2009年11月14日

創元推理21(東京創元社)

今回の批評(レビュー)は「創元推理21 2002年夏号(2002年8月)」(東京創元社刊)です。

創元推理21-1
「創元推理21 夏号の表紙です」

創元推理21-2
「創元推理21 目次」

創元推理21という雑誌があったのをご存知でしょうか?
東京創元社が発行しておりました。
2001年夏号から2003年春号まで計5冊刊行されました。
今の「ミステリーズ!」の前身ですね。

で、今回取り上げるのは上にもあるようにその2002年夏号です。
特集は「新・五十円玉二十枚の謎」。
こちらはご存知の方も多いと思います。

もともとは、若竹七海さんの経験を謎にしたもので、
「とある書店で、毎週土曜日に、五十円玉二十枚を千円札に両替だけする男性の目的は何か」というテーマ。
この謎には多くの作家さんが挑戦し、一般に公募も行われました。
結果は文庫でも出版されてます。
これには法月倫太郎さんや依井貴裕さんも参加してました。(五十円玉二十枚の謎には「旧」と「新」があるので注意!!)
他にも、愛川晶さんの「一円切手四枚の謎」や、北村薫さんの「ニッポン硬貨の謎」もこれがモチーフです。
で、この2002年夏号では一般公募の優秀作3作が発表されました。

他にも、松尾由美さんの「安楽椅子探偵アーチー」の記念すべき第一回が掲載されております。こちらも文庫化されました。

創元推理21-3
「松尾由美さんの安楽椅子探偵アーチーの第一回です」

この「安楽椅子探偵アーチー」。驚くなかれ、文字通り「安楽椅子」が探偵の作品。
主人公の少年及川衛君がお小遣いをはたいて骨董品の安楽椅子を買うことから物語は始まり、その安楽椅子、名前はアーチー(衛君がつけた)と意思を通わせ、アーチーが衛君の周囲の謎を解く。まさに「安楽椅子探偵」!!物語の謎は基本「日常の謎系」。つまり、ほのぼの系ですね。文庫本では最終的に安楽椅子探偵であるアーチーの出自にまで迫ったのが印象的でした。
その一回目は切裂かれた火星人の謎!!詳しく知りたい方は下のアマゾンへのリンクから「安楽椅子探偵アーチー」を購入すべし!!(宣伝、宣伝)

そういえば、今回はネタバレなしだったなぁ。




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posted by 俺 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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