日本で100番目(たぶん)くらいに早い交渉人8話(12月10日)ネタバレ批評(レビュー)。
<あらすじ>
サマー・クロースに命を狙われている弓坂警視正(浅野ゆう子)を警護しつつ、捜査を続ける玲子(米倉涼子)らの目の前で、高林元警視正(大杉漣)が何者かに射殺された。
弓坂警視正を庇うように、彼女を狙った銃弾に倒れたのだ。
高林はサマー・クロースではなかった…!?
玲子は高林が最期に口にした「これで、いい」の真意を探ろうとするが…。
玲子から、高林が死んだことを聞いた真里谷(城田優)は、「これで、あいつも僕の仲間だ」と謎めいた言葉を口にする。
さらに「玲子だけが仲間はずれ」とも。
真里谷の言葉はいったい何を意味するのか…?
サマー・クロースからの連絡が途絶える中、高林の周辺を調べていた蓮見(高知東生)から、高林に絶縁状態の直樹という息子がいるという報告が入る。
絶縁状態とはいえ親子は親子。
高林の家にあった、幼い直樹を撮影したホームビデオをチェックした玲子はがく然となる。
高林を失脚させた玲子を、直樹は恨んでいるのではないか…?
サマー・クロースは直樹で、すべては自分に対する恨みを晴らすための犯行だったと推理する玲子。
そんな玲子のもとに、サマー・クロースからの連絡が入る。
そしてついに、サマー・クロースの正体が明らかに…!?
(公式HPより)
真理谷から「仲間外れだが、もうすぐ玲子も仲間になる」と予言された玲子。
蓮見の情報などから高林直樹が浮上する。
自分がサマー・クロースに見張られていたことに気付いた玲子。
妹・澪が働くマスカレードのタチバナこそ、高林直樹。
―――玲子から妹・澪を奪い、玲子もまたひとりぼっちにする。
真理谷の「仲間外れだが、もうすぐ玲子も仲間になる」発言の真意はそこにあったのだ。
狙いの分かった玲子に直樹から電話が。
直樹は玲子にゲームを持ちかける。
目黒へ向かうよう要求する直樹。
故・高林元警視正から事前にサマー・クロースの正体を聞いていた弓坂。
弓坂は玲子を放っておくよう桐沢に指示。
片山、桐沢は「弓坂にとっては玲子もゴミでしかなく、自分たちもまたゴミにすぎない」と憤慨する。
目黒へと向かう途中、直樹と問答する玲子。
直樹は父・高林の行為は正当であったと主張。
玲子の行動を批難。
また、何故、真理谷を生かしておくのか疑問を口にする。
同時刻、真理谷に接触する弓坂。
その弓坂に真理谷は「玲子と同じだ」と口にする。
高林直樹の居所を尋ねる弓坂に、「百点満点を取る勉強中だ」とおどける真理谷。
一方、「玲子を目覚めさせる」そう告げた直樹は、玲子に閉店した喫茶店の地下(クラブ)に入るよう指示を出す。
地下で玲子が目にしたのは退廃的な若者たちの姿。
そこで2話の甘利の言葉「俺たちは何を守っているんだ」が蘇る。
(2話過去記事はこちら)
「甘利を殺した玲子は罰を受けなければならない」
「そこにいる連中を片っ端から撃ち殺せ」
「本当の正義を見せろ」
「妹が死んでもいいのか」
「そんな連中の命と妹を引き換えにするのか」
呪文のような直樹の言葉。
その間にも玲子に絡んでくるクラブの人間。
対処しきれなくなった玲子はついに銃を抜く。
耳元で「撃ち殺せ」と続ける直樹。
玲子は誘惑に耐え、警察に通報するよう云い残す。
その姿はすべて映像で直樹に見られていた。
工藤に荷物が届く。
差出人はタチバナ。
中身は一発の弾丸。
その間も玲子の受難は続く。
バスに乗るよう指示され乗り込む玲子。
進行方向右手を見るよう促され、そちらを見やれば。
妹・澪の姿が。
澪は楽しげにお茶を飲んでいる、何も知らないのだ。
ここで、非情な通告が。
玲子が下りるとバスが爆発する―――そう告げる直樹。
あなた忘れていませんか僕に爆弾が作れるということを。
ここでの爆弾とは4話のベアリング爆弾だ(4話はこちら)。
あれの設計図はサマー・クロース発だった。
「地下クラブにも同じものを送った」
次いで、右側後ろから3番目の座席の下、直樹の言葉通り行動するとそこから出てきたのは先程の地下クラブの映像。
「カメラが置ければ、爆弾も置ける」
説明する直樹。
矢先、クラブの爆弾がひょんなことから起動。
笑いながらリモコンを高々と掲げる直樹。
スイッチを押す。
轟音。
そして、もうもうと立ち込める粉塵。
通報でクラブに来ていた捜査陣。
木崎がクラブの人間を庇い負傷してしまう。
「救急車ー!!」王子が叫ぶ。
「火薬の量は10分の1です。でも、そのバスのものは50倍ですよ」
宣言する直樹。
「さぁ、出発してください」
直樹に従い、バスを発車させる玲子。
「シルバーシートにご老人がいませんか。その人の顔色悪くありませんか」
嘲るような直樹の口調、まさか……。
そこで、その老人がおもむろにコートを脱ぐ。
コートの下からは不気味な爆弾が!!
上がる悲鳴。
運転手がブレーキを踏む。バスは急停止。
だが……バスを発車させるよう念を押す直樹。
バスは再び発車。もう停められない。
桐沢に工藤から電話が入る。
実弾、玲子の写真、地図(宇田川第五倉庫)が送られてきたと話す工藤。
爆弾を身につけられた老人の名は小柳イクオ。
前科者らしい。
守る必要の無い人間だと云い放つ直樹。
工藤の電話から、宇田川第五倉庫へと向かう捜査陣。
罠を疑う桜庭に、「それでも行かねば」と墨田。
桐沢はサマー・クロースが行動を開始したことを弓坂に告げる。
「玲子が死んじゃう……死んじゃう」
傍にいた真理谷が発作を起こしたようにのたうつ。
相当、ショックの様子。
同時刻、玲子サイド。
「あなたの目的は何?」
問う玲子に
「宇佐木玲子、あなたの命です」
応える直樹。
玲子、驚いた顔のアップ。
8話終わり→9話へ。
<感想>
一気に盛り上がりました。
妹を人質にとられた玲子。
果たして直樹に対抗する術はあるのか?
ここで、「つづく」はつらいよ!!
直樹の云う「生きるべき人間、死すべき人間」。
生きる資格の有無に対する問いが玲子に重くのしかかりました。
「容疑者Xの献身」でもありましたが、人の役割という奴ですね。
「それでも精一杯生きるから人なんだ」管理人なんかは単純にそう思うのですが、なかなか難しいものですね。
加えるなら、生きる意味よりも、今、生きてそこにいることが重要だと思うのですが……。
意味なんて後付け出来るものです。
いよいよ次週最終回。
「試されている」そう語る真理谷の真意は?
映画版にはどんな形で続くのか?
北海道の医者はどうなるのか?
その疑問のすべてが明らかに!!
そういえば、ひとつ疑問が。
「玲子をひとりぼっちにする」との真理谷発言はなんだったんだろう。
サマー・クロースの行動開始を聞かされた途端、「玲子が死ぬ」と態度豹変するし。
わからん。
ついでに、王子=サマー・クロース説は完膚無きまでに外れました。
今後、禁句にしておきます。
無かったことで宜しく〜〜〜。
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