2016年05月22日

『クララ殺し』最終話、第6話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.76 APRIL 2016』掲載)

『クララ殺し』最終話、第6話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.76 APRIL 2016』掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

ついに指摘された「真犯人」の正体。現実と夢の世界を跨いだ「失踪・殺人」事件の真相とは。堂々の最終回!
(東京創元社公式HPより)


<感想>

小林泰三先生の新作長編『クララ殺し』が『ミステリーズ!』にて連載中です。
今回はその最終話(第6話)。

遂に事件は解決。
タイトル『クララ殺し』の意味は「クララが被害者」ではなく「クララによる殺害」を意味していたようです。

そして、やはり新藤礼都はこのポジションだったのか……。
礼都と言えば『密室・殺人』、『自らの伝言』、『更新世の殺人』に登場し、時に犯人、時に探偵と様々な役割を演じて来ましたが、今回はあの位置に。

一方、同じく『密室・殺人』、『大きな森の小さな密室』、『路上に放置されたパン屑の研究』などに登場するレギュラーキャラ・岡崎徳三郎こそが探偵ポジションに。
ホフマン宇宙のあの人でした。

とはいえ、偽ドロッセルマイアーの正体があの人のアーヴァタールだったのには驚いた。
こうなるとコッペリウスが地球世界の誰だったのかが気になりますね。

また、ラストのアレは「蒸着」と「スナークの合言葉」から『アリス殺し』の世界へ繋がることを意味するものか。
だとすれば、本作『クララ殺し』は『アリス殺し』の前日譚だったことになるなぁ……。

「赤の王」が登場する第三弾(『アリス殺し』後の世界)が登場し、「ホフマン宇宙」すなわち『クララ殺し』へと繋がれば三部作で円環が完成しそうだ。
もちろん、今度は西条とか丸鋸博士とかがゲストだね。

ちなみにネタバレあらすじは大幅に改変しています。
どちらかと言えば、かなりライトにしました。
本作はもっとヘヴィかつブラックです。
興味のある方は本作それ自体を読むことをオススメします!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
【地球】
井森:『アリス殺し』から再登場。大学院生。アーヴァタールは蜥蜴のビル。
露天くらら:アーヴァタールはクララらしいが……。
ドロッセルマイアー:工学部教授。本人曰く「アーヴァタールはドロッセルマイアー」。
鼠:車中で焼死していた鼠。くららを襲った車に乗っていた。
諸星:くららの知人。千秋の父。
諸星の家内:諸星の妻。諸星とは別居中。
千秋:諸星の娘。くららの教え子。
新藤礼都:殺人者。『密室・殺人』、『自らの伝言』、『更新世の殺人』に登場。
岡崎徳三郎:探偵。『密室・殺人』、『大きな森の小さな密室』、『路上に放置されたパン屑の研究』に登場。

【ホフマン宇宙】
蜥蜴のビル:『アリス殺し』から再登場。相変わらず場を掻き乱すことに。
クララ:ビルが出会った車椅子の少女。
ドロッセルマイアー:判事。
シュタールバウム:クララの父親。
フリッツ:クララの兄。
鼠:クララ殺しを図ったとして処刑された。
スパンツァーニ:ナターナエルの師匠。
ナターナエル:スパンツァーニの弟子。
オリンピア:スパンツァーニが作った自動人形。
コッペリウス:ドロッセルマイアーと犬猿の仲の弁護士。
マリー:クララの友人の1人。クララ宅の自動人形。
ピルリパート:クララの友人の1人。姫。
若ドロッセルマイアー:判事と同姓同名の別人。ピルリパートの恋人。
ゼルペンティーナ:クララの友人の1人。正体は蛇。
トゥルーテ:クララ宅の自動人形。
パンタローン:スキュデリの部下。
スキュデリ:ビルに協力を申し出る。
ロータル:クララの兄……の記憶を植え付けられている。

・前回はこちら。
『クララ殺し』第5話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.75 FEBRUARY 2016』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「ホフマン宇宙」の「マリー」こそ「地球世界」の「くらら」であった。
スキュデリの指摘に動揺するドロッセルマイアー。

一方、スキュデリはこれがどう言った結果に繋がるか語り出す。
そもそも「ホフマン宇宙」で「マリー」、「地球世界」で「くらら」の遺体が発見された。
その上で「くらら」がホフマン宇宙での「クララ」であるとの前提があったからこそ、「クララ」に加えて「マリー」が殺害されたと考えられていたのだ。
だが、「マリー」が「くらら」であれば被害者は1人しかいないことになる。

さらに何やら顔色を変えるドロッセルマイアー。
スキュデリはそんなドロッセルマイアーの狼狽を窺いつつ、次なる攻め手を見せる。
どうして、マリーとドロッセルマイアーがこんな芝居を打つ必要があったかを問題視したのだ。

この成り済ましを成立させるにはドロッセルマイアーの協力は不可欠だ。
当然、ドロッセルマイアーは事情を知っていることになる。

苦虫を噛み潰した表情を浮かべるドロッセルマイアーは渋々と言った様子で「コッペリウスとゲームをしただけだ」と語り出した。
なんと、ドロッセルマイアーはコッペリウスと共謀し、周辺の人物の幻想を調整すると「マリー」と「クララ」を入替えたのだ。
その上で、本人たちがコレに気付いたら協力しどちらが勝つかを楽しんでいたらしい。

その狙いは当たった。
ドロッセルマイアーのもとにマリー(元はクララ)が現れ、立場を奪ったクララへの復讐に協力するよう依頼されたのだ。
その復讐計画に必要だったのが偽のドロッセルマイアー。
依頼を受けた「ホフマン宇宙」のドロッセルマイアーはマリーの要望通り「地球世界」で彼に似た人物を募集し偽のドロッセルマイアーを用意したのである。

其処には井森、いや井森を通じて探偵役を騙す意図があった。
マリーとドロッセルマイアーは「ホフマン宇宙」と「地球世界」のアーヴァタールの容姿が似通う物と井森に思い込ませようとしていたのである。
これにより、「地球世界」の「くらら」が「ホフマン宇宙」の「クララ」であると思い込ませようとしたのだ。

その狙いはアリバイ作りにあった。
くらら(マリー)はクララを騙り、祭の様子を口にすることで祭時点までは生きていたように偽装するつもりだったのだ。
さらに、ホフマン宇宙のクララの死に連動し地球世界で落とし穴で死亡したと偽装した。
くららの本体はマリーなのだから、地球世界で落とし穴に落ちても井森同様にその死自体がリセットされていたのだ。
落とし穴の血痕はくらら自身が残した物だろう。

だが、マリーの思いも寄らぬ展開が待ち構えていた。
クララに返り討ちにあってしまったのだ。
そもそも、被害者がマリー1人ならばクララは何処に居るのか!?

実は、クララもまた真相に気付きドロッセルマイアーの助力を仰いでマリー殺害を目論んだのだ。
募集に応じた偽のドロッセルマイアーこそ、クララのリンク先であった。
クララはドロッセルマイアーの募集を目にし、不審を抱き計画に勘付いたのだ。
其処で偽のドロッセルマイアーとしてマリーの計画を全て知ることとなった。
此の時、クララはマリーの計画を利用し殺害を決意したのだ。

あの日、マリーはクララを殺害しようと近付いたが逆に罠を仕掛けられたことを知った。
クララが待ち構えていたのだ。
クララはマリーに「毒針を刺した、土下座すれば解毒剤を与える」と告げた。
これを信じたマリーはその場で土下座し瓶に入った液体を飲み干した。
ところが、それこそ毒薬だったのだ。
こうして、マリーは絶命してしまった。
同時に地球世界のくららも死亡したのであった。

では、当のクララは何処に消えたのか!?
スキュデリはマリーとクララが入替っていたように、別の誰かとクララが入替っていると告げる。

その人物……いや機械人形こそオリンピアであった。
クララが入替れり可能な人物は限られている。
少なくともクララが成り済ましても問題が生じないのは人形でありゼンマイが切れれば動けなくなるオリンピアしかいない。

しかも、オリンピアはスキュデリの聴取の際にマリーが死亡したと口にしていた。
あの時点ではマリーの遺体が発見されていないにも関わらず!!
すなわち、オリンピアこそクララである動かぬ証拠なのだ。

告発された偽オリンピアことクララ。
本物のオリンピアはゼンマイが切れて地下室に眠っているらしい。

これを聞かされたスパンツァーニが激怒する。
何故なら、クララだと知らなかった彼は偽のオリンピアに調整を施してしまっていたのだ。
もはや、人間に戻ることは出来ないのである。

今度はクララがパニックに陥る番であった。
あくまで一時的なものだった筈のオリンピアとしての生がスパンツァーニによって一生に変えられてしまったのだ。

そんなクララを面白がるドロッセルマイアーとコッペリウス。
2人はクララに近付くと彼女を分解してしまった。
その中からは多数の機械部品が零れ落ちて行く。
再構成を謳うドロッセルマイアーたちは辛うじてクララの形だけを取り繕うのだが……。

そして地球世界。
其処ではクララのアーヴァタールこと「偽ドロッセルマイアー」が急に倒れ込んで入院していた。
意識不明の重体で回復の見込みは無いらしい。
どうやら、クララ本体の異常に連動してしまったようだ。

マリーは死亡し、クララも思わぬ形で罪を償った。
だが、1人だけほぼ無傷の者が居る。
そう、本物のドロッセルマイアーとその地球世界のアーヴァタールに当たる人物だ。
ドロッセルマイアーはスキュデリにより吊し上げられたが、アーヴァタールは全くの無傷である。

そんな中、井森は礼都と出会った。
井森は礼都こそがドロッセルマイアーであると断言する。
これを悪びれもせず認める礼都、その姿は何時の間にかホフマン宇宙の彼と重なっていた。

井森は礼都の罪を問おうとするのだが……礼都は「絶対に捕まえられない」と自信を見せる。
何故なら、罪が無いからだ。
現に直接手を下した井森は生きている。

井森は落とし穴に嵌った以外で合計3回殺されていた。

最初に殺したのは礼都(ドロッセルマイアー)だ。
くらら(マリー)に井森を気絶させるよう依頼されていた為らしい。
だが、まどろっこしいので撲殺してしまったと言う。

2度目に落とし穴にメモを見つけた際に殺したのはくらら(マリー)である。
クララの様子に不審を抱いていたくららは念の為にメモを残したが、成功するかもしれない計画実行前に確認されることを避ける為に井森を殺害した。

3度目にメモを拾った際に殺したのは偽ドロッセルマイアー(クララ)である。
もちろん、メモの内容から真相が露見することを怖れた為だ。

つまり、井森は3人から命を狙われていたことになるワケだが結果として生きている。
だからこそ、礼都らに罪を問えないのだ。

愕然とする井森に高笑いを上げる礼都。
彼女は過去にも罪を犯しながら逃げ果せたのだそうだ(『密室・殺人』、『自らの伝言』を参照)。
それも、殺人であり、1件や2件ではないらしい。

「なるほど、なるほど」

と、此処にタイミングを計ったように岡崎徳三郎がやって来た。
岡崎を目にするなり、呻き声を上げる礼都。
先程までの余裕は何処へやら、一目散に逃げ出そうとする。

だが、これを岡崎が阻止。
岡崎は井森へと向き直るとニヤリと微笑み「此処から先は任せるように」と告げる。
井森は気付いた、彼こそがスキュデリであることに。

過去、礼都は岡崎により犯行を看破され罪に問われたが裁判で無罪に持ち込んでいた。
これは岡崎にとって痛恨事だったと言う。
しかし、礼都は油断から岡崎の前で余罪があることを認めてしまったのだ。
岡崎は礼都の罪を追及して見せると宣言、礼都は顔色を変えて悲鳴を上げる。
礼都にとって岡崎は天敵だったのである。

狼狽し続ける礼都、じわじわと追い詰める岡崎を置いて井森は外へ出た。
と、そんな井森に声を掛けて来る女性が……。
何でも「蒸着」の権利を借りたいらしい。

井森は大切なことを思い出し彼女に語りかける。

「ブージャムは?」
「スナークだった」

こうして井森は世界の境界を越えた―――エンド(『アリス殺し』に続く?)。

◆「小林泰三先生」関連過去記事
【書籍関連】
『アリス殺し』(小林泰三著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『クララ殺し』第1話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.71 JUNE 2015』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『クララ殺し』第2話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.72 AUGUST 2015』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『クララ殺し』第3話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.73 OCTOBER 2015』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『クララ殺し』第4話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.74 DECEMBER 2015』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『クララ殺し』第5話(小林泰三著、東京創元社刊『ミステリーズ!vol.75 FEBRUARY 2016』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

『愛玩』(小林泰三著、新潮社刊『小説新潮 2015年3月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「ドッキリチューブ(『完全・犯罪』収録)」(小林泰三著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
【2014年】「啓文堂書店文芸書大賞」が決定!!栄冠は小林泰三先生『アリス殺し』(東京創元社刊)に輝く!!

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『クララ殺し』最終話(第6話)が掲載された「ミステリーズ! vol.76」です!!
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『クララ殺し』第5話が掲載された「ミステリーズ! vol.75」です!!
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『クララ殺し』第4話が掲載された「ミステリーズ! vol.74」です!!
ミステリーズ! vol.74



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『クララ殺し』第2話が掲載された「ミステリーズ! vol.72」です!!
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『クララ殺し』第1話が掲載された「ミステリーズ!vol.71」です!!
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『愛玩』が掲載された「小説新潮 2015年 03 月号 [雑誌]」です!!
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キンドル版「アリス殺し」です!!
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2016年05月21日

『自殺予定日』(秋吉理香子著、東京創元社刊)

『自殺予定日』(秋吉理香子著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

「美しく強かな継母が父を殺した」父の死後、生命保険金と遺産、そして順風満帆のビジネスを引き継ぎ、生き生きと活躍を始めた継母の姿に、女子高生の瑠璃はそう確信する。けれど誰にも信じてもらえない。
天涯孤独となった瑠璃は、死をもって継母の罪を告発するため、自殺の名所と言われる山奥で首を吊ろうとし――
そこで幽霊の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。
今日から六日後――それが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!
(東京創元社公式HPより)


<感想>

リーダビリティの高い長編作品です。

周囲に絶望していた瑠璃、だがその絶望は真実だったのか!?
一度は死を選びつつも、改めて目的の為に生を選んだ瑠璃が突き止めた真実。
それにより、瑠璃は自己愛で自身の視野が如何に狭窄に陥っていたかを知ることに。

人は誰しも1人では生きて行けない、瑠璃は多くの人に支えられていました。
そして、この出来事を通じてそれに気付き、大きな視点から周囲を見渡すことが出来るようになった。
そんな成長を描いた作品、何と言っても爽やかなラストは心地よいです。

また、本作には次の2つのサプライズが用意されています。

1つ目、れい子の真実。
2つ目、裕章の真実。

果たして、瑠璃が辿り着いた真実とは!?

あらすじはまとめやすくかなり改変しています。
あくまで本作のエッセンスを伝える雰囲気程度とお考えください。
興味をお持ちの方は本作を読むべし!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
瑠璃:主人公の少女
裕章:瑠璃が出会った男子
れい子:瑠璃の継母


女子高生の瑠璃は継母・れい子への憎しみを募らせていた。
何故なら、瑠璃はれい子が彼女の父を殺害し財産を奪ったと信じているからだ。
現に、れい子は瑠璃の父が謎の死を遂げた直後から事業を受け継ぐと、悲しむ素振りを見せることなくこれに取り組み、むしろ父の代を上回るスピードで急成長を遂げさせていた。

そもそもれい子が父と結婚したこと自体が不自然だったのだ。
初めから父を殺し会社を乗っ取るつもりだったに違いない。
そう考える瑠璃だが、誰も彼女の言葉には耳を貸そうとする者は居なかった。
誰もがれい子を企業人として優秀で、家庭人として優しい継母であると疑わなかったのだ。

ショックを受けた瑠璃は自殺を試みようと山奥の村へ。
ところが、其処で裕章という同い年ぐらいの男性に止められることに。
しかも、驚くべきことに裕章は瑠璃と同じような経緯で死を選んだ幽霊だと言う。
裕章に説得された瑠璃は6日の期限を設けると、れい子の悪事の証拠を掴もうと動き出す。

遂に、父の死後にれい子が毒物を処分していたことを知った瑠璃は彼女と対決するのだが……。

当のれい子から父の遺書を渡される。
なんと、父の死は経営に行き詰った為の自殺だったのだ。
この保険金で会社が持ち直し、れい子の事業手腕で拡大していたのである。
れい子は瑠璃の心を慮り、事実を隠蔽すべく遺書を隠し毒を処分したのだ。

これを知った瑠璃はれい子と和解。
また、この間に惹かれていた裕章に想いを打ち明ける。
此の世にあらぬ裕章に儚い恋と思われたが……。

実は裕章は生きていた。
幽霊だと告げたのは瑠璃を反発させることなく説得する為の真っ赤なウソだったのだ。

瑠璃と同じく、彼女に惹かれていた裕章。
こうして、瑠璃と裕章は恋人同士として生を謳歌するのであった―――エンド。

◆関連過去記事
【2015年7月】角川書店刊『小説屋sari-sari』がリニューアルとのこと!!

「自殺予定日」です!!
自殺予定日



キンドル版「自殺予定日」です!!
自殺予定日

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2016年05月17日

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」最終話(第35話)「事件の先に」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」最終話(第35話)「事件の先に」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。

ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。

芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。

坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。

千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
ソーラ・グレコワ:千寿郎の女性秘書。

有野:映画館で殺害された第四の被害者。

<35話あらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

バーバラ・アレンの死の真相を暴いた名探偵・英玖保嘉門。
そんな英玖保に「ABC」を名乗る人物から挑戦状が届く!!

犯行を阻止しようとする英玖保だが「ABC」からの挑戦状通り4件の連続殺人が発生。

「A」で「浅草」の「芦屋安」。
「B」で「弁天島」の「坂東美代」。
「C」で「千倉」の「千代田千寿郎」。
「D」で「田園調布」の「有野」。

既に4人もの被害者が出てしまった。
そんな中、容疑者とされた阿部が遂に逮捕されることに。
だが、英玖保は真犯人の存在を示唆する。

・前回はこちら。
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第34話「真犯人」(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

英玖保に弾劾された祐司郎。
だが、犯行を否定するや証拠の提示を求める。
祐司郎には証拠を残していない自信があったのだ。

しかし、英玖保は祐司郎へ不敵に笑うと動じることなく証拠の存在を匂わす。
英玖保の態度に困惑する祐司郎、少しずつ彼の中で不安が募って行く。

先に動いたのは祐司郎であった。
耐え切れなくなった彼は銃を抜くや英玖保へと突き付けた。
それは紛れもなく彼が犯人であることを示す行動であった。
祐司郎は英玖保を甘く見た為に利用するつもりが足元を掬われたのだ。

そして、祐司郎に残された道は2つしかない。
1つは逮捕されること、そしてもう1つは……。

祐司郎は蟀谷に銃を突き付けると引き金に指をかける。
これに飛びかかる朝倉と日之元警部たち。

間一髪、銃弾はあらぬ方向へ。
こうして、ABCこと祐司郎は遂に逮捕された。

後に分かることだが、英玖保が口にした証拠は全くのハッタリであった。
祐司郎は精神力でも英玖保に敗れたのだ。

此処からは後日談となる。

たまは鳴門とは別の男性と結婚した。
鳴門は事業を立ち上げたそうだ。
そして、まり子は阿部と交際を始めたのであった。

さて、では英玖保はと言えば……。

のどかな田園風景の中を朝倉が走っていた。
その手には事件の内容、そして向かった先にはもちろん英玖保の姿。
引退しカボチャ作りに精を出す英玖保であったがどうやら早くも次の事件に挑むことになりそうだ―――「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」エンド。

<感想>

エルキュール・ポワロが名探偵・英玖保嘉門として我々ファンの前に再臨しました!!
この英玖保嘉門、まさにポアロそのものの容姿です。
そして、その助手である朝倉もまた、まさに和製ヘイスティングズとの風貌。
これはかなり期待出来そうな作品ではないでしょうか。

本作の1巻と2巻に続き3巻と4巻も発売予定、見逃すな!!

その最終話(35話)、サブタイは「事件の先に」。

英玖保とABC(祐司郎)の戦いは英玖保に凱歌が!!
事件を解決しカボチャ作りに専念か……と思わせておいてあのラストシーンからは次なる事件に挑む姿が見受けられますね。

全35話、4巻完結となった本作。
とはいえ、まだまだ原作は存在しています。
是非是非、英玖保の帰還を待ちたいところです。

星野先生、お疲れ様でした。
次なる英玖保の事件簿も楽しみにしております。

ちなみに、3話までの原作『厩舎街の殺人』は早川書房『死人の鏡』収録作品なので興味のある方はチェックするべし!!

そうそう、ポアロと言えばデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」のBlu-ray BOX化が明らかになりました。
なんと、2ボックス構成でそれぞれ「BOX1」が2015年11月3日、「BOX2」が2015年12月18日発売とのこと。

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

さらに、アガサ・クリスティーと言えば2015年末に『そして誰もいなくなった』がミニドラマシリーズ化されることも判明!!

【2015年】『そして誰もいなくなった』ミニドラマシリーズ版が製作中とのこと!!

さらにさらに「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」が2015年10月からNHKさんで放送されました!!

「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」(2015年、NHK)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

また、エレメンタリーのような現代版ミス・マープル製作の報も……。

ホームズに続きミス・マープルも現代へ!?米国にて「Marple」製作決定とのこと!!

他にも2015年1月には三谷幸喜先生版「オリエント急行の殺人」が2夜に渡って放送されました。
こちらでのポアロポジションは「勝呂武尊」。

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

過去には赤冨士鷹も居ましたし、今度は勝呂武尊に英玖保嘉門とポアロこそ、まさに八面六臂の活躍を示す怪人物となりつつあるようです。
同時にこれはシャーロック・ホームズに続くエルキュール・ポアロブーム到来の兆しか!?

それを証明するように「カフェ・ポアロ」も期間限定オープン。
こちらは2015年2月27日(金)まででした。

さらに幻のシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』も2015年1月9日に発売!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

ポアロシリーズと言えば、公式に正統続編として認められた『モノグラム殺人事件』もあります。
ファンはチェックせよ!!

これまでの登場人物一覧:
英玖保嘉門:往年の名探偵、引退を考えていたが……。ポアロポジション。
朝倉平助:英玖保の元助手、ブラジルから帰国した。ヘイスティングズポジション。

・「厩舎街の殺人」編(1話から3話まで)
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
加藤警部:地元の警部。
バーバラ・アレン:被害者。
プレンダーリース:バーバラと同居していた女性。
西喜一郎:バーバラの婚約者。
ユースタス:バーバラの元夫。貿易商。

・「ABC殺人事件」編(4話以降)
日之元警部:英玖保や朝倉と知己の警部。共に多くの事件を解決した英玖保を信頼している。
布村女史:英玖保嘉門の古馴染、ライバルにして同志。
ABC:英玖保に挑戦状を送り付けた犯人。
阿部力:『歯車』に執着する男。
馬老大人:華僑の元締。英玖保の依頼人。
芦屋留三:安の別れた夫。
芦屋安:煙草屋を経営する老女、第一の被害者。
土浦まり子:安の姪。
坂東美代:弁天島のカフェに勤める女給。第二の被害者。
鳴門降三:美代の婚約者。
たま:美代の姉。
灰川善太郎:静岡県警察部長。
片山清:浜松署署長。
黒武:浜松署の刑事。実は英玖保のファン。
千代田千寿郎:千倉に住む富豪。第三の被害者。
千代田祐司郎:千寿郎の弟。
ソーラ・グレコワ:千寿郎の女性秘書。
有野:映画館で殺害された第四の被害者。

◆関連過去記事
「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第1話(作画・星野泰視 原作・アガサ・クリスティー、小学館刊『ビッグコミックオリジナル』連載中)ネタバレ批評(レビュー)

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【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー著・山本やよい訳 、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【映像化作品】
フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第1夜(前編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 史上最も豪華な容疑者たち・世紀の話題作は今夜発進!」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件 第2夜(後編) 原作アガサ・クリスティ 黒幕三谷幸喜 犯人側から事件を描く世界が初めて目にする復讐劇・今夜完結!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」(2015年、NHK)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!

シュワちゃんがアガサ・クリスティ原作映画に出演!?「そして(敵が)誰もいなくなった」な映画のタイトルは「サボタージュ(原題)」!!

映画「オリエント急行殺人事件」がリメイクとのこと!!

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!

アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』が初の邦版翻案ドラマ化!!その名は「オリエント急行殺人事件」!!

2014年の今もポアロシリーズ続編が刊行されていた!?その名も『モノグラム殺人事件』(早川書房刊)に注目せよ!!

2015年はポアロがブームに!?先駆けとなる「カフェ・ポアロ」が期間限定でオープンとのこと!!

やっぱりポアロブーム!!幻のポアロシリーズ続編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』が2015年1月9日発売!!

【注目せよ】遂にデビッド・スーシェ版「名探偵ポワロ」Blu-ray BOXが発売決定とのこと!!

ホームズに続きミス・マープルも現代へ!?米国にて「Marple」製作決定とのこと!!

「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 3 (ビッグコミックススペシャル)」です!!
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「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖 4 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)」です!!
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キンドル版「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖(1) (ビッグコミックス)」です!!
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キンドル版「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖(2) (ビッグコミックス)」です!!
ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖(2) (ビッグコミックス)



キンドル版「ABC殺人事件 (クリスティー文庫)」です!!
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これを読めばあなたもアガサ・クリスティー通!!
キンドル版「アガサ・クリスティー完全攻略」です!!
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こちらもアガサ通必読の書!!
「アガサ・クリスティ大事典」です!!
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「名探偵ポワロ Blu-ray BOX1」です!!
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こちらは「名探偵ポワロ 全巻DVD-SET」です!!
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