ネタバレあります!!
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ポン・ジュノ監督。韓国の方ですが日本でも有名な監督さんです。
「殺人の追憶」(2003年・韓国)
「グエムル-漢江の怪物-」(2006年・韓国)
「母なる証明」(2009年・韓国)
などを手掛けられています。
「グエムル-漢江の怪物-」にはハリウッドリメイク企画も持ち上がっているそうです。
まずは、「殺人の追憶」から。
◆「殺人の追憶」
「左がソン・ガンホさん、右がキム・サンギョンさん」
<あらすじ>
1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見される。地元の刑事パク(ソン・ガンホ)は地道な取り調べを始めるが、現場は大勢の見物人で荒らされ、なかなか証拠がつかめない。やがて、第ニの事件が起きてしまう。
(シネマトゥデイより)
実は、これ実際に起きた事件だそうです。
しかも、未解決の。
それだけにテーマは非常に重いです。
内容は―――
パク刑事(ソン・ガンホ)は暴力的で直情径行タイプ。
証拠より先に自白を求める捜査スタイルをとります。
当然、捜査は上手くいきません。
そこへ、都会からやってきた刑事(キム・サンギョン)が。
こちらはデータ重視。当然パク刑事とは肌が合いません。
嫌々ながら彼と凸凹コンビを結成するパク刑事。
二人の捜査によりひとりの怪しい男が浮かぶが……。
ラストシーンで暗い側溝を覗きこむパク刑事の姿が印象的でした。
上の怪しい男役で石田彰さんが吹き替えされてました。
これにはびっくりしました。
石田彰さんといえば、「ガンダムSEED」シリーズのアスラン・ザラ役ですね。他にもイ・ジュンギの吹き替えや「ハリー・ポッターと秘密の部屋」では若かりし日の“あの方”の声を演じられてますね。
この「殺人の追憶」ですが、映画専門誌「映画秘宝」が2000年から2010年までの10年間(ゼロ年代)で最高に面白い映画10本を選ぶ企画にて1位に選ばれました。詳細は下記リンクより(外部サイトに繋がります)。
・映画マニアが選ぶ!10年間で最高に面白い映画10本!話題作に迎合しない信念の審査員が選出!(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/page/N0021433
◆「グエムル −漢江の怪物−」
「バックにいるのがグエムル。手前の少女がヒョンソ」
<あらすじ>
ソウルを流れる大河の漢江(ハンガン)に、謎の怪物“グエムル”が現れ、次々と人を襲う。河川敷で売店を営むパク家の長男カンドゥ(ソン・ガンホ)の中学生の娘、ヒョンソ(コ・アソン)も怪物にさらわれてしまう。カンドゥは妹ナムジュ(ペ・ドゥナ)らとともに病院に隔離されていたが、携帯電話に娘からの連絡が入ったことから一家で脱出を試みるが……。
(シネマトゥデイより)
これも実話が関連しています。
なんでも、廃棄物が漢江を汚染したのは事実のようです。
それで、公害病が発生したことがテーマだとか。
管理人はゴジラをモチーフにしたと聞いていたのですが、そういう意味(廃棄物により怪物が産まれる)でゴジラをモチーフにしたんですね。
こちらもソン・ガンホさん出演されてます。
内容は―――
グエムルVSカンドゥ一家かと思いきや。
敵はグエムルだけではなかったんですね。
一家が同じ人間の手で追い込まれていくさまは辛いものがあります。
支援を得られぬまま1人、また1人と一家が倒れていく姿には泣けました。
最終的に生き残ったのはカンドゥとナムジュだけだったような。
おじいさんはグエムルに殺され、弟は……どうだったっけ。
ここらへん、数年前の記憶なので曖昧。
最初のグエムル登場シーンで娘と間違ってよその子を連れて逃げだしたり、バス停の標識を手に闘ったりとちょっと頼りないお父さんですが、病院への隔離後、娘を救う為に奮闘する父親としてのカンドゥに、きっと感動すると思う。
◆「母なる証明」
「母なる証明のワンシーン。左がトジュン。右がヘジャ」
<あらすじ>
早くに夫を亡くして以来、一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らすヘジャ(キム・ヘジャ)。そんなある日、街で殺人事件が起こり、もの静かなトジュンが第一容疑者に。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ、無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとする。
(シネマトゥデイより)
韓流四天王のひとり、ウォンビンさん主演されてます。
あらすじからはミステリの香がしますね。
実は、管理人未視聴なのですが、結末の噂は聞きました。
それによると驚くべき真実が―――。
注意!!ここからネタバレです!!
「殺人の追憶」、「グエムル-漢江の怪物-」、「母なる証明」の結末に触れています。
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「殺人の追憶」では結局、犯人は分からずじまいです。
ラストでパク刑事が側溝を覗きこむのはそこに何かあるのか?
闇に消えた犯人を追うという意味からでしょうか。
「グエムル-漢江の怪物-」では娘・ヒョンソは助からない。
だが、ヒョンソが命がけで守った少年(身寄りを失くした)とともに漢江で暮らすカンドゥの姿でエンド。
物悲しかった。
ちなみにグエムルはカンドゥと妹の連係プレーで退治されました。
カンドゥが人間を超えたような描写も所々であったのですが、あれも副作用なのでしょうか?
「母なる証明」。
上にもある通り、未視聴です。
噂によると『息子の犯行を悟った母親が息子を救う為に更なる犯行を重ねる』とか。
つまり、同一犯にしかみえない事件をもう一件起こし、拘留中の息子のアリバイを作るわけですね。
(2010年1月11日追記:ご指摘受けました。上記訂正。被害者に馬鹿にされた息子が被害者を殺害。その息子の犯行を隠す為に母親が目撃者を殺害するそうです)
事実だとするとこれまた物悲しい話です。
こう振り返ると、ポン・ジュノ監督作品はラストが結構重たいものが多いですね。
テーマ性を重視する監督さんだからでしょうか。
今後も注目の監督さんです!!
◆関連リンクです(外部サイトに繋がります)。
・殺人の追憶(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0002052
・殺人の追憶(gooさん)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4617/
・グエムル −漢江の怪物−(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0004587
・グエムル −漢江の怪物−(gooさん)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD9335/
・母なる証明(シネマトゥデイさん)
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007653
・母なる証明(gooさん)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD15082/
・ポン・ジュノ監督が影響を受けたのは、今村昌平監督
http://www.cinematoday.jp/page/N0022788
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