2009年12月14日

月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年スペシャル「中央流沙」(12月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年スペシャル「中央流沙」(12月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>
海外援助開発庁の課長補佐・倉橋(石黒賢)が、収賄の疑いで警視庁から事情聴取を受けた。倉橋は疑惑を全面否定したが、新聞記者の川辺(高嶋政宏)が動いていることを知った上司の岡村局長(西岡徳馬)は、倉橋にベトナムへの転勤を命じた。あまりにも急な人事に倉橋の妻・節子(和央ようか)は動揺を隠せない。

そんな時、岡村が通う高級会員制クラブの経営者・堀田真紀子(かたせ梨乃)が倉橋を呼び出した。真紀子によれば、贈賄の疑いがかけられている建設会社社長・西(六平直政)の逮捕は、時間の問題だという。これで倉橋が追い詰められれば、岡村はもちろん、その上の憲友党副幹事長・山脇(天田俊明)にまで事は及ぶ。真紀子は倉橋に、しばらく身を隠すよう強要した。

やがて、夫と何日も連絡がとれないことを不審に思う節子のもとに、倉橋の死体が中国の桂林で見つかったという知らせが入った。しかし、発見された倉橋の傍らには、見知らぬ女性の死体が横たわっていた。桂林といえば、倉橋と節子が初めて出会った思い出の場所。そんな場所で夫が心中なんて絶対ありえないと確信した節子は、遺体確認のため中国へ向かった。

桂林に着いた節子は、現地のスタッフ・喜代(小林綾子)から、もしもの時は妻に渡して欲しいと倉橋から預かっていた楽譜を受け取る。その譜面から、とあることに気づいた節子は、ある想いを秘めて、ピアニストとして真紀子の店で働き始めた……。
(あらすじ・写真共に公式HPより)


木下沙紀という女性が殺害された。
犯人は堀田真紀子の息子・ケンイチ。
真紀子はケンイチを庇い通すと誓う。

一方、節子。
夫の死を聞き、山田係長(平田満)とともに現地へ。
山田の勧めでその日のうちに荼毘にふす。
川辺が滞在中のホテルに現れ、山田の強引なやり口を批難。
節子にも不信感が芽生える。
節子、川辺は知らないものの、山田は岡村から出世を餌に、事件を闇に葬るよう指示を受けていた。

次の日、喜代の証言から、心中相手とされる女性が黄色い帽子を買っていたことがわかる。
これから心中する人間が日焼け止めの帽子を買うだろうか。
節子の疑念は深まる。

日本に帰国。
心中相手の女性が大手町アートギャラリー学芸員の田辺だと分かる。

倉橋の残した楽譜内の強調部分。
アクセントをアルファベットに置き換えたところ。
「aac-agac」の文字が。
アドレスとして入力したところ、白金倶楽部のHPが出てくる。

川辺に事情を説明する節子。
木下沙紀も白金倶楽部のコンパニオン。
そこに何かがある。

節子は白金倶楽部にピアニストとして潜入、堀田真紀子と対面を果たす。

夫・倉橋の母のいる施設へ報告に向かう節子。
そこで、近日中に倉橋が面会に来る予定だったことを知る。
心中する人間が面会予定をたてる筈がない。
夫は殺害されたと確信する。

夫の死亡日を含む10月3日から5日の間、真紀子が店を休んでいたことを聞く節子。
真紀子への疑念は膨らむばかり。
真紀子の後を尾行する節子。
真紀子の向かった先は墓地だった。
夜中に墓参り?訝しがる節子の前で真紀子はとある墓に手を合わせる。
そこには新潟県出雲崎という地名が記されていた。

出雲崎へ。そこで真紀子の生い立ちを知ることに。
真紀子の母が死んだ折、真紀子の義父も同時に姿を消し、一家離散の憂き目に。
真紀子自身も10年ほど前に息子を連れて一度里帰りしたきり。
その際、息子の父について「長岡出身」「末は大臣」と称される男が相手だと語ったと云う。
その正体こそ局長の岡村。

真紀子に接触する川辺。
揺さ振りをかける。

真紀子を家で待つ、ケンイチは木下殺害により精神的に追い込まれていた。
「金と権力のために僕を利用している」
真紀子に怒りをぶつけるケンイチ。

危機感を覚えた真紀子。
ケンイチの父親である岡村を脅し、ケンイチを守るよう依頼。
さらに、「西社長を犠牲にする」と言い放つ。
西にすべての罪を被らせて自首させるつもりだ。
その顔には悪魔のような頬笑みが。

西は自首、逮捕される。
倉橋に唆されたことだと主張する西。

川辺に圧力がかかる。
汚職事件の追及取材を中止するよう命令されたのだ。
川辺は上司から校閲部への異動を示唆される。

岡村は次官に栄転。
山田係長は資料課へ左遷。

千丈の堤も蟻の一穴。これが崩壊の序曲だった。
山田係長はすべて岡村の指示であることを川辺に暴露する。
川辺は西が10月2日にベトナム・ハノイに居たことを調べ上げる。
ハノイと桂林はそう遠くない。
10月3日、真紀子と共に桂林で倉橋を殺害したのではないかと疑う。

ケンイチが木下を殺害した理由が汚職事件を暴露させない為だったことを強調し、ケンイチを救うように岡村を説得する真紀子。
岡村はケンイチを見捨てようとするが、真紀子に押し切られる形で奥多摩の別荘にケンイチを匿うことに……。
それが裏目に。
精神不安定のケンイチは別荘近くのつり橋から身を投げてしまう。

ハノイに飛び、現地で調査を進める節子、川辺。
西の会社のハノイ支店で青酸が減っていることがわかる。
西自身のアリバイもないことがわかる。
田辺、真紀子らしい人物がハノイにやって来ていたこともわかる。
ベトナムから中国まで陸路ならば、入国審査も簡単で記録自体も残らないこともわかる。
真紀子が目撃者をつくるため敢えて黄色い帽子をかぶっていたこともわかる。
だが、肝心の証拠がない。

いや、あった。偶然、それを見つける節子。
桂林の写真屋が真紀子と倉橋の二人が一緒に居るところを写真に撮っていたのだ。

その頃、真紀子は「ケンイチを返せ」と岡村に迫る。
「ケンイチは自殺じゃない、殺された。殺したのはあなたよ」
半狂乱で岡村に詰め寄る真紀子。
「夜に店で」その場を取り繕う岡村。

店でひとり岡村を待つ真紀子。
その手には青酸カリが握られている。
店の扉が開いた。だが、やって来たのは節子と川辺。
「死んじゃだめだ。巻き込まれたあなたの息子さんのためにも」
川辺は真紀子に真実を告白するよう促す。
促されるまま、すべてを明らかにする真紀子。
「倉橋さんが桂林を選んだんです。家族のためにも死ねない……そう仰ってた倉橋さんを西と私で殺しました」
そして、ついに……。
「すべて、岡村の指示です」

次官内定の祝いの席。
岡村は壇上から上機嫌で抱負を語っている。
そこへやってくる川辺と警察。
岡村は殺人教唆で逮捕。
汚職事件についても捜査のメスが入るとのこと。
慌ただしくその場を去る山脇に対し、
「あんたみたいなのがのさばってるから」
吐き捨てる川辺。

ピアノ教室で子供たちにピアノを教えている節子でエンド。

<感想>
あくまで、ドラマ版のみで語ると。

忙しなさすぎる印象。
後半、端折り過ぎて何が何やら。
大事なことにも余り触れられていないような……。
管理人的にはあらすじから『節子と真紀子がそれぞれの家族(節子は夫、真紀子は息子)を守る為に闘い合う』物語だと思っていたので、拍子抜けしました。
確かに真紀子は息子の為(とはいえ、エゴ剥き出し)だけど、節子は息子の為でも夫の為でもなく、自分の中の『夫との過去の思い出』を汚されないようにしているだけの気がした。
「自分を愛していた夫が思い出の桂林でよその女と心中する筈がない」みたいな。
夫の名誉を回復する意識も低かったような気がする。
少なくともそう見えた。
一番、支えが必要な筈の夫の母親と自分の息子も放り出してるし。

それとも、「思いきった人間は強い」がテーマだったのかな?
だとすると、管理人の観方が間違っていたことになるけど。

そういえば、真紀子の過去にもなんかあるのかな〜〜〜と思わせつつ何もなかった。

うーん、主役は川辺だったような気もしてきた。

このドラマで、ただひとつ確実に言えることは「不完全燃焼気味だったのは間違いない」ってこと。

来週の「火と汐」に期待です。

原作「中央流沙」(松本 清張著)です。この機会に読んでみるのも乙かも……。
中央流沙 (中公文庫)





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