日本で100番目に早い(たぶん)、相棒season8 8話「消えた乗客」(12月9日放送分)ネタバレ批評(レビュー)。
管理人の愉快な「消えた乗客」ストーリー予測はこちら。
*8話ストーリー予測にてサブタイトルを「紫陽花の蕾」としておりましたが、「消えた乗客」に変更があった模様です。予測記事の方はそのまま「紫陽花の蕾」になっております。ご注意ください。
では、早速本編を。
夜の闇の中、バスが走っている。
普段通りの光景……のはずだった。
車に乗った右京と尊が会話している。
どこからかの帰り道らしい。
二人は尊の意外な特技で勝負していた―――盤面を見ずに脳内でチェスをプレイすることだ。
そこで、右京(水谷豊)と尊(及川光博)は駐車場に止まっている不審な路線バスを発見する。
調べてみると、運転手もいなければ、乗客もいない。
車内は温かく、つい先ほどまで通常運行されていた様子。
通路には血痕が。
一体何が起きたのか?
ここで本格的な捜査が開始。
米沢によれば、血痕はB型の人物のものと判明。
ついで清算システムから乗客は4名と明らかに。
運転手も含めると都合5名が消えた計算になる。
右京が上条マナブのパスを発見する。
犯人は複数の乗客を連れ去っている。
どうやって掌握しえたのか?
疑問に思う右京。
そこへ角田課長から「運転手、乗客の命と引き換えに1億円を要求する脅迫状がバス会社に届いた」と教えられる。
難を逃れた乗客の一人、恵(中川安奈)が保護される。
恵によれば、犯人は客を装っていた上条(平野貴大)という男で、運転手の中島(松田洋治)にナイフを突き付け、バスジャックした。
上条は中島と争いになり、中島を刺した上、人質たちを脅迫、停めてあったワゴン車に乗客を乗せ、どこかへ連れ去ったという。
恵だけは命からがら脱出したのだ。
上条と中島の接点を探る右京たち。
中島は最近バス運転手になったばかりだった。
4年前まで元学校教諭(化学教師)、恋人を失い転職したという。
一方、上条はホストクラブ、ダイビングインスタラクターなどの職を転々としていた。
中島の恋人は佐藤ゆき。硫化水素により自殺していた。
自殺の原因は前日に中島と喧嘩した為と思われており、喧嘩自体はゆきの周囲に男の影があったことからだった。
ゆき宅にあったMのカードのついた紫陽花の花束が中島以外の人間からのものだったからだ。
中島は化学教諭。
硫化水素を入手するのも容易いのではと考えた尊。
もしかしてゆきの自殺は中島による他殺なのでは?
当時の捜査本部でもその意見は上がっていたらしいが決め手がなかったらしい。
ゆきが上条にダイビングを教わっていたことが名簿からわかる。
ついに上条と中島の接点が見つかった!!
そんな中、当の上条が捕まる。
彼は偽名の山下で生活していたらしい。
どうも怪しい……疑う一課の面々。
だが、上条は犯行当日、一日中パチンコを打っていたと主張。
一課の隙を突き、上条の取り調べを行う右京たち。
ゆきの部屋にあった花束を理由に上条を問い詰める右京。
しかし、上条は動じない。
「Mのカードのついた花束なんて俺は送ってない」
そう嘯く。
乱入してくる一課。そのまま、上条は釈放される。
上条のアリバイがパチンコ屋の監視カメラの映像から証明されたからだ。
恵は自分の非を認め、上条が犯人ではないと証言。
米沢が上層部の指示で発見当時の状況確認に特命係にやってくる。
米沢によればマフラーの中からセイリン女子学園の校章が出てきたと云う。実は、マフラー自体が女子高のものだった。
それを聞き、何かに気付いた様子の右京。
上条を追う。
その頃、上条は家で寛いでいた。
飛び込んでくる中島。手には硫化水素が。
「フィルムを破れば硫化水素が発生する」
脅す中島。上条と心中する気なのは明らか。
そこへ右京たちもやってくる。
右京は語る。
中島の目的は偽名を使い姿を隠していた上条を警察の組織力で捜し出すこと。
今回のバスジャックに被害者は居なかった。
すべて運転手の中島が偽造したものだったのだ。
忘れ物を使い乗客の痕跡を残したのだが、マフラーが失敗だった。
恵の証言によればその座席にいたのは男性だったはず。
だが、当のマフラーは女子高のもの。
そこで、恵の証言が嘘だとわかり、すべてを仕組める中島が犯人だとわかったのだ。
同時に、ゆき殺害の犯人も。
右京に取り調べられた際、紫陽花の花束に書かれたカードのイニシャルがMだったことを喋った上条。
当日、彼女の部屋に行かなければ知り得ない情報の筈。
そう、上条こそがゆき殺害の犯人だった。
当時、上条はゆき相手にストーカー行為に及んでおり、警察に駆け込もうとしたゆきを恨んでの犯行だった。
対峙する右京と中島。
やがて力尽きたよう中島はゆっくりと膝をついた。
その手から硫化水素をもぎとる右京。
中島によれば一か月前から最終便にのる乗客がいた。
その客こそが恵。
彼女に教えられゆきが自殺ではないと知った中島。
調べた結果、上条のストーカー行為を知り、ゆき殺害の犯人だと確信したという。
なぜ、恵は中島に協力したのか?
ゆき殺害の当時、恵はゆきのマンションに出入りしていた。
目的は恵が仕事上得た顧客リストの売却。
それを中島に知られてしまい、今回仕方なく協力したと語る恵。
結局、紫陽花の送り主は上条ではなく、不明のままだった。
夜―――花の里でたまきから紫陽花の話を聞く右京。
紫陽花の花ことばは移り気。
右京の顔色が変わる。
「真相を見逃すところでした」
呟くが。
果たして真相とは……?
朝、恵を待ち構える右京。
恵とゆきが恋人同士だったことを指摘する右京。
紫陽花の送り主は恵だったのだ。
女性同士の恋愛に怖れを抱いたゆきが恵に別れを切り出したのだ。
それに怒った恵がゆきの背信を批難すべく紫陽花を送っていた。
「中島さんを自殺させる気だったんですか?あの人はあなたを庇っていたのに」
そう批難する尊。
だが……。
「私にとっては中島も上条も同じ」
恵にとってゆきに裏切られたという気持ちが強く、中島も上条も憎悪の対象でしかなかったのだ。
恵は今年に入ってゆきの実家を訪ねていた。
その日記からゆきの愛は自分にあったと確信した恵。
「身勝手な理由でゆきを殺した上条を許せなかった」
そう吐露する恵に対し、
「恵さんがあなたを愛していたとすれば、あなたが殺人を犯さずにホッとしているのではないでしょうか」
右京は諭すのだった。
朝、特命係。
「人の気持ちは紫陽花と同じ、移ろいやすいものなんですね」
尊が肩をすくめる。
「紫陽花の根には毒があるそうですよ」
そう尊に応じる右京だった―――。
8話「消えた乗客」終わり。
久しぶりのたまきさん登場。
神戸君、ぐいぐいキャラが溶け込んでます。
イイ感じです。
8話「消えた乗客」予測採点&感想は後日。
SEE YOU!!
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