2016年02月16日

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第29話「阿部の証言」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第29話「阿部の証言」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。

ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。

芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。

坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
ソーラ・グレコワ:千寿郎の女性秘書。

有野:映画館で殺害された第四の被害者。

<29話あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バーバラ・アレンの死の真相を暴いた名探偵・英玖保嘉門。
そんな英玖保に「ABC」を名乗る人物から挑戦状が届く!!

犯行を阻止しようとする英玖保だが「ABC」からの挑戦状通り4件の連続殺人が発生。

「A」で「浅草」の「芦屋安」。
「B」で「弁天島」の「坂東美代」。
「C」で「千倉」の「千代田千寿郎」。
「D」で「田園調布」の「有野」。

既に4人もの被害者が出てしまった。
そんな中、容疑者とされた阿部が遂に逮捕されることに。

・前回はこちら。
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第28話「“D”の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

逮捕された阿部と接見する英玖保。
これまでの4件の犯行について順に尋ねて行く。

だが、阿部は犯行を認めつつも肝心な犯行方法については言葉を濁す。
どうやら、記憶にないらしい。

英玖保は重ねて犯行動機について問う。
だが、これも阿部の記憶にはない。

其処で英玖保は挑戦状を送った理由について問う。
だが、これもまた阿部の記憶にはない。
それどころか、英玖保のこともまり子に聞くまで知らなかったのだそうだ。

そもそも、阿部が悉く現場に訪れていた理由は化粧水セールスのルートとして指定されていたかららしい。
ところが、その化粧水セールスを始めた理由も分からないのだそうだ。

質問を重ねられ、そのすべてに答えることの出来なかった阿部は恐慌状態に。
これを布村女史は「二重人格」だと断定。
彼女の分析による犯人像と合致すると指摘する。

しかし、英玖保はこの見解に疑問を抱く。
阿部は英玖保を知らなかった、阿部の言葉が事実ならば知らない相手に挑戦状を送ることが出来る筈もない。
何より、その動機が分からない限り英玖保にとって事件は終わりではないのだ―――30話に続く。

<感想>

エルキュール・ポワロが名探偵・英玖保嘉門として我々ファンの前に再臨しました!!
この英玖保嘉門、まさにポアロそのものの容姿です。
そして、その助手である朝倉もまた、まさに和製ヘイスティングズとの風貌。
これはかなり期待出来そうな作品ではないでしょうか。

遂にそんな本作の1巻と2巻が発売予定、見逃すな!!

その29話、サブタイは「阿部の証言」。

英玖保の微笑み、あれは阿部が「ABC」ではないと確信したものか。
これまでに「ABC」は英玖保へ挑戦状を送り続けていた。
阿部が「ABC」ならば英玖保を知らない筈が無い。

そして今回の英玖保の疑問こそが「ABC」への真の手掛かり。
これまでの手掛かりをまとめると。

・第四の殺人は法則が破られている。
・第三の殺人だけは挑戦状が届くのが遅れている。
・田園調布に居た阿部を追いたてたのは誰だったか?
・映画館での犯行は暗闇に紛れてのことで阿部とは確認出来ていない。

つまり、第四の殺人は阿部の犯行に偽装する為のもの。
当然、犯人が阿部に変装していたことになる。
犯行可能なのは阿部を映画館まで追いたてた人物のみ。
そして、第三の犯行で利益を得たのは……その人物が犯人!!

英玖保は「ABC」の奸智を破ることが出来るのか!?
次回にも注目です!!

なお、3話までの原作『厩舎街の殺人』は早川書房『死人の鏡』収録作品なので興味のある方はチェックするべし!!

そうそう、ポアロと言えばデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」のBlu-ray BOX化が明らかになりました。
なんと、2ボックス構成でそれぞれ「BOX1」が2015年11月3日、「BOX2」が2015年12月18日発売予定とのこと。

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

さらに、アガサ・クリスティーと言えば2015年末に『そして誰もいなくなった』がミニドラマシリーズ化されることも判明!!

【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!

さらにさらに「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」が2015年10月からNHKさんで放送されました!!

【朗報】英国ドラマ「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」がNHKさん日曜23時枠にて放送開始とのこと!!

他にも2015年1月には三谷幸喜先生版「オリエント急行の殺人」が2夜に渡って放送されました。
こちらでのポアロポジションは「勝呂武尊」。

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

過去には赤冨士鷹も居ましたし、今度は勝呂武尊に英玖保嘉門とポアロこそ、まさに八面六臂の活躍を示す怪人物となりつつあるようです。
同時にこれはシャーロック・ホームズに続くエルキュール・ポアロブーム到来の兆しか!?

それを証明するように「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
こちらは2015年2月27日(金)まででした。

さらに幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
ファンはチェックせよ!!

これまでの登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。

・「厩舎街の殺人」編(1話から3話まで)
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
加藤警部:地元の警部。
バーバラ・アレン:被害者。
プレンダーリース:バーバラと同居していた女性。
西喜一郎:バーバラの婚約者。
ユースタス:バーバラの元夫。貿易商。

・「ABC殺人事件」編(4話以降)
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。
ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。
坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。
千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
ソーラ・グレコワ:千寿郎の女性秘書。
有野:映画館で殺害された第四の被害者。

◆関連過去記事
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第2話「南京街の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第9話「弁天島へ」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第10話「湖畔の殺人」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第11話「第二の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第12話「捜査方針」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第13話「第三の手紙」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第14話「第三の被害者」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第15話「秘書の証言」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第16話「千代田千寿郎の妻」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第17話「遺族会議」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第18話「遺書」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第26話「遭遇」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第27話「逃避行」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第28話「“D”の事件」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連過去記事
【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【映像化作品】
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!

シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!

映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!

アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!

2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

「ABC殺人事件 名探偵・英久保嘉門の推理手帖(1): ビッグ コミックス」です!!
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「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖(2): ビッグ コミックス」です!!
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これを読めばあなたもアガサ・クリスティー通!!
「アガサ・クリスティー完全攻略」です!!
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こちらもアガサ通必読の書!!
「アガサ・クリスティ大事典」です!!
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「名探偵ポワロ Blu-ray BOX1」です!!
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「名探偵ポワロ Blu-ray BOX2」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

月曜ゴールデン「銭の捜査官 西カネ子 詐欺、横領、贈収賄などカネに絡む事件を扱う捜査二課。一円たりとも不正は見逃さない執念で連続殺人に潜む巨悪を追い詰める!」(2月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「銭の捜査官 西カネ子 詐欺、横領、贈収賄などカネに絡む事件を扱う捜査二課。一円たりとも不正は見逃さない執念で連続殺人に潜む巨悪を追い詰める!」(2月15日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警察官の西加音子(真矢ミキ)は夫の武雄(村田雄浩)と二人で暮らす、超節約主婦だ。いつものようにスーパーでタイムセールの戦いを終え、大量の野菜が詰まったバッグを抱えた加音子は、経済犯罪を扱う警視庁捜査二課に初出勤する。加音子はその中でも横領や背任など主に企業犯罪分野の第三知能犯捜査係に配属された。
その頃、小金井(小倉一郎)たち第三係の捜査員はある「振り込め詐欺」グループのリーダー格・岡崎(山崎樹範)を尾行していた。加音子の予想外の活躍で、詐欺グループの事務所を特定することに成功。アジトに乗り込むが、岡崎にはあと一歩のところで逃げられてしまう。翌日、岡崎が遺体で発見され、事件は捜査一課の刑事・鈴木たまき(内藤理沙)らに任せることになった。
やがて、加音子はあるラーメン店が融資詐欺によって閉店してしまうことを知る。加音子はその店に金を貸した銀行の支店長・堂島晋一郎(陣内孝則)を訪ねると、彼は高価なものを身につけ、高級クラブを行きつけにするなど不自然なほどの豪遊をしていた。案の定、堂島の銀行が関わる同様の被害が新たに報告される。さらに堂島とある政治家との癒着も判明するが、証拠をつかめず捜査は振り出しに戻ってしまう。
捜査が行き詰まるなか、加音子は高級クラブのホステスで堂島の愛人・有美(齋藤めぐみ)に堂島のことを話してほしいと頼み込む。翌日、有美から話があると言われ、加音子が彼女のマンションに向かうと…。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

西加音子は夫の武雄と共に海外旅行を目指す主婦。
しかし、加音子にはもう1つの顔があった。
彼女は経済犯罪を追う警視庁捜査二課の刑事だったのだ。

今、加音子たちが追っているのは岡崎をリーダーとする「振り込め詐欺」事件。
グループを壊滅にまで追い込んだが、肝心の岡崎には逃げられてしまっていた。

矢先、当の岡崎が何者かに殺害されてしまう。
事件の捜査には鈴木たまきら捜査一課が当たることに。

そんな中、加音子行きつけのラーメン店・万石が閉店してしまった。
店主の妻によると、「イトウ」なる男性から新店舗の開設を持ちかけられ資金として「ひかり銀行」の支店長・堂島晋一郎から融資を受けたところ「イトウ」に全額を持ち逃げされてしまい、店舗と土地が「若光不動産」の社長・若光の手に渡ってしまったことが原因らしい。

これに憤慨した加音子は背景を調べ、堂島や若光による融資詐欺であることを突き止めた。
この背後には代議士・大友健吾も関わっていた。

実は万石付近の土地は東京ランドマークタウンの建設予定地で地価の急騰が見込まれていた。
これを知っていた大友が若光に教え、若光が堂島を利用して融資を行い、イトウが金を持ち逃げすることで土地を奪ったのだ。

結局、万石の土地は「若光不動産」から「はなぶき建設」が2億で買い上げていた。
この利益が大友と堂島の懐に消えていた。

当の堂島は得た金で豪遊しており、妻・薫と息子・陽斗が居ながら高級クラブ「ジュネーブ」のホステス・高木有美を愛人として囲っていた。

しかも、調べたところ同様のケースが多数発生していることも判明する。

加音子たちは大友、堂島、若光の密談現場を抑えるが決定的な証拠を手にすることが出来ず失敗してしまった。
困った加音子は有美に証言を依頼、有美はこれに応じるのだが……。

証言を得る為に有美のもとを訪れた加音子。
ところが、有美は既に殺害されていた。

こちらの捜査にもたまきが乗り出した。
すると、岡崎と有美殺害犯が同一人物と思われることが明らかに。

加音子は「イトウ」こそが事件解決の鍵になると考え、堂島周辺の人物を洗い始めた。
直後、若光の部下・浅尾信二こそが「イトウ」であることが明らかになった。

一方、大友を追っていた特捜本部の働きもあり、大友と若光が逮捕された。
加音子は堂島に罪を認めるよう奨めるが、堂島は家族と相談したいと猶予を申し出る。

これを認めた加音子であったが、当の堂島が姿を消してしまった。
逃げられてしまったのだ。

堂島宅に乗り込んだ加音子は冷蔵庫が空であることに注目。
しかも、冷蔵庫からはコンセントが抜かれていた。

薫たちが引越しするつもりだと見抜いた加音子は飛行機の旅客名簿を調べ、スイス行きにその名前を発見する。
どうやら、堂島は妻子と合流し海外逃亡を図るつもりのようだ。

しかし、問題は「どうやって、これまでに不正で得た大金を持ち出すのか」である。
堂島がこれを捨て置く筈が無い。
何かの方法がある筈なのだ。

同じ便の旅客名簿を眺めていた加音子はその方法に気付く。

空港では若い女性の団体客が堂島と合流していた。
その前に立ちはだかる加音子たち。
若い女性たちの正体は「ジュネーブ」のホステスたちであった。
堂島は彼女たちを利用して隠し財産を持ち出そうとしていたのだ。
調べたところ、身体にガムテープで留めた札束が発見された。

観念した堂島は全てを自供した。
薫たちは逃亡を取り止め、堂島を見守ることになった。
薫は既に堂島の罪を全て知っており、彼を支えようと決めていたのだそうだ。

岡崎と有美殺害は若光の命による浅尾の犯行と分かった。
どうやら、若光は岡崎に融資詐欺について知られ口封じしたようだ。
有美も同様に口封じの犯行であった。

こうして事件は解決したのである―――エンド。

<感想>

新シリーズ「銭の捜査官 西カネ子」第1弾。
原作は萩生田勝先生『警視庁捜査二課』(講談社刊)。
あらすじは次の通り。

<あらすじ>

小説・実話の垣根を越えて、これまで書かれた刑事ストーリーの常識を覆す衝撃のノンフィクション

世界有数の大都市・東京の犯罪を摘発する巨大捜査機関・警視庁。
人生をかけて巨悪と闘ってきた名物刑事を待ち受けていた結末は不可解な辞職劇だった──。

管理官は真剣な顔で口を開きました。
「萩生田さん、やってもらいたい事件があるんです。捜査二課長命令です。外務省の内閣官房報償費の事件です。萩生田さんの班でどうしてもやってほしいんですよ」
上から降りてくる“頼まれ事件”は嫌だし、渋谷署の事件を放り投げて他の事件にとりかかるなんて気持ちにはなれませんでした。
「無理ですね。そんなことをしたら渋谷署に怒られますよ。それに何で俺なの?他の班だってあるじゃない。お断りですよ」
私はまだ、この事件の大きさにピンときていなかったのです。(本文より)
(講談社公式HPより)


原作はノンフィクション作品だったんですね。

では、ドラマ版感想を。

「融資詐欺の構図」や「冷蔵庫の中身から逃亡を看破する」などの点はなかなかでしたね。
ノンフィクションを原作としているからこそのリアリティだったのでしょうか。
ただ、個々は良かったのだけど繋ぎ合わせると妙に薄く感じるのは何故だろう……。

そう言えば気になる点もありました。

堂島は手配されている身だから、急ぎ逃亡する必要があった筈。
1人先行して脱出しスイスで薫たちと合流することも出来たのに、どうしてしなかったんだろう……。
「ジュネーブ」のホステスたちが持ち逃げしないか心配だったのだろうか。
でも、それだったらそもそも「彼女たちが隠し金を受け取った時点で山分けしてしまい空港に来ない」ことも考えられただろうになぁ……。
信頼しているのか、していないのか、どちらなのだろうか。

そう言えば、持ち出そうとした隠し金が見つからなくとも空港で身柄を抑えられた時点で堂島の負けだろうになぁ。
どうして堂島は隠し金が見つかるまでは余裕だったのだろうか。

いろいろと気になる作品でした。

2016年2月23日追記

コメントにてご指摘頂き、あらすじとキャスト欄の高木有美役について訂正しました。
本放送では高木有美役を高部あいさんに代わり齋藤めぐみさんが演じられていたとのこと。
教えて頂き感謝です(^O^)/!!

追記終わり


<キャスト>

西加音子:真矢ミキ
磯村英彦:堀部圭亮
柴田辰巳:田中 健
小金井喜平:小倉一郎
大蔵 圭:片岡信和
熊里進:宮川一朗太
鈴木たまき:内藤理沙
西武雄:村田雄浩
野々宮美鈴:高岡早紀
堂島薫:横山めぐみ
高木有美:齋藤めぐみ
岡崎達也:山崎樹範
堂島晋一郎:陣内孝則 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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