2016年01月24日

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第28話「“D”の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第28話「“D”の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。

ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。

芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。

坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
ソーラ・グレコワ:千寿郎の女性秘書。

有野:映画館で殺害された第四の被害者。

<28話あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バーバラ・アレンの死の真相を暴いた名探偵・英玖保嘉門。
そんな英玖保に「ABC」を名乗る人物から挑戦状が届く!!

犯行を阻止しようとする英玖保だが「ABC」からの挑戦状通り3件の連続殺人が発生。

「A」で「浅草」の「芦屋安」。
「B」で「弁天島」の「坂東美代」。
「C」で「千倉」の「千代田千寿郎」。

既に3人もの被害者が出てしまった。
此処で英玖保は被害者遺族から情報を募り、共通点として化粧水セールスの阿部力に注目する。

さらに舞い込んだ「ABC」からの4通目の挑戦状、其処には「田園調布」の文字が!!
警戒する英玖保であったが「田園調布」でも4件目の犯行が発生してしまう。

・前回はこちら。
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第27話「逃避行」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第四の事件発生の報を受けた英玖保は現場となった映画館へ。
被害者となったのは有野なる男性、「D」ではない。
4件目にして法則が崩れたワケだ。
さらに、状況を把握すべく目撃証言などを耳にしていた英玖保だったが見る見る不機嫌になってしまった。

朝倉は「事件を阻止出来なかったことを気に病んでいる」と考え、英玖保を慰めるが拒絶される。
英玖保によれば「不機嫌」なのではなく「不可解」なのだそうだ。
これまで「ABC」はいずれの犯行でも目撃者を避けて来た。
ところが、今回に限り目立つ犯行の上、目撃証言多数。
加えて、「ABC」と思われる阿部は犯行後もその場に居たと言う。

何やら納得いかない様子の英玖保。
その夜、日之元警部から急報が届く。
なんと「ABC」と思しき阿部が出頭して来たのだ。
英玖保は急ぎ阿部との面会を求める。

阿部との面会を果たした英玖保。
ところが、阿部は英玖保に向かって「誰ですか?」と問いかける。
これを聞いた英玖保はニヤリと不敵に笑う―――29話に続く。

<感想>

エルキュール・ポワロが名探偵・英玖保嘉門として我々ファンの前に再臨しました!!
この英玖保嘉門、まさにポアロそのものの容姿です。
そして、その助手である朝倉もまた、まさに和製ヘイスティングズとの風貌。
これはかなり期待出来そうな作品ではないでしょうか。

遂にそんな本作の1巻と2巻が発売予定、見逃すな!!

その28話、サブタイは「“D”の事件」。

英玖保の微笑み、あれは阿部が「ABC」ではないと確信したものか。
これまでに「ABC」は英玖保へ挑戦状を送り続けていた。
阿部が「ABC」ならば英玖保を知らない筈が無い。

そして今回の英玖保の疑問こそが「ABC」への真の手掛かり。
これまでの手掛かりをまとめると。

・第四の殺人は法則が破られている。
・第三の殺人だけは挑戦状が届くのが遅れている。
・田園調布に居た阿部を追いたてたのは誰だったか?
・映画館での犯行は暗闇に紛れてのことで阿部とは確認出来ていない。

つまり、第四の殺人は阿部の犯行に偽装する為のもの。
当然、犯人が阿部に変装していたことになる。
犯行可能なのは阿部を映画館まで追いたてた人物のみ。
そして、第三の犯行で利益を得たのは……その人物が犯人!!

英玖保は「ABC」の奸智を破ることが出来るのか!?
次回にも注目です!!

なお、3話までの原作『厩舎街の殺人』は早川書房『死人の鏡』収録作品なので興味のある方はチェックするべし!!

そうそう、ポアロと言えばデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」のBlu-ray BOX化が明らかになりました。
なんと、2ボックス構成でそれぞれ「BOX1」が2015年11月3日、「BOX2」が2015年12月18日発売予定とのこと。

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

さらに、アガサ・クリスティーと言えば2015年末に『そして誰もいなくなった』がミニドラマシリーズ化されることも判明!!

【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!

さらにさらに「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」が2015年10月からNHKさんで放送されました!!

【朗報】英国ドラマ「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」がNHKさん日曜23時枠にて放送開始とのこと!!

他にも2015年1月には三谷幸喜先生版「オリエント急行の殺人」が2夜に渡って放送されました。
こちらでのポアロポジションは「勝呂武尊」。

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

過去には赤冨士鷹も居ましたし、今度は勝呂武尊に英玖保嘉門とポアロこそ、まさに八面六臂の活躍を示す怪人物となりつつあるようです。
同時にこれはシャーロック・ホームズに続くエルキュール・ポアロブーム到来の兆しか!?

それを証明するように「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
こちらは2015年2月27日(金)まででした。

さらに幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
ファンはチェックせよ!!

これまでの登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。

・「厩舎街の殺人」編(1話から3話まで)
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
加藤警部:地元の警部。
バーバラ・アレン:被害者。
プレンダーリース:バーバラと同居していた女性。
西喜一郎:バーバラの婚約者。
ユースタス:バーバラの元夫。貿易商。

・「ABC殺人事件」編(4話以降)
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。
ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。
坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
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千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
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有野:映画館で殺害された第四の被害者。

◆関連過去記事
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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◆関連過去記事
【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【映像化作品】
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!

シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!

映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!

アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!

2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

「ABC殺人事件 名探偵・英久保嘉門の推理手帖(1): ビッグ コミックス」です!!
ABC殺人事件 名探偵・英久保嘉門の推理手帖(1): ビッグ コミックス





「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖(2): ビッグ コミックス」です!!
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こちらもアガサ通必読の書!!
「アガサ・クリスティ大事典」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

土曜ワイド劇場「臨場する女 捜査検事 雨音香 ニューヒロイン登場!法曹界に斬り込む捜査検事!!冤罪を叫ぶ連続放火魔が謎の女に迫る!開けてはならないパンドラの箱とは?正義を貫く悲劇と驚愕の結末」(1月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「臨場する女 捜査検事 雨音香 ニューヒロイン登場!法曹界に斬り込む捜査検事!!冤罪を叫ぶ連続放火魔が謎の女に迫る!開けてはならないパンドラの箱とは?正義を貫く悲劇と驚愕の結末」(1月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

雨音香(稲森いずみ)は東京地検から横浜地検分室に異動を命じられた本部係検事。冤罪などを未然に防止し、警察と連帯して捜査を円滑に行うために近年、全国の検察に設けられた現場に臨場する捜査検事だ。
赴任前夜、香は管内で発生した住宅火災に遭遇する。被害者は2名。逃げ遅れた飯田春子(萩尾みどり)が意識不明の重体となり、庄司直次(小栗健)は遺体で発見される。現場で遺体を確認した香は、死因が火災によるものではないと識別。事件の可能性を頭に置きながら捜査を開始する。
死亡した庄司には前科があった。15年前、長野で宝石店を襲撃し強盗殺人の罪で服役。仮釈放になったばかりだった。また、出火の原因は放火であることが判明する。管内では放火事件が連続して4件発生しており、香は他の事件についても資料提供を県警に求めるなど、精力的に捜査に携わる。
しかし、分室室長の柳橋裕(岸部一徳)は、定時になると「店じまい」と香以下、事務官の吉沢喜一郎(東幹久)、本条さくら(篠田麻里子)に申し渡し、自らも業務を終了。また、香の目にはのんびりとした動きに映る県警の大館佳彦(神保悟志)からは、積極性が災いしやや疎まれてしまう。
それでも自分のペースを貫く香は、その後、何度も火災現場に足を運ぶ。すると、40歳前後の男性が焼け跡に花を手向けている現場を目撃。男は香の存在に気付くと、逃げるようにその場からいなくなってしまう。
香はすぐに、庄司の関係者に該当する男がいないかどうか県警に捜査を依頼する。大館にはいい顔はされないが、そんな香に強い味方が現れる。県警の管理官、皆方明子(黒谷友香)。警察という男社会にありながら若くして管理官になり、女性の能力が生かされる職場づくりをめざしている明子は、香とすぐに意気投合する。そんな明子の一声で過去の放火事件の資料の入手に成功した香は、吉沢やさくらの協力を得て一つずつ事件の検証を重ねていく。そんな中、相変わらず室長の柳橋だけは香の行動を冷めた目で見ていた…。
過去4件の放火はいずれも今回同様、古新聞に火がつけられていた。香は、同じような事件がほかに発生していないか、また火がつけられた新聞がいつのものかをすべて調べることに。すると、管外ながら、さらに2件の放火が浮上。最新の火災と合わせて7件になった放火は、いずれもある事件について扱った記事が掲載されている共通点が明らかになる!
その事件とは、25年前に起きた老舗せんべい店における放火殺人。3名の犠牲者を出し、犯人は死刑を求刑されていた。7件目に使われた新聞は、その死刑囚が獄中死を遂げたことを告げていた。今回の連続放火事件が始まった時期と、獄中死の時期はぴたりと一致。香は二つの事件にかかわりがあるとにらむ。ところが、柳橋から香の捜査に待ったがかかる。庄司は自然死だったという検死結果が出たというのだ…。
どこか釈然としない気持ちを抱える香に、新たな情報がもたらされる。意識不明で入院中の春子が、ひと月ほど前に配達業者と近所の人が知るほどのけんかをしていたというのだ。相手の名前は棟木雄介(池田努)。なんと、獄中死した放火犯の弟だったのだ!
ついに、二つの事件の明らかなつながりにたどり着いた香は、さらに細かく過去の資料を調べ直す。すると、あるファイルに欠番があることに気づく。県警に問い合わせると、それらの資料は香の前任者であり、自殺した横浜地検の検事・稲村士郎(中丸新将)に貸し出されたきりだということがわかり…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

雨音香は東京地検の検事。
此度、稲村士郎検事が謎の死を遂げたことでその後任として横浜地検分室の捜査検事となった。

直後、香は住宅火災に遭遇する。
被害者は飯田春子と庄司直次の2名。
春子は意識不明の重体、庄司は焼死体で発見された。
庄司の遺体を確認した香は死因が火災ではないと判断し捜査に乗り出す。

死亡した庄司は15年前に長野で宝石強盗を行い逮捕された過去があり、仮釈放されたばかりであった。
さらに、出火原因が放火であることも判明。
他に放火事件が連続して4件も発生していたことから、香は連続放火事件も視野に入れ始める。

数日後、香が庄司の死亡現場を訪れると男性が花を手向ける現場に出くわす。
香が男に注目したところ、男はその場から逃げ出してしまった。

逃げた男が犯人ではないかと疑った香は県警の管理官・皆方明子に協力を依頼。
これに快く応じる明子、どうやら香に同じ女性として好意を抱いているようだ。
そんな明子のもとへ清掃員の新庄洋子たちがやって来る。
洋子と明子はとても仲が良いらしく、洋子は明子の飲みかけのコップに平然と口をつけるが……。

そんな中、香は連続放火事件にある共通点を見出す。
すべて火を点けられた古新聞が出火元となっていたのだ。
同様の手口を調べた結果、さらに2件の放火も関係していることが判明。

香は古新聞の内容に注目。
その内容が全て「25年前に起きた老舗煎餅店の放火殺人事件」であることに気付く。

煎餅店には経営者である牧野五郎、理恵子夫妻、その娘・澪、従業員の棟木進、田所浩一郎、佐藤恵、エリが働いていた。
ところが、何者かにより経営者である牧野五郎、理恵子夫妻が殺害され放火。
巻き込まれた従業員の田所浩一郎を加え3人が死亡したとされていた。

犯行当夜、旅行に出かけており難を逃れた澪は焼死体を両親と確認するや棟木が犯人だと訴えた。
こうして、棟木が逮捕されることに。
逮捕された棟木は無実を訴え、犯行時刻には主婦・池田沙織と密会していたとアリバイを主張。
ところが、沙織がこれを否定したことで有罪判決を受け、獄中死を遂げていたのである。

当の沙織は棟木が有罪となった直後に姿を消していた。
また、エリも事件後に行方不明となっていた。

事件の背景に「25年前の放火殺人」があると見た香。
これに庄司がどう絡むのか頭を悩ませるのだが……庄司の死が自然死と判明。
庄司の線からのアプローチは途絶えてしまう。

矢先、春子がデリバリーピザ「ナポリの窯」のドライバーと揉めていたとの情報が飛び込む。
このドライバーこそ、棟木進の弟・雄介であった。

改めて連続放火事件の現場を調べた香は、被害場所が当時の捜査関係者の自宅付近であることに気付く。
どうやら、雄介は進の冤罪を訴え続けており事件を風化させない為に放火に及んだと考えられた。
また、この放火事件を通じて稲村が25年前の放火殺人事件の再捜査を行っていたことも突き止める。
稲村は当時の担当検事だったのだ。

稲村の机を調べたところ、彼の捜査ノートが出て来た。
其処には稲村の死亡当日の予定について記載されており「MS赤羽、ミナカタ」と書かれていた。

このミナカタが皆方明子ではないかと考えた香は明子に確認を取るが「大したことは話していない」と一蹴されてしまう。
だが、その様子から明子が何かを隠していると確信することに。
調べたところ、明子こそが解明した澪であった。

直後、入院中の春子が何者かの襲撃を受ける。
香は春子もまた25年前の事件の関係者だと推測、消えた沙織こそが春子の正体だと考える。

一方、稲村の解剖結果が何者かにより隠蔽されていたことも判明。
稲村からは睡眠薬が検出されており、俄に他殺の疑いが浮かび上がる。

春子が意識を回復。
香は彼女から、その正体が名を偽った沙織であることを聞き出した。
さらに沙織は犯行当夜に進と密会していたことを認める。
当時、夫が居た沙織はどうしても認めることが出来なかったらしい。
また、この事実を稲村にも語っていたのだそうである。

つまり、稲村は進の無実を確信し真犯人の存在に気付いていたことになる。

直後、捜査ノートの「MS」が佐藤恵のイニシャルと判明。
恵を訪ねたところ、牧野家の意外な実態が明らかに。
何でも牧野は妻の理恵子にDVを働いていたのだそうだ。
さらに、エリと不倫関係にあったらしい。
理恵子と澪もこれを知っていたようだが……。

事件の全体像を察した香。
まずは雄介を逮捕することに。
当時の関係者を狙っているとすれば、次は裁判長の家である。
張り込んでいたところ、雄介を捕まえることに成功する。

続いて、香は明子のもとへ。
其処には洋子も呼び出されていた。

香は洋子こそが死亡した筈の理恵子だと主張。
理恵子と澪は互いに近くで連絡を取り合っていたのだ。

25年前、理恵子は牧野の不倫の事実を知り逆上し牧野とエリを殺害すると放火した。
この事実を事前に知らされていた澪はエリの遺体を理恵子であると偽証したのだ。
さらに、進に罪を着せた。
ところが、現在になってこの事実に稲村が迫ったことを知り口封じしたのだ。
春子を襲ったのも理恵子であった。

抵抗する明子だが、香は「同じコップに口を付けられるのは身内だけ」と主張。
さらに、理恵子と洋子の指紋が合致したことが決め手となった。
こうして、洋子こと理恵子は逮捕され事件は解決したのであった―――エンド。

<感想>

原作なし、オリジナルドラマです。
では、ドラマ版の感想を!!

取り敢えずまとめると事件とその犯人は次の通り。

「連続放火事件」は「棟木雄介」の犯行。
「牧野、エリ、田所殺害」は「理恵子」の犯行。
「稲村殺害」は「理恵子」の犯行。
「庄司の死」は「自然死(雄介による死体損壊が該当?)」。
「春子襲撃」は「理恵子」の犯行。

こんなところかな。

それにしても「名前を変えた人」と「姿を消した人」が割と多いドラマでしたね。
「名前を変えた」のは春子(実は沙織)、洋子(実は理恵子)、明子(実は澪)の3人。
「姿を消した」のは沙織(春子として生活)、エリ(理恵子により殺害)、澪(明子として生活)の3人。
少なくともキャスト欄には「※ドラマスタート時点での役名に限る」との但し書きが必要だな。

また、澪の証言があったとはいえあの状況でエリに放火殺人の容疑が向かわなかったのが不思議だ。
何しろ現場から姿を消してるし。
それに澪も率先して進に罪を着せるとは相当な悪だなぁ……。
そもそも、牧村とエリ殺害のどさくさまぎれに田所も巻き込まれて殺害されてるし。

そう言えば、理恵子が整形していない限り25年前の牧野夫妻の写真を目にすればすぐに事件解決だったような気がする。
そもそも、当時の新聞に被害者の顔写真は出ていなかったのだろうか?

もっとも、メタ的には資料を取り寄せながらも肝心の牧野夫妻の写真が出て来ないので「理恵子生存」は早期に判明していましたね。
ただ、問題は「明子に関わる3人のうちの誰が理恵子なのか」でしたが、これを「口を付けたコップ」から導くとはサプライズでした。

そして喫茶店のお客さんによる「変な夫婦」は定番ネタなのかな?
だとすると、シリーズ化も狙ってそうかな。

<キャスト>

雨音 香:稲森いずみ
吉沢喜一郎:東 幹久
本条さくら:篠田麻里子
皆方明子:黒谷友香
新庄洋子:大島蓉子
本田清美:円城寺あや
渡辺五月:松井紀美江
棟木雄介:池田 努
稲村士郎:中丸新将
飯田春子:萩尾みどり
稲村直子:奈良富士子
大館佳彦:神保悟志
雨音大樹:星田英利
柳橋 裕:岸部一徳 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより転載)


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