2016年04月29日

木曜ミステリー「警視庁捜査一課長」3話(4月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

木曜ミステリー「警視庁捜査一課長」3話(4月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

世田谷区の公園内でオートバイが転倒。バッグに入っていた大量の紙幣が路上に舞い散っていた、その額3000万円!?連絡を受けた捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)が現場に駆けつけると、運転していた男・萩原義明(黒石高大)は既に死亡。萩原が所持していた携帯電話から少女の写真が見つかる。大岩は、「これは・・・誘拐かもしれない」と直感する。3000万円は身代金か? しかし、この少女は誰で、どこに捕らわれているのか…。更に、遺品から“塔”のような絵が2つ描かれた謎のメモが見つかる。 誘拐と関係する暗号か!?

一方、平井真琴(斉藤由貴)は、事故現場で動揺した様子を見せていた牧野由梨(大路恵美)のことが気になるが…。

大岩ら捜査員達は、誰が誘拐されているか不明な中で、極秘捜査を開始する。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

大岩純一は、都内で発生した凶悪事件すべての捜査本部の指揮を執る警視庁捜査一課長。
通称「ヒラから成り上がった最強の刑事」である。
過去に最愛の娘を病気で亡くしており、今は妻の小春と2人暮らしだ。

そんな大岩が今回手掛けた事件は「萩原義明の死亡事故」。
事件概要は次の通りである。

世田谷区の公園内にてオートバイが転倒。
このオートバイを運転していた萩原義明が事故死を遂げた。
この際、萩原が所持していたバッグから3000万円が発見された。
また、萩原の携帯から少女の写真も発見されていた。
しかも、萩原は同じ高さの2つの塔が描かれたメモを手にしていた。
メモには10時20分との記載もあったが……。

これを目にした大岩は萩原が少女を誘拐し3000万円を身代金として奪ったに違いないと確信する。
どうやら、萩原は何者かに身代金を受け取る為に雇われていたようだ。
ただ、メモの意味だけは不明であった。

平井真琴はと言えば、周囲の野次馬の中で萩原の遺体を目にし動揺する女性・牧野由梨に注目する。

大岩の言に従い誘拐捜査を開始する面々。
そんな中、真琴が由梨の娘・ナナこそが誘拐された被害者であると突き止めた。
由梨は夫と別れて以来、ナナと2人で生活しているらしい。
大岩は由梨がどうやって身代金3000万円を用意したのかを気に掛けるが……。

一方、五十嵐が社長を務める不動産会社の社員・奈津美が他殺体で発見。
この被疑者として同じく社員の滝沢が出頭して来た。
ところが、この滝沢こそ由梨の元夫だったのである。

5年前、滝沢は出入り先でゴミを捨てるように指示された。
その中に、高価なカメオが混ざっていることに気付いた滝沢は由梨の為にとソレを持ち返った。
後日、喜んで由梨がスーツに留めていたところ、元の持ち主が見咎め「ソレ、私の!!」と騒ぎ出したと言う。
結果、滝沢が由梨の為に窃盗したことになり、耐えられなかった由梨が離婚に及んだのだそうだ。

滝沢と由梨の意外な関係が明らかになった。
だが、未だ大岩の心を占めるのは身代金の出処である。
滝沢と由梨が五十嵐を精神的な支柱として頼っていると知った大岩は、五十嵐こそが身代金の出資者ではないかと考えるように。

一方、大岩はメモがスカイツリーと東京タワーを描いたものであると気付く。
また、10時20分と書かれていたことから雇い主と落ち合う場所をメモしたのだろう。
つまり、スカイツリーと東京タワーが同じ高さに見える場所こそがメモの場所に違いない。

人員を繰り出した大岩はその場所を発見。
周囲の防犯カメラ映像からある人物が萩原を待っていたことを突き止めた。
すなわち、その人物こそが誘拐犯だ。

そして、その人物とは……五十嵐であった。

五十嵐は奈津美と愛人関係にあり、これを持て余していた。
其処で奈津美殺害を目論んだのだが、その罪を着せる相手が必要だった。

此処で五十嵐はナナを誘拐し身代金を要求することを思いつく。
困った由梨が自身に身代金を頼るだろうと考えたのだ。
案の定、由梨は予測通りに動いた。
五十嵐はその代わりに犯行を認めるように依頼したのであった。
ところが、これを知った滝沢が由梨の身代わりになったのである。

こうして五十嵐が逮捕された。
由梨は今回の事件で滝沢の愛を確認し復縁することとなった―――エンド。

<感想>

原作なしオリジナル作品。
「土曜ワイド劇場」で放送されていた「警視庁捜査一課長」が遂に「木曜ミステリー」枠にて連続ドラマ化です。
その第3話。

スペシャルから連続ドラマへと転換した最強のドラマになるか!?「木曜ミステリー 警視庁捜査一課長」に注目せよ!!

今回のエピソードには2つほど大きな謎が残されていますね。

1つ目、カメオについて。

由梨を咎めた女性はどうしてカメオが自分の物だと分かったのか……。
世界に1つしかないワケでもないし、名前が書かれていたワケでもないだろうし。
普通はあの場で「あれ、私の!!」とは言えないよなぁ。
別の品だったら名誉棄損で訴えられそうだ。

2つ目、メモの問題。

萩原はあのメモを誰にも見せるつもりが無いから暗号化する必要が無い。
従って、五十嵐は「住所」でもなく「順路」でもなく図の通り「スカイツリーと東京タワーが同じ高さに見える場所」と教えていたのだろう。
だとすると、大岩でさえ突き止める為にあれだけの人員が必要だった場所を萩原はどうやって突き止めるつもりだったのだろうか?
場所が分かっているなら絵のメモは不要だし、たぶん五十嵐に言われる通りに描きつつも、正直「???」と思っていたのではないか。
果たして、萩原は事故に遭わねば何処へ身代金を届けるつもりだったのか。
もしかして、身代金持ち逃げするつもりだったのかなぁ。

また、五十嵐も五十嵐で「スカイツリーと東京タワーが同じ高さに見える場所に持って来て」で通じると思っていたのだとしたら……かなりヤバイ人な気がする。

ちなみに五十嵐はナナに顔を見せているので後程口封じするつもりだった筈。
だったら、最初から口封じしてそうなものなんだけどなぁ。

いろいろと謎が残されている印象。
もちろん、ドラマ的に必要なことは分かるのですが……気になりますね。

とはいえ、次回にも期待!!

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「警視庁捜査一課長〜ヒラから成り上がった最強の刑事!主婦達の4億円強奪トリック…血液型を自在に変える少女!!」(7月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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木曜ドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」第2話(4月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

木曜ドラマ「グッドパートナー 無敵の弁護士」第2話(4月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

神宮寺法律事務所の顧問先である『シンヨーメディカル』という会社が、元社員から不当解雇で訴えられ、咲坂健人(竹野内 豊)と熱海優作(賀来賢人)が当該案件を担当することに。解雇理由は「会社の経費で飲み食いするばかりで期待したほどの働きをしなかった」というものだったが、解雇された元社員・小西勝也(野間口徹)は『シンヨーメディカル』と“年俸1200万円の3年契約”を結んでおり、1年で解雇されたのは『労働契約法』に反する、というのが相手側の言い分だった。
小西側の言い分はもっともで、熱海は勝ち目がないと判断するが、咲坂は『シンヨーメディカル』の依頼を引き受け、小西の代理人・宮前克美(モロ師岡)と交渉を開始。すると小西は1年での解雇を認める代わりに、残り2年分の給与・2400万円を支払うことを求めてくる。

一方、夏目佳恵(松雪泰子)と赤星元(山崎育三郎)は顧問先『チドリ電工』の合併案件を扱っていた。
合意を目前にして、合併相手の『唐松物産』から「白紙にしたい」という申し出があったことで、佳恵は『唐松物産』側の代理人と直接交渉を試みる。しかし約束の場所に現れた代理人は宮前だった!なんと佳恵と咲坂は別々の案件で同じ代理人と戦うことになってしまったのだ…!

ボスの神宮寺一彦(國村隼)から「同じ代理人にふたりとも負けたりしたら、ウチはレベルの低い事務所だと思われる」と発破をかけられた咲坂と佳恵。仕事においてライバル心むき出しのふたりは、自分の案件だけは負けまいと、我先に宮前との交渉を開始する。だがそんな咲坂たちをあざ笑うかのように、手玉に取る宮前。ついにしびれを切らした咲坂は、反則技とわかりつつも、宮前の依頼人である小西に会うという挑発的な行動に出る!
さらに小西の経費使用履歴の整合性を確認するため、ある手段を…!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

咲坂健人は「神宮司法律事務所」のやり手パートナー弁護士。
元妻で同じ事務所の弁護士である夏目佳恵とは、間に2人の愛娘・みずきを挟みつつ愛情とも反目とも付かない関係を続けている。

そんな咲坂だが、顧問先の1つ「シンヨーメディカル」から相談を持ちかけられる。
小西勝也なる元社員から不法解雇で訴えられたそうなのだ。
小西は「年棒1200万円で3年契約」を結んでいたが、雇用から1年間全く成果を上げず接待と称して飲食を繰り返していた。
其処で「シンヨーメディカル」側が「給料泥棒」として解雇に踏み切ったのである。
しかし、小西は「2年も契約期間が残っているのに解雇したのは不当」として宮前克美弁護士を代理人に「解雇の撤回」あるいは「残る2年分の給与・2400万円の支払い」を求めたのだ。
勝ち目なしと断じる熱海であったが、咲坂はこの依頼を引き受けることに。

同じ頃、佳恵のもとにも顧問先「チドリ電工」から相談が。
こちらは「唐松物産」との合併話を進めていたが急に白紙撤回されたことで狼狽していた。
もしも、合併話が流れれば「チドリ電工」は倒産しかねない状態に追い込まれていたのだ。
こうして、佳恵は「唐松物産」の代理人と交渉することに。
ところが、「唐松物産」の代理人もまた宮前弁護士だったのである。

こうして、同じ宮前弁護士相手に戦うこととなった咲坂と佳恵。
互いに強いライバル心を抱く2人は負けられないと意気込むことに。

それぞれ対宮前に向けて行動する2人。

まずは佳恵だが「唐松物産」側が合併後の資金繰りを気にしていると知るや「顧問先の別会社に合併後の株式のうち15パーセントを購入して貰うこと」で話をまとめた。
言わば「唐松物産」側のメリットを提示することで落着させたのだ。

続いては咲坂……の筈であったが、こちらが大苦戦することに。
困った咲坂は小西を直接訪ね、彼が意図的に「シンヨーメディカル」を嵌めたことを確信する。
小西は過去にも「四葉メディカル医療器」などで同様のことを行って業界を渡り歩いていたのである。

悪びれた様子の無い小西に激怒した咲坂は彼の接待費に注目する。
500万円以上300枚に渡る領収書を前に、その正当性を1つ1つ確認して行く咲坂。
すると、意外な事実が浮上することに。

改めて宮前を訪ねた咲坂は小西は会社を辞める直前に用いた「しゃぶしゃぶ」「焼肉」「ステーキハウス」計3件10万円の経費が不当な物であったと指摘。
それもその筈、小西が同道していた相手は当の宮前だったのである。

宮前は事前に「辞めさせられそうなのだがどうすれば良いか」と小西から飲食を提供されながら相談を受けていたのだ。
ところが、小西はこれをこともあろうにこれから刃を向ける「シンヨーメディカル」の経費で落としていたのだ。

場合によっては計画性を窺わせかねない証拠に、宮前は矛を収めることに。
宮前は「咲坂なら過去の被害者を焚き付けて経歴詐称で訴えるぐらいやりかねない」と小西を説得。
結果、小西は請求を取り下げることに。

見事に「シンヨーメディカル」の要望を果たした咲坂。
顧問料の値上げも実現し、上機嫌になるのであった。

一方、みずきは咲坂と佳恵のいがみ合いに心を痛めていて―――エンド。

<感想>

原作なしオリジナル作品。

では、ドラマの感想を。

今回も、咲坂は「相手の土俵ではなく自身の土俵で戦う」との戦法で相手の弱味を見出して勝利を手にしました。
一方、佳恵は「自分も相手もメリットのある、すなわちWIN―WINの関係に持ち込む」ことで勝利を収めました。

まさに、絡め手と王道とでも言うべき勝ち方で対照的です。
これが咲坂と佳恵の性格や考え方に直結しているのかな。
だからこそ、元夫婦同士でありながらライバル関係にある。
これにみずきは強く心を痛めている様子。

ただ、咲坂と佳恵の離婚は性格的な不一致だけではなく、何か直接的なトリガーとなった事件があるようにも思えますが描かれる日は来るのか!?
また、咲坂と佳恵は表向き揉めているようでも裏では互いに実力を信頼し合っているようにも見えるからなぁ……。
何しろ、似ていないようで「負けず嫌い」な点だけはソックリだし。
何とも複雑な夫婦関係と言えそうです。

ちなみに、今回は宮前の優秀さや曲者ぶりがもう少し強調されていても良かったかなぁと思わないでもない。
確かに咲坂と佳恵相手にそれぞれ別の衣装で接したり、公式HPを2つ用意したりと曲者っぽくはあったけど、もう少し実力で「強敵!!」と思わせる何かが欲しかったかなぁ。
少なくとも、咲坂が宮前の行動でピンチに陥る描写があっても良かった気はする。
それでこそ、ラストの咲坂の反撃が胸をすくものになる筈なので。
此の点が今回は些か薄味に感じられました。

とはいえ、まだまだ第2話。次回に期待!!

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