2016年02月23日

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第60話「兄の行方」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第60話「兄の行方」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第60話登場人物一覧:
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」「オバケの出る公園」に登場。
青葉真琴:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は武闘派。

緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。「十二人委員」の創立者であった。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。「十二人委員」の現リーダーらしい。
黄多川達也:礼の伯父で武術師範。原因不明の体調不良により入院中。「十二人委員」の1人。
フード男:「十二人委員」の1人。展望台から多くの犯罪者を抹殺した。
御門屋恭示:圭一の幼馴染らしいが……実はフード男!?

保田:「十二人委員」の1人、宇恵多医院の院長。
目羅邦夫:「十二人委員」の1人、弁護士。

これまでの登場人物については過去記事リンクの後に記載しています。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

高校生になった赤木蛍は行方不明となっていた兄・圭一と思わぬ形で再会を果たすことに。
なんと、圭一が幽霊として蛍のもとに戻って来たのだ。
しかも、圭一は悪意が関わる事件を察知し悪意を消滅させる能力を手に入れていた。
だが、圭一は現世に介入することが出来ない。
これでは折角の力も無意味である。
其処で圭一から協力を求められた蛍は、兄妹で力を合わせ1人でも多くの人を助けるべく動き出すことに。

・前回までのあらすじはこちら。
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第59話「十二人委員の正体」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宇恵多医院へ集まった蛍、真琴、霧子、礼たち。
目指すはこの医院に居る筈のフード男こと御門屋だ。

だが、霧子の第三の眼を直視してしまった蛍の髪飾りに罅が入ってしまった。
結果、蛍は圭一を目にすることが出来なくなってしまう。

蛍の状態を配慮した真琴、霧子、礼たちは彼女を待合に残し院内を探る。

一方、新たに決意を固めた楓も宇恵多医院へ到着。
蛍を気遣いつつ、宗達の孫として決着をつけるべく保田院長のもとへ。

数十分後、成果を得られず戸惑う真琴たち。
その前に楓が現れる。

楓は宗達の孫であることを明かし、保田から御門屋の居場所を聞き出していた。
どうやら屋上のペントハウスがそうらしい。

蛍を加えて屋上を目指す楓たち。
楓によれば御門屋はとある組織に潜入捜査を行ったがコレが露見し拷問を受けた。
それは苛烈な拷問だったらしい。
結果、御門屋は半死半生の状態となってしまう。

これに眼を付けたのが保田だ。
保田は御門屋に人体改造を施した。
こうして生まれたのがフード男である。

そうこうしつつもペントハウスに突入した蛍たち。
其処に居たのは……御門屋ではなく横たわる圭一だ。
慌てる蛍が確認したところ、圭一には息があった。

その背後に音も無くフード男が立つ。
フード男は自身が御門屋であることを認めると、圭一が倒れた理由を語り出す。

保田に改造された御門屋は十二人委員のメンバーとして犯行を繰り返した。
そんな中、圭一は御門屋を突き止めたのだ。
御門屋は圭一を欠員を埋めるべくメンバーに誘うが、圭一はこれを拒否。
揉み合う内に圭一が頭部を打ち付け意識不明の状態になってしまったのだ。
以降、御門屋は人知れず圭一をペントハウスで介護し続けて来たのだそうだ。

事情を明かした御門屋は霊体の圭一を見据えるや彼に止めを刺すように求める。
圭一の銃が霊体にのみ有効であることを打ち明ける蛍だが、御門屋は首を振る。

フードを取った御門屋、其処には半ば髑髏と化した顔があった。
御門屋は半死半生の状態、すなわち半霊体となっていたのだ。
だからこそ、圭一に気付けたのである。

御門屋の求めに応じるか悩む圭一だが―――最終話に続く。

ネタバレあらすじはまとめ易いように展開などをかなり改変してます。
気になる詳細は「週刊少年チャンピオン」本誌で確認せよ!!

<感想>

「名探偵マーニー」から3ヶ月……我らが木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」に還って来た!!
というワケで、その新作「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」です。
1巻、2巻、3巻、4巻、5巻に続き、早くも6巻が発売!!

さて、その60話。
サブタイは「兄の行方」。

まずは何と言っても驚きの報が読者へと届けられてました。
なんと、次回は最終回とのこと。
「十二人委員」編が終わっても、新しいエピソードで続いて欲しかった。

そんな今回は遂に圭一発見から御門屋の正体までが描かれることに。

蛍が圭一を認識出来たのは髑髏の髪飾りの力の様子。
それを贈ったのが御門屋だったとのことですが、髪飾りには御門屋の蛍を守りたいとの念が込められていたのかもしれません。
また、圭一を蛍から奪ってしまったとの御門屋の悔恨がその効果を発揮させたのかもしれませんね。

気になるのは次回の展開ですが、圭一は御門屋に応えそうかなぁ。
そして、消え行く御門屋が圭一の実体に力添えして意識回復かな。
赤木家と桐島静香のもとに圭一が戻って来ることになりそうです。
とはいえ、蛍の初恋の少年は御門屋のようなので蛍にとってはほろ苦い結末となるか。

いよいよ次回は最終回、注目です!!

木々津克久先生といえば「フランケン・ふらん―OCTOPUS―」が『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編、東京創元社刊)に掲載されています。
こちらも注目。

木々津克久先生が「週刊少年チャンピオン」本誌に帰還する!!2012年8月16日より探偵物語「名探偵マーニー」連載開始!!

さて、作者である木々津克久先生と言えば、管理人にとっては「週刊少年チャンピオン」本誌での「ヘレンesp」の作家さんとのイメージ。

「ヘレンesp」は、盲目のヘレンがその特別な力(ESP能力)を駆使し、愛犬や叔父さんたちに見守られながら同年代の友人や幽霊など様々なものと交流する物語。

衝突したり理解し合えなかったりと苦難がヘレンを襲うものの、その都度ヘレンの純粋な心で相手に向き合い相手との心の壁を乗り越えていくさまは、心に響きました。
確かにあらすじだけ聞くとよくある展開かと思うものの、本作は不思議な“熱”と“説得力”を持っており、透明感のある淡い絵柄も加え、なかなかの名作といえるでしょう。

既に連載自体は終了していますが、こちらもオススメです。

◆「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」関連過去記事
「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)第1話から第50話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」第51話「霊感少年と黄多川礼の事情」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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これまでの登場人物一覧:
【蛍とその仲間たち】
赤木蛍:主人公。今年の春から「聖マルス学園」に特待生として進学した。
圭一:蛍の兄。正義感の強い警官だったが失踪。幽霊となって戻って来た。

緑川楓:蛍のクラスメート。実は少女探偵であった。
桃園霧子:「聖マルス学園」2年生とされる謎の令嬢。「謎の桃園」「崖の下の呪い家」「恋する桃園」「オバケの出る公園」に登場。
青葉真琴:「聖マルス学園」2年生女子、学園1の天才。
黄多川礼:「聖マルス学園」の女子生徒。実は武闘派。

死神:黒い影の男の正体。「桐島静香の秘密」「謎の桃園」「騙された死神」「母の父」に登場。

【十二人委員】
十二人委員:警察内部に存在する犯罪者を私的制裁する組織、メンバーは12人居るらしい。
緑川宗達:楓の祖父。推理能力に長けた名刑事として有名らしい。「十二人委員」の創立者であった。
鏡二郎:呪いの家の過去の所有者。「十二人委員」の現リーダーらしい。
黄多川達也:礼の伯父で武術師範。原因不明の体調不良により入院中。「十二人委員」の1人。
フード男:「十二人委員」の1人。展望台から多くの犯罪者を抹殺した。
御門屋恭示:圭一の幼馴染らしいが……実はフード男!?
保田:「十二人委員」の1人、宇恵多医院の院長。
目羅邦夫:「十二人委員」の1人、弁護士。

獣を連れた男(11人と1匹の獣):圭一の死に関わる人物。獣は殺意のことらしい。
PND(疑われざる者):静香によれば圭一が追っていた謎の人物らしい。獣を連れた男と同一人物なのか?

【赤木家とその周辺】
蛍の父:赤木興業の社長。
赤木真知恵:蛍の母。バーのような店を経営している様子。
節:蛍の妹。
和也:蛍の弟。

紀理香:真知恵の姉、長女。
陽香:真知恵の姉、次女。
おじいちゃん:真知恵の父、蛍にとっては母方の祖父。44話で死去。

謎の少年:蛍の初恋相手らしい。11話に登場。
真島慎一:蛍の幼馴染。彼女に恋心を抱いている。9話から登場。

【聖マルス学園関係者】
志田りか:聖マルス学園の生徒。2話から登場。
塞田康平:蛍のクラスの担任教師。割とミーハーらしい。
見場創太:3話ラストに登場した怪しい男。学園の生徒であった。
校長:聖マルス学園の校長。
教頭:聖マルス学園の教頭。
千葉:鐘楼登頂に挑み謎の転落死を遂げた男子学生。
沼代:22話ラストで鐘楼登頂に挑んでいた男子学生。
5人の成功者:過去に鐘楼に登頂することに成功した面々。
五島:5人の成功者の1人だが……。
東条春道:霧子の幼馴染、人気者。
創さん:「聖マルス学園」の成績優秀者。
野間:「聖マルス学園」の成績優秀者。
郷里良子:「聖マルス学園」の女子生徒。「ザ・ボディーガード」に登場。
垣木:「聖マルス学園」の女子生徒。柔道部の猛者だが……。「ザ・ボディーガード」に登場。
清水宗徳:「聖マルス学園」の男子生徒。霊能力者を名乗る。

【警察関係者】
逸見:楓の知人の刑事。
桐島静香:圭一の同期であるキャリア。現在は警察署長に。
大島:南具署の刑事。
光芝:圭一と静香の同期。
久毛山:圭一と静香の同期。
紅梅:圭一と静香の同期。
二階堂:警部。白い服の男。静香に想いを寄せていたらしい。
山本巡査長:在りし日の圭一の上司。今は田舎の派出所に勤務している。
蓮宮:県警の担当者。

【その他】
志田高志:りかの兄。りかにストーカーしているとのことだが……。
実山:赤木興業を担当している会計士。
貝塚俊雄:実山会計士事務所の職員。比較的若手。
役丸みつえ:実山会計士事務所の職員。紅一点。
三島:実山会計士事務所の職員。太目。
丸木田:実山会計士事務所の職員。ダンディ。
麻依:貝塚の元婚約者。
末為良則:12話で遺体で発見される。場津間高校の教師であった。
葉森了:場津間高校の学生。末為の教え子。
葉森美和:蛍が廃病院で出会った女性。了の母で入院していた毛羽病院で落命していた。
間岩:米城警察病院の看護師。
怪物:人中に居ようとも誰も興味を向けない怪物。
大人しい人間:怪物に付き添う不可思議な人影。
栗山将秋:怪物たちが暮らしている部屋の契約者。
三ツ矢:誘拐事件の被害者とされる子供の母親。
満島:節の担任教師。
円卓:「占いの館」の占い師の1人、「ジュエル」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
蝶野:「占いの館」の占い師の1人、「カラスアゲハ」を名乗っていた。「緑川楓の誤算」に登場。
丹下七郎:携帯ショップの店員、35歳。「騙された死神」に登場。
真利奈:七郎の姪。「騙された死神」に登場。
能美功次:「城町西学園」の成績優秀者。「フックマン」を抱えている。
能美一郎:過去に町止小学校襲撃殺傷事件を引き起こした犯人、当時37歳であった。
三橋:能美一郎と親しかった男性。
赤沼茂樹:工学部の院生、ミステリーマニア。
広重将美:赤沼の同期、テレビで一躍大ブレイクを遂げた著名人。
奥宮サキ:墓地で殺害された被害女性。
荒井忠良:サキと交際していた男性、姿を消している。
君近良雄:サキと交際していた男性、姿を消している。

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

月曜ゴールデン「検察事務官 黒ユリ 黒ユリは検事をサポートしながら成長させていくと評判の検察事務官。殺人事件で送検された男が黒ユリを窮地に追いつめる。法の正義を信じ真実を追い続けるが!!」(2月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「検察事務官 黒ユリ 黒ユリは検事をサポートしながら成長させていくと評判の検察事務官。殺人事件で送検された男が黒ユリを窮地に追いつめる。法の正義を信じ真実を追い続けるが!!」(2月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

検事を陰で支える検察事務官・黒坂百合子(岡江久美子)は、新人検事の中原祐作(永井大)と殺人事件を担当することになった。生真面目で仕事に燃える百合子に対し、彼女の実の姉・律子(酒井和歌子)は陽気で自由奔放なタイプ。その律子のもとには友人のオカマ・舟子(近藤芳正)らが集まり、百合子に話題になっている事件のことを聞きたがるが、立場上捜査のことは口外できない。
その事件の被疑者とは、たまたま通りかかった廃工場でレイプされそうになっていた女性を助けようと、加害者のスポーツジム経営者・山際良和(山崎潤)を金属バットで殺してしまった進藤正彦(中林大樹)だった。もともと良和は素行が悪く、頻繁に裁判沙汰を起こしては、義弟の弁護士・睦夫(山崎樹範)に問題の処理をさせていた。その上、被害者の女性・堂島佐和子(山口あゆみ)は、自分を救ってくれた正彦に寛大な措置を望んだこともあり、正彦の勇気ある行動に同情が集まっていた。
しかし捜査を続けると、通りがかりのはずの正彦に良和を殺害する動機が見つかった。正彦の元恋人で、良和が経営する会社に勤めていた塚本瞳(広瀬みか)がつい先日自殺していたのだ。その際の裁判も睦夫が後始末していた。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

22時25分、1人の女性がビルの屋上に佇んでいた。
地上を見下ろしながら、女性は父と楽しく過ごした幼い時を思い返し「木綿のハンカチーフ」を口ずさむ。
その瞳は既に深い暗闇に囚われていた。
事態に気付き駆け付けた警備員が制止するも無駄であった。
こうして女性は空中へと身を投げた。
後に判明することだが、女性の名は塚本瞳と言った。

同じく22時25分、検察事務官の「黒ユリ」こと黒坂百合子は知り合いのオカマ・舟子と共に大騒ぎしていた。

それから数日が経過した夜のことである。
廃倉庫にて堂島佐和子がスポーツジム経営者・山際良和に襲われていた。
其処へ金属バットを抱えた進藤正彦が飛び込んで行く……。

数時間後、山際殺害容疑で連行される進藤の姿があった。
進藤は「通りがかったところ助けを求める声を聞き、止めようとして山際を殺してしまった」と供述。
佐和子もこれを認めたことで、進藤は世間から「人助けを行おうとして誤って人を殺してしまった悲劇の英雄」として同情を集めることに。

この事件を担当することとなったのが百合子と新人検事の中原祐作であった。
百合子は中原に検事としての心構えから立ち居振る舞いまでを伝授しつつ、事件の真相を追い始める。

まず、進藤の供述に不審な点があることを指摘。
進藤は佐和子の声を聞いて廃倉庫へ向かったと述べたが、そもそも廃倉庫は防音設備が整っており声が外へ届かなかったのだ。

これを発端に進藤への疑惑を深める百合子。
さらに、進藤に山際殺害の動機が浮上する。

山際が塚本瞳を睡眠薬で眠らせ暴行したとの疑いで訴えられていたのだ。
この瞳の恋人こそ進藤だったのである。

瞳の裁判では山際の義弟・睦夫が山際側の弁護人となり激しく争うこととなった。
当初、山際の普段の素行の悪さから瞳側が優位であったが吉田麻美の存在が趨勢を定めた。
麻美は山際が瞳に睡眠薬を盛るところを目撃したと証言。
ところが、直後に麻美の口座に瞳の名で100万円が振り込まれていたことが明らかになり、瞳による自作自演の疑いが浮上し山際は無罪とされたのだ。
直後、瞳は冒頭の自殺を遂げたのであった。

百合子は瞳の自殺に注目。
彼女が死の直前に「木綿のハンカチーフ」を口ずさんでいたことを気に掛ける。
また、瞳の過去を調べたところ、彼女の父で薬剤師であった塚本幸男が知人に騙された為に瞳を置いて失踪していたことも分かった。

そんな中、佐和子にも疑惑が浮上する。
なんと、睦夫の元愛人だったのだ。
さらに、佐和子が自身の浪費癖から大金を欲していたことも明らかに。

此処から中原は、山際の遺産を狙った睦夫が佐和子と進藤を買収し殺害させたと考えるように。
しかし、百合子には佐和子はともかく進藤が睦夫に協力するとは思えない。

その翌日、佐和子が謎の死を遂げた。
どうやら他殺のようだ。

睦夫を疑った百合子たちは彼の自宅へ向かうが……其処では睦夫が瀕死の状態となっていた。
すぐに応急処置が施され、睦夫は一命を取り留めた。
どうやら、タリウムを飲まされ解毒剤となるプルシアンブルーと引き換えに情報を引き出されたらしい。

その夜、舟子が勤めるバーを訪ねた百合子は彼が「木綿のハンカチーフ」に対して深い思い入れを抱いていることを聞く。
そう、舟子こそ塚本幸男だったのだ。
タリウムとプルシアンブルーを用いたのも薬剤師だった過去があれば頷ける。

百合子は舟子が瞳の復讐に動いていると考え、ある疑問を抱く。
本来ならば舟子の復讐対象は山際と睦夫の筈である。
しかし、睦夫はプルシアンブルーと引き換えに何かを舟子に教えたのだ。
つまり、舟子にとってもう1人復讐対象が居るに違いない。

瞳の死に対し関係者はもう1人居た。
しかも、その人物により山際は無罪となっていたのだ。
そう、麻美だ。

その頃、当の麻美はナイフを手にした舟子に追われていた。
麻美は山際と睦夫に買収され彼らに手を貸したのであった。
いや、寧ろ率先して計画したそうである。

この事実を睦夫から聞き出した舟子は激怒した。
舟子が瞳を捨てなければならなくなった借金の原因も麻美だったからだ。
実は、舟子は麻美に奨められた証券で損害を被り、これを穴埋めしようとしたことが仇になっていたのだ。

しかも、舟子にとっては不甲斐ない自身を許せないとの想いもあった。
愛娘である瞳が自殺していたそのとき、舟子は百合子らと歌い踊っていたのだ。
それだけに余計に瞳を追い詰めた者を許せないのである。
だから、佐和子と進藤を仲間にして復讐に立ちあがったのだ。

「もはや許せん!!」
麻美に迫る舟子だが、百合子が駆け付け瞳がそれを望んでいないと説得。
舟子は麻美への復讐を思い留まり逮捕された。

舟子は山際殺害が進藤ではなく彼の犯行であることを明かした。
こうして、舟子は逮捕されることに。

その翌日、睦夫が佐和子殺害の容疑で逮捕された。

睦夫は佐和子から良和殺しを事前に聞かされていながらこれを放置した。
良和の遺産を継ぐ為だ。
しかし、佐和子は睦夫を脅迫し始めた。
其処で睦夫が佐和子を殺害したのであった。

事件は解決し、一回り成長した中原は百合子に礼を述べるのであった―――エンド。

<感想>

新シリーズ「検察事務官 黒ユリ」第1弾。
原作はなし、オリジナル作品。
ちなみに、本作は当初「女検察事務官 黒坂百合子」とのタイトルで発表されていました。

では、ドラマ版感想を。

検事……ではなく、検事を支える検察事務官を主人公に設定したのが新しいですね。
基本、百合子主導も終盤で中原が急に覚醒したのは面白かった。

それと「2時間サスペンス」で時間表示に意味を持たせたことも新しかった。
基本、時間表示に意味の無いドラマが多い中で、本作はきちんと犯人の動機へと繋げて来ていました。
しかも、冒頭の「絵馬」と「時間表示」で早期に犯人の目星が付けられるようになっていたのも面白かった。

そう言えば、百合子は「舟子に罪を犯させない為に」と説得していましたが、結果として既に罪を犯していた点は切なかったですね。
ただ、だからこそ瞳が愛した進藤を守ることが出来たワケで。
此の点は父として娘の遺志を尊重出来たことになるのかな。

続編があるとしたら、毎回百合子と別の新人検事さんを組ませてみるとシリーズとして膨らむかもしれません。

<キャスト>

黒坂百合子:岡江久美子
中原祐作:永井 大
稲田耕一:金田明夫
黒坂沙也香:吉田里琴
明石厚子:清水めぐみ
宗像直樹:宮田俊哉
南ママ:橋本じゅん
シャリーヌ:Sharo
サブ:稲葉俊哉
吉田麻美:ふせえり
山際睦郎:山崎樹範
進藤正彦:中林大輔
山際良和:山崎潤
塚本瞳:広瀬みか
堂島佐和子:山口あゆみ
中原守:原田大二郎
夜桜舟子・塚本幸夫:近藤芳正
黒坂律子:酒井和歌子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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