2009年10月26日

相棒season8 2話

待望の相棒新シーズン開始から2週間。
2話目でーす。

「さよなら、バードランド」
大学時代のジャズ仲間との同窓会旅行のため
宿泊予定だった青柳(大浦龍宇一)が
旅館に着くと殺人事件と遭遇。
被害者は某商社専務・広田。
音楽関連への出資を打ち切り、
青柳が発行していたジャズ専門誌も
廃刊に追い込もうとしていた男だ。
殺害動機がある青柳は容疑者として浮上するが、
犯行があったころ青柳は
別の場所にいるところを
右京(水谷豊)と尊(及川光博)に目撃されていた。
青柳のアリバイは完璧だが、
先に旅館にいた
ジャズ仲間の黒木(神尾佑)、宇野(増沢望)、渡辺(吉見一豊)
の誰かが手を下していたら…。
学生時代の4人の仲間の微妙な関係を暴いていく右京と尊。
その果てに現れた真実とは?
       (公式サイト あらすじより)



では、感想を。
(以下、ネタバレに触れる可能性があります。注意!!)



交換殺人がテーマの本作品。
テーマ自体は早々に見えてくると思います。
ただし、誰が誰と交換殺人を行ったかが問題。
結局、青柳と黒木(2番目の被害者)との間に
契約があったことが明らかになった後、
青柳が一方的に黒木との契約を破棄し、
彼を殺すわけですが、ここである女性(あえて、ここでは伏せます。以下、彼女と表記)の存在が浮上します。
結局、彼女は「何も知らなかった」by右京と判断するわけですが・・・。
その判断理由がいただけない。
彼女が受け取った手紙のある一文をもって関与していないとするのですが、これ、後期クイーン問題に関わってきませんか?

そもそも、後期クイーン問題とは、
「探偵が犯人を断定する際に使用した証拠はそれですべて揃っているのか、また、その証拠に虚偽はないか」
というもので、読者・視聴者にとっては過不足なく与えられた証拠でも、作中の探偵にとってはそれで充分か判断する術はなく、当然その証拠が正しいかどうか判断することも出来ない。
その証拠に従った推理も誤った結論になる。
ということです。
よく考えると、これものすごい難しい問題ですよね。
物語が根底から覆りかねません。

要は、犯人が意図的に残した偽の証拠でも探偵にとってはそれを見抜く術はないということです。
今回の相棒の場合は、青柳の単独犯であるという根拠がそれにあたります。手紙のある一文から彼女は犯人ではないと判断した右京。それは犯人ならば手紙にその一文を記載する必要がないからというものでした。しかし、そう判断するだろうとの予測のもとに犯人が行った工作だったとしたらどうでしょう。もともと、この手紙はワープロ打ちの上、保管していたのは彼女自身。テーマが交換殺人ということもあり、事前に青柳と協議して用意したことも充分考えられます。しかも、彼女はその手紙の内容に従い行動しており、その背景は限りなくグレーです。

正直、今回の推理については異議ありです。


ラベル:相棒
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posted by 俺 at 14:41| Comment(0) | 相棒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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