2009年10月27日

ドルジ (アヒルと鴨のコインロッカー)

第1回目の今日のこの人は、レビューでも取り上げた「アヒルと鴨のコインロッカー」からドルジです。

・「アヒルと鴨のコインロッカー」ネタバレ批評(レビュー)はこちらからどうぞ!!

(注意)下記にはネタバレ含みます。ご注意下さい。ネタバレ上等な方は「続きを読む」へ。
ドルジ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
性別:男性
年齢:20代?
国籍:ブータン
備考:作品の影(?)の主役。作中では「河崎」を名乗っていたこともある。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

琴美の復讐のために椎名を誘い江尻を襲った人物。
……ではあるものの、利己的とはどこかかけ離れた印象を受ける彼。
それは、たぶん、次のようなところにあるのではないだろうか?

主人公の椎名を誘った理由が、どことなく昔の自分に似てたから

現在のドルジ(河崎を名乗る)は琴美死亡後につくられた性格で、どちらかといえば、素のドルジは強いリーダーシップに引っ張られるタイプであると推察される。
俗にいう巻き込まれ型である。
ポジションでいえば椎名の位置。
つまり、ドルジは作中で椎名が感じていたような感情を琴美+河崎に対して抱いていたのではなかろうか。
そして、それは彼らからも同様である。
「人は自分に無いものを他人に求める」という。
ドルジにとって、琴美や河崎は正にそれだったのだろう。
月が太陽によって光輝くように、彼にとって琴美や河崎と過ごした時間は得難く忘れ難いものだったに違いない。
だからこそ、失われたことが許せなかったのだ。
posted by 俺 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日のこの人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック