2016年03月20日

土曜ワイド劇場「検事・悪玉 その男、危険!事件解決のためなら手段を選ばぬ毒舌検事VS正義感あふれる美女刑事!覆面男が仕組む劇場型連続殺人!!」(3月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「検事・悪玉 その男、危険!事件解決のためなら手段を選ばぬ毒舌検事VS正義感あふれる美女刑事!覆面男が仕組む劇場型連続殺人!!」(3月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

阿久田正紀(橋爪功)は、東京地検に所属する風変わりな検事。検事という立場でありながら事件の最前線に出向き、捜査を引っ掻き回すことから、通称「悪玉」と呼ばれ、現場の刑事たちから疎ましがられている。
ある日、19歳の大学生、庄野一真の遺体が都内の空き地で発見され、警視庁捜査一課が臨場。交通課から捜査一課に異動してきたばかりの若手刑事、善田まなみ(真野恵里菜)も張り切って現場に駆けつけるが、まなみが上司の警部・宮原哲司(山崎一)から命じられたのは、東京地検の検事・阿久田正紀、通称アクダマが、捜査を引っ掻き回さないよう、捜査に協力するふりをして監視することだった。そんな中、事務官の木暮省吾(六角精児)を連れ、現場に現れた阿久田は、被害者の口の中に繊維片が残っていることを見つける。さらに被害者の両手首の毛が少しだけ薄くなっていることなどから、犯人は被害者をベッドに縛り付けた上で、顔にタオルを乗せ、上から水をかけて殺害したと推理。その残忍な手口から、犯人は被害者を強く恨んでいたという見立てを刑事たちに披露する。
ほどなく、被害者の庄野のキャッシュカードを使い、コンビニのATMから何者かが限度額の50万円を引き出したことが発覚。防犯カメラの映像から、金を引き出したのは庄野の交際相手かと思われたが、庄野は女遊びがひどく、現金を引き出した女の身元は特定できなかった。
そんな中、まなみが阿久田の後を追うと、キャバクラを次々とハシゴする阿久田の姿が…。実は阿久田は、庄野の交友関係から交際相手はキャバクラに勤めている可能性が高いと推測。現金が引き出されたコンビニ周辺のキャバクラをはしごして聞き込みを続け、庄野のキャッシュカードを使った女を特定していた。キャバクラ嬢の葛西春菜(我妻三輪子)に案内してもらい、阿久田とまなみが、庄野の交際相手のキャバクラ嬢、入江千香(柳ゆり菜)のマンションを訪ねると、出てきた千香の顔はアザだらけだった。実は千香は交際相手の庄野から半年にわたり肋骨にヒビが入るほどの暴力を受けていた。庄野のキャッシュカードを使い50万円を引き出したことを認めた千香は、これまで一真から受けてきた暴力に対する慰謝料のつもりだったと言い張るが、阿久田は「それは君の個人的な見解だ」と一蹴。千香を窃盗の容疑で逮捕してしまう…。

その頃、ゴシップ誌『スプラッシュ』に、庄野が暴行魔だったことを暴露する記事が掲載される。『スプラッシュ』編集部には、『庄野一真の本性』と書かれたメモとUSBメモリが入った差出人のない封筒が届き、USBメモリの中には、庄野自らが大学の同級生をレイプしたことを告白する映像が入っていたのだ。その映像は庄野を殺害した犯人が撮ったものと思われたが、庄野の卑劣な本性を露わにする報道が広がるにつれ、ネットでは庄野のことを誹謗中傷する書き込みが溢れるようになっていく。
そんな中、庄野からレイプ被害にあった女子大生、水野茜(遠藤瞳)の家を訪ねた阿久田とまなみは、茜の母、真衣子(原久美子)の口から「娘にひどいことをした男が死んで、せいせいしている」という発言を聞く。それはレイプ被害を訴えても未成年である庄野の名前は世間には出ないことに対する真衣子の憤りの言葉だった。しかし阿久田は庄野が殺害された時間に、茜や真衣子たちのアリバイがあるかを確認。茜は「私も疑うの?」と激怒し、同行したまなみも「被害者の悲しみを逆なでするのは許せない」と阿久田への反発を強める。

事件解決の糸口がつかめない中、第2の事件が起こる。都内の公園で見つかったのは男性の遺体。被害者は鎌田裕志、21歳。首筋に残されたスタンガンのような痕や、手首のテープによる拘束痕など、庄野一真殺害事件と手口が似ていることから同一犯の犯行と思われたが、右手の指だけがかなづちのようなもので叩き潰されている点が違っていた。この事件でも犯人と思われる人物からの映像がスプラッシュ宛に届き、そこには被害者の鎌田裕志が19歳の時、信号無視をして自転車で老婆をひき逃げし、寝たきりにさせたことを自白する映像が入っていた。そのことがニュースで流れると、ネットには犯人を罪人を裁く正義のヒーロー視する者まで現れる。さらにネット動画には、「庄野一真、鎌田裕志を殺したのは私」と名乗る、頭の大きなかぶりものをかぶった人物が登場。彼は「正義の執行者として、罪人を裁いてやる」と宣言。捜査一課の宮原たちは「これはただの快楽殺人」と、犯人への怒りを露わにする。そんな中、地道な捜査を続ける阿久田とまなみは、鎌田には自転車のひき逃げ以外にも、事件を起こした過去があったことを発見する。
はたして、一連の事件の真犯人は誰なのか? そして「正義の執行者」を名乗る男の正体とは!?
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

阿久田正紀は東京地検の検事である。
その名前「あくだまさき」から「悪玉(あくだま)」と呼ばれ怖れられていた。
阿久田は優秀ながら型破りな人物で自ら捜査現場に足を運び、納得するまで意見を曲げない人物だったからだ。

そんなある日のこと、19歳の大学生・庄野一真が何者かに殺害された。
遺体には拘束され水責めを受けた痕跡が残されており、犯人の深い恨みが見て取れた。

しかも、直後に庄野の口座から何者かが50万円を引き出していたことが判明。
防犯カメラ映像から女性が引き出したと思われたが、それが誰かまでは特定出来ない。

早速、阿久田がこの捜査に乗り出した。

一方、捜査一課は阿久田に対抗すべく秘密兵器を投入する。
交通課から2ヶ月前に異動して来たばかりの大物……っぽく見える新人と評判の善田まなみである。
まなみは上司の宮崎哲司警部から阿久田の監視を命じられる。
彼女の名は「ぜんだまなみ」すなわち「善玉(ぜんだま)」として「悪玉」を制御出来ると見込まれたのだ……と言うワケでもなく、明らかに態の良い厄介払いであった。

溜息を吐きつつ阿久田の監視を始めたまなみ。
阿久田はと言えば、そんなまなみの気も知らず事務官の木暮省吾を引き連れてキャバクラ通いを始めてしまう。

ところが、キャバクラで遊んでいたかに見えた阿久田が50万円を引き出した女性を突き止めた。
阿久田は庄野の交友関係からキャバクラの女性である可能性を考慮し探していたのである。

その女性は入江千香。
千香の同僚である葛西春菜によれば千香は庄野と交際していたようだ。

千香を訪ねた阿久田たち。
応対に現れた千香は傷だらけであった。
どうやら庄野は日常的に暴力を奮っていたらしい。

痛々しい傷を見かねた春菜が千香に痛み止めを手渡す中、阿久田は「庄野の口座から勝手に金を引き出したことは罪だ」と追及する。
だが、春菜は「今までの慰謝料で良いじゃないですか」と千香を庇う。
千香も同じ気持ちらしく、阿久田に対して反発する。
これに阿久田は「庄野が殺害されたこと」を初めて明かすと「罪は罪」として千香を窃盗罪で逮捕してしまう。

同じ頃、ゴシップ誌『スプラッシュ』に庄野が暴行魔であるとの記事が掲載された。
動揺する宮崎が確認したところ、犯人を名乗る人物から編集部あてにUSBが届いたらしい。
其処には庄野が罪を認める映像が収録されていた。
犯人は庄野を水責めにする前に拷問を行い、過去の罪を認めさせたようだ。

この報道により、庄野は被害者から加害者へと変貌。
世間は庄野批判に沸き立つことに。

宮崎たちは庄野の被害者による復讐と見込み、被害者の1人で女子大生の水野茜を調べる。
茜の母・真衣子は「むしろ溜飲を下げた」と庄野の死について感想を洩らす。

真衣子と茜にも動機があると疑いの眼差しを向ける阿久田。
そんな阿久田に「被害者を疑うなんて」と反発するまなみ。

一方、千香のその後を気に掛けるまなみは阿久田が彼女を助けていたことを知る。
なんでも「千香を告発すれば庄野が暴力を奮っていたことも明らかになる」と庄野の両親を説得したらしい。
これにまなみは阿久田を少しだけ見直すことに。

直後、第2の事件が発生。
被害者は21歳の鎌田裕志なる男性。
庄野と同じ手口ながら、何故か右手の指が金槌で潰されていた。
犯人は鎌田に痛み止めを用いた後に指を潰したようだ。

この差異に意味があるとする阿久田。

『スプラッシュ』宛に犯人からまたもUSBが届く。
中身は鎌田が19歳の折に老女を轢き逃げしたとの罪についてであった。

2度に渡る「罪と罰」に世間やネット上は大きな反応を示す。
これに応じるようにマスクを被った謎の人物が動画を配信し始めた。
その人物は自らを「正義の執行者」と名乗り、庄野と鎌田を罰したと宣言するが。

阿久田はと言えば、鎌田が過去に殺人事件の容疑者となっていたことに注目する。
5年前、鎌田は島浦なる人物の殺害に関与しており罪を裁かれていたのだ。
この犯行、担当刑事の柳耕太郎によれば主犯の野崎伸彦と鎌田による犯行だったらしい。
しかも、主犯の野崎は5日後に罪を償い終えて出所する予定であった。

阿久田は犯人が殺人事件について触れず轢き逃げのみ取り上げた理由を訝しむ。

同じ頃、主婦の新井彩香は庄野と鎌田の死を知り怯えていた。

阿久田はと言えば、千香と春菜のもとに通い詰めていた。
それぞれの夢について話が及び、春菜はバレエスクールを開校したいと語る。
何でも、過去にバレエダンサーを目指していたが右足を痛めて断念したのだそうだ。

その翌日、彩香が死体で発見された。
遺体には性的暴行を受けた痕跡があったが、犯人のものと思われる体液は検出されなかった。

『スプラッシュ』にはまたも動画が届いており、其処では「彩香が美人局を行っていたこと」を弾劾していた。
同時に「正義の執行者」も犯行声明を出し世を騒がせる。

この状況下で、彩香の夫・新井は「被害者が何でこんな目に!!犯人を殺してくれ」と叫ぶ。

一方、阿久田は彩香が庄野の高校時代の恋人であったことを突き止めていた。
当時の彩香は野崎とも付き合っており、別れ話がこじれていたそうである。
どうやら、野崎たちによる島浦殺害は鬱憤解消だったようだ。
阿久田は野崎が恋敵である庄野も巻き込んでいたに違いないと指摘する。

つまり、野崎、鎌田、彩香、庄野の4人が島浦殺害に関与していたのだ。
犯人の狙いはこの4人を抹殺することであり、例の動画は真意を悟られない為の工作だったのである。

島浦の遺族の犯行を疑った阿久田は島浦の娘・木川絵里を訪ねる。
だが、絵里は「もっと怪しい人物が居る」と主張する。
なんと、野崎らが逮捕される前に濡れ衣を着せられた人物が居たらしい。

その名は篠原拓也。
ギタリストを目指す青年だったと言う。
どうやら、庄野がネット上にあらぬ噂を書き込み誘導したようである。
結果、疑われた拓也は入水による自殺未遂を起こし、その後遺症に苦しみつつ数年前に死亡していた。

拓也の母・篠原成美のもとを訪れた阿久田。
何も知らないと語る成美。
拓也には恋人も居らず、復讐に乗り出す様な人物は居ないらしい。
だが、阿久田は篠原家に飾られた複数の表彰状に目を留める。

1つは音楽コンクールの表彰状。
拓也が「火の鳥」を演奏し優勝したものだ。

もう1つはバレーボール大会の表彰状。
受賞者の名は篠原雅司となっていた。
拓也には兄が居たのだ。

阿久田は雅司に警戒するようまなみに忠告する。

一方で、今回の事件についてまとめだす阿久田。

庄野が水責めで殺害。
鎌田が指を潰されて殺害。
彩香が性的暴行を受けて殺害。

庄野が水責めだったのは拓也が入水したからだろう。
鎌田が指を潰されたのは拓也がギタリストの夢を断たれたからだ。
では、彩香が性的暴行を受けたのは何故か?

此処まで考えた阿久田は「そうだったのか!!」と叫ぶ。

その夜、阿久田は千香と春菜のもとを訪れ「この男が犯人らしい」とある人物の写真を見せた。
「この人なら見たことがあります、犯人だったんですね」と語る春菜。
そんな春菜に阿久田は野崎の出所日について教える。

同じ頃、「正義の執行者」が単なる愉快犯・今野隆だと判明。
宮崎たちは雅司こそが犯人と警戒を強める。

そして野崎の出所当日がやって来た。

鼻歌混じりに通りを歩く野崎。
その前にナイフを手にした雅司が立ち塞がる。
だが、張り込んでいたまなみにより逮捕されることに。

「覚悟しろよ、お前やお前の家族にも復讐してやる」と宣言する野崎。
「どうして、なんであんな奴を庇うんだよ」と繰り返し呻く雅司。
「必ず罪の重さを分からせるから」と雅司を説得するまなみ。

だが、野崎は嘲笑うばかりだ。

そんな様子を密かに眺め見る人物が一人。
彼女はそっとナイフを取り出そうとして……。

「犯人は君だね」

その背中に阿久田が声をかける。
相手は春菜であった。

阿久田は犯人が春菜であると至った根拠を挙げて行く。

まず、千香宅での「今までの慰謝料で良いじゃないですか」との台詞。
庄野が生きていれば千香への報復を恐れる筈だ。
あの台詞を口に出来たのは庄野が死亡していると知っていたからである。

春菜は庄野に復讐すべく千香に近付いた。
庄野の情報を入手し、これを殺害したのだろう。

そして、痛み止めだ。
春菜が千香に渡した痛み止めと同じ種類の物が鎌田にも用いられていた。

さらに、彩香殺害現場から犯人の足跡が採取されていたがバレーで負傷した右足を庇うものであった。

また、彩香が性的暴行を受けていたが体液が検出されなかったこと。
これは、それまでの殺害方法に比較して違和感が残る。

春菜は阿久田の存在に脅威を感じていた。
其処で男性の犯行に偽装するべく、犯行をカモフラージュした。
それが違和感の正体だったのだ。

さらに、庄野以下3人を殺した人物として阿久田が春菜に見せた写真。
あれは真っ赤な偽物であった。
写真の人物は阿久田の友人であり、春菜と一面識もない。
にも関わらず、春菜は嘘を吐いた。

そして、証拠がもう1つ。
阿久田が春菜の携帯を鳴らすと流れたメロディは「火の鳥」であった。
死亡した拓也の得意曲である。

春菜は動機を語り始めた。

バレエの練習中の事故で2度と踊れなくなった春菜。
死をも考えたが拓也が奏でる曲に心を救われたのである。
春菜は拓也を愛していた。

だから、春菜は拓也の仇として庄野、鎌田、綾香の3人を殺害した。
すべては拓也の為だと訴える春菜。

だが、阿久田はこれを否定する。
実は、拓也は春菜をストーカーとして気味悪がっていたのだ。

「拓也君の為、それは違うだろ?君は自分の為にやったんだ……野崎たちと何ら変わらない」

逆上した春菜はナイフを手に阿久田に襲い掛かるが、軽くいなされ逮捕された。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

咆哮が空を震わせる中、春菜は連行された。

春菜は3人殺害の罪を、雅司は殺人未遂の罪を償うこととなった―――エンド。

<感想>

新シリーズ「検事・悪玉」第1弾。
原作はなし、オリジナル作品です。

では、ドラマの感想をば。

昔のドラマを狙ったような演出が散見出来た点が印象的でしたね。
ラストも含めて、かなりインパクトのあるドラマでした。

また、全体的にかなり辛口なテイストのドラマだったのではないでしょうか。
正義を唱え多くの支持を得た「正義の執行者」が実は単なる愉快犯であったことなどは、その最たるものでしょう。
本作は劇中を通じて、真相を知る努力を惜しみ上っ面の情報だけで判断する短慮の危険性を訴えていたようにも思います。
同時に、流されることの危険性も伝えていたのかもしれません。
それは「一見、冷たく見える阿久田の言動とその内実との差異」や「周囲に流されない阿久田の考え方自体」にも表現されていたようにも感じます。

それと、阿久田とまなみが次のように対照的に描かれていた点も特徴でしょう。
「阿久田正紀」=「あくだまさき」=「あくだま」、服は黒を基調。
「善田まなみ」=「ぜんだまなみ」=「ぜんだま」、服は白を基調。
とはいえ、対照的な割にはまなみは阿久田の弟子みたいなポジションになっていました。
此処までするなら、まなみも阿久田に何等かの影響を与えても良いと思うのだけど。

まなみと言えば野崎に「罪の重さを分からせる」と主張していましたが、かなり難しい気がしますね。
野崎は罪を償い終えたところで法的には対処出来ない。
それを分かった上で、敢えて強調していたように思います。

それと、春菜犯人説だったんだけど考えていたものと理由が全然違っていたなぁ……。
てっきり、バレエとバレーの聞き違いで春菜がバレーボール部に所属してて其処から雅司経由で拓也と知り合ったのかと思いきや、一方的なストーカーだったとは!!
そりゃ、成美も「拓也に恋人は居ない」なんて言うワケだ。
ラストのどんでん返しはかなりサプライズでした。

ただ、春菜はそもそも「天誅連続殺人」にする必要がないんだよなぁ。
真の目的から目を逸らさせる為とされていたけど、犯行手段も何もかもバラバラにすればその疑いが生じることもないワケで。
特に彩香については動画を届ける必要もないし。
何しろ、野崎と鎌田は接点があるが庄田と彩香の存在は隠されていたのだし……謎だ。

それと、最大の謎が残されましたね。
どうして春菜は『スプラッシュ』を選んのだか?
何か意味があってラストに関わって来るのかと思っていただけに、触れられなかったのは意外でした。

また、春菜を犯人とした根拠こそ弱いですが「彩香の殺害方法だけが異なっていた理由」=「性別を偽装する為」は良かった。
もう一息、伏線を活かした上で明確な根拠を用意出来ればもっと映えた気がします。

<キャスト>

阿久田正紀:橋爪 功
善田まなみ:真野恵里菜
木暮省吾:六角精児
宮原哲司:山崎 一
柳 耕太郎:中原丈雄
篠原成美:鷲尾真知子
桑村良雄:佐戸井けん太
入江千香:柳 ゆり菜
葛西春菜:我妻三輪子
水野真衣子:原 久美子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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2016年03月19日

2016年4月23日の「土曜ワイド劇場」は「棟居刑事の偽完全犯罪」とのこと!!

2016年4月23日の「土曜ワイド劇場」にて「棟居刑事の偽完全犯罪」が放送予定であることが明らかになりました。

原作は森村誠一先生『偽完全犯罪』(光文社刊)。

キャストは棟居役の東山紀之さんを始め、きたろうさん、森本レオさんらレギュラー陣。
さらにゲストとして葛山信吾さん、高橋春織さん、大塚千弘さん、柴本幸さんらが出演されるとのこと。

要チェックです!!

土曜ワイド劇場「森村誠一の棟居刑事 偽完全犯罪 美女作家のニセ者は二度死ぬ?血痕が付着しない1冊の本の謎!!疑惑の男女4人に鉄壁のアリバイが」(4月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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【アタミステリー紀行関連】
『ただ一人の異性』(森村誠一著、アタミステリー紀行2011より)ネタバレ書評(レビュー)

「アタミステリー紀行2010」結果が発表される

「熱海の靴屋」(森村誠一著、アタミステリー紀行2010より)3つのミスにチャレンジ!!

近付く「アタミステリー紀行2010」の足音……

アタミステリーへの誘い……
(アタミステリー紀行2009について触れた過去記事です)

【その他】
知ってましたか?森村誠一先生『人間の証明』が韓流ドラマに!!その名も『ロイヤルファミリー』!!

森村誠一先生「義仲・巴ネットワークフォーラム・イン・富山」にて講演

クリスマス(12月24日)の森村誠一さん!!
(「森村誠一 謎の奥の細道をたどる」についての過去記事です)

キンドル版「偽完全犯罪 (光文社文庫)」です!!
偽完全犯罪 (光文社文庫)

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金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画「さよならドビュッシー ピアニスト探偵 岬洋介 今をときめく豪華キャストで『このミステリーがすごい!』大賞受賞作をSPドラマに!衝撃の結末に誰もが驚愕する!!」(3月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画「さよならドビュッシー ピアニスト探偵 岬洋介 今をときめく豪華キャストで『このミステリーがすごい!』大賞受賞作をSPドラマに!衝撃の結末に誰もが驚愕する!!」(3月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

司法試験を優秀な成績で合格し、将来を嘱望される検事だったが、ある日突然職を辞し、ピアニストへの道を歩み始めた男・岬洋介(東出昌大)。

そんな岬が、鎌倉の閑静な高台に建つ、地元の名士にして大富豪・香月玄太郎(北大路欣也)が家政婦の綴喜みち子(キムラ緑子)と暮らす屋敷に下宿するべく門を叩くことから、物語は始まる。
岬のアーティスト気質で偏屈な性格に手を焼きつつも、内に秘めている岬の才能、人柄を玄太郎はいち早く認め、屋敷に岬を迎え入れることを決める。

香月家の近所に、玄太郎が古くから、家族ぐるみの付き合いをしている、真田という家がある。家具業を生業にして富を築いた、香月家と肩を並べる富豪だ。
玄太郎の幼馴染で、長年秘かに恋心を抱いていた、真田恭子(木の実ナナ)という当主を筆頭に、銀行員の長男・徹也(正名僕蔵)、いい歳をして定職にも就かず漫画家を志望する次男・研三(武田真治)、徹也の嫁・悦子(菊池桃子)、徹也と悦子の娘で、ピアニストを目指している遥(黒島結菜)、遥の従姉妹であり、両親を災害で亡くした片桐ルシア(上白石萌歌)、真田家に長年仕える家政婦の三上紀美(宍戸美和公)が一つ屋根の下で暮らしている。

玄太郎は岬に、孫同然の遥とルシアにピアノの個人レッスンを依頼するが、岬はにべもなく断る。

ある夜、真田家を悲劇が襲う。遥とルシア、恭子が火事に巻き込まれたのだ。
なんとか一命を取り留めたのは、遥だけだった。
火事の起きた夜、遥とルシアの交わした最後の約束。

「いつか遥が、コンサート開いたら、私のために、ドビュッシーの『月の光』、演奏してくれる?」

最愛の従姉妹との約束を叶えるため、火事で大火傷を負った身体を奮い立たせ、遥は、再びピアニストへの道を歩き始める。
そして、遥の傍らには常に、岬の姿があった……。

亡くなった恭子の遺言が発表され、遥は6億円もの遺産を相続する権利を得る。
すると、遥の身の回りで不可解な事件が次々と起こり始める……。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

その日、真田家を大きな悲劇が襲った。
真田家は当主・恭子を中心に、銀行員の長男・徹也、漫画家志望の次男・研三、徹也の妻・悦子、徹也夫妻の娘でピアニスト志望の遥、遥の従姉妹で両親を失った片桐ルシア、恭子に長年仕えて来たサンダル履きの家政婦・三上紀美で構成されている。

夜のこと、遥はルシアとお泊り会に臨んでいた。
未来について語り合う2人、ルシアは遥に「ドビュッシーの月の光を演奏して欲しい」と語る。

ところが、直後に恭子の過失が原因で失火。
火は瞬く間に周囲を覆い、恭子は逃げ遅れて死亡。
遥とルシアも火に巻かれてしまった。

数日後、意識を取り戻した少女は自身が「遥」と呼ばれていることに気付く。
少女は全身に火傷を負い整形技術によって一命を取り留めていた。
また、ルシアが焼死してしまったことも聞かされた。
少女「遥」は思う、ルシアは私が殺した―――と。

一方、恭子の幼馴染・香月玄太郎のもとに新進気鋭のピアニスト・岬洋介が訪れていた。
岬は鎌倉音楽大学附属高等学校の臨時講師になり住居を探していた。
其処で地元の大富豪であり下宿人を求めていた玄太郎を頼ったのだ。
人を見抜くことにかけては自信のあった玄太郎だが、底を見せない岬を気に入り下宿人として迎え入れることに。

其処へ恭子の訃報が届く。
玄太郎は岬を連れ、恭子に託されていた後見人として真田家へ乗り込むことに。

真田家では遺産相続会議が行われていた。
弁護士から恭子の遺言状が読み上げられた途端、徹也たちは驚きを隠せない。
内容は次のようなものであった。

恭子の遺産は全12億。
そのうち、1千万円を紀美に。
3億円を徹也、同じく3億円を研三。
残る6億円を遥に相続させるものとする。
ただし、研三は起業し自活すること。
また、遥はピアニストとして活動する場合のみ相続を許す。

これを聞いて動揺が走る真田家。

そんな中、悦子の意向で「遥」の復帰にピアノ教師として岬が起用されることとなった。
「遥」は松葉杖を突かなければ満足に出歩けない状態である。
ピアノを弾くには高い壁が立ちはだかることは容易に想像出来た。

だが、岬は「遥」を一目見るなり「重要なのはその人物が何者かではなく、何を成し遂げたかだ」と語り、その覚悟を問う。
そんな岬に「遥」は「どうしても、月の光を弾かなければならない」と訴える。
一途に訴える「遥」の姿を目にした岬は彼女を指導を引き受けることに。

厳しい特訓の日々が続いたが「遥」はそれでも耐え続ける。
ところが、意外な障害が「遥」を待ち受けていた。

ある日のこと、帰宅途中の「遥」が何者かに道路に突き飛ばされたのだ。
明らかに殺意のある行動であったが、通りかかった岬により事無きを得ることに。
岬によれば逃げる犯人の足音を聞いたそうだが。

真田家の遺産を巡る争いなのか?
それとも別の理由があるのか?

矢先、「遥」の努力が認められ「朝比奈ピアノコンクール」への出場が決まった。
さらに熱を入れる「遥」であったが。

その数日後、悦子が神社の石段から謎の転落死を遂げた。
第一発見者である宮司によれば発見直後の悦子にはまだ息があったそうだ。
これを聞いた岬は「悦子の死が他殺ならば、どうして犯人は止めを刺さなかったのか」と疑問を呈する。

事件に鋭い見識を示す岬。
それもその筈、岬は司法試験を優秀な成績で将来を嘱望される検事だったのだ。
ところが、急に検事を辞めピアニストに転身していたのである。
これには理由があったのだが。

一方、悦子の死を受けて「遥」が激しく動揺し始めた。
コンクール出場を拒否し、もうピアノを弾けないと訴えたのだ。
「遥」は自身が火傷を負ったことで、他の出場者に比べてハンデがあると繰り返す。

そんな「遥」を岬は自身の演奏会に誘う。

「遥」は岬の演奏を耳にするなり大きな衝撃を受ける。
それは全く異次元の演奏であった。
聞く者の心を揺さぶり、その心を掴んで離さないのだ。

真の演奏を知った「遥」だが、同時に岬があるハンデを抱えていることに気付く。
岬は難聴を患っていたのである。

音楽の前では人は平等であると語る岬。
「遥」は岬が口にした「重要なのはその人物が何者かではなく、何を成し遂げたかだ」の意味を知った。

こうして「遥」は再びコンクールを目指して練習に打ち込み始めた。

そしてコンクール当日。
「遥」は「アラベスク」と「月の光」を演奏することに。
その状態を考えれば余りに過酷な挑戦であったが、岬は「遥」の覚悟を応援する。

まずは「アラベスク」を演奏し終えた「遥」。
一旦、休憩室に戻った「遥」に岬は事件の真相を告げる。

「遥」襲撃事件の犯人は家政婦の紀美であった。
「遥」襲撃犯が逃げ去る音を聞いていた岬は犯人がサンダル履きであることに気付いた。
真田家でサンダルを履くのは紀美だけだ。
紀美は恭子を尊敬しており「遥」が遺産目当てに焼殺したと思い込み復讐しようとしたのであった。
罪を暴かれた紀美は出頭していた。

では、悦子を殺したのは誰か?
岬が口にした犯人は「遥」であった。

悦子は石段の上で誰かと揉み合いになり転落した。
だが、犯人は悦子の生死を確認せずにその場を立ち去ってしまった。
いや、確認したくとも段差が邪魔して出来なかったのだ。
何故なら、松葉杖を突いていたから。

岬は悦子の死が「遥」の正体に気付いたからだと述べる。
「遥」の正体とは何か!?

それは死亡したのが遥であり、生きていたのがルシアであることだった。

岬は「遥」を指導する上で過去の彼女の演奏をビデオで目にし、遥の小指が今の「遥」よりも短いことに気付いた。
また、その演奏の癖が異なっていることも見抜いた。

岬は、最初から「遥」がルシアであると知っていたのだ。
その上で指導していたのである。

ルシアが目を覚ましたとき、周囲の皆は彼女を遥と呼び「生きていて良かった」と喜んだ。
これを聞いたルシアは絶望してしまった。
何故なら、その言葉は裏を返せば「死んだのがルシアで良かった」となるからだ。
言葉も出ないルシアはもしも真相を知られればどうなるかを怖れた。

死亡したのが遥で、生きているのがルシアだとバレれば……。
其処でルシアは自身を殺し「遥」として生きることにした。

過去、ルシアと遥の間では「遥が月の光を弾く」との約束が交わされていた。
其処でルシアは「遥」となることで、その約束を果たそうとしたのだ。

岬はルシアに、「遥」としてではなくルシアとして弾くように指示する。
遥とルシアの2人で演奏を完成させろ、と。

ルシアはこれを最後のピアノと決めていた。
ピアノの前に座ったルシアは「月の光」を演奏し始めた。

あの日、悦子は「遥」がルシアであることに気付き、これを責め立てた。
もしかして、ルシアが遥に成り済ます為に謀殺したのではないか?
純粋に母を求めたルシアは悦子の誤解を解こうとして歩み寄った。
これに悦子は「人殺し」と罵り、ルシアと距離を取ろうとして転落死を遂げたのだ。
だが、岬はルシアが何者であろうとも拒まなかった。

疲労から指の力を失いかけたルシアは立ち上がりながらも演奏を続けた。
今は亡き遥との約束の為、そして信頼してくれた岬の為に。
ルシアは精一杯弾き続けた。
そして……遂に完走した。

倒れ込むルシアを抱き止める岬。
岬は「素晴らしい演奏だった」とルシアを褒め称える。

この演奏は多くの聴衆の心を打った。
ルシアは優勝した。

重要なのはその人物が何者かではなく、何を成し遂げたか。
ルシアは見事に演奏を成し遂げたのである。

ルシアの罪は遥を騙りルシアを殺してしまったことである。
だが、罪は償いやり直すことが出来る。

ルシアはステージで誓っていた。
また、この場所に戻って来ると。
それまで、さよならドビュッシー―――エンド。

<感想>

ドラマ原作は中山七里先生「岬洋介シリーズ」の第1弾『さよならドビュッシー』(宝島社刊)。

『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

「岬洋介シリーズ」は「難聴を抱える天才ピアニスト岬洋介が関わった事件を描く」シリーズ作品。

シリーズには本作の他に、長編として第2弾『おやすみラフマニノフ』、第3弾『いつまでもショパン』、第4弾『どこかでベートーヴェン』が存在。
第4弾『どこかでベートーヴェン』は2016年3月現在『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』にて7話まで連載中。
また、2016年5月に単行本として刊行されることが明らかとなっています。

そして短編として、香月玄太郎を主役におき『さよならドビュッシー』の前日譚を描いた短編集『さよならドビュッシー前奏曲(文庫化に際し『要介護探偵の事件簿』を改題)』と『間奏曲(インテルメッツォ)』(『いつまでもショパン』と同時期に起こっていた事件を描くスピンオフ)の2作が存在しています。

ちなみに、本作『さよならドビュッシー』は漫画化や映画化もされています。

早速、ドラマ感想を!!

良かったです!!
映画版と比較しても遜色ない出来で、本作ラストのどんでん返しも見事に再現されていましたね。

それと、今回のあらすじでは地の文でも出来る限りフェアになるように表記を遥と「遥」で使い分けています。
なので「遥」となっているのはルシアのことですね。

また、後のルシアについては原作『いつまでもショパン』にて少しだけ触れられているので興味のある方はチェックすべし!!

ちなみに、ドラマ版で原作からのもっとも大きな変更点は香月家の出来事ではなく真田家の出来事に置き換えられていることか。
これにより、香月玄太郎が生存することに。
こうなると『さよならドビュッシー 前奏曲』の内容を活かした連続ドラマ化もあり得そう。
本作がパイロット版だとしたら、是非連続ドラマ化して欲しいところです!!

◆「中山七里先生」関連過去記事
【岬洋介シリーズ】
『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『おやすみラフマニノフ』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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『いつまでもショパン』第1回(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』連載)ネタバレ書評(レビュー)

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『どこかでベートーヴェン 第二話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.7』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第三話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.8』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第四話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.9』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第五話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.10』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第六話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.11』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『どこかでベートーヴェン 第七話』(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK vol.12』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『間奏曲(インテルメッツォ)』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい!2013年版』収録)ネタバレ書評(レビュー)

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【刑事犬養隼人シリーズ】
『切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人』(中山七里著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
『連続殺人鬼カエル男』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『静おばあちゃんにおまかせ』(中山七里著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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【ドラマ版】
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