2016年02月06日

松本清張先生『黒い樹海』(講談社刊)がテレビ朝日さんにてスペシャルドラマ化とのこと!!

松本清張先生『黒い樹海』(講談社刊)がテレビ朝日さんにてスペシャルドラマ化されるそうです。

ドラマ化される『黒い樹海』のあらすじは次の通り。

『黒い樹海』(松本清張著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

<あらすじ>

仙台へ旅立った筈の姉が、意外や浜松のバス事故で急死!身分証明書が不明のため知らせが遅れ、笠原祥子は事故現場へとんだが手がかりは無い。新聞社へ勤めた彼女は、姉の交友関係の男たちを追求中同僚の婦人記者と、事件の鍵を握る女性の相次ぐ殺人事件に――。マスコミに潜む人間悪を抉る推理の傑作。
(講談社公式HPより)


この『黒い樹海』、過去にも何度かドラマ化されているとのこと。
こうなると気になるのは今回のキャストですが、主演は北川景子さんとのこと。
他に向井理さん、小池栄子さんらが出演されるそうです。

そんなドラマ版のあらすじはこちら。

<あらすじ>

両親を早くに亡くした笠原祥子(北川景子)は、たったひとりの姉・信子(小池栄子)と都内のマンションで2人暮らし。仕事を探しながら、新聞社に勤務する信子を信頼し、寄り添うように生きてきた。その日も東北旅行に出発する信子と別れ、祥子は何社目かの面接に出かけた。それはいつもと変わらぬ、仲のよい姉妹の光景のはずだった。

ところがその夜、信子が事故で亡くなったという知らせが入る。しかも、どういうわけか、祥子に告げていた旅先とは異なる場所で、命を落としてしまったのだ…!

悲しみにくれる祥子の前に現れたのは、信子の同僚記者・吉井亮一(向井理)。何を考えているのか、信子の死の謎について祥子と共に調査に乗り出す吉井。その一方で、祥子は姉の後釜として新聞社の文化部で働きだし、生前、姉が担当していた文化人たちに会いに行く。彼らは皆、華やかな表の顔からは想像もつかないほどクセのある人物で、中でも小児科医・西脇満太郎(沢村一樹)はセレブ界きっての遊び人らしく、何度も祥子に誘いをかけてくる始末だった。

ところが直後、姉の同僚だった町田知枝(酒井若菜)が自殺! 知枝は信子の死について「責任をとるべき人がいる」「有名人ならなおさらよ」と謎めいた言葉を祥子に残していた。姉の死に、信子が生前つき合っていた著名人の誰かが関わっていることを直感した祥子。だが、真相を知ろうとすればするほど、渦中の人物が次々と殺害されていく事態が発生! 祥子は図らずも “黒い樹海”のような深い闇に吸い込まれていく…!
(公式HPより)


放送日は2016年1月時点で未定。
続報に注目せよ!!

「松本清張二夜連続ドラマスペシャル 第二夜 黒い樹海 唯一の肉親である姉を事故で亡くした新聞記者・祥子。その事故に隠された姉の嘘と秘密とは…。松本清張の傑作が再び甦る!!」(3月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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水曜ミステリー9「松本清張没後20年特別企画『留守宅の事件』〜証明より〜妻は何故殺されたか?密会と密告の罪深い闇 空白5日間の不在証明を追う刑事達の執念」(4月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル 三億円事件 戦後最大の未解決事件〜衝撃の推理初映像化!!消えた真犯人VS保険調査員!!最後の真実」(1月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル“黒い福音” 国際線スチュワーデス殺人事件!昭和最大の未解決事件に挑む定年刑事&若手エリート刑事!!真犯人は誰か!?衝撃の結末」(1月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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「テレビ東京開局50周年特別企画 松本清張『強き蟻』 3年後に夫は死ぬ!10億円の財産狙う美貌の妻に群がる4人の男 屋根裏の情事に隠した殺人トリックと欲望!最後に生き残るのは」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「松本清張サスペンス 悪女の事件・第一夜 坂道の家〜魔性の女が招く連続殺人の罠!美しい理容師に全財産を奪われた初老の男!!嫉妬と憎しみの殺意…浴室の氷のトリック(松本清張二夜連続ドラマスペシャル 坂道の家)」(12月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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「松本清張特別企画 共犯者 夫を殺して!報酬は5000万円…整形手術で成功を手にした女社長が堕ちた罠!!福岡から東京へ…封印した過去から迫る謎の脅迫者!傑作清張サスペンス」(9月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【その他】
・『眼の壁』から出題がありました。
「ミステリーキューブ 名作ミステリーを凝縮▽華麗なトリックを見破り密室から脱出せよ!▽松本清張が仕掛けたわなに挑戦だ」(8月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【特報】松本清張先生、未収録短編発見さる!!その名も『女に憑かれた男』!!

【2015年】松本清張先生『女に憑かれた男』に続く未収録短編作品見つかる!!その名は『渓流』とのこと!!

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『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』最終話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2016年2月号掲載)

『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』最終話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2016年2月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<感想>

『小説宝石』に連載中の『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』―――その最終話。

遂に真犯人が明らかに!!
各話にあった伏線を見事に回収した最終話となりました。

今回も香月はやっぱり香月でしたね。
結果、彼自身が彼好みの事件へ誘導したことになりました。
言わば、木更津が闘っていた相手は「香月」だったとも言えるか。
そして、そんな香月から与えられたヒントで真犯人に辿り着いた。
つまり、木更津は香月の掌の上……香月、恐るべし!!

4話で木更津が「犯人が探偵の推理法を知っていれば、それを利用して推理すら犯行に組み込まれる恐れがある」と語っていましたが、それも香月を指していたと言えなくもないかも。
木更津の思考法を知る香月が真犯人を誘導した為に事件が複雑化し木更津が苦戦することになったか。

そして、ラストのモノローグが如何にも香月らしい。

でもって、今回も『翼ある闇』についての言及が為されていましたね。
1年後の事件が本作とのことですが、木更津シリーズにメルカトル再臨なるか!?

なお、あらすじはまとめやすく改変しています。
本作を楽しむ為には本作を読むべし!!

<ネタバレあらすじ>

・登場人物一覧
木更津:名探偵。香月との関係は……。
香月:今回も香月らしい活躍を……。

村雲:今回の依頼人。
朝霞:村雲の娘、福住とは恋人同士。福住殺害の有力容疑者とされている。
葛子:村雲の後妻で朝霞の継母。第2の被害者に……。
梅昭:村雲の弟。
磐人:村雲の長男。朝霞の兄。
珠代:村雲家の家政婦。

福住:第1の被害者、朝霞の恋人。普愛寮の寮生。
日置:福住の友人。普愛寮の寮生。
亜弓:福住、日置と同じく普愛寮の寮生。福住と交際していたことが判明。
清音:福住、日置と同じく普愛寮の寮生。福住と交際していたことが判明。

岡野:福住の手首を発見したコンビニ店員。第3の被害者に……。
西町恵:岡野の憧れの同僚、コンビニ店員。

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

先輩・西町恵とコンビニのバイトをしていた岡野は切断された手首を発見する。
バラバラ殺人であった。

被害者は大学生・福住。
容疑者はその恋人・朝霞。

この事件に挑むのは木更津と香月。
だが、事件は木更津の頭脳を以てしても膠着状態に陥ってしまう。
果たして、依頼人・村雲の娘である朝霞の無実を証明することが出来るか?

矢先、朝霞の継母である葛子までもが謎の死を遂げてしまう。
さらに当の朝霞が謎の襲撃を受けることに。
しかも、無関係と思われた岡野までも殺害されて……。

・前回のあらすじはこちら。
『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』第11話(麻耶雄嵩著、光文社刊『小説宝石』2015年11月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

岡野殺害のトリックから木更津が導き出した犯人の名は朝霞であった。
だが、木更津自身がこの結果に納得していないらしい。

どうして葛子の頭部が切断されていたのかが説明出来ないからである。
ダイヤと鏡により葛子の遺体は外部から運び込まれたと考えられる(5話)。
では、頭部切断は何の為に行われたのか!?
そして、何より犯人がバルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」をモチーフにした理由も不明である。

一方、そんな木更津の気も知らず今回の事件を新作として発表したい香月。
一刻も早く発表したいとこれまでの経緯を原稿にしたものを木更津に渡し校正を依頼する。

その数日後、木更津が関係者全員を呼び集めた。
なんと、香月の原稿を目にして真犯人を突き止めたと言う。

木更津は犯人が朝霞に罪を着せようとしていると指摘。
だからこそ葛子を殺害したのであり、真犯人自身には葛子を殺害せねばならない理由は無かった。
つまり、朝霞は犯人ではない。

木更津は香月の原稿から犯人が「葛子の頭部を切断した理由」に行き当たっていた。
それは葛子殺害の前日に香月が普愛寮の寮生相手に行ったトリック談義にあった(3話)。
あれを聞き、真犯人は葛子の頭部を切断しようと思い立ったらしい。

さらに「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」をモチーフにした理由も分かった。
香月ならばソレに気付くだろうと期待したからだ。
実は福住殺害時点ではモチーフなど存在していなかった。
真犯人にとって殺害対象は福住のみ、葛子は朝霞に罪を着せる為、岡野は口封じの為の殺害だ。
福住が弦で殺害されていたのは偶然であり、香月の言葉にモチーフを得た犯人が当初からの計画のように偽装すべく利用したのだ。

言わば、期せずして香月は真犯人に殺害方法を示唆していたのである。
今回の真犯人はかくも香月を意識していたのであった。

さて、此処で犯人となりうる条件が絞られた。
つまり、葛子殺害前日に香月のトリック談義を耳に出来た人物だ。
それは日置、清音、亜弓の3人しかいない。

このうち日置は男性である以上、岡野の恋人にはなり得ないから除外。

残るは清音と亜弓だが、木更津は朝霞襲撃前に行われた香月と清音の会話(6話)に注目。
清音との間に岡野殺害の状況に繋がる台詞があったことに気付いていた。
だとすれば、清音が犯人なのか!?

いや、逆である。
清音が犯人だとすれば自身が香月と交わした言葉に関連する状況を岡野殺害現場に残す筈が無い。
何しろ、真犯人は香月を高く買っている。
自身の正体露見に繋がる行為は控えるだろう。

残されたのは……亜弓だ。

亜弓に好意を寄せていた日置だが、木更津の告発を受けた途端に彼女と距離を置く。
そんな日置の態度に肩を落とす亜弓。
福住に捨てられ、岡野に迫られ、両想いになった日置とは思わぬ形で引き裂かれることとなった。
なんとも皮肉な結末であった。

とはいえ、香月としてはこれで新作がモノに出来た。
亜弓が犯人とはなかなかに反響を呼びそうである。
お礼と言っては何だが作品中では美人にして上げようと心に誓うのであった―――『弦楽器、打楽器とチェレスタのための殺人』了。

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