はさゆみを殺害するつもりで現場へ向かった。
ところが、其処では生木が既にさゆみを殺害した後だったのだ。
これは喜多にとって運命の出会いであった。
生木に同じタイプの匂いを嗅いだ喜多は自身が余命幾許も無いことを考え、生木を助けようと決めたのだ。
喜多は人助けをしたかったと繰り返す。

喜多に庇われたことを知った生木は「殺人鬼しか庇ってくれないとはなぁ……」と呟くや、陣川に向かって「気持ちは良く分かる」と語る。
こうして、陣川は生木と共に連行されることとなった。

大河内へ全てを語り終えた右京たち。
未だ聴取に対して何も喋ろうとしない陣川のもとへ。

陣川はと言えば「殺意の有無が争点だ」と聞かされても「殺すつもりだった」と譲らない。

事件の夜、陣川はさゆみと待ち合わせをしていた。
前の晩に陣川はさゆみにプロポーズしており、その返事を貰う予定だったのだ。
OKならば公園を共に散歩する予定であった。
ところが、さゆみは帰らぬ人となってしまった。

「どうせ、駄目に決まってましたけどね」
多くの客に慕われるさゆみが自身に振り返る筈が無いと口にする陣川。

「元の君に戻るんです」
「戻ってどうするんですか、彼女を守れなかった……」
そんな陣川の様子に彼を励まそうとする右京だが、陣川の絶望は深く覆らない。

一夜明け、陣川は処罰を免れることとなった。
生木が訴えないと語っている為だ。
逆に生木逮捕のお手柄から警視総監賞を受けることにさえなるらしい。
だが、今の陣川にそれが何の救いになるのか……疑問を抱く右京であった。

その夕方、右京は陣川を連れてさゆみの店へと訪れた。
店主の居なくなった店で、静かにテーブルに座る陣川。

そんな陣川に、冠城はさゆみが彼をどう思っていたかについて語り出す。
さゆみは他の客に対しては「いらっしゃいませ」と応じていたが、陣川にだけは「こんにちは」と挨拶していた。
さゆみにとって陣川は特別だったのだ。

さらに、普段のさゆみはハイヒールを履いていた。
ところが、あの日に限ってさゆみはヒールの低いブーツに履き替えていた。
陣川と散歩する為だ、それがさゆみの答えだったのだ。

「そんなの妄想ですよ……」
なお、顔を伏せて認めようとしない陣川。
そんな陣川に右京と冠城は、さゆりが持って出ようとしていた鞄を取り出す。

その中身は「コーヒー・セレモニー」。
エチオピアの冠婚葬祭の道具でプロポーズの了承の際に用いるのだそうだ。
亡きさゆみに代わり「コーヒー・セレモニー」を用いる右京たち。

ふと、顔を上げた陣川。
其処には右京と冠城、そして笑顔のさゆみが居た―――12話了。

<感想>

シーズン14第12話。
脚本は真野勝成さん。

サブタイトルは「陣川という名の犬」。
ちなみに1月13日時点では「アンフォゲタブル」とのサブタイでした。
「アンフォゲタブル」の意味は「忘れられない、いつまでも記憶に残る」。
つまり、今回の事件は陣川君にとって忘れられない事件となりました。

これまでも被疑者を愛し続けた陣川君。
そんな陣川君が新たに愛した相手は被疑者ではなく被害者に。

しかも、さゆみは陣川君を受け入れようと決意していました。
何も無ければ、今度こそ陣川君に春が訪れていた筈。
それだけに陣川君にとって今回の事件は自身の無力を痛感させると共に大きな痛手となったことでしょう。

それにしても、陣川君の恋は何時も切ない結末に終わるなぁ……。
いや、むしろ陣川君は何かある相手に対しソレと意識せずに惹かれてしまうのかもしれない。
そう言えば、麻耶雄嵩先生の「メルカトル鮎シリーズ」のある短編でもありましたね。

また、生木は報われない愛に生きるとの点で「もう1人の陣川」と呼べるのかもしれません。
そして、さゆみが喜多と生木と殺人犯2人に狙われていたとの事実……。

そうそう、本作では「匂い」も大きなポイントでしたね。
「コーヒーの匂い」、「カメムシの匂い」、「殺人者の匂い」。
さゆみが生木に嗅ぎ取ったのは奇しくも「殺人者の匂い」だったのかもしれません。

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島田荘司先生『星籠の海』が講談社刊『月刊ヤングマガジン』にて連載開始、その名は『御手洗潔@星籠の海』!!

『星籠の海』と言えば御手洗潔が活躍する島田荘司先生の作品。
2016年6月4日には御手洗役に玉木宏さんを迎えて「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」として映画公開も予定されています。

ちなみに玉木宏さん演ずる御手洗潔と言えばフジテレビ系にて放送された土曜プレステージ「天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル 傘を折る女〜」もあります。
「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」はこの続編と考えても良さそうです。

土曜プレステージ「天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル 傘を折る女〜 数多くの作家に多大な影響を与えたミステリー界の巨匠・島田荘司の最高傑作シリーズがついに初のドラマ化!玉木宏、堂本光一、クールな二人が難事件に挑む!」(3月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

そんな『星籠の海』がコミカライズとして連載されることが明らかになりました。
本日(2016年1月20日)発売の『月刊ヤングマガジン』(講談社刊)にて既に開始されています。

その名も『御手洗潔@星籠の海』!!
原作はもちろん島田荘司先生、作画には『勇午』で知られる赤名修先生だそうです。

赤名修先生は『勇午』でもご存知の通り、駆け引きや心理戦の描写に長けた作風の方。
御手洗シリーズのコミカライズと言えば『週刊モーニング』(講談社刊)にて不定期連載されている原点火先生版『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録―』もあり、今回のコミカライズはまた別の切り口により新たな地平を目指す試みとなりそうです。

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 傘を折る女』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)まとめ

そんな『御手洗潔@星籠の海』の気になるあらすじはこちら。

<あらすじ>

瀬戸内海、松山沖に浮かぶ興居島の湾に、連続して死体が流れ着く――。奇妙な事件の調査を依頼された御手洗潔は石岡和己とともに瀬戸内へ。連続殺人の謎を追ううちに、御手洗はかつて瀬戸内を制した水軍の秘密に迫っていく。
(公式HPより)


そして原作版のあらすじはこちら。

<あらすじ>

・上巻

瀬戸内の小島に漂着するいくつもの死体。古文書に記された「星籠」という謎の言葉。古代から栄えた潮待ちの港、鞆(とも)の町に拡がる不穏な団体の影。瀬戸内海に出没する「怪物」の噂。この「時計仕掛けの海」で何が起きているのか? 複雑に絡み合い、迷宮化する難事件に、名探偵・御手洗潔が鋭い推理の刃を振り下ろす!

・下巻

潮待ちの港、鞆(とも)の町の革職人一家を襲った凄惨な「誘拐」。その背後に見え隠れする、恐るべき巨悪の影。かつて瀬戸内を制した水軍の、日本史を覆す秘密とは。
散乱する謎から、事件の「真実の構図」を見抜く、名探偵・御手洗潔の透徹した推理が、奇跡を起こす!
(公式HPより)


映画に続きコミカライズも果たした『星籠の海』、要注目です!!

◆関連過去記事
【島田荘司先生作品】
『UFO大通り』(島田荘司著、講談社刊 収録作『UFO大通り』『傘を折る女』)ネタバレ書評(レビュー)

『山高帽のイカロス』(島田荘司著、講談社刊『御手洗潔のダンス』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『数字錠』(島田荘司著、講談社刊『御手洗潔の挨拶』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『IgE』(島田荘司著、講談社刊『御手洗潔のメロディ』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『疾走する死者』(島田荘司著、講談社刊『御手洗潔の挨拶』収録)ネタバレ書評(レビュー)

【ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録―】
『糸ノコとジグザグ』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』3号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 傘を折る女』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)まとめ

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 山高帽のイカロス』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 数字錠』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』3号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― IgE』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 疾走する死者』第1話(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』2号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 疾走する死者』最終話・第2話(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』2号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)

【ドラマ】
土曜プレステージ「天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル 傘を折る女〜 数多くの作家に多大な影響を与えたミステリー界の巨匠・島田荘司の最高傑作シリーズがついに初のドラマ化!玉木宏、堂本光一、クールな二人が難事件に挑む!」(3月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「探偵Xからの挑戦状!夏休み・島田荘司スペシャル『ゴーグル男の怪』(島田荘司著)真夏のミステリーSP夜霧の街に現れた恐怖の殺人鬼・犯人は誰か謎を解くのはあなた!!」本放送(8月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他】
島田荘司先生『異邦の騎士 改訂完全版』(講談社刊)が「神奈川本大賞」に決まる!!

【未確認情報につき注意!!】あの御手洗潔が『傘を折る女』にて実写ドラマ化との報がツイッター上で流れる!!『星籠の海』映画化と関連か!?

2012年2月12日、「第5回福山知っとる検定」実施!!1月25日まで受験者募集中!!

【新刊情報】『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録―』コミック1巻が2013年1月23日に発売予定!!

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録―』第3弾の内容判明!!コミカライズ作品は『山高帽のイカロス』(講談社刊『御手洗潔のダンス』収録)に!!

ノベルス版「星籠の海 上 (講談社ノベルス)」です!!
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キンドル版「[まとめ買い] ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録」です!!
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「実は私は」第143話「紅本先生を取り返そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第143話「紅本先生を取り返そう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒峰朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛、幼馴染のみかん、天使の華恋も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・前回はこちら。
「実は私は」第142話「紅本先生とさくらさんC」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

紆余曲折を経て遂にさくらとの交際を始めた明里は浮かれていた。
今宵もさくらと電話で恋人トークを楽しむ明里、その表情には余裕が溢れている。

とはいえ、今の明里とさくらは教師と生徒の立場。
さり気なく教師であることを主張し「分別を忘れないように」と釘を刺して通話を終えた。

ところが、電話が切れた途端に明里は豹変する。
遂に訪れた我が世の春を謳歌するべく全身で喜びを表現するや、床の上で「甘酸っぺぇ〜〜〜」と転がり始めたのだ。

この間、隣にはジト目の茜と明里の恋を応援する華恋が立っている。
2人を意に介さず自分の世界に浸り続ける明里。

すると、茜が呟いた。
「生徒との恋愛は禁止だぞ」と。

これに冷水を浴びせられたように慌てて茜へと振り向く明里。
たじろぐ明里の姿を目にし、ニヤリと悪魔の笑いを浮かべる茜。
どうやら茜は明里が自身のもとから巣立つのが寂しいようで……。

一方、さくらはと言えば朝陽、岡、嶋たちと公園で屯していた。
遂に願いを叶えたさくらの快挙に沸き立つ朝陽たちに、さくらは皆のおかげだと感謝する。

そんなさくらにそれぞれの反応を示す3人。
朝陽は素直に応援を約束、嶋はお礼として合コンをセッテイングするよう要求。
そして、岡はさくらの行動に励まされたと自身もある決意を固めることに。

それにしても……と話題はさくらが快挙を成し遂げた体育祭へ。
どうやら、さくらたちにはどうしても不思議なことがあるらしい。

あのとき、明里に角や羽根が生えていたこと。
さらに、天空に浮かぶ城が突如として出現したこと。
どうにも不思議でならないのだそうだ。

言葉に詰まる朝陽。
そう言えば、どうして茜はあんな目立つことを行ったのだろう。
まるで自ら秘密をばらす様な真似を……。
だが、きっと茜のことだから何か深い考えがあってのことに違いない。

同じ頃、当の茜は明里にボコボコにされていた。
「天空独身城」が特に理由もなく、前日に視聴していた「ラピュタ」に影響を受けた物であることが発覚した為である。

数分後、さくらたちと別れた朝陽は茜の考えについて葉子に相談してみることに。
すると葉子はこう言ってのけた。
「きっとこう言うてるやろうね、明里は私の玩具だから!!」

同じ頃、当の茜はこう言っていた。
「明里は私の玩具だから!!」
そして、明里から強烈な一撃を喰らい沈黙していた。

「もう、どうして茜はそんなに素直じゃないの!!」
見かねた華恋が間に割って入る。
華恋によれば茜は大事な明里を任せられる相手かどうか確かめるべくさくらを試したのだと言う。

「うっそぴょ〜〜〜ん!!」
ところが、華恋がフォローした傍から茜は否定する。
再び感情を逆撫でされた明里から鉄拳制裁を受ける茜。

「うわ〜〜〜ん」
遂に茜は泣きながら叫び出す。

教員会議では明里とさくらの交際は温かく迎え入れられているらしい。
もはや、茜の権限ではどうこう出来る状況にない。
その為、密かに続けて来た明里へのプロジェクトが頓挫することとなったのだ。

まず、「魔法中年 まじかる☆あかりん」を12話まで作っているのに公開出来なくなってしまった。
さらに、密かに明里に釣り合う強者募集を行ったにも関わらず、誰も集まらなかった。
それに何より、これまでコツコツと重ねて来た「亞華里伝説」の更新も出来なくなってしまう。
ともかく、明里に恋人が出来てしまうとからかえないのだ。

泣き出した茜の頭を撫でる明里、その口角がゆっくりと吊り上って行く。
ニヤリと微笑んだ明里から飛び出したのは「ざまぁ!!」の一言であった。

「なにおぅ!!どうせ、すぐに捨てられるわ!!」
「あんだとぅ!?」

売り言葉に買い言葉でいがみ合う2人。
と、不意に茜が呟いた。

「酒は飲み過ぎるなよ、お前はそれで分別を失くすからな」
「分かっとるわ……いえ、分かってます」

憎まれ口を叩きつつ親類としての情を示す茜に、何処か恐縮する明里であった。
こうして、紅本家の夜は更けて行く―――144話に続く。

充実の「実は私は」が読めるのは「週刊少年チャンピオン」だけ。
本誌で確認せよ!!

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻、14巻も重版出来とのことで目出度い。さらに15巻も発売予定。
そして、本作かなり面白い!!

2015年7月にはアニメ化も果たしており、シーズン2製作の報が待たれます。

【第EXTRA話】アニメ版「実は私は」スタッフさんとキャストさんの一部を明らかにされよう!

その143話。
サブタイは「紅本先生を取り返そう!」。

今回は紅本家のある一夜が描かれました。
明里を心配しつつ、それを素直に表現出来ない茜。
そんな茜のことを理解しつつ、やはり素直になれない明里。
やっぱり血縁なんだなぁ……。
そして、そんな2人に挟まれ気が休まらないであろう華恋。
それぞれのキャラクターが活かされていて良し!!

でもって、前回で影を潜めそうと書いた「魔法中年」ネタが早くも登場。
全く潜めませんでしたね……しかも流石は茜、密かに12話までを完成させていたとは!!
さらに、驚くべきことに凛(バイザー着用)までもが出演していた様子。
スピンオフで良いので内容が知りたい!!

一方、朝陽たちにもある動きが……どうやらさくらの勇気を目にした岡が遂にみかんへアタックすることを決意した様子。
これがどうなるか!?
岡と言えばみかんへ想いを寄せていますが、朝陽の妹・鳴から想いを寄せられています(134話「心配しよう!!」参照)。
一方で当のみかんは未だ朝陽へ想いを寄せている状態。
みかんに拒絶され打ちひしがれたところを鳴に励まされるなど、朝陽と同様の展開を迎えそうな予感。
あるいは、これまでの他の面々に比べても熾烈な恋愛模様が予想されますが果たして!?

うむ、今回も充実した回ですな。
多くは語るまい、とりあえず読め!!

そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス15巻も発売。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚、3巻の獅穂、4巻の茜、5巻のフクちゃんとみかん、6巻の凛、7巻の明里さんに続き、8巻が銀華恋、9巻が渚とみかんのコンビ、10巻が1周回って葉子、11巻は獅穂と凛コンビ、12巻は緑苑坂弓と桐子の夫婦コンビ、13巻は桃地結香、14巻は水奈川咲と葉子に!!
そして15巻は獅穂たち三人娘に!!ああ、嶋よ……。
こうなると16巻は「明里とさくら」か「明里、茜、華恋」かなぁ。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第140話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第141話「紅本先生とさくらさんB」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第142話「紅本先生とさくらさんC」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
黄龍丸:凛が駆るドラゴン。52話にて意外な正体が明らかに。

朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「外道クイーン(オレンジ)」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。124話にてフルネームが「嶋田結太」と判明。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
フクの介:フクちゃんの先輩。やはり眼鏡。
フク太郎:フクちゃんとフクの介の先輩。やはり眼鏡。
フク蔵:フクちゃんとフクの介とフク太郎の先輩。やはり眼鏡。
手崎:文字通り茜の手先な料理教室のシェフ。

朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
黒峰鳴:朝陽の妹。22話、28話、48話に登場。48話にて名前と顔が判明。92話で高校に進学。
白神源二郎:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。39話にて名前が判明。
白神桐子:葉子の母で人間。和服の美女。38話にて名前が判明。
銀華恋:茜に続く第2のツノツキ……の筈だったが。58話から登場。

緑苑坂弓:朝陽たちの副担任、実は源二郎。92話から登場。
桃地結香:忍者少女、92話(実際は105話)から登場。ある秘密が……。
黄龍院閃:鳴、結香のクラスメートの男子。瓶底眼鏡に腰の日本刀がトレードマーク。132話で苗字が判明。
水奈川咲:結香、閃、鳴のクラスメート。109話から登場。ある秘密が……。
箱入り娘:114話終盤に登場した謎の人物!?

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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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