2009年12月01日

殺人喜劇の13人(講談社)

今回は「殺人喜劇の13人」(講談社刊 芦辺拓著)の批評(レビュー)です。

注意:今回はネタバレらしいネタバレは余りないよ〜〜〜。

名づけるなら
レビュワー殺しの怪作!!

殺人喜劇の13人1
「殺人喜劇の13人 表紙 顔を歪めた人間らしきもの×4」

喜劇2
「殺人喜劇の13人 裏表紙 舞台は泥濘荘(ぬかるみそう)」

喜劇3
「殺人喜劇の13人 綴じ違いの断章 フェア宣言」

喜劇4
「オン・ザ・ロック 目次―――劇中誌の目次。同時にそれぞれの作者が主な登場人物です」

喜劇5
「殺人喜劇の13人 隠されたメッセージが暴かれるとき、真犯人が姿を現すのです。ちなみに十沼は違います」


芦辺拓:著 
講談社:刊
初版:1998年10月15日
ジャンル:本格ミステリ
備考:第一回鮎川哲也賞受賞作品、458ページ


<内容紹介>
縛り首、毒殺、密室、連続殺人の恐怖!
古びたアパート「泥濘荘(ぬかるみそう)」へ転がり込んだ
ミニ・コミ誌仲間の13人。
格好の根城を得た喜びもつかの間、
縛り首や毒死、密室とあらゆるやり方で、
1人また1人と殺されてゆく──。
残った仲間の誰が犯人なのか。
友人たちを救おうとする名探偵・森江春策の推理は?
第1回鮎川哲也賞を受賞した本格長編推理。
(講談社公式HPより)


「探偵Xからの挑戦状! 森江春策の災難」や「土曜ワイド劇場 弁護士・森江春策の裁判員法廷」でもお馴染みの森江春策が登場する第一作です。鮎川哲也賞受賞作です。

これ、ネタバレ無理です。
小さなトリックが積み重なって大きなトリックになるタイプの本。
真犯人当てですらトリックの一つに過ぎない。
だから、ここで真犯人の名前を明かしたとしても本筋には影響ないかも。でも、あえて明かしません。
云わば、この「殺人喜劇の13人」はトリックのデパート
ミステリの手引書。
古今東西のトリック帳。
全体を語るにはこの本と同じだけの文章量が必要。
そんな本。
雰囲気は上の写真で察してください。

文体はちょっとクドイかも。
好きなひとは好き、嫌いな人は嫌いなタイプ。
まずは、一読あれ。


アマゾンへのリンクです。こちらのレビューもいかが?


<感想>
当時の時代背景がよく出てる。
小ネタも満載。
犯人が分かっても本筋に影響は無い。
ひとつひとつが犯人にどう繋がるか、前後を考えて読むぐらいが丁度いいかも。

そうそう、タグ「芦辺拓」さんで調べると「毒入りチョコレート事件」に関連した記事がでますが、理由はわかりますか?
気になる方はタグ「芦辺拓」さんで「11月13日」の記事をチェック!!

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posted by 俺 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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